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第一章 デートから始まる長い一日
2-6 『言葉』
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「――嫌ですっ! 聞きませんっ!!」
マーガレットは、私に思いっきり抱きついて、首をいやいやと横に振った。
ようやく顔の向きを私の方へ落ち着けたかと思うと、ぽろぽろと大粒の涙をこぼしながら、縋りつき話しかけてくる。
「ぐずっ、お姉様ぁ。あんな男じゃなく、ひっく、わたくしを選んでよぉ……ううう」
「選ぶ、って……マーガレット、どういう意味? どちらかを選ぶとか、そういう話じゃないでしょう?」
「そういう話じゃなくないです! だって、だってぇ」
マーガレットが抱きついている私のドレスに、涙の染みが広がっていく。
私は、横からハンカチを差し出すシェリーを手で制し、マーガレットの気がおさまるまで、したいようにさせる。
背中をぽんぽんと叩いていると、彼女も少し落ち着いてきたようだ。
「お姉様、ドレスが……! ご、ごめんなさいっ」
「いいのよ、これから着替えるところだったし。……さ、マーガレット、座ってお話ししようか」
私はなんとかマーガレットをなだめて自分から引き剥がし、ソファーへと導く。
マーガレットは、シェリーが差し出したハンカチを握りしめ、少しぬるくなったハーブティーを一気に飲み干す。
貴族令嬢らしからぬ所作だが、この子は学園でちゃんとやっていけているのだろうか。
……いや、こうやって度々心配してしまうから、独り立ちできずにいるのかもしれない。
「お姉様ぁ、婚約をやめることはできないの……?」
「やめるつもりはないわ。どうしてそこまで、ウィル様を嫌うの? さっき言った通り、もう私たちの間にあった蟠りは、解けたのよ」
「ううう、お姉様、本当に……本当に結婚してしまうの……?」
「ええ。十八歳になったらね」
「お姉様は……、結婚したら、やっぱりこの家を出て行ってしまうの?」
「……そう、なると思うわ」
「わたくし……わたくし……」
マーガレットの目に、再び涙が浮かんでくる。
「わたくし、お姉様と会えない生活なんて、嫌ですっ!」
「……マーガレット……」
「あんな男より、わたくしと一緒に、ずっとこの家で暮らしましょうよぉ。その方がずっと良いのですわ!」
「二度と会えなくなるわけじゃないのよ。時々は帰ってくるわ」
「時々じゃ嫌ですっ! ねえ、お姉様ぁ、出て行かないで、わたくしを見捨てないで……」
「出ていくからって、見捨てるわけじゃ……」
私は、ひっそりとため息をつく。
……どうしてこうなってしまったのだろう。
いや、マーガレットをこれほどまでに甘やかしてしまった、私にも責任がある。
「お話し中、申し訳ございません。発言をご許可いただけないでしょうか」
私がどう収拾をつけたものかと悩んでいると、横からシェリーの凛とした声が割り込んできた。
「ええ、良いわ」
「ミアお嬢様、ありがとうございます。では、失礼ながら、マーガレットお嬢様にひとつ、お伺いさせていただきます」
「……なに?」
「マーガレットお嬢様は、ミアお嬢様のことがお好きですか? 心から大切に思っておられますか?」
「当たり前でしょう! わたくしは世界中の誰よりもお姉様のことを大切に思ってるの!」
「では、僭越ながら、申し上げます。マーガレットお嬢様にとって、ミアお嬢様が本当に大切なのであれば、ミアお嬢様のお気持ちにも心を配って差し上げてはいかがでしょう? マーガレットお嬢様のもとに縛ることは、本当にミアお嬢様にとって幸せなことなのでしょうか?」
「でもっ……わたくしは、わたくしにとっては、お姉様と一緒にいるのが一番幸せなの!」
「例えそうすることで、ミアお嬢様の笑顔が消えてしまっても、ですか?」
「そ、それは……」
それきり、マーガレットは黙ってしまった。
「大変失礼致しました。出過ぎた真似を致しました」
「いいえ、ありがとう、シェリー」
私が礼を告げると、シェリーは深く一礼して、再び後ろに下がった。
「あのね、マーガレット。私は、もう、ウィル様の妻になると決めたのよ。長い時間がかかったけれど、ようやく覚悟も決まったわ。家同士のことではなく、ウィル様に押し切られたのでもなく、自分の意思で嫁ぐの」
「でも、でも、お姉様は騙されて……っ」
「それは違うわ。あのね、私、ようやくウィル様ときちんとお話しすることができたの。今までちゃんと話し合わなかったから、お互い勝手な思い込みですれ違っていただけなのよ。そしてそれは、マーガレット、あなたもそう」
「わたくしは、お姉様のこと、ちゃんとわかってますっ」
「ウィル様もそうおっしゃってたわ。私の好みとか、考えとか、勝手に決め付けていたの。けれど、それは間違ってた」
「それはあの男の見る目がないからですっ!」
「今のあなたも一緒よ!」
「――っ!」
「厳しいことを言うようだけれど、人が誰かを完全に理解することなんてできないのよ。だから人間には、言葉があるの」
「……でも……」
「言葉足らずで、すれ違ってしまうこともある。けれど、一度すれ違っても、歩み寄れるチャンスだってある。私もウィル様も、マーガレットも、今までその努力が足りなかったわ。マーガレット、あなたはいつも、私の話を最後まで聞こうとしなかったでしょう?」
「そんなこと……」
マーガレットは、途中で言葉を呑み込んだ。
それから、苦虫を噛み潰したように、弱々しく言葉をしぼり出す。
「……あったかもしれません」
「――えらいね、マーガレット。今のあなたは、ちゃんと私の話を聞いて、ちゃんと考えてくれる。前より成長したね」
「……っ、お姉様ぁぁあ」
マーガレットは、再び涙を流し始めた。
「――あ、そうだわ」
マーガレットが落ち着くのを待つ間に、「今日中に」とウィル様から頼まれていたことがあったのを思い出した。
今がちょうど良いタイミングだろう。
「私が嫁いだら、たくさんお手紙のやり取りをしましょう? 会えなくても、お手紙を送り合うのは、きっと素敵なことよ。……残念ながら、私には文通をする相手がいなかったから、想像でしかないのだけれど」
マーガレットが、息をのむ気配がした。涙が止まっている。
もう一押しだ。私は妹の変化に気づかないふりをして、夢見るような表情を浮かべ、続けた。
「――ああ、お手紙のやり取り、一度やってみたいなあ。すごく楽しそうだわ。マーガレットと文通を始める前に、少し慣れておきたいわね。ウィル様はお手紙が苦手なようだけれど、一言でもいいからお返事を下さるようにおねだりして、お手紙を送ってみようかしら」
「――!!」
マーガレットは、私の言葉に、わかりやすく青ざめた。口をはくはくしていて、言葉も出てこないようだ。
――やはり、マーガレットは手紙の行方に心当たりがあるらしい。
ウィル様からの頼みごとは、手紙の件について探りを入れてほしいということだった。
ただし、いきなり止めを刺すのではなくて、マーガレットが自分から話したくなるように、それとなく、軽く伝えるだけに留めるようにと。
もう、目的は充分に果たせただろう。
「さ、今日のお話はおしまい。もう疲れてしまったから、私は早めに休ませてもらうわね」
シェリーに目配せをすると、優秀な侍女は、マーガレットを支えてソファーから立ち上がらせてくれる。
「おやすみ、マーガレット」
「……おやすみなさい、お姉様」
すっかり萎れてしまったマーガレットは、大人しく部屋を出ていった。
「……はぁ。疲れた」
長い長い一日が、ようやく終わったのだった。
マーガレットは、私に思いっきり抱きついて、首をいやいやと横に振った。
ようやく顔の向きを私の方へ落ち着けたかと思うと、ぽろぽろと大粒の涙をこぼしながら、縋りつき話しかけてくる。
「ぐずっ、お姉様ぁ。あんな男じゃなく、ひっく、わたくしを選んでよぉ……ううう」
「選ぶ、って……マーガレット、どういう意味? どちらかを選ぶとか、そういう話じゃないでしょう?」
「そういう話じゃなくないです! だって、だってぇ」
マーガレットが抱きついている私のドレスに、涙の染みが広がっていく。
私は、横からハンカチを差し出すシェリーを手で制し、マーガレットの気がおさまるまで、したいようにさせる。
背中をぽんぽんと叩いていると、彼女も少し落ち着いてきたようだ。
「お姉様、ドレスが……! ご、ごめんなさいっ」
「いいのよ、これから着替えるところだったし。……さ、マーガレット、座ってお話ししようか」
私はなんとかマーガレットをなだめて自分から引き剥がし、ソファーへと導く。
マーガレットは、シェリーが差し出したハンカチを握りしめ、少しぬるくなったハーブティーを一気に飲み干す。
貴族令嬢らしからぬ所作だが、この子は学園でちゃんとやっていけているのだろうか。
……いや、こうやって度々心配してしまうから、独り立ちできずにいるのかもしれない。
「お姉様ぁ、婚約をやめることはできないの……?」
「やめるつもりはないわ。どうしてそこまで、ウィル様を嫌うの? さっき言った通り、もう私たちの間にあった蟠りは、解けたのよ」
「ううう、お姉様、本当に……本当に結婚してしまうの……?」
「ええ。十八歳になったらね」
「お姉様は……、結婚したら、やっぱりこの家を出て行ってしまうの?」
「……そう、なると思うわ」
「わたくし……わたくし……」
マーガレットの目に、再び涙が浮かんでくる。
「わたくし、お姉様と会えない生活なんて、嫌ですっ!」
「……マーガレット……」
「あんな男より、わたくしと一緒に、ずっとこの家で暮らしましょうよぉ。その方がずっと良いのですわ!」
「二度と会えなくなるわけじゃないのよ。時々は帰ってくるわ」
「時々じゃ嫌ですっ! ねえ、お姉様ぁ、出て行かないで、わたくしを見捨てないで……」
「出ていくからって、見捨てるわけじゃ……」
私は、ひっそりとため息をつく。
……どうしてこうなってしまったのだろう。
