42 / 101
我慢比べ
しおりを挟む
夜の空気は少しひんやりとしていて、かおりんが窓を少しだけ開けると、ひやっとした風が入ってきた。
「風邪治ったばかりで大丈夫なの?」
「平気、平気、完治、完治」
そう言って、再びソファに座ってスウェット姿でストレッチをするかおりん。
「……今日はなんか、静かだね」
学校帰りの部活もなく、珍しく私も予定がなかった日。ふたりでぼんやりテレビを眺めていたけれど、内容は全く頭に入ってこなかった。
「ねえ、なんか遊ぼ」
言葉より先に、かおりんの目がいたずらっぽく笑っているのがわかる。
「遊ぶって……?」
「うふふ、そんなことないよ。ただの“我慢比べ”だよ?」
「また何か企んでるな……」
「じゃあ、やってみる?先に笑った方が負け!」
そう言いながら、かおりんは私のほうにじわじわと近づいてきた。距離がやたら近い。
「なになに、なんの我慢なの?」
「ふふ、それはやってみてのお楽しみ~」
その笑顔が、完全に“悪だくみ中”のやつだってことは、姉歴15年の私にはすぐにわかる。
「……負けないからね」
「望むところです!」
*
第一ラウンドは「無言くすぐり対決」。
「よーい、スタート!」
私はソファに横になったかおりんのわき腹に指を滑り込ませる。無言で、表情だけで攻めるスタイル。笑ったら負け。
「……んふっ……ふふふっ!」
1分ももたなかった。
「はい、アウト!」
「ずるい~!しおりん、そこ反則だよ~!」
「何が?わき腹はオフィシャルスポットでしょ?」
「もう、次はわたしの番!」
今度はかおりんが私の肩に手を伸ばしてくる。目が真剣……というか、ちょっとギラついてる。
「覚悟しなよ?」
「え、まって、そんな顔で攻められたら緊張するんだけど」
そして始まる、かおりんのカウンター。
その手が、脇から背中へ、さらには太ももに近いところまで滑ってきた。
「おい……そこ……アウトじゃね?」
「なに言ってるの?ここが本番だよ?」
「言い方っ!」
言葉に詰まった瞬間、笑ってしまった。
「うわっ、今の反則じゃない!?言葉攻撃まであるの!?」
「うん、だって“我慢比べ”だもん」
かおりんはあくまで涼しい顔で、勝ち誇ったように腕を組む。
ソファの上で体勢を立て直しながら、私は少しだけ息を整える。さっきの手の動きが、想像以上にゾワゾワしてて……ちょっと変な汗かいた。
「次、なに勝負にする?」
「……負けた人が、くすぐりじゃなくて……“誘惑”に耐える、ってのは?」
冗談のつもりで言ったつもりだったけど、かおりんが目をキラリと光らせた。
「お、面白そうじゃん。それ、採用!」
「うそでしょ」
*
第二ラウンド:「誘惑に耐える」対決。
「じゃあしおりん、目つぶって座って」
言われるがままに目を閉じる。床に座って、背筋を伸ばしていると、すぐ目の前にかおりんの気配を感じた。足音も気配も、近い。すごく近い。
「はーい、誘惑、開始~」
その瞬間、私の太ももに何かが当たった。やわらかい……まさか、お尻?
