79 / 143
08 異世界
最後の犠牲
しおりを挟む
マナの不足は非常に深刻で、このままでは数週間ともたないというのがエナさんの考えらしい。
「そのダンジョンに置いてある謎の機械を撤去するにしても、それを待たずして大樹が枯れたら困るんだよね。僕としては、一旦スズネちゃんを殺させてもらって、そのあと機械を撤去しに行きたいんだよ」
「なんとか引き伸ばすことはできないんですか? 少しなら生み出せるんですよね?」
「うん、生み出せるよ。研究者はみんな死んじゃったし、生産工場も壊れてるけど、場所を変えて、今も作ってる。効率は悪いけど、それなりに上手くいってるよ。でも、吸収量の方が多くてさ。ジリ貧だね」
「……魔石、みたいなものはないんですか? 魔力が入ってる石なんですけど。なんていうか……電池みたいな」
「マナ・ストーンのこと? サンプルならあるよ。見せてあげる」
エナさんは突然立ち上がると、部屋のキャビネットを開けた。
「これだよ。今となっては、本物は貴重すぎて手に入らない。元々山頂から発掘できてたんだけどね、取り尽くしちゃったのかなー」
エナさんがわたしに投げつけたのは、本当に魔石にそっくりの石だった。
それはちょうど、コムギ村で見つけたスライムから出てきた魔石くらいの大きさだ。
「どう、見たことある?」
「はい……魔石にそっくりです」
「ふーん……そうなんだ」
「上には、魔石があるんです。それを使えませんか? 冒険者さんたちがいっぱい集めてるから、たくさんあると思いますけど」
「簡単に手に入るの?」
「そうだと思います。……あ、そうだ。これ見てください」
わたしは、首にかけていたメダルをエナさんに見せる。
それはキースが貸してくれた……キースがたくさん魔力を貯めたもの。
「これは魔石とは違うんですけど、魔力を蓄積できるものです。こういうのですよ」
「ふーん……ちょっと貸してみてよ、調べさせるから」
エナさんはわたしに手を伸ばしたけど、わたしは首を振る。
「お守りに貸してくれたものだからダメです」
「えー、けち」
エナさんは唇を尖らせたが、無理に取ろうとはせず、身引いた。
「まあいいや。エフ、見てみてよ。君、本物のマナ・ストーンに触れたことあるよね。マナを取り出せるか試してみて。ストーンと同じ原理なら、それを使ってミュータント能力が発動できるはず」
「分かりました! えっと……スズネちゃん、ちょっと借りるね」
エフさんはメダルの上に指を置いて、反対の指を鳴らした。
その瞬間、エフさんが消失し、一瞬後、わたしから体一つ分くらい離れた場所に現れた。
「す、すごい、総督! マナストーンに間違いありません! 本物です!」
「それじゃあ、それを集めれば……」
「スズネちゃんを利用する必要はない! ですよね、総督!?」
エフさんは顔を輝かせ、本当に嬉しそうにそう言った。
なんか、積極的にわたしを処分しようとしてるのはエナさんだけで、他の人は仕方なく従ってるという感じがする。
故郷もここじゃないとか言っていたし、意外と一枚岩じゃなかったり……?
「まあ一時的にはそうだね。その魔石ってヤツが、この都市を支えられるだけの量を恒久的に提供できるなら、だけど」
「永遠に魔石だけで支え続けなくてもいいんじゃないですか? その間に、ダンジョンに置いてある機械を、回収してもらえるように頼んでみます」
「君にそれだけの権力があるの? さっき聞いたところでは、その機械は絶滅の危機に瀕した人々が、困り果てたときに天から授けられた神具だっていうじゃない。神様って僕にとっては敵だけど、善良な市民にとっては味方なわけだし、少なくともそう思ってる人が多いわけだよ。得体の知れない僕ら異界人の、ひいてはたかがただの幼女の君の言うことを信じて、その神様からもらった宝物をさっさと片付けちゃうの?」
「え……」
それは、考えていなかった。
わたしは、当然彼らは協力してくれると思っていた。実際今まではずっとそうだった。
でもそうだ、わたしはシアトルさんから聞いた話を思い出す。
多くの人が故郷を失った、悲しい出来事。
「それに、マナの不足は僕らの問題であって、上の世界には関係ないでしょ? 自分らの世界を危険に晒してまで、僕らのためにそんな大事なものを片付けちゃうとは思えないよ。僕らのことを見捨てたって、向こうには何のデメリットもない。違う?」
「それは……そうかもしれませんけど、でも……」
「戦おう、総督」
そう言ったのは、ディーさんだった。
