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次の日足が少し良くなったので車椅子は無しで歩くことにした。
手紙は2通目を書いて今度は自分で渡そうと思っている。
「坊っちゃまは屋根裏部屋で読書中です」
アンの情報でユウリが何処にいるかはわかっている。
私は長く続く階段を頑張って登った。
「やっとついた」
上がった息を整えるように深呼吸する。
扉の前に立ち私はノックした。
「ユウリ、いる?」
すると中からガタッと音がする。
ここは最上階だから逃げ場はない。出るとしたらこの扉しか無いのだ。
「こないで!」
ユウリから拒絶する声が上がる。
「うん、ユウリからいいって言われるまで入らない。昨日の手紙は受け取ってくれた?」
ユウリから返事は無いが否定もないので受け取ったのだろう。
「今日も書いてきたの。良かったら読んで」
私は扉の隙間から手紙を入れた。
「手紙にも書いたけど、ユウリごめんなさい。本当に酷いお母さんでごめんね」
何も反応が無いがやっと自分の口で謝ることができた。
「ユウリが嫌だろうからもう行くね。また明日ここに来るから」
私はそう言うとアンと来た道をまた戻った。
「あー、いい運動になるわね」
帰ってくるとソファーに倒れ込む、この体は体力が無さすぎて階段を上がるのでやっとだった。
「明日も本当に行くんですか?」
アンが心配そうに聞いてくる。
「ええ、約束したもの。お母さんは子供との約束は守らないとね」
私は次の日から毎日ユウリに会いにあの階段を登った。
ユウリは相変らす扉から出てこないがあの時間には屋根裏部屋に居てくれるので完全に私を嫌っているのでは無いと思う。
ここは4年分の罪だと思い毎日階段をあがった。
階段を登り始めて1週間が経過した、体力も少しついてきたのか前よりは少し楽に上れるようなっていた。
手紙もこれで9通目になる。
「ユウリ、いる?」
トントンと扉を叩くと中から答えるようにトンッと扉が鳴る。
1週間でこれだけ答えてくれるようになっていた。
「今日はユウリが好きそうなお菓子も持ってきたの。私が行ったら食べてね、本当は一緒に食べたかったけど...」
バスケットに入ったお菓子を扉の前に置いてその中に手紙も添える。
「手紙もそこに入れておくね」
一方的に話しかけてから私はいつものように階段を降りようとした。
「キャ!」
振り返った拍子に階段を踏み外し落ちそうになる。
前に落ちたことがフラッシュバックのように蘇ってきた。
ここから落ちたら今度こそ死ぬかも!
そう思うと死ねるかと近くの掴まれそうなところに必死にしがみつく。
どうにか落ちるのは阻止したがまた足を痛めてしまった。
「つうっ!」
痛みに思わず声が漏れると扉の奥から慌てた足音がして扉が開いた。
「おかーさま!」
ユウリが泣きそうな顔で声をかけてくる。
「あっごめんね驚かせて。お母さんまた階段から落ちそうになっちゃった」
心配させまいと笑うがユウリの顔はさらに泣き顔に変わっていく。
「もう、こないで! おかーさままたしんじゃう!」
ユウリは必死に泣くのを堪えながら訴える。
「死なないわ、それにこの前のだって怪我しただけよ」
「ちがう、みんなユウリがおとしたっていってる!」
「え?」
はじめて聞く話に私はユウリの言葉に耳を傾けた。
「ユウリがほんをよんでたから、おかーさまころんでおちちゃった」
「もしかしてユウリの本のせいでお母さんが階段から落ちたって思ってる?」
ユウリはうんうんと頷く。
もう涙はユウリの頬を濡らしていた。
「ユウリ、おいで?」
私は階段に腰掛けたまま手を差し出した。
ユウリはその手を掴んでいいのか戸惑っている。
伸ばした手を出したり引っ込めたりしていた。
私はユウリが伸ばした手をギュッと掴むとグイッと引き寄せた。
ユウリの小さい体はポスッと私の胸に落ちてきた。
その小さい体をギュッと抱きしめる。
「あれは決してユウリのせいじゃないよ。それよりも悪いのはお母さん、ユウリにどう接したらわからなくて話しかけられなくてごめんね。もう一人に絶対しないから」
「うえっ!うえっ!」
ユウリは言葉にならない声で泣いている。
そんなユウリを落ち着かせようと私は優しく背中を撫でながら何度も話しかけた。
その後は屋敷は少し騒然となっていた。
いつもなら帰ってくる私が帰らず、ユウリも行方不明。みんなで捜索して動けずにいる私とその腕で眠るユウリが見つかったのはお昼をだいぶ過ぎてからだ。
「奥様ー!」
半泣きのアンがまさかとここに気が付き駆けつけた。
足を痛めたので男手を呼んでもらい私とユウリは無事に部屋へとたどり着いた。
ユウリは泣き疲れぐっすりと寝ている。
起きた時にそばにいてあげたくて私のベッドで寝かせていた。
夕方になりかける時にユウリの目がようやく覚めた。
起き上がりしばらくぼーっとしていたかと思うとここはどこだとキョロキョロと周りを確認している。
「ふふ、おはようって言ってもまだ夕方だけどね」
私が話しかけると驚いたのかピョンと肩が可愛くはねた。
恐る恐る振り返り私の顔を見る。
ニコッと笑いかけると可愛い顔がまた泣き顔になってしまう。
「あらあらまた泣いちゃうの?可愛いユウリの顔が見たいのに」
私は近づいてユウリを抱きしめる。
今度は逃げないで私の胸に大人しく収まっている。
「ゆ、ゆめかとおもった」
「えー、夢じゃ困るわ。やっとユウリを抱きしめられたのに」
また泣いてしまったユウリを落ち着かせているとぐうっと可愛くお腹が鳴る。
「お昼も食べてないものね。お母さんもお腹空いたわ」
「え?」
ユウリが驚いた顔をあげる。
「ユウリが起きたら一緒に食べたくて待ってたの。アンお願い」
「はい!奥様!」
アンは待ってましたとテーブルに料理を並べる。
「さぁユウリ、一緒に食べましょ」
私はユウリに笑いかけた。
手紙は2通目を書いて今度は自分で渡そうと思っている。
「坊っちゃまは屋根裏部屋で読書中です」
アンの情報でユウリが何処にいるかはわかっている。
私は長く続く階段を頑張って登った。
「やっとついた」
上がった息を整えるように深呼吸する。
扉の前に立ち私はノックした。
「ユウリ、いる?」
すると中からガタッと音がする。
ここは最上階だから逃げ場はない。出るとしたらこの扉しか無いのだ。
「こないで!」
ユウリから拒絶する声が上がる。
「うん、ユウリからいいって言われるまで入らない。昨日の手紙は受け取ってくれた?」
ユウリから返事は無いが否定もないので受け取ったのだろう。
「今日も書いてきたの。良かったら読んで」
私は扉の隙間から手紙を入れた。
「手紙にも書いたけど、ユウリごめんなさい。本当に酷いお母さんでごめんね」
何も反応が無いがやっと自分の口で謝ることができた。
「ユウリが嫌だろうからもう行くね。また明日ここに来るから」
私はそう言うとアンと来た道をまた戻った。
「あー、いい運動になるわね」
帰ってくるとソファーに倒れ込む、この体は体力が無さすぎて階段を上がるのでやっとだった。
「明日も本当に行くんですか?」
アンが心配そうに聞いてくる。
「ええ、約束したもの。お母さんは子供との約束は守らないとね」
私は次の日から毎日ユウリに会いにあの階段を登った。
ユウリは相変らす扉から出てこないがあの時間には屋根裏部屋に居てくれるので完全に私を嫌っているのでは無いと思う。
ここは4年分の罪だと思い毎日階段をあがった。
階段を登り始めて1週間が経過した、体力も少しついてきたのか前よりは少し楽に上れるようなっていた。
手紙もこれで9通目になる。
「ユウリ、いる?」
トントンと扉を叩くと中から答えるようにトンッと扉が鳴る。
1週間でこれだけ答えてくれるようになっていた。
「今日はユウリが好きそうなお菓子も持ってきたの。私が行ったら食べてね、本当は一緒に食べたかったけど...」
バスケットに入ったお菓子を扉の前に置いてその中に手紙も添える。
「手紙もそこに入れておくね」
一方的に話しかけてから私はいつものように階段を降りようとした。
「キャ!」
振り返った拍子に階段を踏み外し落ちそうになる。
前に落ちたことがフラッシュバックのように蘇ってきた。
ここから落ちたら今度こそ死ぬかも!
そう思うと死ねるかと近くの掴まれそうなところに必死にしがみつく。
どうにか落ちるのは阻止したがまた足を痛めてしまった。
「つうっ!」
痛みに思わず声が漏れると扉の奥から慌てた足音がして扉が開いた。
「おかーさま!」
ユウリが泣きそうな顔で声をかけてくる。
「あっごめんね驚かせて。お母さんまた階段から落ちそうになっちゃった」
心配させまいと笑うがユウリの顔はさらに泣き顔に変わっていく。
「もう、こないで! おかーさままたしんじゃう!」
ユウリは必死に泣くのを堪えながら訴える。
「死なないわ、それにこの前のだって怪我しただけよ」
「ちがう、みんなユウリがおとしたっていってる!」
「え?」
はじめて聞く話に私はユウリの言葉に耳を傾けた。
「ユウリがほんをよんでたから、おかーさまころんでおちちゃった」
「もしかしてユウリの本のせいでお母さんが階段から落ちたって思ってる?」
ユウリはうんうんと頷く。
もう涙はユウリの頬を濡らしていた。
「ユウリ、おいで?」
私は階段に腰掛けたまま手を差し出した。
ユウリはその手を掴んでいいのか戸惑っている。
伸ばした手を出したり引っ込めたりしていた。
私はユウリが伸ばした手をギュッと掴むとグイッと引き寄せた。
ユウリの小さい体はポスッと私の胸に落ちてきた。
その小さい体をギュッと抱きしめる。
「あれは決してユウリのせいじゃないよ。それよりも悪いのはお母さん、ユウリにどう接したらわからなくて話しかけられなくてごめんね。もう一人に絶対しないから」
「うえっ!うえっ!」
ユウリは言葉にならない声で泣いている。
そんなユウリを落ち着かせようと私は優しく背中を撫でながら何度も話しかけた。
その後は屋敷は少し騒然となっていた。
いつもなら帰ってくる私が帰らず、ユウリも行方不明。みんなで捜索して動けずにいる私とその腕で眠るユウリが見つかったのはお昼をだいぶ過ぎてからだ。
「奥様ー!」
半泣きのアンがまさかとここに気が付き駆けつけた。
足を痛めたので男手を呼んでもらい私とユウリは無事に部屋へとたどり着いた。
ユウリは泣き疲れぐっすりと寝ている。
起きた時にそばにいてあげたくて私のベッドで寝かせていた。
夕方になりかける時にユウリの目がようやく覚めた。
起き上がりしばらくぼーっとしていたかと思うとここはどこだとキョロキョロと周りを確認している。
「ふふ、おはようって言ってもまだ夕方だけどね」
私が話しかけると驚いたのかピョンと肩が可愛くはねた。
恐る恐る振り返り私の顔を見る。
ニコッと笑いかけると可愛い顔がまた泣き顔になってしまう。
「あらあらまた泣いちゃうの?可愛いユウリの顔が見たいのに」
私は近づいてユウリを抱きしめる。
今度は逃げないで私の胸に大人しく収まっている。
「ゆ、ゆめかとおもった」
「えー、夢じゃ困るわ。やっとユウリを抱きしめられたのに」
また泣いてしまったユウリを落ち着かせているとぐうっと可愛くお腹が鳴る。
「お昼も食べてないものね。お母さんもお腹空いたわ」
「え?」
ユウリが驚いた顔をあげる。
「ユウリが起きたら一緒に食べたくて待ってたの。アンお願い」
「はい!奥様!」
アンは待ってましたとテーブルに料理を並べる。
「さぁユウリ、一緒に食べましょ」
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