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「東海道57次デート編」
「東海道56次目 枚方宿③「ひらかたパーク②」とちょっとだけ57次目 守口宿」
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「東海道56次目 枚方宿③「ひらかたパーク②」とちょっとだけ57次目 守口宿」
「サブちゃん、何かおしりに当たってる…。でも、サブちゃんにやったらこの身体預けられるかもしれへんな…。じゃあ、お化け屋敷入って見よか…。入ってる間、ずっと「ぎゅっ」とハグしててや。そうでないと…。」
呟く稀世の声は興奮マックスの心拍音にかき消され、最後の言葉は三朗には聞こえなかった。
二人は手首に巻かれたフリーパスのタグを見せ、最後のアトラクションに入っていった。
その5分後、お化け屋敷の前でスタッフに怒られる稀世と三朗の姿があった。
「お客さん困りますよ、お化けの人形を蹴り壊しちゃ。いったいどう蹴ればこのFRP製のお化けの首がもげちゃうんですか?こりゃ、弁償ものですよ…。もうすぐ園長代理が来ますのでもうちょっと待っててくださいね。」
「すみません…。両腕はサブちゃんに封じてもらってたんですけど、両足まで考えが回っていませんでした。私女子プロレスラーなもんで、つい「攻撃」や「威嚇」を受けると条件反射で身体が動いてしまうんです…。このお化けの人形が暗闇の中から突然飛び出してきたんで、反射的に「踵落とし」してしまいました。本当にすみません…。」
若いスタッフに苦言を呈され、ひたすら頭を下げる稀世の姿を三朗は何も言えずに見守るしかなかった。そこに、紺のジャケットを着た年配の男性が小走りで近づいてくるのが見えた。その時、今日3度目の事件が起こった。
「あっ、園長代理、この人がさっき電話したお化けを壊した女の人で…。」
と駆けてくる、はげかけの頭の男性に大声をかけた瞬間、稀世は突然振り返り、園長代理と反対側に猛ダッシュで走り出した。
「こらっ!逃げんな!」
若いスタッフは三朗をその場に残し、稀世を追いかけていった。
20メートル先に倒れたベビーカーと頬につきたての赤い痣を浮かべた女がコンクリートの路面に横倒しになっていた。稀世が倒れた女の元に駆け付け大声で尋ねた。
「どないしはったんですか?」
女は涙を流しながら稀世の腕をつかみ半狂乱で叫んだ。
「離婚した元夫に赤ちゃんを盗まれました!何とか取り返してください!」
稀世は30メートル先を走る赤ん坊を抱えた男をロックオンした。
「任せとき!必ず赤ちゃんは助けて来たるからな!」
猛ダッシュでその場を離れた稀世に続いて、お化け屋敷のスタッフが倒れた女の元にたどり着いた時、男と稀世は、ワニの顔が先頭に着いた子供用ジェットコースター「ラウディ」の向こうに消えていた。
「待てこの野郎!赤ちゃんを返せ!」
必死に追いかける稀世と赤ん坊を抱えた男の距離はみるみる詰まっていった。残す距離5メートルまで近づいた時、逃げるのをあきらめた男は水が張られた「ファンタジークルーズ」のコース上に赤ん坊を放り投げた。
稀世は一も二もなく男の追跡を放棄し、赤ん坊の確保に飛んだ。空中で指先3センチにベビー服が切っかかると、瞬時に引き寄せ赤ん坊を抱えたまま身体を反転し、赤ん坊を天に向け持ち上げた態勢でお尻から水に落ち大きな水しぶきが上がった。
稀世は赤ん坊の無事を確認すると慌てて駆けてきた「ファンタジークルーズ」の係員に赤ん坊を預けると男が逃げた出入口ゲート方向にある「マジカルラグーン」に向けて走った。
稀世は、その先に予想していない光景を見た。
赤ん坊を誘拐した男が口から泡を吹き地面に仰向けに倒れていたのだった。稀世は周囲に視線をまわすと、朝から2度遭遇していたサングラスの2人組がゲートを出ていくのが見えたが男を放り出していくわけにもいかず、その場で男のベルトを抜き、両腕を後ろ手に縛り確保した。(さっきの2人組は、「イリノイ・アウトフィット」のマフィアじゃないんか?てっきり私かサブちゃんをつけ狙ってると思ってたんやけど、どうも様子がおかしいなぁ…。)
