47 / 193
第一章 デートから始まる長い一日
2-7 報告書 ★ウィリアム視点
しおりを挟む
ウィリアム視点です。
――*――
愛しいミアとの幸せな初デート……じゃなかった、魔法騎士団の極秘調査を終えた俺は、エヴァンズ子爵家でベイカー男爵から話を聞くことができた。
今日一日で、ミアの可愛らしい表情がいくつも……じゃない。いくつか新たに分かったことがある。
一つ目は、呪物に施されていた特殊な細工だ。
ミアと共に入った宝飾品店で購入したブレスレット。
ベイカー男爵が骨董品店で購入したという指輪。
以前、ミアの元に送られてきたストールの、刺繍部分。
そのいずれにも、『ブティック・ル・ブラン』の刻印や刺繍が入っていた。
そして――『魔石』と呼ばれる入手困難な宝石を加工、研磨したものが嵌められ、あるいは縫い付けられていたのだ。
決めつけるには時期尚早だが、『魔石』が呪いの元、もしくは媒介となっている可能性がある。
魔石は、魔獣の体内――人間でいう『魔核』の部分から出てくるほか、かつて魔族の領土だった地域から時折見つかるアイテムだ。
素手で触れると体内の魔力を乱され、『魔力酔い』と呼ばれる体調不良に陥る。そのため、魔法騎士団では、発見した場合はその場に埋めるか、持ち帰るとしても慎重に扱うように徹底されている。
まあ、そうは言っても、魔法騎士団では手袋が制服の一部となっているため、実際に魔石が原因で倒れた者を見たことはない。
一応、『魔力酔い』を起こした場合は、教会の聖女が対応してくれる手筈だ。
ちなみに、魔獣を解体して取れた素材は、魔石を含めて全て冒険者ギルドが買い取ってくれる。
冒険者ギルドは、部隊、個人問わず解体・買い取りの依頼を受けていて、解体済みの素材を、必要な人に販売している組織だ。
一般人にも販売しているが、魔法師団や医薬関係者、武具・魔道具職人などからの大口注文が主な販路である。
また、冒険者ギルドは、魔獣の解体だけではなく、薬草の採取や、騎士団が手薄の際には魔獣討伐も請け負っている。冒険者は危険ではあるが、どの地方でも仕事に困ることのない、人気の職業だ。
魔法騎士団も、魔獣討伐の際は冒険者に同行を依頼し、解体と素材の買い取りを全面的に任せている。
皮やツノ、牙などの魔獣素材は比較的高額で買い取ってくれるので、依頼料を差し引いても資金源になる。ウィンウィンの関係だ。
魔石は、魔獣素材の中でも安価で取引される。
実は、魔力を孕み危険な割に、活用法がいまだに見つかっていないのだ。魔法師団でも長年研究が行われているが、うまく魔力を取り出すことができないらしい。
またその危険性から、冒険者ギルドでも、一般向けの窓口では魔石を販売することはなく、一般人には魔石の存在自体が知られていない。知っているのは魔獣と戦う機会がある者と、研究者ぐらいだ。
魔石の大きさは、魔獣によって異なるが、一般的な魔獣から取れる物は子供の拳ほどのサイズだ。
その見た目は、光を全て吸い込むような、妖しい美しさのある黒い石だが、宝飾品には向かない。
魔力酔いの関係で直に触れることはできないし、小さな魔石クズでも魔力酔いは起こるため、研磨や加工も難しい。どうしても加工の際に削りカスが飛び散るからだ。
――それにしても、このように扱いも難しく手に入りにくい素材を、誰が、どうやってストールやアクセサリーに加工したというのか。
冒険者ギルドに探りを入れれば、個人的に、あるいは組織的に、魔石を大量に買い取った者が判明するかもしれない。
もしかしたら、そこから『ブティック・ル・ブラン』の尻尾を掴める可能性がある。
ただし、冒険者ギルド内に『ブティック・ル・ブラン』の関係者がいる可能性も捨てきれないから、慎重に動かなくてはならない。
そして、新たにわかったことの二つ目。
ベイカー男爵に言われて気がついたのだが、街の診療所で比較的安価に対応できる感染症や外傷と違って、教会に呪いを解いてもらうのには、相応の金銭が必要になる。
今は貴族中心に流行っているように見えるが、もしかしたら教会に行っておらず、噂に上らないだけで、平民街にも密かに呪いが蔓延している可能性があるのではないか?
