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第五章 蒼と紅の力を合わせて頑張ろう!
47、ベストカップルコンテスト
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「ベストカップルたるのもの、阿吽の呼吸で共同作業が出来なければ話にならない! というわけで、第二審査は愛の玉入れです! 女性の投げた愛の玉を、男性は全力で拾いに行きましょう。一分間でより多くの玉を拾えたカップル上位五組が合格となります!」
これならただ投げるだけだから恥ずかしくない。それにフォルネウス様ならどこに投げてもきっと全部拾って下さるわ! そう油断していたら、とんでもないルールが追加された。
「ただし愛の玉を投げる際、女性は男性の好きな所を一つ必ず叫びながら投げましょう!」
はい?!
つまり、玉を投げる分だけフォルネウス様の好きな所を叫べと?!
「アリシア、必ず全部拾うから遠慮せずに投げてくれ」
「わ、分かりました」
恥ずかしくても覚悟を決めるしかないようだ。
準備が整った所で、開始の合図が鳴った。
「優しいところ」
そう叫びながら愛の玉を投げる。フォルネウス様は難なく拾って下さった。
「尊敬してます」
「頼りになります」
「無邪気な笑顔が素敵です」
「いつも格好いいです」
玉を投げていると、不思議と恥ずかしさが消えてきた。それは周りも同じようにしていて、自分だけじゃないからだろう。
「一緒にいると楽しいです」
「好奇心旺盛な所が可愛いです」
「責任感が強いところ」
「家族を大事にしてくれるところ」
「強くてヒーローみたいです」
「行動力があって素敵です」
「相手の意見を尊重してくれます」
「いっぱい誉めてもらえて嬉しいです」
一球、一球、フォルネウス様は嬉しそうに拾って下さった。私の愛をきちんと受け取って下さってるんだなって思ったらとても嬉しくて、夢中で投げてたらあっという間に終わった。
「集計結果が出ました。一番多くの愛を拾ったカップルは、フォルネウス様とアリシア様のペアです! 25個の愛を見事に拾いました、おめでとうございます!」
「やったな、トップ通過だ」
「はい! でも、時間があったらもっといっぱい投げれましたよ。フォルネウス様の魅力は、一分で語りきれるものじゃありません!」
「アリシア……ありがとう」
フォルネウス様は私の頬を優しく撫でると、額に触れるだけのキスをした。その瞬間、観客席から「キャー! 素敵!」という黄色い声が飛び交った。
「はっ! すまない、君があまりにも可愛かったものだからつい……」
どうやらフォルネウス様は、ここがステージ上である事を忘れられていたらしい。口元に手を当て恥ずかしそうに視線を逸らしてしまわれた。いや、どう見ても可愛いのはフォルネウス様の方ですよ!
「さぁ、残ったカップルは五組のみ! 愛する女性のピンチは誰よりも早く駆けつけて阻止せよ! というわけで、最終審査はお姫様救出レースです。男性陣にはレースをして頂きながら、姫の囚われた檻の鍵を探して頂きます。一番に自分の姫を救出したペアが、晴れて優勝となります!」
フォルネウス様が助けに来てくれるのを、檻の中で待てばいいだけね。
「さぁ、女性陣はこの檻の中でお待ちください」
指示された通りに鳥籠型の檻に入る。
「アリシア、必ず一番に助けにくる。不自由だろうが、少しだけ待っていてくれ」
「はい、お待ちしております!」
フォルネウス様なら難なくクリアして下さるだろうと思っていた。けれど彼の優しさが、あんなところで裏目に出るなんて思いもしなかった。
道中は何の問題もなかった。様々な障害物も余裕ではね除け、最後の関門まで一位で通過されていた。けれどその最後の関門が、私の偽物を倒せだなんて……
「くっ、俺にはアリシアを傷付ける事は出来ない……」
「おやおや、一位で通過していたフォルネウス選手、ここに来て苦戦しております! アリシア様の偽物に手を掛ける事が出来ない。しかし偽物を倒さなければ、鍵は手に入りません。さぁ、どうする?!」
私の偽物はフォルネウス様に襲いかかるけど、フォルネウス様はその攻撃をただ避ける事しか出来ずにいた。そうしてる間に他の選手達も次々と最終関門に到達してしまった。
フォルネウス様……どうか頑張ってください!
「おっと、フォルネウス選手! ここで偽物の幻覚仕様を解いたぞ! そして容赦ない、容赦ない攻撃であっけなく鍵の番人を倒しました! 鍵を携え、今見事にゴールです!」
「すまない、アリシア。遅くなってしまった」
「いいえ、助けに来てくださってありがとうございます」
フォルネウス様が解錠してくださって、私は檻の中から出ることが出来た。
「優勝は、フォルネウス様とアリシア様のペアです! 今年のベストカップルは、この二人に決定です! 誠におめでとうございます!」
沢山の拍手に囲まれて、記念のトロフィーと色んなペアグッツをもらって、ベストカップルコンテストは無事に幕を閉じた。
こうして楽しかった一日が終わり、私に試練の時間がやってきた。
「アリシア……その、今夜……俺の部屋に来てくれるか?」
フォルネウス様のその問いかけに、恥ずかしくてコクリと頷くことしか出来なかった。
それでも、「ありがとう、楽しみに待っておくよ」という嬉しそうなフォルネウス様の笑顔を見ていたら、「やっぱり無理です!」とは口が裂けても言えなかった。
カップルコンテストで散々恥ずかしい思いをしたのだ。今さら怖じ気づく事なんて、何もないさ、何も! と必死に自分を鼓舞していた。
これならただ投げるだけだから恥ずかしくない。それにフォルネウス様ならどこに投げてもきっと全部拾って下さるわ! そう油断していたら、とんでもないルールが追加された。
「ただし愛の玉を投げる際、女性は男性の好きな所を一つ必ず叫びながら投げましょう!」
はい?!
つまり、玉を投げる分だけフォルネウス様の好きな所を叫べと?!
「アリシア、必ず全部拾うから遠慮せずに投げてくれ」
「わ、分かりました」
恥ずかしくても覚悟を決めるしかないようだ。
準備が整った所で、開始の合図が鳴った。
「優しいところ」
そう叫びながら愛の玉を投げる。フォルネウス様は難なく拾って下さった。
「尊敬してます」
「頼りになります」
「無邪気な笑顔が素敵です」
「いつも格好いいです」
玉を投げていると、不思議と恥ずかしさが消えてきた。それは周りも同じようにしていて、自分だけじゃないからだろう。
「一緒にいると楽しいです」
「好奇心旺盛な所が可愛いです」
「責任感が強いところ」
「家族を大事にしてくれるところ」
「強くてヒーローみたいです」
「行動力があって素敵です」
「相手の意見を尊重してくれます」
「いっぱい誉めてもらえて嬉しいです」
一球、一球、フォルネウス様は嬉しそうに拾って下さった。私の愛をきちんと受け取って下さってるんだなって思ったらとても嬉しくて、夢中で投げてたらあっという間に終わった。
「集計結果が出ました。一番多くの愛を拾ったカップルは、フォルネウス様とアリシア様のペアです! 25個の愛を見事に拾いました、おめでとうございます!」
「やったな、トップ通過だ」
「はい! でも、時間があったらもっといっぱい投げれましたよ。フォルネウス様の魅力は、一分で語りきれるものじゃありません!」
「アリシア……ありがとう」
フォルネウス様は私の頬を優しく撫でると、額に触れるだけのキスをした。その瞬間、観客席から「キャー! 素敵!」という黄色い声が飛び交った。
「はっ! すまない、君があまりにも可愛かったものだからつい……」
どうやらフォルネウス様は、ここがステージ上である事を忘れられていたらしい。口元に手を当て恥ずかしそうに視線を逸らしてしまわれた。いや、どう見ても可愛いのはフォルネウス様の方ですよ!
「さぁ、残ったカップルは五組のみ! 愛する女性のピンチは誰よりも早く駆けつけて阻止せよ! というわけで、最終審査はお姫様救出レースです。男性陣にはレースをして頂きながら、姫の囚われた檻の鍵を探して頂きます。一番に自分の姫を救出したペアが、晴れて優勝となります!」
フォルネウス様が助けに来てくれるのを、檻の中で待てばいいだけね。
「さぁ、女性陣はこの檻の中でお待ちください」
指示された通りに鳥籠型の檻に入る。
「アリシア、必ず一番に助けにくる。不自由だろうが、少しだけ待っていてくれ」
「はい、お待ちしております!」
フォルネウス様なら難なくクリアして下さるだろうと思っていた。けれど彼の優しさが、あんなところで裏目に出るなんて思いもしなかった。
道中は何の問題もなかった。様々な障害物も余裕ではね除け、最後の関門まで一位で通過されていた。けれどその最後の関門が、私の偽物を倒せだなんて……
「くっ、俺にはアリシアを傷付ける事は出来ない……」
「おやおや、一位で通過していたフォルネウス選手、ここに来て苦戦しております! アリシア様の偽物に手を掛ける事が出来ない。しかし偽物を倒さなければ、鍵は手に入りません。さぁ、どうする?!」
私の偽物はフォルネウス様に襲いかかるけど、フォルネウス様はその攻撃をただ避ける事しか出来ずにいた。そうしてる間に他の選手達も次々と最終関門に到達してしまった。
フォルネウス様……どうか頑張ってください!
「おっと、フォルネウス選手! ここで偽物の幻覚仕様を解いたぞ! そして容赦ない、容赦ない攻撃であっけなく鍵の番人を倒しました! 鍵を携え、今見事にゴールです!」
「すまない、アリシア。遅くなってしまった」
「いいえ、助けに来てくださってありがとうございます」
フォルネウス様が解錠してくださって、私は檻の中から出ることが出来た。
「優勝は、フォルネウス様とアリシア様のペアです! 今年のベストカップルは、この二人に決定です! 誠におめでとうございます!」
沢山の拍手に囲まれて、記念のトロフィーと色んなペアグッツをもらって、ベストカップルコンテストは無事に幕を閉じた。
こうして楽しかった一日が終わり、私に試練の時間がやってきた。
「アリシア……その、今夜……俺の部屋に来てくれるか?」
フォルネウス様のその問いかけに、恥ずかしくてコクリと頷くことしか出来なかった。
それでも、「ありがとう、楽しみに待っておくよ」という嬉しそうなフォルネウス様の笑顔を見ていたら、「やっぱり無理です!」とは口が裂けても言えなかった。
カップルコンテストで散々恥ずかしい思いをしたのだ。今さら怖じ気づく事なんて、何もないさ、何も! と必死に自分を鼓舞していた。
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