いや、マーガレットをこれほどまでに甘やかしてしまった、私にも責任がある。
「お話し中、申し訳ございません。発言をご許可いただけないでしょうか」
私がどう収拾をつけたものかと悩んでいると、横からシェリーの凛とした声が割り込んできた。
「ええ、良いわ」
「ミアお嬢様、ありがとうございます。では、失礼ながら、マーガレットお嬢様にひとつ、お伺いさせていただきます」
「……なに?」
「マーガレットお嬢様は、ミアお嬢様のことがお好きですか? 心から大切に思っておられますか?」
「当たり前でしょう! わたくしは世界中の誰よりもお姉様のことを大切に思ってるの!」
「では、僭越ながら、申し上げます。マーガレットお嬢様にとって、ミアお嬢様が本当に大切なのであれば、ミアお嬢様のお気持ちにも心を配って差し上げてはいかがでしょう? マーガレットお嬢様のもとに縛ることは、本当にミアお嬢様にとって幸せなことなのでしょうか?」
「でもっ……わたくしは、わたくしにとっては、お姉様と一緒にいるのが一番幸せなの!」
「例えそうすることで、ミアお嬢様の笑顔が消えてしまっても、ですか?」
「そ、それは……」
それきり、マーガレットは黙ってしまった。
「大変失礼致しました。出過ぎた真似を致しました」
「いいえ、ありがとう、シェリー」
私が礼を告げると、シェリーは深く一礼して、再び後ろに下がった。
「あのね、マーガレット。私は、もう、ウィル様の妻になると決めたのよ。長い時間がかかったけれど、ようやく覚悟も決まったわ。家同士のことではなく、ウィル様に押し切られたのでもなく、自分の意思で嫁ぐの」
「でも、でも、お姉様は騙されて……っ」
「それは違うわ。あのね、私、ようやくウィル様ときちんとお話しすることができたの。今までちゃんと話し合わなかったから、お互い勝手な思い込みですれ違っていただけなのよ。そしてそれは、マーガレット、あなたもそう」
「わたくしは、お姉様のこと、ちゃんとわかってますっ」
「ウィル様もそうおっしゃってたわ。私の好みとか、考えとか、勝手に決め付けていたの。けれど、それは間違ってた」
「それはあの男の見る目がないからですっ!」
「今のあなたも一緒よ!」
「――っ!」
「厳しいことを言うようだけれど、人が誰かを完全に理解することなんてできないのよ。だから人間には、言葉があるの」
「……でも……」
「言葉足らずで、すれ違ってしまうこともある。けれど、一度すれ違っても、歩み寄れるチャンスだってある。私もウィル様も、マーガレットも、今までその努力が足りなかったわ。マーガレット、あなたはいつも、私の話を最後まで聞こうとしなかったでしょう?」
「そんなこと……」
マーガレットは、途中で言葉を呑み込んだ。
それから、苦虫を噛み潰したように、弱々しく言葉をしぼり出す。
「……あったかもしれません」
「――えらいね、マーガレット。今のあなたは、ちゃんと私の話を聞いて、ちゃんと考えてくれる。前より成長したね」
「……っ、お姉様ぁぁあ」
マーガレットは、再び涙を流し始めた。
「――あ、そうだわ」
マーガレットが落ち着くのを待つ間に、「今日中に」とウィル様から頼まれていたことがあったのを思い出した。
今がちょうど良いタイミングだろう。
「私が嫁いだら、たくさんお手紙のやり取りをしましょう? 会えなくても、お手紙を送り合うのは、きっと素敵なことよ。……残念ながら、私には文通をする相手がいなかったから、想像でしかないのだけれど」
マーガレットが、息をのむ気配がした。涙が止まっている。
もう一押しだ。私は妹の変化に気づかないふりをして、夢見るような表情を浮かべ、続けた。
「――ああ、お手紙のやり取り、一度やってみたいなあ。すごく楽しそうだわ。マーガレットと文通を始める前に、少し慣れておきたいわね。ウィル様はお手紙が苦手なようだけれど、一言でもいいからお返事を下さるようにおねだりして、お手紙を送ってみようかしら」
「――!!」
マーガレットは、私の言葉に、わかりやすく青ざめた。口をはくはくしていて、言葉も出てこないようだ。
――やはり、マーガレットは手紙の行方に心当たりがあるらしい。
ウィル様からの頼みごとは、手紙の件について探りを入れてほしいということだった。
ただし、いきなり止めを刺すのではなくて、マーガレットが自分から話したくなるように、それとなく、軽く伝えるだけに留めるようにと。
もう、目的は充分に果たせただろう。
「さ、今日のお話はおしまい。もう疲れてしまったから、私は早めに休ませてもらうわね」
シェリーに目配せをすると、優秀な侍女は、マーガレットを支えてソファーから立ち上がらせてくれる。
「おやすみ、マーガレット」
「……おやすみなさい、お姉様」
すっかり萎れてしまったマーガレットは、大人しく部屋を出ていった。
「……はぁ。疲れた」
長い長い一日が、ようやく終わったのだった。
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