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第1部
第6話:微睡の中で③
しおりを挟む翌日の夜、もう当分ここに来なくていいと言われたにもかかわらず、未練がましくあの国に向かっていた。
会いに行く気はなかった。
もう毎晩のようにいくのが習慣化していたので、殆ど無意識だった。
離れたところで様子を確認してから引き返そうと思っていたが、なんだか妙だ。いつも国に近づくと感じていた魔力を感じなかった。主はもう長くないとはいえ、昨日の様子からあと数日はもつはずだ。
もう結界を維持するのも限界だから解除したのだろうか。それならそれでかまわないが、胸騒ぎがする。他の者が代わりに結界を張る様子もなく、いつもは城壁の前に居る警備の者も居なかった。
まるで私がここに来るよう招いているかのようだ。だとしたら、なにかしらの罠を張っているだろう。
通常なら無視をするところだが、主の事が気がかりだった。
私は罠だと気付きながら、入らないという選択肢はなかった。
「最初から私が毎晩来ていることには気付いていたと…」
そう考えるのが自然だ。
他人に見られないようにずっと警戒はしていた。主と会話しているときも、気を抜いたことは無かったはずだ。
一番危なかったのは初めて会った時だが、もしかしたらあの時から目をつけられていたのかもしれない。人間が主の死の直前までなんの行動もしなかったため、油断していた。
全てはこの時の為にあえて泳がしていたと考えると、この露骨な誘導も納得だ。
結界がないので魔力を抑えてこっそり侵入する必要もない。
私は羽をはばたかせ、空を飛びながら城壁の上を通過した。今のところ、攻撃の気配は感じない。やはり罠が張っているとすれば、主の部屋だろう。
空を飛んでいるのでいつもより早くベランダの上に降り立った。当たり前だがいつものように主が出てくる気配はない。
窓の鍵は開いており、引けばあっさり窓は開いた。いつも間接照明くらいはついている主の部屋は、今日は本当に真っ暗で奥の方が見えない。
私は羽を消してから窓から部屋の中に飛び入ると、バチリと電流が走るような小さな音が聞こえた。
次の瞬間、窓は誰も触れていないのにバタンと大きな音を立てて閉まった。
そして床の絨毯から魔法陣が浮かび上がり、そこから出てきた無数の鎖が私の身体に巻き付いた。
鎖は私の上半身を完全に拘束し、きつく締めあげてくる。
「私がここに来ていることに気付いたのは初めからか?」
そう部屋の奥に向かって話すと、暗闇の奥から数人の人間がぞろぞろと出てきた。
その殆どは今私を縛っている拘束魔法を発動しているようだ。魔導書を片手に呪文をブツブツと唱えている。
真ん中に居るひときわ豪華なローブを羽織った人間がばさりとフードを取った。
ああ、名前までは知らないがその顔は見覚えがあるぞ。
悪魔たちの間で密かに噂になっている、要注意人物と言われている有名な魔術師だ。『不老不死の悪魔を封印する為に生まれた人間』の事を調べているとこの人間の顔がよく出てきたものだ。
こいつが主の魂に魔法をかけた奴らの長か。
「初日はまさか貴様だとは思わなかった。だが小僧が露骨に人払いするものだから、あれで様子は見させてもらっていたぞ」
そう魔術師の長が言うと、部屋の角を指さした。
暗くてよく見えないがレンズの付いた箱のようなものが見えた。最近秘密裏に開発された、映した情報を記録する箱らしい。
「人間は魔法以外の技術も進化しているのだよ。小僧もあれの存在は知らん」
「ふむ。人間は魂に魔法をかけるといい、妙な玩具をつくったり、面白い事をする」
フンと魔術師の長は不機嫌そうに言うと手を上げて周りのものに合図をする。
すると魔法の呪文を唱えていない数人が手に持っている槍を一斉にこちらに向けた。
「悪魔よ、ついて来い。小僧にあわせてやろう。あれはもう動けないのでな」
魔術師の長はそう淡々と告げ部屋の出入り口の扉を開けてその先に進んていった。
私の背中に回り込んだ人間は、槍を突き出しながら『行け』と首をふって歩くことを促してくる。
私は鎖で拘束されたまま、一定の距離を開けながら扉を潜った。
塔の内部に侵入したのははじめてだ。扉を潜った先は廊下もなく、ただ下へと螺旋階段が続いているのみ。
飾り気もなく、主の部屋は家具がそろった牢獄のようだと感じた。確かにこんな生活では嫌にもなる。
階段を下りた後は、塔を出てさらに深い地下室へ連れていかれた。
誰一人として言葉を発することもなく、ただカツンカツンと靴が石畳を叩く音だけが反響した。
―――――――――
しばらく地下室の階段を下りていると広場のような平らな空間に出た。
辺りには水晶のような魔法具、壁には美しいステンレスが並び、月明かりがわずかに差し込んでいる。
それだけ見れば幻想的で美しい光景だろう。
床には大きな魔法陣が描かれており、淡い光を放っている。
魔法陣を踏むと足の裏が針で刺されるような痛みが走る。痛みに立ち止まろうものなら後ろから槍が飛んでくるだろう。
歩いていくとその魔法陣の中心…部屋の中心に一本の大剣が突き刺さっているのが見え、思わず目を見開いた。
額から一滴の汗が流れ、唇が微かに震えた。
その大剣から溢れ出ている魔力を私はよく知っている。
「不完全な代物だが、お前を封印するにはこの小僧が適していると判断した。悪魔がそう長く子供じみた約束を守るとは思えんのでな」
「今の魔力量の主を封印の剣に変えたというのか! 愚行にも程がある!」
地下室に動けない程衰弱した主を閉じ込め、人質にして私を殺そうとしてくるものだと思っていた。
だが、違った。この人間たちがこんなに事を急ぐ行動を起こすとは思わなかった。
今の主の魔力では私を封印するには力不足だ。それはここに居る人間も全員分かっているはず。この行動は魔術師の長にとっても長年の成果を水の泡にするようなものだ。
慌てる私を前に、それまで淡々と言葉を放っていた魔術師の長はニヤリと薄気味悪く笑った。
「だがこの小僧と永遠に眠りたいのだろう?」
この人間の口からは言われたくない願いの言葉が耳の奥で反響する。
強い怒りで眩暈がして目の前の景色が歪むような錯覚に襲われた。
魔術師の長は大剣を床から引き抜き、こちらに向けた。あの大剣は魔法で出来ているからか見た目以上に軽いらしい。
ああ、そうか。あの日以降全ての会話も行動も監視されているのだとしたら、私のくだらない唯一の望みも聞かれているか。
別に他人にバレたところで問題ないと思い、話したのが浅はかだったのか…こうも最悪な形で利用されるとは思わなかった。
大剣からは主の魂も何も感じない。ただの剣の形をした魔力の塊だ。それ以上でもそれ以下でもない。
ようやく掴めると思った夢も、数えきれないほど長く生き、初めて心から惹かれた相手も一晩であっけなく失ってしまった。
力なくうなだれる私の様子を見て、ある者たちは愉快そうに笑い、またある者は恨めし気に呪詛の言葉を吐き続けた。
周りの人間たちは私の様子に好機だと思ったのか、鎖に込められる魔力が強くなった。より強く締めあげられ、胃の中のものが出そうになるほど苦しい。普通の人間だったら腕の骨が折れているだろう。
「……ろ」
吐くようにつぶやいた私の声は思ったより小さく、狂乱して叫ぶ人間たちの耳には届かない。
うなだれて動く様子のない私の前に、魔術師の長はニヤニヤと笑いながら歩み寄り剣を構えた。
「失せろ…!!」
剣を振り上げたと同時にパチンと大きな音が鳴り、魔術師の長の首から上が分解され、塵となって跡形もなく消えた。
首から上が一瞬で無くなった魔術師の長は、叫び声ひとつあげることも出来ずそのまま倒れて背中を地面に打ち付けた。
スルリと手から滑り落ちた封印の大剣は、大きな音を立てて床に叩きつけられた。
辺りの者は一瞬の出来事に何が起きたのか理解できず言葉を失っている。
無理もない、こいつらは全員先ほどまで己の勝利を確信していたのだから。
本当になめられたものだ、腹が立って仕方がない。
主犯は今死んだ魔術師の長だろうが、周りの人間たちも同罪だ。
全員許さない。
全員生かしておけない。
身体の内側から魔力を放出すると、私を拘束する鎖は一瞬で粉々に砕けた。
自由になった手をそのまま後ろにいる人間たちに向けた。
「なっ!?」
私の後ろで槍を構えている人間たちは信じられないと言いたげな顔をした後、これ以上言葉を放つ暇もなく強い衝撃波で全身が吹き飛ばされ、跡形もなく消えた。
「うわああああああ!! ば、化け物め!!」
ようやく状況を理解した誰かが大声で叫んだ。
その絶叫を皮切りに、残りの人間たちは武器を構え、魔術師は魔法を唱え始める。
拘束の魔法を再発動し、床の魔法陣から無数の太い鎖が伸びてくる。
大蛇のようにうねる鎖は真っすぐ飛んできて私を縛り上げるが、少し魔力を込めるとバキンと大きな音を立てて壊れた。
この程度では私の腕も拘束できない。呪文を唱えている魔術師に腕を向け、指をパチンと鳴らすとあっけなく魔導書ごと僅かな塵だけを残して吹き飛ばされる。
この対象を塵状になるまで分解する力が私の能力だ。これを防いだ人間は未だに居ない。
「弱いな。これだけ人数が居るというのに、初対面で告白してきた主の鎖より脆い」
私のすぐ横まで着いた槍兵だってその刃先が私の喉元に届く前にこうして指を鳴らせば衝撃波とともに消えていく。
私にとっては何度も見た光景だ。普通の人間なら私の横に立つことすら出来ない。飽きれてため息が出る。
ジリジリと足が痛むのが厄介で、床の魔法陣に向けて衝撃波を放てば、床板は割れ魔法陣の効果も消えた。
これで足の裏の刺すような痛みも消え、人間たちの魔法の効力もさらに弱くなるはずだ。
「無理だ…敵うわけがない…」
「に、逃げるぞ!! お前ら時間を稼げ!!」
「おい! ふざけるな!!」
私に勝てないと悟った何人かの人間は、その場に武器を放り投げて出入り口に逃げようとする。
出入り口の扉を潜ろうとした人間が壁にぶつかったかのように何かに当たって背中から倒れ込んだ。
起き上がり『どういうことだ』と、焦った顔で扉に張った見えない壁をバンバンと叩く。
「そんなに驚くことはないだろう? 人間お得意の結界魔法…通れるのが悪魔か人間か、些細な違いだ。まさか悪魔には使えないとでも思っていたか?」
私は長く生きているので、訓練すれば誰でも扱えるような魔法は全て習得している。
普段は使う必要がないから使わないだけ、お前たちは絶対に逃がしたくないから使っただけだ。
「ついでだ、冥途の土産に本来の悪魔の姿を見せてやろう。魔界ならともかく人間界で本来の姿に戻るのは魔力の消費が激しくてね。だが力を抑える必要が無い分、より精度の高い魔法の扱いが可能だ」
どうせ全員死ぬのだから遠慮することもない。
私の足元に真っ黒な霧状の魔力が溢れ出し、肌も同じ色に染まっていく。
全ての目を開けると、先ほどまで暗くてよく見えなかった人間たちの顔がよく見えた。ここへ来た時の威勢はどこへやら。皆が皆、私を見て怯え、震えあがっていた。
そういえば、私の本来の姿は人間にとって不気味な姿をしていると聞いたことがあった気がする。
ガタガタと肩を震わせ涙目になっている者、全てを諦めたかのように結界の前でうずくまる者、狂って意味もなさない言葉を叫び続ける者など、本当によく見えた。
主に何もしなければ、こんな事にはならなかったというのに。
狂気と混乱が渦巻く光景はどうせ明日になれば飽きてしまうと分かっているが、今この瞬間は愉快でたまらなかった。
腕を前に突き出し、親指と中指で輪を作り指をパチンと鳴らした瞬間、その場に残っていた30人ほどの人間は一瞬で消し飛んだ。
全身の肉も骨も血痕も残さず、初めから誰も居なかったかのように全て分解され、塵となって消えた。
「力の差がありすぎるというのも退屈なものだ」
誰も居なくなった空間でぽつりと呟いた。当然その言葉を拾う者など誰も居ない。
これから先も空虚な日々を送り続けると思うと、まだこの怒りは鎮まりそうにない。
出入口の結界を解き、階段を上っていった。
地上に出るとそのまま城の一番高い屋根の先に降り立ち、小さな国を見下ろした。
誰かが私に気付いたのか、外へ出て大声で何か叫び始めると、ぞろぞろと他の家からも人間が出てきた。
呆然とする大人、何も理解できておらず興味津々に見てくる子供、そして私を知っているのか怯えた顔で指をさし何かを言っている者。
この者たちは本当に無関係な人間かもしれない。だが私にとってはそんな事どうでも良かった。
悪魔というのは基本的に自分勝手な者ばかり、私だってそうだ。それにこれ以上邪魔をされるのはごめんだ。
「出てきてくれて有難う。おかげでとても狙いやすくなった」
腕をゆっくり上げて力を込める。
「全員消えてくれ。この国が嫌いなんだ」
バチンと指を鳴らせば、強い衝撃波が数十人の人間たちを一瞬で飲み込んでいく。
初撃から逃れた者、建物が倒壊する音を聞いてさらに出てきた者に向かって何度も、何度も、魔法を放った。
人間の魔法ではこの場所まで届かない。当然みんな逃げようとした。
だが本来の姿の私は、非常に視力が良い。本当にいろんなものがよく見えるのだ。土煙の中に混じる人間の魂を次々と狙い撃ちした。
数十分もたてば、この国から私以外の生体反応は全て消えた。
様々な悪事を行ってきたが、国民すべてを根絶やしにして国を滅ぼしたのは今回が初めてだった。
本当にあっけないものだ。
―――――――――
屋根から飛び、羽を動かしながら地面に着地した。
瓦礫の下に埋まっていた地下へ続く階段を見つけ、そこからまた地下室へ戻った。
地下室は時間がたって血の匂いが充満していた。数日後には死体から腐敗臭が立ち込めここに居ることも辛くなると思い、首から下が残っている魔術師の長や、その他身体の一部が残っている人間も出来る限り全て分解した。
広場のような空間に残っているのは、私と主だった魔法の大剣のみになった。
私は普段主と会っている時の姿に戻り、傍に寄って膝をついた。
剣の柄に指先を触れてみる。バチバチと電流のような衝撃が指から伝わり、柄を握れば腕が焦げそうだと感じた。
「主は死んでも強いですね。とても痛いです」
人間の絵物語に出てくる悪魔の多くは、非道ではあるが人間に都合の良い解釈をされている。悪魔は姑息で卑怯、だが契約した場合『約束だけは絶対に守る』とされている。
「気が重いですが仕方ないですね、契約ですし…」
操作魔法で封印の大剣をふわりと浮かせた。
悪魔である私の魔力が上手く伝わらないのか、とても重く感じた。
この大剣から放たれる一撃は、それはそれは痛いだろう。痛すぎて本当にずっと眠ってしまうかもしれない。
私は広場の中心に膝をつき、羽を折りたたんだ。
操作魔法で浮いている大剣は私の背中に狙いを定めた。
「ちゃんと眠ってる私も愛してくださらなかったら拗ねますからね」
息を大きく吸って、吐いた。
操作魔法で思い切り…全力で私の背中に大剣を突き刺した。そのまま胸を貫通し、さらに地面に杭のように突き刺ささる。
一瞬で意識が飛びそうになるほどの激痛が全身に走った。喉からせりあがってきた血だまりが口の中に充満し、思わず吐き出した。
本当に痛いと、声を上げる余裕もない。ただ口からは獣の唸り声のような音が漏れ出す。
刀身が赤く輝き、胸の傷口から無数の鎖が飛び出し私の全身を拘束させた。
身体も羽も腕も、全て鎖でぐるぐる巻きにされて満足に動かせない。初対面の時や、革製の首輪を渡した時に飛ばされた鎖と同じ魔法だ。
実は『お揃い』と言われた時、悪い気はしなかったと伝えれば、主はなんと返すだろうか。
今はもう、そんな言葉すら伝える事もできない。
「愛しています」
辛うじて動く手首で刀身に触れ、声を振り絞って最後まで伝えることのできなかった愛の言葉を呟いた。
強烈な激痛と、睡魔に襲われながら意識を手放した。
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