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「茶碗蒸しと卵焼き」
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「茶碗蒸しと卵焼き」
「あっ、あけましておめでとうございまーす!颯さん、早起きですね。朝はコーヒーですか?それともお茶?まあ、お正月って事で朝からお酒っていうのもありですけどね。くすくす。」
午前6時45分にキッチンに出て来た邦がリビングで正月の特別番組を見ていた颯に声をかけた。
「邦ちゃん、あけましておめでとう。昨日はごちそうさまでした。7時16分が日の出時刻なんで「初日の出」を拝んでからお酒をいただこうと思います。正月は駅伝見ながら「酒」が定番なもんで。カラカラカラ。」
珍しく軽口を叩き、笑顔を見せる颯に「どうせ見るなら車を青井岳まで走らせて宮崎市内の東の海から昇る初日を見に行きましょうか!」と提案した。
邦は國江に「ニューイヤー駅伝が始まるまでには帰るからねー!」と声をかけ、颯と車に乗り込んだ。まだ薄暗い空に雲は見えない。「これやったらきれいな初日の出が拝めそうやな。」と徐々に明るくなる東の空をバックミラーで確認しながら車を西に走らせた。
青井岳駅手前の東の景観が開けた駐車場には初日の出を目当てに来た車が何台も止まっていた。やや肌寒い気温の中、息を白くして東の空に視線を向けていると颯が「これどうぞ。」と温かい緑茶のペットボトルを手渡してくれた。「あれ?颯さんの分は?」と尋ねると自動販売機は釣銭切れの状態で小銭が足りなかったので1本しか買えなかったとの事だった。
邦はお茶を一口飲むと「あー、お腹の中から温もるわ。颯さんも一緒に飲もうや。」とペットボトルを手渡した。「えっ、でも…。」と遠慮する颯に邦はさらっと答えた。
「昨日一緒に鍋をつついた仲やんか。それとも私が口付けた後は嫌?それやったら颯さんの分、買いに行ってくるけど。」
東に見える日向灘から太平洋の水平線が赤く染まって来た。周りの人たちがスマホのカメラを東の空に向ける。邦も皆と同じように写真を撮ると高校のクラスメイトのグループラインに「あけおめ!ことよろ!青井岳からの初日をおすそ分けしまーす!」と写真とコメントを送ると、他の友達からの日の出写真やいろんなスタンプが送られてきたものを、読んでいる間にすっかり太陽は水平線の上に顔を出していた。
ふと横に立つ颯の顔に目を向けると、背筋をピンと伸ばし丁寧に合掌し目を閉じて言葉ははっきりと聞こえないが何かを呟いている。(何を願掛けしてるんかな?ここで声をかけるのは無粋ってなもんやろうから、帰りの車で尋ねてみるかな?あっ、私も初日に春からの就職の事をお願いしておかなきゃね!)と思い、颯と同じように手を合わせ初日に向かって願い事をした。
帰りの車の中で「颯さん、えらい長い時間、手を合わしてはったけど何をお願いしてたん?」と邦が尋ねると「令和7年が「大きな災害のない平和な年でありますように。」ってお願いしてました。あと、「昨年の被災地が1日も早く復旧しますように。」ってね。」と笑顔を見せた。
(ふーん、こんな時でも「自利」の為のお願いやなくて「他利」のお願いやねんな…。ほんま颯さんは「自衛官の鑑」やな。くすくす。)と思い、ひとり笑いしていると颯は不思議な顔をした。
家に帰るとまずは國江に新年のあいさつをして、トイレに連れて行った。テレビのチャンネルはニューイヤー駅伝に切り替え、昨日のうちに仕込んでいた茶碗蒸しを蒸し器にかけた。雑煮の鍋に火を入れ始め、苦労して作ったおせちをリビングのこたつテーブルに並べた。
午前8時30分、「ニューイヤー駅伝2025」スタートの号砲がテレビの中で鳴り響き、4時間45分を超えるレースが始まった。
「改めて、あけましておめでとうございます。颯さんも邦ちゃんもきれいな初日が見られてよかったね。この1年が皆、平安で楽しく生きられますように!」
と國江が新年のあいさつを述べると、邦が國江と颯に「屠蘇」を注いだ。
國江と颯は盃を一気に空け、邦は空の盃に口を付けた。
「うちのお雑煮は関西風やで。お餅は追加OKやから、なんぼでも言うてくださいよ。おせちはおばあちゃんといっしょに半分以上は自作したほぼオリジナルなんで颯さんの口に合うかわからんけど、少しは箸付けたってな。」
と邦は颯に向かって言った。國江は最初にこたつテーブルの上の「夫」と「再来颯少尉」の写真の前に一通りのおかずを取り分けた。
颯は3段重のおかずに目を向けた。「海老」、「数の子」、「黒豆」、「紅白蒲鉾」、「紅白なます」といった定番のおかず以外に、「田作りの天ぷら」、「牛蒡の牛肉巻き」、「黒豆のパリパリ揚げ」の変化球ネタに「ローストビーフ」やアルミカップに入った「卵焼き」が並んでいる。
颯は取り皿におかずを少しずつ取り、屠蘇と併せて味わった。
「父母が亡くなってからはおせちを食べることは無かったんですごく嬉しいですし、美味しいです。去年の駅伝はレトルトカレー食べながら見てましたからね。やっぱりひとりで食べるのと違ってみんなで食べてこそのお正月ですよね。カラカラカラ。」
と楽しそうに食べてくれている。颯の箸が進んでいくのを見て安心した邦が席を立ち言った。
「あっ、お雑煮飽きたんやったら、次はこれを食べて欲しいねん。もう、蒸し上がってると思うから邂逅家オリジナルの茶碗蒸しを持ってくるわな。」
出て来た茶碗蒸しは普通の「茶碗」でなく「ティーカップ」に入っていた。表面には薄く茶色の色が入ったジェル状の層があり、一般的な茶碗蒸しとは様相を異にしている。
「この茶碗蒸しは鶏出汁と卵と牛乳がベースで具材は鶏、銀杏、蒲鉾、えのきとシンプルにして、上に鶏の煮凝りの冷やしたやつをかけてるねん。いわゆるフレンチの西洋茶わん蒸しの「ロワイユ」ってな感じの一品やで。軽く混ぜて食べてな。
あと、卵繋がりでこっちのカップ入りの「卵焼き」も一緒に味わってみて。これは卵の白身をメレンゲ状にホイップした後に黄身を戻してふんわり焼き上げた「ふわふわミニオムレツ」ってな感じかな。伊達巻を焼くフライパンを持ってないからうちのおせちでは「卵料理」はこれやねん。」
邦が料理の説明をすると「じゃあ、いただきますね。」と颯は先に茶碗蒸しのティーカップにスプーンを入れた。
一杯目を口に入れて、瞬間的に表情が変わった。「ん?口に合えへんかった?」と邦が不安を覚えて尋ねるが、何も答えず颯は茶碗蒸しを食べ続けた。あっという間にカップは空になり、間を開けることなくカップに入った卵焼きに箸を入れた。メレンゲで膨らんだ出汁巻き以上に柔らかい卵焼きを器用に口に運び四口で食べきるまで一言も言葉を発する事は無かった。
(うーん、美味しく食べてもらえたんやろか?どちらも一気食いやったから「まずい」って事はあれへんよな…。えっ、颯さん、泣いてる?えっ、なんでなんで?)と思う邦の横の席で國江が優しく「颯さん、良かったらおかわりしてや。」と自分のカップと卵焼きを颯にさしだすと、颯は國江に黙礼すると黙って泣きながら2杯目に箸をつけた。
颯が茶碗蒸しと卵焼きを食べ終わるまで邦は何も言えなかった。國江はただ優しく見守っていた。2つ目のティーカップとアルミカップを空にすると颯は初めて自分が泣いていた事に気付いたようで、慌ててズボンのポケットからハンカチを取り出して目尻から頬の涙を拭き取ると照れた表情で呟いた。
「すみません、恥ずかしい姿を見せてしまって…。うまく言えないんですけど、すごく、懐かしくて温かい気持ちに包まれてしまって…。」
颯の言葉が理解できない邦が問いかけようとしたのを國江は炬燵の中で諌め、目で「そっとしといたげや。」と語ったので涙の理由はわからないまま終わった。
「あっ、あけましておめでとうございまーす!颯さん、早起きですね。朝はコーヒーですか?それともお茶?まあ、お正月って事で朝からお酒っていうのもありですけどね。くすくす。」
午前6時45分にキッチンに出て来た邦がリビングで正月の特別番組を見ていた颯に声をかけた。
「邦ちゃん、あけましておめでとう。昨日はごちそうさまでした。7時16分が日の出時刻なんで「初日の出」を拝んでからお酒をいただこうと思います。正月は駅伝見ながら「酒」が定番なもんで。カラカラカラ。」
珍しく軽口を叩き、笑顔を見せる颯に「どうせ見るなら車を青井岳まで走らせて宮崎市内の東の海から昇る初日を見に行きましょうか!」と提案した。
邦は國江に「ニューイヤー駅伝が始まるまでには帰るからねー!」と声をかけ、颯と車に乗り込んだ。まだ薄暗い空に雲は見えない。「これやったらきれいな初日の出が拝めそうやな。」と徐々に明るくなる東の空をバックミラーで確認しながら車を西に走らせた。
青井岳駅手前の東の景観が開けた駐車場には初日の出を目当てに来た車が何台も止まっていた。やや肌寒い気温の中、息を白くして東の空に視線を向けていると颯が「これどうぞ。」と温かい緑茶のペットボトルを手渡してくれた。「あれ?颯さんの分は?」と尋ねると自動販売機は釣銭切れの状態で小銭が足りなかったので1本しか買えなかったとの事だった。
邦はお茶を一口飲むと「あー、お腹の中から温もるわ。颯さんも一緒に飲もうや。」とペットボトルを手渡した。「えっ、でも…。」と遠慮する颯に邦はさらっと答えた。
「昨日一緒に鍋をつついた仲やんか。それとも私が口付けた後は嫌?それやったら颯さんの分、買いに行ってくるけど。」
東に見える日向灘から太平洋の水平線が赤く染まって来た。周りの人たちがスマホのカメラを東の空に向ける。邦も皆と同じように写真を撮ると高校のクラスメイトのグループラインに「あけおめ!ことよろ!青井岳からの初日をおすそ分けしまーす!」と写真とコメントを送ると、他の友達からの日の出写真やいろんなスタンプが送られてきたものを、読んでいる間にすっかり太陽は水平線の上に顔を出していた。
ふと横に立つ颯の顔に目を向けると、背筋をピンと伸ばし丁寧に合掌し目を閉じて言葉ははっきりと聞こえないが何かを呟いている。(何を願掛けしてるんかな?ここで声をかけるのは無粋ってなもんやろうから、帰りの車で尋ねてみるかな?あっ、私も初日に春からの就職の事をお願いしておかなきゃね!)と思い、颯と同じように手を合わせ初日に向かって願い事をした。
帰りの車の中で「颯さん、えらい長い時間、手を合わしてはったけど何をお願いしてたん?」と邦が尋ねると「令和7年が「大きな災害のない平和な年でありますように。」ってお願いしてました。あと、「昨年の被災地が1日も早く復旧しますように。」ってね。」と笑顔を見せた。
(ふーん、こんな時でも「自利」の為のお願いやなくて「他利」のお願いやねんな…。ほんま颯さんは「自衛官の鑑」やな。くすくす。)と思い、ひとり笑いしていると颯は不思議な顔をした。
家に帰るとまずは國江に新年のあいさつをして、トイレに連れて行った。テレビのチャンネルはニューイヤー駅伝に切り替え、昨日のうちに仕込んでいた茶碗蒸しを蒸し器にかけた。雑煮の鍋に火を入れ始め、苦労して作ったおせちをリビングのこたつテーブルに並べた。
午前8時30分、「ニューイヤー駅伝2025」スタートの号砲がテレビの中で鳴り響き、4時間45分を超えるレースが始まった。
「改めて、あけましておめでとうございます。颯さんも邦ちゃんもきれいな初日が見られてよかったね。この1年が皆、平安で楽しく生きられますように!」
と國江が新年のあいさつを述べると、邦が國江と颯に「屠蘇」を注いだ。
國江と颯は盃を一気に空け、邦は空の盃に口を付けた。
「うちのお雑煮は関西風やで。お餅は追加OKやから、なんぼでも言うてくださいよ。おせちはおばあちゃんといっしょに半分以上は自作したほぼオリジナルなんで颯さんの口に合うかわからんけど、少しは箸付けたってな。」
と邦は颯に向かって言った。國江は最初にこたつテーブルの上の「夫」と「再来颯少尉」の写真の前に一通りのおかずを取り分けた。
颯は3段重のおかずに目を向けた。「海老」、「数の子」、「黒豆」、「紅白蒲鉾」、「紅白なます」といった定番のおかず以外に、「田作りの天ぷら」、「牛蒡の牛肉巻き」、「黒豆のパリパリ揚げ」の変化球ネタに「ローストビーフ」やアルミカップに入った「卵焼き」が並んでいる。
颯は取り皿におかずを少しずつ取り、屠蘇と併せて味わった。
「父母が亡くなってからはおせちを食べることは無かったんですごく嬉しいですし、美味しいです。去年の駅伝はレトルトカレー食べながら見てましたからね。やっぱりひとりで食べるのと違ってみんなで食べてこそのお正月ですよね。カラカラカラ。」
と楽しそうに食べてくれている。颯の箸が進んでいくのを見て安心した邦が席を立ち言った。
「あっ、お雑煮飽きたんやったら、次はこれを食べて欲しいねん。もう、蒸し上がってると思うから邂逅家オリジナルの茶碗蒸しを持ってくるわな。」
出て来た茶碗蒸しは普通の「茶碗」でなく「ティーカップ」に入っていた。表面には薄く茶色の色が入ったジェル状の層があり、一般的な茶碗蒸しとは様相を異にしている。
「この茶碗蒸しは鶏出汁と卵と牛乳がベースで具材は鶏、銀杏、蒲鉾、えのきとシンプルにして、上に鶏の煮凝りの冷やしたやつをかけてるねん。いわゆるフレンチの西洋茶わん蒸しの「ロワイユ」ってな感じの一品やで。軽く混ぜて食べてな。
あと、卵繋がりでこっちのカップ入りの「卵焼き」も一緒に味わってみて。これは卵の白身をメレンゲ状にホイップした後に黄身を戻してふんわり焼き上げた「ふわふわミニオムレツ」ってな感じかな。伊達巻を焼くフライパンを持ってないからうちのおせちでは「卵料理」はこれやねん。」
邦が料理の説明をすると「じゃあ、いただきますね。」と颯は先に茶碗蒸しのティーカップにスプーンを入れた。
一杯目を口に入れて、瞬間的に表情が変わった。「ん?口に合えへんかった?」と邦が不安を覚えて尋ねるが、何も答えず颯は茶碗蒸しを食べ続けた。あっという間にカップは空になり、間を開けることなくカップに入った卵焼きに箸を入れた。メレンゲで膨らんだ出汁巻き以上に柔らかい卵焼きを器用に口に運び四口で食べきるまで一言も言葉を発する事は無かった。
(うーん、美味しく食べてもらえたんやろか?どちらも一気食いやったから「まずい」って事はあれへんよな…。えっ、颯さん、泣いてる?えっ、なんでなんで?)と思う邦の横の席で國江が優しく「颯さん、良かったらおかわりしてや。」と自分のカップと卵焼きを颯にさしだすと、颯は國江に黙礼すると黙って泣きながら2杯目に箸をつけた。
颯が茶碗蒸しと卵焼きを食べ終わるまで邦は何も言えなかった。國江はただ優しく見守っていた。2つ目のティーカップとアルミカップを空にすると颯は初めて自分が泣いていた事に気付いたようで、慌ててズボンのポケットからハンカチを取り出して目尻から頬の涙を拭き取ると照れた表情で呟いた。
「すみません、恥ずかしい姿を見せてしまって…。うまく言えないんですけど、すごく、懐かしくて温かい気持ちに包まれてしまって…。」
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