「……おい、待って、それは」
「え?なにもしてないよ?」
わざとらしくとぼける声と、あきらかに距離ゼロの腰回りの感触。座っている私の膝に、かおりんが向かい合わせで膝を立てて乗ってきていた。
「おいっ……これ反則じゃない?」
「しおりんが“誘惑勝負”って言ったからには、がんばってもらわないと」
顔が近い。体温も感じる。妹相手にこんなに照れるなんて、自分が怖い。
「……ふふっ」
「笑ったー!」
「だ、だって!お前、それはずるいって!」
「勝負に負けはつきものです~!」
かおりんが嬉しそうに転がって、ソファにダイブした。私は顔を覆って、思わず笑ってしまう。頬はほんのり熱い。完全に振り回されてる。
「じゃあ、ラストラウンドはなににする?」
「うーん……ちょっと待って……」
私は思案しながら、ふと目の前のかおりんを見つめた。ソファで仰向けになり、スウェットの裾がちょっと上がって、膝のあたりまで脚が出ている。白くて、細くて、よく動くくせに、意外と女の子らしい形。
「しおりん?なに見てんの?」
「べつに……」
言いながら、わざと真顔でこう言った。
「最後の勝負。おでこにキスされても笑わなかったら勝ち」
「……えっ?」
さすがに予想外だったらしく、かおりんが一瞬止まる。
「なにその……急に恋愛イベントみたいな勝負」
「だって、誘惑の次は“距離感”でしょ?」
「……やるなら、ちゃんとやってよ?」
「当たり前」
私はそっと近づき、かおりんの前にひざまずいた。お互い、顔の距離は10センチもない。かおりんの表情が、さっきまでと違ってちょっと緊張してる。
「……目、つぶって」
「……うん」
目を閉じたその瞬間、私は静かに、おでこに唇を近づける。
ほんの一瞬。ふわっと、軽く。けれど、確かに触れた感覚。
「……」
かおりんが固まった。
目を開けて、ぽかんとした顔で私を見る。
「……ふふっ……」
「笑った!」
「だって!なんか、それずるいって!」
私たちはまた笑い転げて、クッションを投げ合った。
*
夜が深まるにつれて、笑い声も落ち着いていく。
床に寝転がりながら、かおりんが小さくつぶやいた。
「しおりんってさ……ほんと、たまにズルいよね」
「それ、褒めてる?」
「……たぶん、ちょっとだけね」
その返事に、私は少しだけ微笑んだ。
我慢比べ。
ただの遊びに見せかけて、お互いの距離が、また少しだけ近づいた夜。
「風邪治ったばかりで大丈夫なの?」
「平気、平気、完治、完治」
そう言って、再びソファに座ってスウェット姿でストレッチをするかおりん。
「……今日はなんか、静かだね」
学校帰りの部活もなく、珍しく私も予定がなかった日。ふたりでぼんやりテレビを眺めていたけれど、内容は全く頭に入ってこなかった。
「ねえ、なんか遊ぼ」
言葉より先に、かおりんの目がいたずらっぽく笑っているのがわかる。
「遊ぶって……?」
「うふふ、そんなことないよ。ただの“我慢比べ”だよ?」
「また何か企んでるな……」
「じゃあ、やってみる?先に笑った方が負け!」
そう言いながら、かおりんは私のほうにじわじわと近づいてきた。距離がやたら近い。
「なになに、なんの我慢なの?」
「ふふ、それはやってみてのお楽しみ~」
その笑顔が、完全に“悪だくみ中”のやつだってことは、姉歴15年の私にはすぐにわかる。
「……負けないからね」
「望むところです!」
*
第一ラウンドは「無言くすぐり対決」。
「よーい、スタート!」
私はソファに横になったかおりんのわき腹に指を滑り込ませる。無言で、表情だけで攻めるスタイル。笑ったら負け。
「……んふっ……ふふふっ!」
1分ももたなかった。
「はい、アウト!」
「ずるい~!しおりん、そこ反則だよ~!」
「何が?わき腹はオフィシャルスポットでしょ?」
「もう、次はわたしの番!」
今度はかおりんが私の肩に手を伸ばしてくる。目が真剣……というか、ちょっとギラついてる。
「覚悟しなよ?」
「え、まって、そんな顔で攻められたら緊張するんだけど」
そして始まる、かおりんのカウンター。
その手が、脇から背中へ、さらには太ももに近いところまで滑ってきた。
「おい……そこ……アウトじゃね?」
「なに言ってるの?ここが本番だよ?」
「言い方っ!」
言葉に詰まった瞬間、笑ってしまった。
「うわっ、今の反則じゃない!?言葉攻撃まであるの!?」
「うん、だって“我慢比べ”だもん」
かおりんはあくまで涼しい顔で、勝ち誇ったように腕を組む。
ソファの上で体勢を立て直しながら、私は少しだけ息を整える。さっきの手の動きが、想像以上にゾワゾワしてて……ちょっと変な汗かいた。
「次、なに勝負にする?」
「……負けた人が、くすぐりじゃなくて……“誘惑”に耐える、ってのは?」
冗談のつもりで言ったつもりだったけど、かおりんが目をキラリと光らせた。
「お、面白そうじゃん。それ、採用!」
「うそでしょ」
*
第二ラウンド:「誘惑に耐える」対決。
「じゃあしおりん、目つぶって座って」
言われるがままに目を閉じる。床に座って、背筋を伸ばしていると、すぐ目の前にかおりんの気配を感じた。足音も気配も、近い。すごく近い。
「はーい、誘惑、開始~」
その瞬間、私の太ももに何かが当たった。やわらかい……まさか、お尻?