平民街にある診療所に話を聞きに行くか、ミアと共に一度街を歩き回ってみる必要がありそうだ。
三つ目は、商人ギルドか職人ギルドが呪物の納品に関与している可能性。
今日見つけた呪いのブレスレットは、宝飾店の店主によると、商人ギルド、職人ギルドを経由して卸されたもののようだ。
こちらも冒険者ギルドと同様に、関係者が紛れ込んでいる可能性を考慮して、慎重に対応する必要がある。
調べる順番は、魔石を卸している冒険者ギルド、商人ギルドに呪物を一括納品した職人ギルド、最後に宝飾店へ呪物を卸した商人ギルドの順だ。
――可能なら、商人ギルドには関わりたくない。
商人は、金になると思えば情報すらも売買したがる。金払いが良いうちはいいが、そうでなくなれば、すぐに敵に回ってしまう可能性もあるのだ。
職人ギルドまでで、呪物の出どころがわかれば良いが。
それから……これは、今日判明したというわけではないが、ガードナー侯爵家についてだ。
俺が調べたところによると、ガードナー侯爵家自体は、古くからある由緒正しい家だった。
だが、侯爵家当主は入り婿。現当主の妻が、ガードナー侯爵家の血を引く後継者のようだ。
現当主は、王立貴族学園に通っていた時に侯爵夫人の同級生だった男性らしいのだが――その素性は、いくら調べても、出てこなかった。
いや、正確には、表向きの身元はしっかりしているのだ。
北部辺境伯の五男。王城勤めの文官になるために、王立貴族学園に入学。
文官候補生として勉学に励んでいたものの、現侯爵夫人に見初められて婿入り。
それ自体は、何も不思議ではない。実際、上に四人も兄がいたら、領地に戻る必要もないだろう。
だが。
よくよく精査してみると、大規模な情報操作の痕跡があった。
どうやら、本物の辺境伯の五男は、幼い頃に流行り病で死亡しているようなのだ。
となると、ガードナー侯爵は一体何者なのか。どこから来たのか。
辺境伯や侯爵夫人、侯爵家の関係者は、何をどこまで知っているのか。
さらに詳しく調べようと間者を放っていたが、何者かに阻止され、それ以上調査を進めることはできなかった。
――以前、俺に呪物の捜査命令が下った際に、父上は魔法騎士団を動かせない理由の一つとして「北部で怪しい動きがある」と言っていた。
内乱か、他国とのいざこざか、魔獣関係か……とにかく、今は北部辺境伯領もごたついているはず。
俺の個人的な事情で、これ以上魔法騎士団や父上の手を煩わせるわけにはいかない。
この件は、俺の心の内にだけしまっておこう。
「さて……と。報告書をまとめて……いや、その前に」
――ミアの近くに一人、隠密を置いておいた方がいいだろう。
今日ミアに頼んでおいたあのことで、ミアの妹が動いたとしたら、近いうちに『対象』は子爵家を出るはずだ。
さらに言うと、最近までシナモンと行っていた郵便の集配所への調査結果から、『対象』は『ブティック・ル・ブラン』と関わりがある可能性も浮上した。
個人的な理由だけで隠密を使うことはできないが、『対象』が例の呪いと関係している可能性を提示すれば、充分な理由となり得るだろう。
俺は家令の手配した隠密に指示を出すと、エヴァンズ子爵と魔法通信で最後の確認をする。
それから、父上に提出する報告書の作成に取り掛かったのだった。
――*――
愛しいミアとの幸せな初デート……じゃなかった、魔法騎士団の極秘調査を終えた俺は、エヴァンズ子爵家でベイカー男爵から話を聞くことができた。
今日一日で、ミアの可愛らしい表情がいくつも……じゃない。いくつか新たに分かったことがある。
一つ目は、呪物に施されていた特殊な細工だ。
ミアと共に入った宝飾品店で購入したブレスレット。
