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16 各国のトップのご来訪
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今日は各国の王様と王妃様、外交大臣とそれなりの護衛騎士と侍従・侍女が来られる。そして、うちの国から護衛として第5護衛騎士団がつく。応援で第3と第4の竜人も駆り出され各国のお迎えに出ている。
俺は居住区の庭から、空を覆いつくすくらいの竜の大群を見ている。
「いつも以上にすごい光景だ。ねぇ、ルージュ。父上が許可してくれたら俺も空を飛んでみたい」
「クスクス、陛下のお許しがあれば、喜んで殿下の乗る籠をお持ちしますよ」
今日から会談が終わるまでは、3人ともお仕事だ。
ジュジュが完全に護衛騎士に紛れているのは、スルーだ。護衛騎士が困った顔で俺を見ているけど、スルーだ。
「ルイス殿下、そろそろお着替えを。各国の方々のお出迎えに間に合いません」
シュシュはなんだかご機嫌斜め?
「うん、戻ろうか。でもシュシュ、なんか機嫌悪い?」
シュシュは引きつった笑顔で、
「起きてすぐに走りだし、なんかあったのかと思えば、これを見るためだけ。しかも30分も。たまに早く起きたときも、こうして見に来るし。はっきり言って何が楽しくて見てるのか理解できない。振り回されるこっちの身にもなってほしいね」
おおぅ、だいぶストレスを溜めていたな。ルージュ、シュシュを睨まない睨まない。
「はは、ごめんごめん。でももう少し付き合ってよ。俺では絶対に出来ない事だから、見ていたいんだ」
俺は少なくなった竜が舞う空を見上げ、呟いた。
シュシュがバツが悪そうな顔をしていたことは、俺以外は見ていた。
部屋に戻り、料理長が気を利かせて作ってくれた軽食をルージュ達や護衛騎士達と一緒に食べながら、出迎えようの衣装に着替えた。ギリギリで皆に合流した。
「ルイス、こういう時くらいは控えなさい。遅れたら相手に失礼だ」
「ごめんなさい、父上」
俺はリード兄上の隣に並び、各国の方達の訪れを待った。
少しして、ドラグ国の騎士の制服に囲まれた団体が見えてきた。
騎士が1人、列を離れ先に城門前に来て
「ビースク国より、ビースク国王陛下並びに王妃殿下、ビースク国外交大臣タイガ様ご到着されました」
口上と共に、獅子獣人と豹獣人と虎獣人が城門を潜ってきた。その後ろに、ビースク国の制服を着た騎士や侍従・侍女が並んだ。
ビースク国の方達が揃うと父上が
「ビースク国王陛下、王妃殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣タイガ殿ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、出迎えありがとうございます。短い間ですがお世話になります」
外交大臣の虎獣人と後ろの人達が獅子獣人の王様の言葉の後、礼をとった。
そして、城門正面から少し離れた場所に移動した。
「ファルコ国より、ファルコ国王陛下並びに王配殿下、ファルコ国外交大臣オム様ご到着されました」
次に鷹獣人とフクロウ獣人とオウム獣人が入ってきた。その後ろにファルコ国の制服を着た騎士や侍従が並ぶ。
「ファルコ国王陛下、王配殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣オム殿ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、お出迎えありがとうございます。お世話になります」
外交大臣と騎士や侍従・侍女が礼をとると移動した。
「エレファン国より、エレファン女王陛下並びに王妃殿下、外交大臣ジュラ様ご到着されました」
続いて、象獣人とカピバラ獣人とキリン獣人が入ってきた。その後ろにエレファン国の制服を着た騎士と侍女が並ぶ。
「エレファン女王陛下、王妃殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣ジュラ女史ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、お出迎えありがとうございます。お世話をおかけします」
外交大臣と騎士と侍女が礼をとると移動した。
「ラビー国より、ラビー国王陛下並びに王妃殿下、外交大臣ラット様ご到着されました」
最後にウサギ獣人とリス獣人とネズミ獣人が入ってきた。その後ろにラビー国の制服を着た騎士と侍従・侍女が並ぶ。
「ラビー国王陛下、王妃殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣ラット殿ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、お出迎えありがとうございます。少しの間よろしくお願いします」
外交大臣と騎士と侍従・侍女が礼をとる。
全ての国の挨拶が終わり、各自用意された貴賓室へ案内されて行った。
各国の人達が見えなくなったら俺達も移動なのだけど、緊急事態が発生していた。
「父上。至急医術長に、大量に特効薬の製造をお願いしてください。そして、申し訳ないですが、会談は少し延期してください。それぞれの国の人達があの熱病にかかってます。まだ初期段階なので、自覚症状がないのかもしれません」
父上は即決で指示を出した。
「ミヤ、医術局に行って特効薬の製造を急がせろ!俺とアッシュ、エレーナ、リード、セレナで各国に事情説明!それぞれの侍従・侍女は竜人のみついて行け!お城の全獣人を一時離れに配置換え!急げ!ルナとルイは居住区で待機。俺達も急ぐぞ」
「あの、父上!俺は医術局に応援に行きたいです」
俺は慌てて父上にお願いした。父上は俺を見据えてから、
「わかった。だが無理はするなよ。ルージュ、ジュジュ、シュシュ。ルイを頼む」
「「「はい」」」
父上と兄上達は急いで各国の人達を追いかけた。
母様は侍女に連れられ居住区へ戻り、俺はルージュ達に医術局へ連れていってもらった。
俺は居住区の庭から、空を覆いつくすくらいの竜の大群を見ている。
「いつも以上にすごい光景だ。ねぇ、ルージュ。父上が許可してくれたら俺も空を飛んでみたい」
「クスクス、陛下のお許しがあれば、喜んで殿下の乗る籠をお持ちしますよ」
今日から会談が終わるまでは、3人ともお仕事だ。
ジュジュが完全に護衛騎士に紛れているのは、スルーだ。護衛騎士が困った顔で俺を見ているけど、スルーだ。
「ルイス殿下、そろそろお着替えを。各国の方々のお出迎えに間に合いません」
シュシュはなんだかご機嫌斜め?