頭が混乱している稀世の元に3分後、お化け屋敷のスタッフとケガをした赤ん坊の母親と見知らぬ男、ベビーカーを押した三朗、そして赤ん坊を抱いた「ファンタジークルーズ」のスタッフと園長代理が現れ、稀世は副園長から熱い握手を求められた。
「あなた、この間プロレス大会で優勝された門真で福祉配食やってるっていう女子レスラーさんですよね。テレビで拝見したことがあります。
この度は園内での誘拐事件を未然に防いでいただきありがとうございます。更に誘拐犯まで逮捕していただいて至れり尽くせりのご活躍でしたね。本来であれば「園長」からお礼をさせていただくのが筋なのですが、ご存じの通り、園長は「売れっ子タレント」ですので出勤はしておりません。
園長に成り代わりお礼申し上げます。なお、お化け屋敷の「首折り事件」は不問とさせていただきますので、もうお気になされないでください。」
園長代理に誘拐犯捕獲は稀世の仕業でないことを説明しようとしたが、稀世が確保した現場しか見ていない園長代理には何を言っても「さすがスターは控えめですね。」、「はいはい、安選手は令和の「慈母の精」で「ヤマトナデシコ」と伺っております。本当に噂の通りですね。」と言い訳の一つもさせてもらえなかった。
続いて、赤ん坊の母親とその新しい彼氏らしき男からも何度も礼を言われているうちに日は完全に落ち、濡れたデニムとパーカーの稀世はくしゃみが出た。
赤ん坊の母の「新彼」から包装紙で包まれたものを渡された。その包みからは微かに酒粕の香りがしていた。
「よかったらこれうちの商品なんで食べてください。守口大根を酒粕で漬けた「守口漬け」です。元々は彼女に持ってきたものだったんですけど、あなたに今お礼としてお渡しできるものはこれくらいしかありませんので…。あと、よかったら記念撮影させてください。」
(あぁ、「守口漬け」と言えば東海道57次目の「守口宿」の名物やったな…。奇しくもこれで今日一日で54次目の伏見宿から57次目の守口宿までカバーできたんや…。当初の予定とは違ってしもたけど、この後はサブちゃんとスカイレストランでイタリアンやから、ここはさらっと切り上げなな…。)と思った稀世は三朗の腕を引き、横並びで園長代理と赤ん坊と母親と新彼に
「私達、次の予定がありますのでここで失礼しますね。今日の事はお気になされずにいてください。あと赤ちゃん大事にしてあげてくださいね!」
とあいさつし、お辞儀をすると駐車場に向かって三朗と一緒に小走りで逃げるように去っていった。
車に乗り込むと、稀世は後部座席でくずはモールで買った、ブラウスとパンツに着替え新しいジャケットを羽織った。水にぬれたショーツは履かなかった。三朗もバンの車外後部で新しい服に着替えると、国道1号線に向かって車を走らせた。
大阪中央環状線を越えて少し行くと稀世が三朗に話し始めた。
「この守口市本町1、2丁目から竜田通1丁目、浜町1、2丁目あたりが「守口宿」やったんやて。残念ながら古い街並みは前の戦争の空襲でみんな燃えてしもたけど、今日もらった「守口漬け」にその歴史は刻まれてるんやろな。
なんやかんやで大変な一日になってしもたけど、あとはサブちゃんが手配してくれた高級スイートでゆっくりラグジャリーホテルのジムとプールでひと汗流して、レストランとスイートで女王様気分でゆっくりくつろがせてもらおうかな?ケラケラケラ。」
「そうですね。朝一番の迷惑ユーチューバー、失礼なテレビ取材スタッフ、そして今の誘拐未遂事件…。本当にお疲れさまでした。
後は美味しいもの食べてゆっくりしましょうね。まあ、ホテルではこれ以上のことは起こらないでしょうから、あとは普通に「デート」と行きたいですね。カラカラカラ。」
と笑う二人に更なるトラブルが襲い掛かるとは全く予想していなかった。
「おまけ」
今日も「ひらパー」イメージでーす!
夏なら「THE BOON」で水着の稀世ちゃんだったんだけどねー!(笑)
こっちは「ひいちゃん」さんが描いてくれた「お化け屋敷」イラストでーす!
(※きちんと「もげた首」まで再現してくれました(笑)!(。-人-。) )
「サブちゃん、何かおしりに当たってる…。でも、サブちゃんにやったらこの身体預けられるかもしれへんな…。じゃあ、お化け屋敷入って見よか…。入ってる間、ずっと「ぎゅっ」とハグしててや。そうでないと…。」
呟く稀世の声は興奮マックスの心拍音にかき消され、最後の言葉は三朗には聞こえなかった。
二人は手首に巻かれたフリーパスのタグを見せ、最後のアトラクションに入っていった。
その5分後、お化け屋敷の前でスタッフに怒られる稀世と三朗の姿があった。
「お客さん困りますよ、お化けの人形を蹴り壊しちゃ。いったいどう蹴ればこのFRP製のお化けの首がもげちゃうんですか?こりゃ、弁償ものですよ…。もうすぐ園長代理が来ますのでもうちょっと待っててくださいね。」
「すみません…。両腕はサブちゃんに封じてもらってたんですけど、両足まで考えが回っていませんでした。私女子プロレスラーなもんで、つい「攻撃」や「威嚇」を受けると条件反射で身体が動いてしまうんです…。このお化けの人形が暗闇の中から突然飛び出してきたんで、反射的に「踵落とし」してしまいました。本当にすみません…。」
若いスタッフに苦言を呈され、ひたすら頭を下げる稀世の姿を三朗は何も言えずに見守るしかなかった。そこに、紺のジャケットを着た年配の男性が小走りで近づいてくるのが見えた。その時、今日3度目の事件が起こった。
「あっ、園長代理、この人がさっき電話したお化けを壊した女の人で…。」
と駆けてくる、はげかけの頭の男性に大声をかけた瞬間、稀世は突然振り返り、園長代理と反対側に猛ダッシュで走り出した。
「こらっ!逃げんな!」
若いスタッフは三朗をその場に残し、稀世を追いかけていった。
20メートル先に倒れたベビーカーと頬につきたての赤い痣を浮かべた女がコンクリートの路面に横倒しになっていた。稀世が倒れた女の元に駆け付け大声で尋ねた。
「どないしはったんですか?」
女は涙を流しながら稀世の腕をつかみ半狂乱で叫んだ。
「離婚した元夫に赤ちゃんを盗まれました!何とか取り返してください!」
稀世は30メートル先を走る赤ん坊を抱えた男をロックオンした。
「任せとき!必ず赤ちゃんは助けて来たるからな!」
猛ダッシュでその場を離れた稀世に続いて、お化け屋敷のスタッフが倒れた女の元にたどり着いた時、男と稀世は、ワニの顔が先頭に着いた子供用ジェットコースター「ラウディ」の向こうに消えていた。
「待てこの野郎!赤ちゃんを返せ!」
必死に追いかける稀世と赤ん坊を抱えた男の距離はみるみる詰まっていった。残す距離5メートルまで近づいた時、逃げるのをあきらめた男は水が張られた「ファンタジークルーズ」のコース上に赤ん坊を放り投げた。
稀世は一も二もなく男の追跡を放棄し、赤ん坊の確保に飛んだ。空中で指先3センチにベビー服が切っかかると、瞬時に引き寄せ赤ん坊を抱えたまま身体を反転し、赤ん坊を天に向け持ち上げた態勢でお尻から水に落ち大きな水しぶきが上がった。
稀世は赤ん坊の無事を確認すると慌てて駆けてきた「ファンタジークルーズ」の係員に赤ん坊を預けると男が逃げた出入口ゲート方向にある「マジカルラグーン」に向けて走った。
稀世は、その先に予想していない光景を見た。
赤ん坊を誘拐した男が口から泡を吹き地面に仰向けに倒れていたのだった。稀世は周囲に視線をまわすと、朝から2度遭遇していたサングラスの2人組がゲートを出ていくのが見えたが男を放り出していくわけにもいかず、その場で男のベルトを抜き、両腕を後ろ手に縛り確保した。(さっきの2人組は、「イリノイ・アウトフィット」のマフィアじゃないんか?てっきり私かサブちゃんをつけ狙ってると思ってたんやけど、どうも様子がおかしいなぁ…。)
頭が混乱している稀世の元に3分後、お化け屋敷のスタッフとケガをした赤ん坊の母親と見知らぬ男、ベビーカーを押した三朗、そして赤ん坊を抱いた「ファンタジークルーズ」のスタッフと園長代理が現れ、稀世は副園長から熱い握手を求められた。
「あなた、この間プロレス大会で優勝された門真で福祉配食やってるっていう女子レスラーさんですよね。テレビで拝見したことがあります。
この度は園内での誘拐事件を未然に防いでいただきありがとうございます。更に誘拐犯まで逮捕していただいて至れり尽くせりのご活躍でしたね。本来であれば「園長」からお礼をさせていただくのが筋なのですが、ご存じの通り、園長は「売れっ子タレント」ですので出勤はしておりません。
園長に成り代わりお礼申し上げます。なお、お化け屋敷の「首折り事件」は不問とさせていただきますので、もうお気になされないでください。」
園長代理に誘拐犯捕獲は稀世の仕業でないことを説明しようとしたが、稀世が確保した現場しか見ていない園長代理には何を言っても「さすがスターは控えめですね。」、「はいはい、安選手は令和の「慈母の精」で「ヤマトナデシコ」と伺っております。本当に噂の通りですね。」と言い訳の一つもさせてもらえなかった。
続いて、赤ん坊の母親とその新しい彼氏らしき男からも何度も礼を言われているうちに日は完全に落ち、濡れたデニムとパーカーの稀世はくしゃみが出た。
赤ん坊の母の「新彼」から包装紙で包まれたものを渡された。その包みからは微かに酒粕の香りがしていた。
「よかったらこれうちの商品なんで食べてください。守口大根を酒粕で漬けた「守口漬け」です。元々は彼女に持ってきたものだったんですけど、あなたに今お礼としてお渡しできるものはこれくらいしかありませんので…。あと、よかったら記念撮影させてください。」
(あぁ、「守口漬け」と言えば東海道57次目の「守口宿」の名物やったな…。奇しくもこれで今日一日で54次目の伏見宿から57次目の守口宿までカバーできたんや…。当初の予定とは違ってしもたけど、この後はサブちゃんとスカイレストランでイタリアンやから、ここはさらっと切り上げなな…。)と思った稀世は三朗の腕を引き、横並びで園長代理と赤ん坊と母親と新彼に
「私達、次の予定がありますのでここで失礼しますね。今日の事はお気になされずにいてください。あと赤ちゃん大事にしてあげてくださいね!」
とあいさつし、お辞儀をすると駐車場に向かって三朗と一緒に小走りで逃げるように去っていった。
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大阪中央環状線を越えて少し行くと稀世が三朗に話し始めた。
「この守口市本町1、2丁目から竜田通1丁目、浜町1、2丁目あたりが「守口宿」やったんやて。残念ながら古い街並みは前の戦争の空襲でみんな燃えてしもたけど、今日もらった「守口漬け」にその歴史は刻まれてるんやろな。
なんやかんやで大変な一日になってしもたけど、あとはサブちゃんが手配してくれた高級スイートでゆっくりラグジャリーホテルのジムとプールでひと汗流して、レストランとスイートで女王様気分でゆっくりくつろがせてもらおうかな?ケラケラケラ。」
「そうですね。朝一番の迷惑ユーチューバー、失礼なテレビ取材スタッフ、そして今の誘拐未遂事件…。本当にお疲れさまでした。
後は美味しいもの食べてゆっくりしましょうね。まあ、ホテルではこれ以上のことは起こらないでしょうから、あとは普通に「デート」と行きたいですね。カラカラカラ。」
と笑う二人に更なるトラブルが襲い掛かるとは全く予想していなかった。
「おまけ」
今日も「ひらパー」イメージでーす!
夏なら「THE BOON」で水着の稀世ちゃんだったんだけどねー!(笑)
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