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第1部
第2話:ボクをカタチ作る②
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―――――――――
午前中にできる家事と食事は済ませ、作業用テーブルのパソコンに電源を入れる。
起動完了する少しの待ち時間の間に先程温めたお湯をマグカップに注ぎ、ティーパックを沈めて椅子に座った。
テーブルの端から爽やかな香りが漂う。
先日貰った香水を半分くらい空瓶に注ぎ、ルームフレグランスを作って置いてるがなかなか良い香りだ。
今日は予定の無い休日なので久しぶりにレポートの執筆が捗りそうだ。
テキストソフトを開き、文字を打っていく。静かな部屋にカタカタとキーボードを叩く音だけが響いていた。目の前のものだけに集中でき、誰にも邪魔されないこの感覚が心地良い。
そう思っていたのに、白衣のポケットに入れていた連絡用端末からの音が鳴った。
どうやら研究対象の悪魔からメールが届いたようだ。今日は一緒に出かける日でもない。他愛のない内容だろうが念の為メールを開いた。
内容はこうだ。
୨୧‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥୨୧
乱暴な人間たちに誘拐されちゃった
˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚
お願い、シトラス君助けて!
♡ 場所 → 4丁目6番49号 ♡
୨୧‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥‥∵‥୨୧
…あいつは何をしてるんだ?
悪魔のあいつを白昼堂々と誘拐できる奴なんてまず居ないし、そもそも誘拐された奴がこんなふざけた文章送ってくるとは思えない。
面倒な事に巻き込まれていないだろうな…
一応あいつは“研究に協力する代わりに街に住む事を特別に許可”されているが、目を瞑ることが出来ない程の問題行動を起こさなければの話だ。
よく分からないが要するに来てほしいという連絡だろう。機嫌を損ねて研究に非協力的になられても困る。
端末に内蔵されている地図アプリで住所を打ち込み場所を確認する。
面倒だがそこまで遠い場所でもないし向かうとするか。
外は昨日に引き続き良い天気で雲ひとつない空が綺麗だった。こんな用事でなければ気分も晴れやかだろうに。
俺は地図アプリを確認しながら目的地に向かって足を進めた。
社宅から出て数十メートル先の角を幾つか曲がり、人通りが多い大道路に出る。
人気のオープンカフェの近くを通り過ぎようとした時、気になる会話が聞こえた。
「ねえ、さっきの男3人に囲まれて女の子が連れ去られるの見ちゃったんだけど…大丈夫かな?」
普段なら面倒ごとに関わりたくないと聞いていないふりをしている所だが、メールのこともあって咄嗟に足を止めた。
「私も見た…でもついて行ってるようにも見えてどうすれば良いかなって」
「会話とかは聞こえなかったから詳しくは分からないけど…でも知り合いとは思えない雰囲気だったし、脅されて無理矢理連れていかれた可能性も…」
道の端で話す女性たちの会話を聞いて冷や汗が背筋を伝う。
もしかして誘拐は本当の事か?
