卒業した姉とこれから入学するのではしゃぐ妹

月輝晃

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真面目に練習

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 5月の終わり、風邪もすっかり治って、空気が気持ちいい。
 
 しおりんは最近サークルで忙しそう。私も座道部がんばってる。でも最近、座道部、ちょっと遊びすぎちゃったかも。
 
  桜ヶ丘ランドの計画とか、遊園地だの水族館だので盛り上がって、座禅の練習、めっちゃサボってた。今日、久々に真面目に練習することにした。奈々りんとゆはりんと3人で、部室に集まって、畳の上で正座する。いつもならすぐバカ話始まるけど、今日は「座道モード」で、ちゃんと心を整えるぞ!



 部室には、静かな空気が漂ってる。窓から入る風が、畳の匂いと混じって、なんか落ち着く。奈々りん、いつもは「ジェットコースター!」とか騒ぐのに、今日は珍しく正座して、目を閉じてる。ゆはりんは、いつもの穏やかな顔で、背筋ピンって伸ばして、まるで菩薩様みたい。私も、膝揃えて、深呼吸する。そろそろ、ちゃんとやらなきゃって思うから。

「よし、みんな、10分間、座禅! 雑念、追い出して、心、ピカピカにするよ!」

 奈々りんが、リーダーっぽく宣言。ゆはりんが、クスクス笑いながら
 
 「奈々りん、いつも雑念の塊なのに、今日は本気ですか?」
 
  奈々りん、ムッて顔して
  
 「ゆはりん、失礼! 今日はナース奈々りんじゃなくて、座道奈々りんだから!」
 
  私も笑っちゃうけど、すぐに「しーっ、集中!」って自分に言い聞かせる。

 目を閉じて、呼吸に意識を向ける。お腹が膨らんで、縮んで。しおりんの笑顔、風邪の時のスープの味、桜ヶ丘ランドの話、色々浮かんでくるけど、そっと流す。静かな時間、なんか、気持ちいい。そしたら、突然、奈々りんのスカートの裾がズルッて動いて、太ももがチラッ。え、奈々りん、動きすぎ! 正座崩れてる!

「奈々りん、動かないで! 雑念、増えるじゃん!」

 小声でツッコむと、奈々りん、目開けてニヤッ。
 
「う、暑くてさ! スカート、ちょっと緩めただけ!」
 
 ゆはりん、目閉じたまま「奈々りん、座道は我慢も修行ですよ」って、めっちゃ冷静だ。奈々りん、すぐに座禅に戻るけど、なんか、部室の空気、ちょっと緩んじゃったね。



 10分経って、座禅終了。奈々りんが、伸びしながら
 
 「ふぁー、心、ピカピカになった!」
 
 するとゆはりんがツッコむ。
 
「奈々りん、途中で太もも出してた時点で、ピカピカじゃないよ」

 奈々りん、顔赤くして。

「ゆはりん、見たの!? エッチ!」

 ゆはりん、クスクス笑いながら

「奈々りんが動かなければ、見なかったのに」

 なんか、このやり取り、座道部っぽいな。



 次は、座道部のもう一つの練習、瞑想ストレッチをする。畳の上で、ゆはりんがリード役。

「背筋伸ばして、肩の力抜いて、ゆっくり腕を上げるよ」

 ゆはりんの声、めっちゃ落ち着く。奈々りんと私、ゆはりんの動き真似して、腕上げたり、腰ひねったり。そしたら、奈々りん、ストレッチのポーズでバランス崩して、私にドーン! 二人で畳にゴロン!

「うわ、奈々りん、重い! 何!?」

「ご、ごめん! ゆはりんのポーズ、難しすぎ!」

 奈々りん、私の上に倒れたまま、ニヤニヤ。なんか、奈々りんのTシャツ、ズレて、鎖骨とか、ちょっとブラの肩紐、チラッ。え、奈々りん、近い! 顔、熱くなっちゃうよ。

「奈々りん、どいて! エッチなドジっ子、座道失格!」

「えー、かおりん、冷たい! これも座道の試練じゃん!」

 ゆはりん、クスクス笑いながら
 
 「奈々りん、かおりん、畳でイチャイチャしないで。ストレッチ、続けるよ」
 
  奈々りん、慌てて立ち上がる。

「イチャイチャじゃない! 事故!」

 私、顔赤いままツッコむ。
 
 「ゆはりん、奈々りん、絶対わざと!」
 
  部室、静かな座道モードから、急にドタバタモード。しおりんが見たら、「かおりん、座道部、こんななの!?」って笑いそう。



 ストレッチ終わって、畳に座って一休み。ゆはりんが、 給湯器からお茶入れてくれる。奈々りん、畳に寝転がる。
 
「座道、奥深いね。心ピカピカ、身体もほぐれた!」

「奈々りん、寝転がるの、座道じゃないよ。ちゃんと正座して」

 奈々りん、ムクッと起き上がって
 
「ゆはりん、厳しい! でも、好き!」

 って、ゆはりんに抱きつく。ゆはりん、ビックリして お茶が畳にポタポタ!

「奈々りん! お茶、こぼれた!」

「うわ、ごめん、ゆはりん! でも、ゆはりんの匂い、いい感じだったから!」

「奈々りん、エッチ! 畳、拭いて!」

 ゆはりん、顔赤くしてタオル持ってくる。私、笑いながら
 
「奈々りん、座道部のエッチ担当、決定!」

 奈々りん、タオルで畳拭きながら反撃。
 
「かおりん、ゆはりんもエッチな目で私の太もも見てたよね!」

「見てない! 奈々りんが勝手にチラ見せしただけ!」

 なんなの、このドタバタ。



 お茶片付けて、桜ヶ丘ランドの話になる。奈々りん、スマホ出して
 
 「ジェットコースター、絶対乗る! かおりん、ゆはりんと手繋いで叫ぶの、楽しみ!」
 
 「奈々りん、ジェットコースター、座道じゃないよね? でも、ちょっとドキドキするかも……」
 
 私、風邪の時の奈々りんのドジっ子ハプニング思い出しながら
 
 「奈々りん、遊園地でもバナナ落とさないでね」
 
 ってツッコむ。
 
 「バナナはもう卒業! 次は、かおりんの心、落とすよ!」
 
 って、奈々りんがウインクする。ゆはりん、クスクス笑いながら

「奈々りん、かおりん、しおりんさんに怒られるよ」

 しおりんの名前出て、なんか、胸がドキッとする。

「しおりん、桜ヶ丘ランド、誘ったら来るかな?」

「絶対来るよ! しおりんさん、かおりんのこと、めっちゃ大事にしてるもん!」

 奈々りん、ニヤニヤ。ゆはりんもニヤニヤしながら、

「しおりんさん、遊園地で奈々りんのドジ見たら、笑いそう」

 なんか、しおりんと一緒にジェットコースター乗るの、想像したら、めっちゃ楽しみになってきた。



 練習終わって、部室の窓から夕陽が差し込む。奈々りん、畳に寝転がって言う。
 
「座道、いいね。心、ピカピカ、身体もちょっとエッチにほぐれた!」

 「奈々りん、エッチは座道じゃないよ!」
 
「奈々りんのドジとゆはりんの冷静さ、座道部の宝だね」 

 って私も、畳に座ってって言うと、奈々りん、ムクッと起き上がって
 
「かおりんのキラキラ笑顔も、座道部の宝!」
「うん、かおりん、しおりんさんに似てるよね。笑顔、キラキラ」

 5月の終わり、久々の真面目な練習だったけど、奈々りんのエッチなドジとゆはりんの優しさで、いい一日になった。桜ヶ丘ランド、しおりん誘って、絶対みんなで叫ぶぞ。約束ね。
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