ベイカー男爵が骨董品店で購入したという指輪。
以前、ミアの元に送られてきたストールの、刺繍部分。
そのいずれにも、『ブティック・ル・ブラン』の刻印や刺繍が入っていた。
そして――『魔石』と呼ばれる入手困難な宝石を加工、研磨したものが嵌められ、あるいは縫い付けられていたのだ。
決めつけるには時期尚早だが、『魔石』が呪いの元、もしくは媒介となっている可能性がある。
魔石は、魔獣の体内――人間でいう『魔核』の部分から出てくるほか、かつて魔族の領土だった地域から時折見つかるアイテムだ。
素手で触れると体内の魔力を乱され、『魔力酔い』と呼ばれる体調不良に陥る。そのため、魔法騎士団では、発見した場合はその場に埋めるか、持ち帰るとしても慎重に扱うように徹底されている。
まあ、そうは言っても、魔法騎士団では手袋が制服の一部となっているため、実際に魔石が原因で倒れた者を見たことはない。
一応、『魔力酔い』を起こした場合は、教会の聖女が対応してくれる手筈だ。
ちなみに、魔獣を解体して取れた素材は、魔石を含めて全て冒険者ギルドが買い取ってくれる。
冒険者ギルドは、部隊、個人問わず解体・買い取りの依頼を受けていて、解体済みの素材を、必要な人に販売している組織だ。
一般人にも販売しているが、魔法師団や医薬関係者、武具・魔道具職人などからの大口注文が主な販路である。
また、冒険者ギルドは、魔獣の解体だけではなく、薬草の採取や、騎士団が手薄の際には魔獣討伐も請け負っている。冒険者は危険ではあるが、どの地方でも仕事に困ることのない、人気の職業だ。
魔法騎士団も、魔獣討伐の際は冒険者に同行を依頼し、解体と素材の買い取りを全面的に任せている。
皮やツノ、牙などの魔獣素材は比較的高額で買い取ってくれるので、依頼料を差し引いても資金源になる。ウィンウィンの関係だ。
魔石は、魔獣素材の中でも安価で取引される。
実は、魔力を孕み危険な割に、活用法がいまだに見つかっていないのだ。魔法師団でも長年研究が行われているが、うまく魔力を取り出すことができないらしい。
またその危険性から、冒険者ギルドでも、一般向けの窓口では魔石を販売することはなく、一般人には魔石の存在自体が知られていない。知っているのは魔獣と戦う機会がある者と、研究者ぐらいだ。
魔石の大きさは、魔獣によって異なるが、一般的な魔獣から取れる物は子供の拳ほどのサイズだ。
その見た目は、光を全て吸い込むような、妖しい美しさのある黒い石だが、宝飾品には向かない。
魔力酔いの関係で直に触れることはできないし、小さな魔石クズでも魔力酔いは起こるため、研磨や加工も難しい。どうしても加工の際に削りカスが飛び散るからだ。
――それにしても、このように扱いも難しく手に入りにくい素材を、誰が、どうやってストールやアクセサリーに加工したというのか。
冒険者ギルドに探りを入れれば、個人的に、あるいは組織的に、魔石を大量に買い取った者が判明するかもしれない。
もしかしたら、そこから『ブティック・ル・ブラン』の尻尾を掴める可能性がある。
ただし、冒険者ギルド内に『ブティック・ル・ブラン』の関係者がいる可能性も捨てきれないから、慎重に動かなくてはならない。
そして、新たにわかったことの二つ目。
ベイカー男爵に言われて気がついたのだが、街の診療所で比較的安価に対応できる感染症や外傷と違って、教会に呪いを解いてもらうのには、相応の金銭が必要になる。
今は貴族中心に流行っているように見えるが、もしかしたら教会に行っておらず、噂に上らないだけで、平民街にも密かに呪いが蔓延している可能性があるのではないか?