そうだとしたらまずい。事が大きくなって犠牲者が出れば最悪の場合…
…いや、メールが送られたのもさっきだし、この女性たちの会話から察するに連れていかれてから時間もそう経っていないはず。
無事だったらそれはそれで良い。とりあえず今は急いで目的地に向かおう。
目的地は近場ではあったが少し複雑な道だった。裏路地を何度か曲がり、その度に通行人の数は減っていった。
最終的に周りに誰もいない場所に着き、今は使われていない倉庫群が建ったところに出た。
こんな場所が近くにあったのかと見回っていると『ぎゃあああああ!!』と数人の男性の悲鳴が聞こえた。
悲鳴の後何かが壊れるような…暴れてるような音が聞こえた後、倉庫の一つから3人の男性が慌てて出ていくのが見えた。
「うわあああ!! く…来るなぁあああ!!」
「え~酷くない? 誘ったのはそっちじゃん」
男たちの後から黒髪の女がゆっくり出てきた。
昨日と姿は違うがなんとなく分かる、あいつだ。
艶のあるロングヘア、長い睫毛とアイシャドウのラメがきらりと光る目、白黒のフリルワンピース…口元さえ見えなければ可憐な少女だった。
口元さえ見なければ。
口だけ変身魔法を解いているのか、本来の『悪魔の姿』に戻っている。
裂けた口角は耳元まで伸びており、口の中には夥しい数の鋭利な牙が生えていた。少し噛まれただけでも皮膚に傷がつくだろう。
口元には僅かに血が付いており、よく見ると怯え逃げている男の1人の腕から血が出ていた。
「そんなに嫌がらなくて良いじゃん。君たちがボクを性的に食べようとしたから、ボクは代わりに物理的に君たちを食べたいなぁ~と思っただけ。ねえねえ良いでしょ? 君たちの元気に伸びるそのおっきな棒を、ボクの口いっぱいに含ませてその味を堪能させてよ。ああ勿論、腕の事だよ」
おい、わざとだろうが言い方が気持ち悪いぞ。これ以上面倒な事になったら俺が困る。
「バルドロ!!」
大声で名前を呼んで間に割って入る。
名前呼ばれてようやく俺の存在に気付いたのかあいつは…バルドロは口を両手でサッと隠した。
今更隠す必要もないだろ。
「シトラス君!! 来てくれたの? 思ったよりずっと早くて嬉しいよ!!」
「…バルドロが人間に手を出したら俺の研究が白紙に戻りかねないから」
「それって今後もボクと一緒に居たくて心配になったって事? て、照れちゃうなぁ~」
1人盛り上がってる悪魔を無視して男3人組を見る。
俺が割って入ってきた事もだろうが、あいつの厳つい名前を聞いてもしや…と驚いているみたいだ。
「あいつ男だよ。生えてる」
「ひっ…」
食われると思ったのか掘られると思ったのか、小さな悲鳴をあげて3人は一目散に逃げていった。
警察にでも助けを呼ばれるかもしれないと思ったが、通行人の何人か男たちがバルドロを誘拐したと思っているしなんとかなるだろう。
「シトラス君、ボク女の子の姿の時は生えてないんですけど」
頬を膨らませて白衣の裾を引っ張られた。
いつのまにか口は普通の人間のような口に変わっていた。
「そんな事より!なんでこんな男たちの誘いに乗った!今回が初めてではなかったよな!!」
「えっと…シトラス君、ごめんなさい。嫉妬してほしいなぁ…って思っちゃって…」
俺の気迫に怖じ気づいたのか珍しくちゃんと謝罪してきたが、まだ怒りはおさまらない。
今まで、こいつの機嫌を損ねないように、こいつの望むような良い彼氏を演じてきたがもう限界だ。
こいつは危機感というものがまるでない。あんな男たちならともかく、町や国が相手となれば話は別だ。この悪魔は危険だと判断されれば投獄…最悪殺処分になる。
もしそんな事になれば、俺の…研究に傷がつく。…今まで築いてきたものが、時間が無駄になるんだ。
「俺の気を引こうとするなら無駄だ。前にも言ったはずだ、バルドロのことは研究対象としか…見ていない…」
本音を口にした。
本音のはずなのに言葉を紡ぐたびに、嘘でも吐いているかのような心が軋む感覚に襲われた。
機嫌を損ねたら研究が捗らないから? あの男たちのように襲われるかもしれないから? 正直何故か分からないがとても言いたくなかった。
でも言わなくては、バルドロの妙な期待を裏切らなければ、この先も同じことを繰り返すかもしれない。
他の男を気紛れに誘って誘われて…今まではなんとか大きな問題も起きずいつも通りの日常に戻っているが、それがなんだかとても嫌だった。