「うん、戻ろうか。でもシュシュ、なんか機嫌悪い?」
シュシュは引きつった笑顔で、
「起きてすぐに走りだし、なんかあったのかと思えば、これを見るためだけ。しかも30分も。たまに早く起きたときも、こうして見に来るし。はっきり言って何が楽しくて見てるのか理解できない。振り回されるこっちの身にもなってほしいね」
おおぅ、だいぶストレスを溜めていたな。ルージュ、シュシュを睨まない睨まない。
「はは、ごめんごめん。でももう少し付き合ってよ。俺では絶対に出来ない事だから、見ていたいんだ」
俺は少なくなった竜が舞う空を見上げ、呟いた。
シュシュがバツが悪そうな顔をしていたことは、俺以外は見ていた。
部屋に戻り、料理長が気を利かせて作ってくれた軽食をルージュ達や護衛騎士達と一緒に食べながら、出迎えようの衣装に着替えた。ギリギリで皆に合流した。
「ルイス、こういう時くらいは控えなさい。遅れたら相手に失礼だ」
「ごめんなさい、父上」
俺はリード兄上の隣に並び、各国の方達の訪れを待った。
少しして、ドラグ国の騎士の制服に囲まれた団体が見えてきた。
騎士が1人、列を離れ先に城門前に来て
「ビースク国より、ビースク国王陛下並びに王妃殿下、ビースク国外交大臣タイガ様ご到着されました」
口上と共に、獅子獣人と豹獣人と虎獣人が城門を潜ってきた。その後ろに、ビースク国の制服を着た騎士や侍従・侍女が並んだ。
ビースク国の方達が揃うと父上が
「ビースク国王陛下、王妃殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣タイガ殿ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、出迎えありがとうございます。短い間ですがお世話になります」
外交大臣の虎獣人と後ろの人達が獅子獣人の王様の言葉の後、礼をとった。
そして、城門正面から少し離れた場所に移動した。
「ファルコ国より、ファルコ国王陛下並びに王配殿下、ファルコ国外交大臣オム様ご到着されました」
次に鷹獣人とフクロウ獣人とオウム獣人が入ってきた。その後ろにファルコ国の制服を着た騎士や侍従が並ぶ。
「ファルコ国王陛下、王配殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣オム殿ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、お出迎えありがとうございます。お世話になります」
外交大臣と騎士や侍従・侍女が礼をとると移動した。
「エレファン国より、エレファン女王陛下並びに王妃殿下、外交大臣ジュラ様ご到着されました」
続いて、象獣人とカピバラ獣人とキリン獣人が入ってきた。その後ろにエレファン国の制服を着た騎士と侍女が並ぶ。
「エレファン女王陛下、王妃殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣ジュラ女史ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、お出迎えありがとうございます。お世話をおかけします」
外交大臣と騎士と侍女が礼をとると移動した。
「ラビー国より、ラビー国王陛下並びに王妃殿下、外交大臣ラット様ご到着されました」
最後にウサギ獣人とリス獣人とネズミ獣人が入ってきた。その後ろにラビー国の制服を着た騎士と侍従・侍女が並ぶ。
「ラビー国王陛下、王妃殿下ようこそドラグ国へ。外交大臣ラット殿ようこそ」
「ドラグ国王陛下、王妃殿下並びに殿下方、お出迎えありがとうございます。少しの間よろしくお願いします」
外交大臣と騎士と侍従・侍女が礼をとる。
全ての国の挨拶が終わり、各自用意された貴賓室へ案内されて行った。
各国の人達が見えなくなったら俺達も移動なのだけど、緊急事態が発生していた。
「父上。至急医術長に、大量に特効薬の製造をお願いしてください。そして、申し訳ないですが、会談は少し延期してください。それぞれの国の人達があの熱病にかかってます。まだ初期段階なので、自覚症状がないのかもしれません」
父上は即決で指示を出した。
「ミヤ、医術局に行って特効薬の製造を急がせろ!俺とアッシュ、エレーナ、リード、セレナで各国に事情説明!それぞれの侍従・侍女は竜人のみついて行け!お城の全獣人を一時離れに配置換え!急げ!ルナとルイは居住区で待機。俺達も急ぐぞ」
「あの、父上!俺は医術局に応援に行きたいです」
俺は慌てて父上にお願いした。父上は俺を見据えてから、
「わかった。だが無理はするなよ。ルージュ、ジュジュ、シュシュ。ルイを頼む」
「「「はい」」」
父上と兄上達は急いで各国の人達を追いかけた。
母様は侍女に連れられ居住区へ戻り、俺はルージュ達に医術局へ連れていってもらった。
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