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留学編 3章
第177話 戦い②
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左右両翼にいるアルスやレーナの場所辺りに、ルーベルト以外の敵生徒たちを瞬間移動させる。
「さて、邪魔者はいなくなった。僕たちの戦いを始めようか!」
先ほどまで威勢の良かったルーベルトだが、その表情は少しずつ変わっていく。
「無詠唱を・・・使えるのか?」
「ああ、そうだ」
「瞬間移動も?」
「そうとも」
「じゃあ、最初に使った聖級も・・・」
「当然僕が使ったんだ!」
明らかに顔を強張らせる。
「ど、どうしてだ!何故お前のような奴が・・・のうのうとして努力もしていないような人間が、生まれ育ちで人を差別するような人間のクズが、どうしてそんな力を持てるんだ!?」
と、ギャーギャー吠える。
僕は指で片耳をほじった。
まったく、そんなこと決まりきっている。
「僕が選ばれた存在だからだ!!!」
誰に対してもそう言ってきた。
帝国の歴史と同じくらい古くからの公爵家に生まれたこの僕が、最強の力を持つのは至極当然のこと。
昨日今日の成り上がり共に、そんな簡単に倒されてたまるものか!!!
選ばれた存在、故に上位に立っている。
「家柄がいいだけで、偉ぶりやがって!」
「お前、お勉強はできるようだが、貴族のこと、きちんと理解していないなぁ」
僕がただ、「自分は選ばれた存在」と自惚れているだけと思っているならそれは大間違いだ。
「貴族はなぜ魔法を一般人以上に扱えるか、理由は知っているか?」
「はぁ?」
「理由は簡単だ。魔法が使える者同士がくっついて、子孫を作ってきたからだ!」
この世界では、魔法の素質は遺伝するとされている。
もちろん魔法に限らず、獣人だってその身体能力の高さが代々受け継がれてきた。
前世でも、アスリート同士の子供がスポーツ界で活躍というニュースが時々報じられていた。
そういう身体的能力、力というものは遺伝によって代々継承されてゆくもの。
故により強力な者同士で子供を残せば、より強力な力を持つようになる。
とりわけ、僕の帝国における貴族同士の婚姻は、もちろん家格や政略といった別の理由もあるにはあるが、そういう能力や素質、適性の世代継承を目的とするものが多い。
僕の父も母も魔法は聖級まで扱える。
そう、だから僕は生まれるべくして生まれてきた、要するに、選ばれた人間なのだ。
僕はそのことを説明してあげているのだ。
「いや、だが、そんなの関係ない。努力が才能や素質を凌駕することだって世の中には沢山ある。要は、僕がお前を倒せばいいだけだ!!」
ルーベルトが腰に携えていた剣を抜く。
僕もそれに合わせて剣を片手で握る。
さて、唯一こちらに問題があるとしたら、こいつの実力がさっぱり分からないことだ。
「早く集い、駆けろ、【リミット・ブースト】!」
ルーベルトが詠唱すると、一瞬でその姿が消える。
そして一気に右から剣を振ってきた。
僕はすんでのところでそれを避け、数歩後ろに下がる。
そこへ更に追い打ちをかけるように何度も何度も剣を打ち込んでくる。
数回、数十回、そのスピードは全く衰えない。
流石にこのまま打ち込まれていれば、いつかは当たってしまう。
そう思い、一度大きく後退する。
「どうした?僕を潰すんじゃなかったのか!?貴族様!?」
「なるほど、なかなかやるようだな」
いまだ息切れしていない様子を見ると、その無尽蔵な体力が奴の力の源なのだろう。
それから僕ほどではないが、レーナぐらいには魔力を保有している。
アルスより少しスピードが足りないぐらい。
まあ、奴の実力はアルスとレーナの劣化版組み合わせといった印象だ。
流石に剣術ではアルスに及ばないし、魔法の扱いもレーナよりは優れていない。
でも、普通の中では目立つ存在。
それだけだな。
アルスやレーナと日頃から鍛えている僕にとっては、どうってことのない相手。
しばらくそんなことを考えていると、風の刃が突如僕めがけて飛んできた。
どうやら油断して、相手に詠唱を唱える時間を与えてしまったらしい。
左に避けると、今度は姿勢を低くして足を狙うように水平に剣を振るってきた。
僕はそれに合わせて飛び上がりながら、同時に地面に魔法を展開させる。
緑色の魔法陣から蔓が伸び、ルーベルトの両足に絡みつく。
気がついたルーベルトは急いで剣で蔓を切る。
そこを突いて一気に背後へと回り、先ほど放たれた風魔法を逆にお見舞する。
が、意外にもこの攻撃は避けられ今度はルーベルトが後退する。
距離を詰めようとした僕の動きに合わせて、向こうもこちらに詰めてくる。
そして正面で剣と剣がぶつかる。
そして数回打ち合ったところで、ルーベルトが思いっきり右から左へと剣を大きく振るう。
急な変化に対応できなかった僕は、大きく弾かれる。
ギリギリ剣を離さなかった。
一方でルーベルトは剣を思いっきり振った勢いで一回転して態勢の崩れた僕の体めがけて横から剣を振る。
それを背中を反るようにして避けた僕は一度立ち上がり、再び距離を取る。
相手も攻撃が通じなかったので、構え直す。
そしてもう一度僕が一歩踏み出し相手も一歩踏み出したと分かった瞬間、僕は瞬間移動で一気にルーベルトの背後につく。
まさかピンポイントで背後を取られると思っていなかったルーベルトは、何も対処できなかった。
僕はそのままその相手の背中に剣を振り下ろした。
「さて、邪魔者はいなくなった。僕たちの戦いを始めようか!」
先ほどまで威勢の良かったルーベルトだが、その表情は少しずつ変わっていく。
「無詠唱を・・・使えるのか?」
「ああ、そうだ」
「瞬間移動も?」
「そうとも」
「じゃあ、最初に使った聖級も・・・」
「当然僕が使ったんだ!」
明らかに顔を強張らせる。
「ど、どうしてだ!何故お前のような奴が・・・のうのうとして努力もしていないような人間が、生まれ育ちで人を差別するような人間のクズが、どうしてそんな力を持てるんだ!?」
と、ギャーギャー吠える。
僕は指で片耳をほじった。
まったく、そんなこと決まりきっている。
「僕が選ばれた存在だからだ!!!」
誰に対してもそう言ってきた。
帝国の歴史と同じくらい古くからの公爵家に生まれたこの僕が、最強の力を持つのは至極当然のこと。
昨日今日の成り上がり共に、そんな簡単に倒されてたまるものか!!!
選ばれた存在、故に上位に立っている。
「家柄がいいだけで、偉ぶりやがって!」
「お前、お勉強はできるようだが、貴族のこと、きちんと理解していないなぁ」
僕がただ、「自分は選ばれた存在」と自惚れているだけと思っているならそれは大間違いだ。
「貴族はなぜ魔法を一般人以上に扱えるか、理由は知っているか?」
「はぁ?」
「理由は簡単だ。魔法が使える者同士がくっついて、子孫を作ってきたからだ!」
この世界では、魔法の素質は遺伝するとされている。
もちろん魔法に限らず、獣人だってその身体能力の高さが代々受け継がれてきた。
前世でも、アスリート同士の子供がスポーツ界で活躍というニュースが時々報じられていた。
そういう身体的能力、力というものは遺伝によって代々継承されてゆくもの。
故により強力な者同士で子供を残せば、より強力な力を持つようになる。
とりわけ、僕の帝国における貴族同士の婚姻は、もちろん家格や政略といった別の理由もあるにはあるが、そういう能力や素質、適性の世代継承を目的とするものが多い。
僕の父も母も魔法は聖級まで扱える。
そう、だから僕は生まれるべくして生まれてきた、要するに、選ばれた人間なのだ。
僕はそのことを説明してあげているのだ。
「いや、だが、そんなの関係ない。努力が才能や素質を凌駕することだって世の中には沢山ある。要は、僕がお前を倒せばいいだけだ!!」
ルーベルトが腰に携えていた剣を抜く。
僕もそれに合わせて剣を片手で握る。
さて、唯一こちらに問題があるとしたら、こいつの実力がさっぱり分からないことだ。
「早く集い、駆けろ、【リミット・ブースト】!」
ルーベルトが詠唱すると、一瞬でその姿が消える。
そして一気に右から剣を振ってきた。
僕はすんでのところでそれを避け、数歩後ろに下がる。
そこへ更に追い打ちをかけるように何度も何度も剣を打ち込んでくる。
数回、数十回、そのスピードは全く衰えない。
流石にこのまま打ち込まれていれば、いつかは当たってしまう。
そう思い、一度大きく後退する。
「どうした?僕を潰すんじゃなかったのか!?貴族様!?」
「なるほど、なかなかやるようだな」
いまだ息切れしていない様子を見ると、その無尽蔵な体力が奴の力の源なのだろう。
それから僕ほどではないが、レーナぐらいには魔力を保有している。
アルスより少しスピードが足りないぐらい。
まあ、奴の実力はアルスとレーナの劣化版組み合わせといった印象だ。
流石に剣術ではアルスに及ばないし、魔法の扱いもレーナよりは優れていない。
でも、普通の中では目立つ存在。
それだけだな。
アルスやレーナと日頃から鍛えている僕にとっては、どうってことのない相手。
しばらくそんなことを考えていると、風の刃が突如僕めがけて飛んできた。
どうやら油断して、相手に詠唱を唱える時間を与えてしまったらしい。
左に避けると、今度は姿勢を低くして足を狙うように水平に剣を振るってきた。
僕はそれに合わせて飛び上がりながら、同時に地面に魔法を展開させる。
緑色の魔法陣から蔓が伸び、ルーベルトの両足に絡みつく。
気がついたルーベルトは急いで剣で蔓を切る。
そこを突いて一気に背後へと回り、先ほど放たれた風魔法を逆にお見舞する。
が、意外にもこの攻撃は避けられ今度はルーベルトが後退する。
距離を詰めようとした僕の動きに合わせて、向こうもこちらに詰めてくる。
そして正面で剣と剣がぶつかる。
そして数回打ち合ったところで、ルーベルトが思いっきり右から左へと剣を大きく振るう。
急な変化に対応できなかった僕は、大きく弾かれる。
ギリギリ剣を離さなかった。
一方でルーベルトは剣を思いっきり振った勢いで一回転して態勢の崩れた僕の体めがけて横から剣を振る。
それを背中を反るようにして避けた僕は一度立ち上がり、再び距離を取る。
相手も攻撃が通じなかったので、構え直す。
そしてもう一度僕が一歩踏み出し相手も一歩踏み出したと分かった瞬間、僕は瞬間移動で一気にルーベルトの背後につく。
まさかピンポイントで背後を取られると思っていなかったルーベルトは、何も対処できなかった。
僕はそのままその相手の背中に剣を振り下ろした。
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