「バルドロとデートに行くのも機嫌を損ねさせないためだ。普段の笑顔も社交辞令だ。…俺はバルドロを利用してるだけだ」
「シトラス君、もういいよ…そんな顔しないで」
バルドロはゆっくり両手を俺の背中に回して抱きついてきた。
そんな顔ってなんだ? 自分でもなんでこんなに興奮しているのか、意味が分からない。でもなかなか感情を鎮めることが出来なかった。
「あのね、全部分かっているよ。シトラス君が研究対象として恋人ごっこしてくれてる事も、ボクの機嫌を損ねないように笑顔を向けてくれているのも、ちゃんと分かってるよ」
「は? じゃあなんでこんな事するんだよ…」
「うーん、ちょっと長話になっちゃうけど良いかな?」
呆気に取られてる俺を解放して、バルドロは真っ直ぐこちらを見ていた。
怒っている様子も悲しんでいる様子もない。ただ優しそうな顔で俺を見ていた。
「あのね、ボクは悪魔の中でも力が弱いほうで、こう見えて実はあと10年くらいで寿命が尽きて死んでしまうの。ボクは本当にそれが嫌だった。悪魔は強さによって寿命が天と地ほどの差がある。とても悔しくて強い奴らが憎らしくて、でも埋められない差をどうする事も出来ない」
悪魔が力の強さによって寿命は違うのは研究室に残っていた記録にも書いてあるから知っていた。
まあ、それが嫌という感覚ならなんとなく分かる。健康な人間は全員寿命はほぼ同じだが、俺も院長よりどうあがいても長生き出来ないと生まれながら確定していたら嫌になるし…
とはいえ、バルドロの寿命があと10年ほどだというのには驚いた。変身しているとは知っているが見た目はまだまだ若い人間だ。
あと10年しか生きられないから自由奔放に振舞っているというのか?
それでも複雑な気持ちである事に変わりはないが…
いろいろ思考が巡る中、バルドロは話を続ける。
「やけになって暴れて人間に捕獲された時も己の非力さを恨んだよ。解剖するかリスクが高いからそのまま殺すか議論された時、シトラス君が自分が責任をとるから研究の為殺さないでほしいと言ったよね? ボク、悪魔含めて誰かに命を救われたの初めてだったの」
「あくまでも研究の為だ」
確かに俺はあの時結果的にバルドロの命を救った事になる。でもそれは本当に研究対象が欲しかったから。あの時はいろいろ行き詰まっていたから、これはチャンスだと思ったんだ。生活習慣や行動、悪魔の鮮度の高い血液や皮膚の僅かな細胞でも手軽に手に入るなら研究も一気に進むと思った。
デートしたのも、その様子や価値観の違いなどを観察する為だ。
「勿論知ってる。でも命を救われただけじゃない。ボクを研究し、その記録を後世に残すと言ってくれた。ボクという存在はあと10年ほどで消えるけど、君の書いた記録の中で生き続ける。君はボクを延命させてくれる救世主なんだよ」
「…はぁ?意味が分からない」
記録として生き続けるってなんだ?
そんなものただの文章だろう。
バルドロの発想は意味が分からないと思うことは多々あるが、そんな意味の分からない理屈で救世主扱いされるなんてたまったもんじゃない。
「記録はあくまでも記録だ。お前自身ではない。確かに記録は、少なくとも俺が生きている間は残ると思う。
でもバルドロという人格は残せないし…これは延命ではないよ」
「シトラス君の考えを否定するつもりはないし、むしろボクもそっち側の考えの持ち主だよ~。悪魔的には姿が変わってしまっても魂が生きていたらその人はその人って考えなの。だから魂が消えてるのに記録が残ってるから生きてるって考え方にはならない。
だけどさ、それじゃ辛いじゃん? だからボクも人間を研究して、人間の考えを参考にそう思想を変えたの。死んだ人間に対して、生きている人の心の中で生き続けているって考え方にね。シトラス君がボクをずっと覚えてくれてる保証はないからせめて文章だけでもって思ったの」
確かに子供の頃に聞かされた絵物語にはそう書かれていた事もあった。でも俺は昔からその理屈に納得できてない。
そんな非科学的な事言われても…と思うがバルドロの顔は真剣だった。
「文章という形でも、ボクの全てを…君と関わらないと理解し得ない性格や習慣や身体を構成する情報全て残してくれるって、ボクにとって唯一の延命処置なの。ボクの良い部分も、ダメな部分も残してほしい。まあ確か恋人になりたいって理想はあるけど、ボクは一緒に居られるだけで幸せだから。
あっそうそう、最近遠慮してるみたいだけどちゃんと役立ててくれるなら血液もあげるし、欲しかったから皮膚も小指1本くらいならあげるよ?」
「…そういうのは…どうせ検査結果は同じだろうし、たまにレントゲンだけで良い。あと人間にそう簡単に指とか渡そうと思うな。もっと自分を大切にしろこの馬鹿」
「シトラス君優しい~」
「俺のどこが優しいんだよ…」
どれだけ話を聞いても理解出来そうにない。
記録文章のバルドロなんてなんの生産性もないし、新しい発見もないし、採血もできないし、喋らないからつまらないし…ただバルドロにとってこの考え方はとても大切だと言うことは分かった。
別に理解出来ないからと言って論破したいわけでもない。その考えの方が安心できるなら、勝手にそう思っておけば良い。
「もういい…とりあえずもう変な奴らにほいほい着いていくな。単純にムカつくから」
「今回は真面目に反省したよ。もうナンパは全部断る」
「ん…よろしい。帰るぞ」
もう話は終わったのでサッと後ろを向いて社宅に戻ろうと歩き始めた。
後ろから小走りでバルドロが近づいてくる音が聞こえた後、腕にガバッとしがみつかれる。
こうされるのはいつもの事だ。やれやれと思いながら踏ん張ってバランスをとり、掴まれた腕の方を見るとバルドロはニッコリ笑ってた。
なんだか気まずくて前に向き直り、足早に歩き始めた。
通行人が見え始める頃まで、バルドロはずっと腕に掴まって歩いていた。
◆―――――――――◆
シトラスは前を向いていた為気付かなかったが、腕に掴まったバルドロは歩きながらシトラスをずっと見ていた。
シトラスの顔が耳まで赤くなっていた事にシトラス本人は一切気付かなかった。
この位置では表情が見えないのは残念だが、バルドロは赤くなった耳を後ろからじっと見ていた。
このひと時が幸せでたまらなかった。
◆―――――――――◆
「それで無事解決したと?」
「解決したかは分からないけど、個人的には大満足」
「そうか」
ボクは翌週もオープンカフェにディアっちを呼び出してお話しをしていた。
彼は明日にはこの町を出ていくらしいので、シトラス君がカッコよくて可愛くて最高だったという事を自慢しまくった。
毎回姿を変えて会っていたから、挨拶した時に昨日と姿が同じだった事は少し驚かれた。
先週のこともあり、なんだかこの姿が気に入ってしまった。
自分の中でシトラス君と初めて(本音を分かち合い喧嘩を)シた記念として今後この姿で居ることに決めた。
シトラス君との関係は相変わらずだ。
いつものようにデート連れていってくれたり、いろいろ質問されたり。
ああ、いや、ちょっとだけ変わったかな?
ボクは普段シトラス君が住んでいるところとは違う場所…決まった時間以外に出られないよう監視がついた施設に入れられているけど、そこに様子を見に来てくれる事も増えた。お話しをしてる時、頬が赤くなる瞬間が増えた。
実はディアっちにも言っていなかったが、以前からたまに照れている顔を見せていた。
知れば知るほど、ボクは彼を心から好きになった。
彼がボクを研究するように、ボクも彼の事と人間の事を自分なりに研究するようになっていった。
隣に立っても相応しいように女の子の姿に変身した。
好意を言葉と行動で伝えるようになっていく過程で、少しずつ営業スマイルが崩れていくのを感じていた。
本人は未だ一切自覚がないらしく、そこが可愛いなぁと。
まだ恋人にはなれてないし立場上今後も無理かも知れないけど、ボクは幸せ者だ。
ボクの話を聞いてるディアっちは今日も興味が無さそうな反応でコーヒーを飲んでる。それでも話はちゃんと聞いてくれた。
でも500Gは徴収された。顔が良いのにケチだなぁ。
自由時間の終わりが迫ってきたので、席を立って会計をする。
そのままカフェの出入り口で別れた。
「また会場で自慢させてね」
程々にな、と言う彼の言葉を無視して手を振って別れた。
シトラス君、今は仕事中かな。今日は来てくれるかな? 次はどんな話をしてくれるのかな?
想像するだけで温かい気持ちになる。
石畳を歩く足取りはとても軽やかだった。
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