「向こうが納得しなければ、神具だろうが宝具だろうが、力づくでぶち壊す。こっちにはエルがいるから、破壊工作は可能だろ。スズネちゃんに協力してもらえれば、十分に勝ち目はある」
「一人の幼女を殺したくないがために、罪のない人を殺しまくるってこと? 僕は納得できないなぁ。だってその機械がなくなれば助かるっていう確証すらないんだよ? 僕らはまた仲間を失うかもしれない。ねえディー。僕は言ったはずだよ。神は『イズミ』を、僕らが殺しにくいような、殺して利用するのを躊躇うような姿で送ってくるだろうって。とってもか弱くて可愛くて何も知らない無垢な女の子みたいな。
「言ったよね? でもみんなはこの世界のため、容赦なく犠牲にすると、そう言ってくれたよね。そしてみんなで何日も何日も相談して、ケイ、イー、シィ、3人もの未来ある若者を犠牲にした。彼らに、今の君らの姿を見せられる?」
「……」
「……」
ディーさんとエフさんは、互いを見つめ合い、黙ってしまった。
そんな2人に、エナさんは畳み掛けるように話し続ける。
この人は本当に、一度スイッチが入るとずっと話し続ける癖があるらしい。
「葛藤は分かりきってたことだよね? あのさぁ、ねえ。今まで失ってきたものを数えてよ。スズネを絞め上げて醤油の居場所を吐かせて殺す。今まで払ってきた犠牲に比べれば、軽いものでしょ? 彼女は、最後の犠牲なんだ。尊い犠牲だ。コラテラルダメージだ。世界の存続のための、とても悲しいけれど必要な犠牲だ。僕らはもう何とも戦わなくていい。仲間を失う必要はない。ねえ、どうして自ら困難な道を選ぶの? 君らはたかが子供一人を殺すことを躊躇って、自らと仲間を危険に晒すの? ……僕は何か、間違ったことを言ってる?」
「……」
「……」
エフさんと、ディーさんは何も言わない。
言えないのかもしれない。
「3人の仲間と、大量の市民やら奴隷やら兵士やらを犠牲にして、僕らはスズネという無限のマナを手に入れた。それを失うことは、彼らの犠牲を無駄にするということ。違う? ねえ、スズネちゃんもそう思うでしょ。君を殺すために、とってもいっぱい人が死んだの。君をこの世界に生み出すためだけに、たくさんの犠牲があったんだよ」
エナさんがわたしをどうしても殺したいのにも、相当の理由があるらしい。
エナさんは続けて、今度はわたしに言った。
「面倒だから教えてあげるよ、スズネ。全部知ったら、君も納得してくれると思うからさ。話は長くなるだろうし、ディーとエフは戻ったら? 何か言いたいことがあるなら、聞くけどさ。僕は一応、スズネちゃんを殺すことはできないからね。今は。できることなら説得して醤油の居場所を聞き出したい。友好的にね。だから安心して、向こうに行ってて」
エナさんはきっぱりとそう言った。
ディーさんは黙って立ち上がり、エフさんは迷っていたけれど、彼に無言で促されたので立ち上がる。
「……彼女の存在を、周知します。今のところは、殺さないようにと」
「そうしておいて」
ディーさんは、わたしと目を合わせないまま出て行った。
エフさんはわたしのことが心配みたいで、何度か不安そうにわたしの方を見ていたけれど、それでも最後には意を決して出て行った。
「……さて、と。それじゃ、この世界に起きたことを、僕の推察を交えて話すことにするよ。君の常識がどこからあるのか知らないけどさ。あ、1つだけ理解しておいてほしいことがあるんだ。実は僕ってなんでも知ってるみたいに振る舞ってるんだけど、実のところは一部の記憶を失ってる。どの記憶を失ってるのかは分からない。これは必要になるかどうか分からないけど、説明しておくよ。君を説得するのは大変そうだし。もし聞いてる途中で死ぬ気になったら教えてね」
なんて、エナさんは軽く冗談を言うみたいにそう言った。
「せっかくだし、少し旅行しない? テレポーターはまだ動いてるし、二人くらいなら運べるよ」
エナさんは楽しそうにそう言って、立ち上がってわたしを手招く。
それから、長い長いお話が始まった。
「そのダンジョンに置いてある謎の機械を撤去するにしても、それを待たずして大樹が枯れたら困るんだよね。僕としては、一旦スズネちゃんを殺させてもらって、そのあと機械を撤去しに行きたいんだよ」
「なんとか引き伸ばすことはできないんですか? 少しなら生み出せるんですよね?」
「うん、生み出せるよ。研究者はみんな死んじゃったし、生産工場も壊れてるけど、場所を変えて、今も作ってる。効率は悪いけど、それなりに上手くいってるよ。でも、吸収量の方が多くてさ。ジリ貧だね」
「……魔石、みたいなものはないんですか? 魔力が入ってる石なんですけど。なんていうか……電池みたいな」
「マナ・ストーンのこと? サンプルならあるよ。見せてあげる」
エナさんは突然立ち上がると、部屋のキャビネットを開けた。
「これだよ。今となっては、本物は貴重すぎて手に入らない。元々山頂から発掘できてたんだけどね、取り尽くしちゃったのかなー」
エナさんがわたしに投げつけたのは、本当に魔石にそっくりの石だった。
それはちょうど、コムギ村で見つけたスライムから出てきた魔石くらいの大きさだ。
「どう、見たことある?」
「はい……魔石にそっくりです」
「ふーん……そうなんだ」
「上には、魔石があるんです。それを使えませんか? 冒険者さんたちがいっぱい集めてるから、たくさんあると思いますけど」
「簡単に手に入るの?」
「そうだと思います。……あ、そうだ。これ見てください」
わたしは、首にかけていたメダルをエナさんに見せる。
それはキースが貸してくれた……キースがたくさん魔力を貯めたもの。
「これは魔石とは違うんですけど、魔力を蓄積できるものです。こういうのですよ」
「ふーん……ちょっと貸してみてよ、調べさせるから」
エナさんはわたしに手を伸ばしたけど、わたしは首を振る。
「お守りに貸してくれたものだからダメです」
「えー、けち」
エナさんは唇を尖らせたが、無理に取ろうとはせず、身引いた。
「まあいいや。エフ、見てみてよ。君、本物のマナ・ストーンに触れたことあるよね。マナを取り出せるか試してみて。ストーンと同じ原理なら、それを使ってミュータント能力が発動できるはず」
「分かりました! えっと……スズネちゃん、ちょっと借りるね」
エフさんはメダルの上に指を置いて、反対の指を鳴らした。
その瞬間、エフさんが消失し、一瞬後、わたしから体一つ分くらい離れた場所に現れた。
「す、すごい、総督! マナストーンに間違いありません! 本物です!」
「それじゃあ、それを集めれば……」
「スズネちゃんを利用する必要はない! ですよね、総督!?」
エフさんは顔を輝かせ、本当に嬉しそうにそう言った。
なんか、積極的にわたしを処分しようとしてるのはエナさんだけで、他の人は仕方なく従ってるという感じがする。
故郷もここじゃないとか言っていたし、意外と一枚岩じゃなかったり……?
「まあ一時的にはそうだね。その魔石ってヤツが、この都市を支えられるだけの量を恒久的に提供できるなら、だけど」
「永遠に魔石だけで支え続けなくてもいいんじゃないですか? その間に、ダンジョンに置いてある機械を、回収してもらえるように頼んでみます」
「君にそれだけの権力があるの? さっき聞いたところでは、その機械は絶滅の危機に瀕した人々が、困り果てたときに天から授けられた神具だっていうじゃない。神様って僕にとっては敵だけど、善良な市民にとっては味方なわけだし、少なくともそう思ってる人が多いわけだよ。得体の知れない僕ら異界人の、ひいてはたかがただの幼女の君の言うことを信じて、その神様からもらった宝物をさっさと片付けちゃうの?」
「え……」
それは、考えていなかった。
わたしは、当然彼らは協力してくれると思っていた。実際今まではずっとそうだった。
でもそうだ、わたしはシアトルさんから聞いた話を思い出す。
多くの人が故郷を失った、悲しい出来事。
「それに、マナの不足は僕らの問題であって、上の世界には関係ないでしょ? 自分らの世界を危険に晒してまで、僕らのためにそんな大事なものを片付けちゃうとは思えないよ。僕らのことを見捨てたって、向こうには何のデメリットもない。違う?」
「それは……そうかもしれませんけど、でも……」
「戦おう、総督」
そう言ったのは、ディーさんだった。
「向こうが納得しなければ、神具だろうが宝具だろうが、力づくでぶち壊す。こっちにはエルがいるから、破壊工作は可能だろ。スズネちゃんに協力してもらえれば、十分に勝ち目はある」
「一人の幼女を殺したくないがために、罪のない人を殺しまくるってこと? 僕は納得できないなぁ。だってその機械がなくなれば助かるっていう確証すらないんだよ? 僕らはまた仲間を失うかもしれない。ねえディー。僕は言ったはずだよ。神は『イズミ』を、僕らが殺しにくいような、殺して利用するのを躊躇うような姿で送ってくるだろうって。とってもか弱くて可愛くて何も知らない無垢な女の子みたいな。
「言ったよね? でもみんなはこの世界のため、容赦なく犠牲にすると、そう言ってくれたよね。そしてみんなで何日も何日も相談して、ケイ、イー、シィ、3人もの未来ある若者を犠牲にした。彼らに、今の君らの姿を見せられる?」
「……」
「……」
ディーさんとエフさんは、互いを見つめ合い、黙ってしまった。
そんな2人に、エナさんは畳み掛けるように話し続ける。
この人は本当に、一度スイッチが入るとずっと話し続ける癖があるらしい。
「葛藤は分かりきってたことだよね? あのさぁ、ねえ。今まで失ってきたものを数えてよ。スズネを絞め上げて醤油の居場所を吐かせて殺す。今まで払ってきた犠牲に比べれば、軽いものでしょ? 彼女は、最後の犠牲なんだ。尊い犠牲だ。コラテラルダメージだ。世界の存続のための、とても悲しいけれど必要な犠牲だ。僕らはもう何とも戦わなくていい。仲間を失う必要はない。ねえ、どうして自ら困難な道を選ぶの? 君らはたかが子供一人を殺すことを躊躇って、自らと仲間を危険に晒すの? ……僕は何か、間違ったことを言ってる?」
「……」
「……」
エフさんと、ディーさんは何も言わない。
言えないのかもしれない。
「3人の仲間と、大量の市民やら奴隷やら兵士やらを犠牲にして、僕らはスズネという無限のマナを手に入れた。それを失うことは、彼らの犠牲を無駄にするということ。違う? ねえ、スズネちゃんもそう思うでしょ。君を殺すために、とってもいっぱい人が死んだの。君をこの世界に生み出すためだけに、たくさんの犠牲があったんだよ」
エナさんがわたしをどうしても殺したいのにも、相当の理由があるらしい。
エナさんは続けて、今度はわたしに言った。
「面倒だから教えてあげるよ、スズネ。全部知ったら、君も納得してくれると思うからさ。話は長くなるだろうし、ディーとエフは戻ったら? 何か言いたいことがあるなら、聞くけどさ。僕は一応、スズネちゃんを殺すことはできないからね。今は。できることなら説得して醤油の居場所を聞き出したい。友好的にね。だから安心して、向こうに行ってて」
エナさんはきっぱりとそう言った。
ディーさんは黙って立ち上がり、エフさんは迷っていたけれど、彼に無言で促されたので立ち上がる。
「……彼女の存在を、周知します。今のところは、殺さないようにと」
「そうしておいて」
ディーさんは、わたしと目を合わせないまま出て行った。
エフさんはわたしのことが心配みたいで、何度か不安そうにわたしの方を見ていたけれど、それでも最後には意を決して出て行った。
「……さて、と。それじゃ、この世界に起きたことを、僕の推察を交えて話すことにするよ。君の常識がどこからあるのか知らないけどさ。あ、1つだけ理解しておいてほしいことがあるんだ。実は僕ってなんでも知ってるみたいに振る舞ってるんだけど、実のところは一部の記憶を失ってる。どの記憶を失ってるのかは分からない。これは必要になるかどうか分からないけど、説明しておくよ。君を説得するのは大変そうだし。もし聞いてる途中で死ぬ気になったら教えてね」
なんて、エナさんは軽く冗談を言うみたいにそう言った。
「せっかくだし、少し旅行しない? テレポーターはまだ動いてるし、二人くらいなら運べるよ」
エナさんは楽しそうにそう言って、立ち上がってわたしを手招く。
それから、長い長いお話が始まった。
59
あなたにおすすめの小説
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ギルドの小さな看板娘さん~実はモンスターを完全回避できちゃいます。夢はたくさんのもふもふ幻獣と暮らすことです~
うみ
ファンタジー
「魔法のリンゴあります! いかがですか!」
探索者ギルドで満面の笑みを浮かべ、元気よく魔法のリンゴを売る幼い少女チハル。
探索者たちから可愛がられ、魔法のリンゴは毎日完売御礼!
単に彼女が愛らしいから売り切れているわけではなく、魔法のリンゴはなかなかのものなのだ。
そんな彼女には「夜」の仕事もあった。それは、迷宮で迷子になった探索者をこっそり助け出すこと。
小さな彼女には秘密があった。
彼女の奏でる「魔曲」を聞いたモンスターは借りてきた猫のように大人しくなる。
魔曲の力で彼女は安全に探索者を救い出すことができるのだ。
そんな彼女の夢は「魔晶石」を集め、幻獣を喚び一緒に暮らすこと。
たくさんのもふもふ幻獣と暮らすことを夢見て今日もチハルは「魔法のリンゴ」を売りに行く。
実は彼女は人間ではなく――その正体は。
チハルを中心としたほのぼの、柔らかなおはなしをどうぞお楽しみください。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる