(完結)相談女とお幸せに!(なれるものならの話ですけども。)

ちゃむふー

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9.卒業試験直前(エミール)

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それから毎日放課後にはリュカ様と一緒に図書館で勉強をするようになった。

あの日から放課後が楽しみにしている自分がいる。

今日も授業が終わり、図書館へ向かおうとすると、ミレイユ様に声をかけられる。



「エミール様、なんだかとても幸せそうですわ。」

そう言われて思わず赤面してしまう。


「ふふ、また聞かせてください。そして…あれからジョセフ様は…大丈夫でしょうか?」

「色々と会う度に嫌味を言って来ますが…。大丈夫ですわ。ミレイユ様こそ、ガスパル様はその後大丈夫でしょうか。」

「一昨日、真っ白なノートを携えて、私のノートを見せなさいと豪語して来ましたわ。」

ふふふっと笑いながらそう言うミレイユ様。

「まぁ!婚約破棄を言い出しておいて何て厚かましいのでしょう。お見せになったのですか?」

「まさか。真実の愛の相手にお願いしたら?と言ってガスパル様をそのまま置いて来ましたわ。」


「ふふ、さすがミレイユ様ですわ。では、私も明日の試験の為に図書館で勉強してきますわ。お互い頑張りましょうね。」

笑顔で別れて、図書館へ向かう。
既にリュカ様はいつもの席で勉強を始められていた。

その美しい横顔に少しばかり見とれてしまう。

ふとリュカ様が私に気付き、顔をあげて手を振った。

急いで席に向かい、隣に座って教科書やノートを広げた。

最後の確認を2人でして、毎年の試験の傾向を振り返り、試験の準備を終えた。

リュカ様は伸びをして、小さな声で話し始める。

「いよいよ明日が試験ですね。でも、これだけ準備していたら大丈夫でしょう。」

「そうですね。リュカ様は授業を受けていないのに私が教える箇所などどこにも無くて、逆に私が教えて頂く事ばかりで申し訳なく思いますわ。」

「そんな事無いですよ。私も、気付かされた事がたくさんありました。ありがとうございます。」

お互い顔を見合わせて笑うと、ふと目の前のノートに影が落ちた。

顔を上げると、怒りに歪んだ顔をしたジョセフか目の前に立っていた。

10歩後ろ程の所にリリアンがこちらを見ている。


「エミール…!!これは一体どういう事だ…!!婚約者がいるのに男と2人で仲良くして…!!お前は恥ずかしく無いのか!!」


「その言葉、そっくりお返ししますわ。そして、ご心配無く。ジョセフ様。もう私は貴方の婚約者ではありませんから。婚約破棄されたがっていましたものね?安心してください。」


「またそんなデタラメな事を言って…!父上にも言われだぞ!?父まで巻き込むな!!最近のエミールは変だぞ!?そ、そ、それよりもこの男は誰なんだよ!!浮気者!!!」


「先におかしくなられたのは、ジョセフ様です。浮気者??それを言うなら、ほら、リリアン様が待ってますよ。」

このような事を言う癖に、自分は他の女を連れて歩いているのだ。聞いて呆れてしまう。

「リ、リリアンにはノートを貸すだけだ…。何もない。私しか頼れる人がいないからって言うから…。」


試験の前日にノートを貸してもらわないといけないなんて、本当に明日の試験は大丈夫なのだろうか…。

人のことながら心配になってしまう。

そんな事を考えていると、
リュカ様が立ち上がり、ジョセフの前に立つ。

「図書館では静かにしなければならない事、教えてもらった事は無いのか?そして、人を浮気者扱いする割に、自分は女性連れて歩いているなんて説得力が無いのではないか?そして…今の貴方は駄々をこねる子どものようだ。」

「なっ…!」

「エミール嬢、行きましょう。」

「はっはい!」

リュカ様に促され咄嗟に返事をしてしまう。急いで片付けをして、リュカ様と一緒に図書館を後にした。


図書館を出た後リュカ様が私のに向き、

「エミール嬢、申し訳無い…。勝手にあんな事を言ってしかも連れ出して…。彼に未練はありましたか?」

申し訳なさそうに謝る。

「そんな…!恥ずかしい姿をお見せしてこちらが謝るべき事ですわ。そしてあの場から連れ出してくださりありがとうございました。助かりました。」

「そっか…。それならば良かったです。では、明日の試験頑張りましょう。」


「はい!ありがとうございました!」



(さぁ、いよいよ明日は試験日。頑張らないと…!)


そんな事を考えながら帰路に着くのだった。



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