平民街にある診療所に話を聞きに行くか、ミアと共に一度街を歩き回ってみる必要がありそうだ。
三つ目は、商人ギルドか職人ギルドが呪物の納品に関与している可能性。
今日見つけた呪いのブレスレットは、宝飾店の店主によると、商人ギルド、職人ギルドを経由して卸されたもののようだ。
こちらも冒険者ギルドと同様に、関係者が紛れ込んでいる可能性を考慮して、慎重に対応する必要がある。
調べる順番は、魔石を卸している冒険者ギルド、商人ギルドに呪物を一括納品した職人ギルド、最後に宝飾店へ呪物を卸した商人ギルドの順だ。
――可能なら、商人ギルドには関わりたくない。
商人は、金になると思えば情報すらも売買したがる。金払いが良いうちはいいが、そうでなくなれば、すぐに敵に回ってしまう可能性もあるのだ。
職人ギルドまでで、呪物の出どころがわかれば良いが。
それから……これは、今日判明したというわけではないが、ガードナー侯爵家についてだ。
俺が調べたところによると、ガードナー侯爵家自体は、古くからある由緒正しい家だった。
だが、侯爵家当主は入り婿。現当主の妻が、ガードナー侯爵家の血を引く後継者のようだ。
現当主は、王立貴族学園に通っていた時に侯爵夫人の同級生だった男性らしいのだが――その素性は、いくら調べても、出てこなかった。
いや、正確には、表向きの身元はしっかりしているのだ。
北部辺境伯の五男。王城勤めの文官になるために、王立貴族学園に入学。
文官候補生として勉学に励んでいたものの、現侯爵夫人に見初められて婿入り。
それ自体は、何も不思議ではない。実際、上に四人も兄がいたら、領地に戻る必要もないだろう。
だが。
よくよく精査してみると、大規模な情報操作の痕跡があった。
どうやら、本物の辺境伯の五男は、幼い頃に流行り病で死亡しているようなのだ。
となると、ガードナー侯爵は一体何者なのか。どこから来たのか。
辺境伯や侯爵夫人、侯爵家の関係者は、何をどこまで知っているのか。
さらに詳しく調べようと間者を放っていたが、何者かに阻止され、それ以上調査を進めることはできなかった。
――以前、俺に呪物の捜査命令が下った際に、父上は魔法騎士団を動かせない理由の一つとして「北部で怪しい動きがある」と言っていた。
内乱か、他国とのいざこざか、魔獣関係か……とにかく、今は北部辺境伯領もごたついているはず。
俺の個人的な事情で、これ以上魔法騎士団や父上の手を煩わせるわけにはいかない。
この件は、俺の心の内にだけしまっておこう。
「さて……と。報告書をまとめて……いや、その前に」
――ミアの近くに一人、隠密を置いておいた方がいいだろう。
今日ミアに頼んでおいたあのことで、ミアの妹が動いたとしたら、近いうちに『対象』は子爵家を出るはずだ。
さらに言うと、最近までシナモンと行っていた郵便の集配所への調査結果から、『対象』は『ブティック・ル・ブラン』と関わりがある可能性も浮上した。
個人的な理由だけで隠密を使うことはできないが、『対象』が例の呪いと関係している可能性を提示すれば、充分な理由となり得るだろう。
俺は家令の手配した隠密に指示を出すと、エヴァンズ子爵と魔法通信で最後の確認をする。
それから、父上に提出する報告書の作成に取り掛かったのだった。
10
あなたにおすすめの小説
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
死んでるはずの私が溺愛され、いつの間にか救国して、聖女をざまぁしてました。
みゅー
恋愛
異世界へ転生していると気づいたアザレアは、このままだと自分が死んでしまう運命だと知った。
同時にチート能力に目覚めたアザレアは、自身の死を回避するために奮闘していた。するとなぜか自分に興味なさそうだった王太子殿下に溺愛され、聖女をざまぁし、チート能力で世界を救うことになり、国民に愛される存在となっていた。
そんなお話です。
以前書いたものを大幅改稿したものです。
フランツファンだった方、フランツフラグはへし折られています。申し訳ありません。
六十話程度あるので改稿しつつできれば一日二話ずつ投稿しようと思います。
また、他シリーズのサイデューム王国とは別次元のお話です。
丹家栞奈は『モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します』に出てくる人物と同一人物です。
写真の花はリアトリスです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる