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抱きしめたい(ランス視点)
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「……ランス様って、もしかして私のこと、好きなんですか?」
セシルにそう言われて思わず顔が赤くなっていくのがわかる。自覚はしているけれど、セシル自身にそんな風に言われてしまうと流石に恥ずかしい。
言った当の本人は、やってしまった!という顔をしてこちらを見ている。言うつもりはなかったのだろう、思わず口に出たと言わんばかりの顔をしている。
「っ、っはははは!」
思わず笑ってしまう。笑う所でないのはわかっているけれど、セシルの言動があまりにも面白くて、つい。笑っている俺の顔をセシルは呆然と見ているけれど、その顔もまた面白くて笑ってしまった。
「ははは、ごめん。こんな時に笑うなんて間違ってるのはわかってるんだけど。はぁ。でも、笑って力が抜けたよ」
セシルを見ると顔が真っ赤だ。恥ずかしいのと自分が言った言葉の意味で混乱しているんだろうな。そんな所も愛おしい。
「そうだよ、君の言う通り俺は君のことが好きだ。だから大切に思っているし、安易にキスやそれ以上のこともお互いの気持ちがないならやるべきではないと思った。ミゼルに対しても嫉妬してしまう。君のことが大事だから」
セシルの手をとってそっと口付けると、セシルはさらに顔を真っ赤にする。
「誤解、これで解けたかな?」
セシルを見つめると、セシルは首をブンブンと大きく縦に振る。
「よかった」
まさかセシルがそんなことを思っていたなんて思いもよらなかったけれど、誤解が解けて自分の気持ちも伝えることができてホッとしている。
「他に、話しておきたいことはある?」
この際だからセシルが気になることや言いたいことがあるならちゃんと聞いておきたい。ユーズ団長も騎士と聖女とのコミュニケーションは大事だと言っていたし。
「……あの、私もランス様にお伝えしておかなければいけないことがありまして」
両手を胸の前でぎゅっと握っている。なんだろう、とても大切な話だろうか。促すようにセシルの顔を見ると、セシルは意を決したような瞳で俺を見た。そうだ、この瞳。聖女の力について知った時、契約すると決意した時の瞳と同じ意志の強い美しい瞳だ。
「ランス様は、キスやそれ以上のことはお互いの気持ちがないならやるべきではないと思ってくださっているのですよね。でも、大丈夫なんです。私も、その、ランス様のことが……」
そう言って俯くセシル。あれ、まさかこれって……。
「私もランス様のことが好きなんです。……たぶん。よくわからないけれど、ランス様のことを考えると胸がぎゅっとなるし、ランス様の笑顔を見ると胸の高鳴りが止まなくて……きっとこれが好きっていう気持ちなのかなって」
ゆっくり、一つ一つ言葉を選ぶようにしてそう言うセシルの顔は神々しくとても美しかった。聖女だから、なのかもしれないけれど、それだけじゃない。セシルだからそう思うんだ。
「だから、ランス様とキスすることは問題ありません。キス以上のことは……その、まだ心の準備ができていないので大丈夫とは言えません。でも、力がどうしても必要だったり沢山補充しなければいけない場合は、ちゃんと言ってください。知らないままでいるのは嫌なんです」
そう言ってこちらを見るセシルの瞳はほんの少し潤んでいた。意志の強い瞳に涙の膜が張り光が当たってキラキラとしている。まるで吸い込まれそうな瞳だ。
「……わかった。ごめん、力についてはちゃんと相談すべきだったね。俺が勝手に考え込んで勝手に決めてしまっていたから、セシルのことを不安にさせてしまったんだ。これからはちゃんと相談するよ」
そう言うと、セシルはホッとしたように微笑む。あぁ、可愛い。可愛いがすぎる。やばい、抱きしめたい。
「……セシル、抱きしめてもいい?」
そう聞くと、セシルはキョトンとしている。
「今、虹の力が必要なのですか?白龍の力が不足しているのですか?あ、もしかして白龍の騎士特有のあの病の症状がまた?あれから気になってたんです、また夜中に苦しんでいたりしないかと」
なので今日はちゃんと枕を持ってきたんですよ!とドヤ顔で言うセシル。全く、この子は表情がクルクル変わって本当に面白い。それにこうやって俺のことを気にしてくれて……。
「違う、そうじゃないんだ。力分けとは関係なく、俺がセシルを抱きしめたいんだ。だめ、かな?」
セシルにそう言われて思わず顔が赤くなっていくのがわかる。自覚はしているけれど、セシル自身にそんな風に言われてしまうと流石に恥ずかしい。
言った当の本人は、やってしまった!という顔をしてこちらを見ている。言うつもりはなかったのだろう、思わず口に出たと言わんばかりの顔をしている。
「っ、っはははは!」
思わず笑ってしまう。笑う所でないのはわかっているけれど、セシルの言動があまりにも面白くて、つい。笑っている俺の顔をセシルは呆然と見ているけれど、その顔もまた面白くて笑ってしまった。
「ははは、ごめん。こんな時に笑うなんて間違ってるのはわかってるんだけど。はぁ。でも、笑って力が抜けたよ」
セシルを見ると顔が真っ赤だ。恥ずかしいのと自分が言った言葉の意味で混乱しているんだろうな。そんな所も愛おしい。
「そうだよ、君の言う通り俺は君のことが好きだ。だから大切に思っているし、安易にキスやそれ以上のこともお互いの気持ちがないならやるべきではないと思った。ミゼルに対しても嫉妬してしまう。君のことが大事だから」
セシルの手をとってそっと口付けると、セシルはさらに顔を真っ赤にする。
「誤解、これで解けたかな?」
セシルを見つめると、セシルは首をブンブンと大きく縦に振る。
「よかった」
まさかセシルがそんなことを思っていたなんて思いもよらなかったけれど、誤解が解けて自分の気持ちも伝えることができてホッとしている。
「他に、話しておきたいことはある?」
この際だからセシルが気になることや言いたいことがあるならちゃんと聞いておきたい。ユーズ団長も騎士と聖女とのコミュニケーションは大事だと言っていたし。
「……あの、私もランス様にお伝えしておかなければいけないことがありまして」
両手を胸の前でぎゅっと握っている。なんだろう、とても大切な話だろうか。促すようにセシルの顔を見ると、セシルは意を決したような瞳で俺を見た。そうだ、この瞳。聖女の力について知った時、契約すると決意した時の瞳と同じ意志の強い美しい瞳だ。
「ランス様は、キスやそれ以上のことはお互いの気持ちがないならやるべきではないと思ってくださっているのですよね。でも、大丈夫なんです。私も、その、ランス様のことが……」
そう言って俯くセシル。あれ、まさかこれって……。
「私もランス様のことが好きなんです。……たぶん。よくわからないけれど、ランス様のことを考えると胸がぎゅっとなるし、ランス様の笑顔を見ると胸の高鳴りが止まなくて……きっとこれが好きっていう気持ちなのかなって」
ゆっくり、一つ一つ言葉を選ぶようにしてそう言うセシルの顔は神々しくとても美しかった。聖女だから、なのかもしれないけれど、それだけじゃない。セシルだからそう思うんだ。
「だから、ランス様とキスすることは問題ありません。キス以上のことは……その、まだ心の準備ができていないので大丈夫とは言えません。でも、力がどうしても必要だったり沢山補充しなければいけない場合は、ちゃんと言ってください。知らないままでいるのは嫌なんです」
そう言ってこちらを見るセシルの瞳はほんの少し潤んでいた。意志の強い瞳に涙の膜が張り光が当たってキラキラとしている。まるで吸い込まれそうな瞳だ。
「……わかった。ごめん、力についてはちゃんと相談すべきだったね。俺が勝手に考え込んで勝手に決めてしまっていたから、セシルのことを不安にさせてしまったんだ。これからはちゃんと相談するよ」
そう言うと、セシルはホッとしたように微笑む。あぁ、可愛い。可愛いがすぎる。やばい、抱きしめたい。
「……セシル、抱きしめてもいい?」
そう聞くと、セシルはキョトンとしている。
「今、虹の力が必要なのですか?白龍の力が不足しているのですか?あ、もしかして白龍の騎士特有のあの病の症状がまた?あれから気になってたんです、また夜中に苦しんでいたりしないかと」
なので今日はちゃんと枕を持ってきたんですよ!とドヤ顔で言うセシル。全く、この子は表情がクルクル変わって本当に面白い。それにこうやって俺のことを気にしてくれて……。
「違う、そうじゃないんだ。力分けとは関係なく、俺がセシルを抱きしめたいんだ。だめ、かな?」
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