「……おい、待って、それは」
「え?なにもしてないよ?」
わざとらしくとぼける声と、あきらかに距離ゼロの腰回りの感触。座っている私の膝に、かおりんが向かい合わせで膝を立てて乗ってきていた。
「おいっ……これ反則じゃない?」
「しおりんが“誘惑勝負”って言ったからには、がんばってもらわないと」
顔が近い。体温も感じる。妹相手にこんなに照れるなんて、自分が怖い。
「……ふふっ」
「笑ったー!」
「だ、だって!お前、それはずるいって!」
「勝負に負けはつきものです~!」
かおりんが嬉しそうに転がって、ソファにダイブした。私は顔を覆って、思わず笑ってしまう。頬はほんのり熱い。完全に振り回されてる。
「じゃあ、ラストラウンドはなににする?」
「うーん……ちょっと待って……」
私は思案しながら、ふと目の前のかおりんを見つめた。ソファで仰向けになり、スウェットの裾がちょっと上がって、膝のあたりまで脚が出ている。白くて、細くて、よく動くくせに、意外と女の子らしい形。
「しおりん?なに見てんの?」
「べつに……」
言いながら、わざと真顔でこう言った。
「最後の勝負。おでこにキスされても笑わなかったら勝ち」
「……えっ?」
さすがに予想外だったらしく、かおりんが一瞬止まる。
「なにその……急に恋愛イベントみたいな勝負」
「だって、誘惑の次は“距離感”でしょ?」
「……やるなら、ちゃんとやってよ?」
「当たり前」
私はそっと近づき、かおりんの前にひざまずいた。お互い、顔の距離は10センチもない。かおりんの表情が、さっきまでと違ってちょっと緊張してる。
「……目、つぶって」
「……うん」
目を閉じたその瞬間、私は静かに、おでこに唇を近づける。
ほんの一瞬。ふわっと、軽く。けれど、確かに触れた感覚。
「……」
かおりんが固まった。
目を開けて、ぽかんとした顔で私を見る。
「……ふふっ……」
「笑った!」
「だって!なんか、それずるいって!」
私たちはまた笑い転げて、クッションを投げ合った。
*
夜が深まるにつれて、笑い声も落ち着いていく。
床に寝転がりながら、かおりんが小さくつぶやいた。
「しおりんってさ……ほんと、たまにズルいよね」
「それ、褒めてる?」
「……たぶん、ちょっとだけね」
その返事に、私は少しだけ微笑んだ。
我慢比べ。
ただの遊びに見せかけて、お互いの距離が、また少しだけ近づいた夜。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ほのぼの学園百合小説 キタコミ!
水原渉
青春
ごくごく普通の女子高生の帰り道。
帰宅部の仲良し3人+1人が織り成す、ほのぼの学園百合小説。
♪ 野阪 千紗都(のさか ちさと):一人称の主人公。帰宅部部長。
♪ 猪谷 涼夏(いのや すずか):帰宅部。雑貨屋でバイトをしている。
♪ 西畑 絢音(にしはた あやね):帰宅部。塾に行っていて成績優秀。
♪ 今澤 奈都(いまざわ なつ):バトン部。千紗都の中学からの親友。
※本小説は小説家になろう等、他サイトにも掲載しております。
★Kindle情報★
1巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B098XLYJG4
2巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B09L6RM9SP
3巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B09VTHS1W3
4巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BNQRN12P
5巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CHFX4THL
6巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0D9KFRSLZ
7巻:https://www.amazon.co.jp/dp/B0F7FLTV8P
Chit-Chat!1:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CTHQX88H
Chit-Chat!2:https://www.amazon.co.jp/dp/B0FP9YBQSL
★YouTube情報★
第1話『アイス』朗読
https://www.youtube.com/watch?v=8hEfRp8JWwE
番外編『帰宅部活動 1.ホームドア』朗読
https://www.youtube.com/watch?v=98vgjHO25XI
Chit-Chat!1
https://www.youtube.com/watch?v=cKZypuc0R34
イラスト:tojo様(@tojonatori)
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
百合活少女とぼっちの姫
佐古橋トーラ
青春
あなたは私のもの。わたしは貴女のもの?
高校一年生の伊月樹には秘密がある。
誰にもバレたくない、バレてはいけないことだった。
それが、なんの変哲もないクラスの根暗少女、結奈に知られてしまった。弱みを握られてしまった。
──土下座して。
──四つん這いになって。
──下着姿になって。
断れるはずもない要求。
最低だ。
最悪だ。
こんなことさせられて好きになるわけないのに。
人を手中に収めることを知ってしまった少女と、人の手中に収められることを知ってしまった少女たちの物語。
当作品はカクヨムで連載している作品の転載です。
※この物語はフィクションです
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
ご注意ください。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる