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ざっく

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恋の駆け引き12

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 恥ずかしがって、俯いたまま、耳まで赤くして言うセリフがそれか。
 リオ的には、して欲しいことと言ったらそれだったのだが、アレクシオは「欲しい」とか「いれて」の一言が聞ければそれでよかったのだ。具体的な指示が来るとは思わなかった。
 リオに言えば、「まだ早いと思ったのよ!」などという反論がありそうだが、現在リオはいっぱいいっぱいである。
 ごくり、と思わず喉が鳴った。
 それを誤魔化すように、アレクシオは一気に指をリオの中につきいれた。
 「ひゃああぁぁんっ」
 急激な快感に、リオは背をのけぞらせて叫ぶ。
 足は机の上から落ちないようにしないといけないし、腕は上半身をささえるために使っているから、阻むものも何もなく、アレクシオの指が抜き差しされる。
 「なんていやらしいんだ。リオ、そんなねだるセリフをどこで覚えてきた?」
 レディコミで・・・いや、ここまで直接的表現は、もしやエロ本の方か?

 アレクシオは、リオの望みをかなえるべく、リオの足元に屈み、秘所に舌を這わせた。
 指を差し入れたまま、アレクシオは丹念にリオの秘所の周りや花芽をすすって舐めた。
 「ああぁっ、もっ・・・だめえ。ああん、あっ、あぁ・・・・・・!」
 散々じらされた体は、簡単に高みまで持ち上げられ、弾けた。
 腕で上半身を支えられず、リオは執務机に転がることになった。

そのとき、かたんと、音がして、横を見れば、ペン立てに立っていたであろう万年筆が転がっていっていた。
 下半身だけ露出して、机の上で嬲られているだなんて、
 「オフィスラブみたい・・・」
 いろいろと物申したい方もいらっしゃるだろうが、ご容赦願いたい。リオの主観である。
 リオの呟いた声がはっきりと聞こえなかったのだろう。アレクシオが不思議そうにリオを眺めていた。
 とすると、アレクシオの役割は、
 「かちょー・・・」
 だろうか、やはり。
 課長に机の上で犯されるなんて、王道よね!(いろいろと・・・以下略)
 と思った途端に、ぐっと引き寄せられて、ぐりっと、アレクシオ自身が入ってきた。
 「んあっ!?」
 「何を考えている?」
 突然の圧迫感に、驚いて上を見上げれば、アレクシオが覆いかぶさってきていた。
 そして、その表情は・・・、怒ってる・・・・・・!なんでっ!?
 許されたと思っていたところに、またもや怒りの表情を見せられて、リオは震えた。
 嫉妬で怒ってそのまま抱かれるっていうのは、自分には無理だと思った。
 優しく微笑んだままキスされながら抱かれたい。
 怒ってひどくされるだなんて、怖くて泣きそうになった。
 涙をにじませるリオに、アレクシオは気に入らないとありありと表情に出してリオを問い詰めた。
 「オレを見ながら、誰のことを考えていた?」
 押し入ったまま、全く動かないアレクシオがもどかしい。
 背中に机の角が当たって痛い。
 そんなことを、普段だったら絶対にしないアレクシオがリオの背中に傷がつきそうなことをしている。
 そのことが、一番心をえぐった。

 「カチョーって、誰だ?」

 …………。
 悲しみに沈もうとしたリオの思考が、羞恥の方に大きく振れる。
 「リオ、さっき、オレを見てカチョーって・・・・・・」
 「言ってない!なんでもない!誰でもな・・・んぁっ、痛いっ」
 大きく揺すぶられて、喘ぎ声が出た。と同時に、背中がこすれて痛かった。
 ようやく、リオの状態に気がついたアレクシオが、この体制はきつかったかと、考えた。

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