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★ノモンハン事件★
【国際調査団】
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敵の空爆が終わったあと、日本軍は機械化された第7師団を現地に送り込み渡河して来た敵の撃滅に動くと共に、空には敵による再度の爆撃に備えて九七式戦闘機(改)を交代で上空に待機させた。
その後も敵による空爆は何度も企画されたが、その都度上空に待機していた九七式戦闘機と第7師団の7センチ機動対空砲や25㎜自走対空砲により撃退した。
僅か1日で越境してきた敵を追い返すことに成功したが、状況は芳しいとは言えないものを含んでいた。
今回投入された敵の兵力が、敵にとってどの程度の損失になったのか分からない以上安心は出来ない。
たとえ1万の敵を倒したところでその後ろに100万の敵が控えていたなら、敵にとっては戦をしたことにもならないほどの損害にしかならないだろう。
だが1日で敵の奇襲攻撃を退けた効果はあった。
その後も敵は小規模な部隊を投入しては小競り合いを繰り返していたが大規模な部隊を投入してくることはなく、戦闘の中心はそういった小競り合いと長距離砲による砲撃だったが、それも数日後には収まり平原は元の穏やかさを取り戻した。
敵の越境による奇襲攻撃を撃退した事は良かったが、情報が錯そうした夜間に敵と対峙した辻少佐の偵察大隊と小松原少将の第23師団の被害は大きく、特に辻少佐の消息は依然不明のままだった。
事件が収まってから10日後には、上海の秋山氏が急遽結成した国際調査団を連れてやって来た。
秋山が連れて来たのは、日本政府中国大使館から副代表と1等書記官の2名、中華民国国民政府から2名、米英仏から各公使級1名と武官1名、イタリアから書記官1名で秋山を含む総勢12名で、調査団の目的は戦闘の経緯と状況の確認。
前線基地に外国人を入れることに対して陸軍の上層部からは強い反対を受けたが、これは現在と未来における日本の立場を理解してもらう上、それに未来の中国という国の行く末にとってとても重要なことを意味する。
だから政府の後押しも受けて、実現させてもらった。
視察団を迎えるためと、機密保護の目的で新兵器の九七式突撃砲戦車が収められているトンネルの扉は閉じられていて、その扉の前には砲塔の先に来訪者の国旗を付けた九七式中戦車チハがズラリと並べられた。
更に視察団がここから周囲の様子を見渡す目的で丘の頂上に移動する際には、地下のエレベーターは使用せずに、トラックに乗せて丘の外周道路沿いに頂上まで上がるルートをとった。
一行はここから地域一帯を眺望したあと、護衛に当たる部隊と共に戦闘地域を巡った。
ノモンハン要塞の周辺に散らばるソビエト軍の航空機の残骸は、明らかにこの戦いが国際条約を無視したソビエトとモンゴル軍による越境攻撃の証拠。
そしてハルハ河東岸に壊れて放棄された数多くのソビエト製の戦車や装甲車も。
かたやハルハ河西岸には放棄された車両などは無く、あるのは沢山の車両が残したタイヤやキャタピラの痕だけで、この事件がソビエトとモンゴルによる一方的な奇襲攻撃であることを物語っていた。
当然戦闘の経過に関する書類も求められ、複写した通信記録などがノモンハン要塞と関東軍参謀本部から提出された。
視察を終えた調査団一行は要塞基地の裏にある池のそばに急遽建てられたホールに迎えられ、夜には満州国の要人をはじめ植田謙吉関東軍司令官兼在満洲国日本大使館全権大使など、そうそうたるメンバーが招集され晩餐会が催された。
日本舞踊や中国舞踊の華やかな雰囲気の中で、不穏な空気もあった。
それはスパイ活動。
要塞基地の詳細を探る目的もそうだが、話し合いの行方や要人の暗殺など、予想されるスパイ活動は多岐に渡る。
一応、中国に限らず日本の舞踊団メンバーにも、徹底的な持ち物検査が行われているが安心は出来ない。
薫さんが日本の舞踊団の中に混じって女たちの動向を探ることを私に提案した。
舞踊団の楽屋は日本も中国も同じで、ホール内の大会議室を使っているから、スパイがどちら側に居ようとも中から見張ることが出来る。
だが危険も伴う。
もしスパイが混じっていたとして、相手の力量はもちろん、人数だって分かりはしない。
危険すぎると提案を却下したが、危険なことは誰も同じで、もしこれが発端となり大きな戦争に発展したなら危険に晒されるのは軍人にとどまらないと主張されやむなく薫さんの提案を受け入れた。
この飛行機はアメリカのダグラス社が制作した、当時最高の旅客機&輸送機です。
愛称「スカイトレイン」または「ダコタ」として半世紀以上にわたり世界100か国以上の空で活躍しました!
イラストには括弧して零式輸送機と記載してありますが、これはコピーしたものを日本が勝手に製造したものではなく、1937年(昭和12年)に日本が製造権を獲得してライセンス生産されたものです。
この昭和12年にはヘレン・ケラーさんも、日本に来ていますし、民間人レベルではまだまだ平和だった時代なのでしょうね。
その後も敵による空爆は何度も企画されたが、その都度上空に待機していた九七式戦闘機と第7師団の7センチ機動対空砲や25㎜自走対空砲により撃退した。
僅か1日で越境してきた敵を追い返すことに成功したが、状況は芳しいとは言えないものを含んでいた。
今回投入された敵の兵力が、敵にとってどの程度の損失になったのか分からない以上安心は出来ない。
たとえ1万の敵を倒したところでその後ろに100万の敵が控えていたなら、敵にとっては戦をしたことにもならないほどの損害にしかならないだろう。
だが1日で敵の奇襲攻撃を退けた効果はあった。
その後も敵は小規模な部隊を投入しては小競り合いを繰り返していたが大規模な部隊を投入してくることはなく、戦闘の中心はそういった小競り合いと長距離砲による砲撃だったが、それも数日後には収まり平原は元の穏やかさを取り戻した。
敵の越境による奇襲攻撃を撃退した事は良かったが、情報が錯そうした夜間に敵と対峙した辻少佐の偵察大隊と小松原少将の第23師団の被害は大きく、特に辻少佐の消息は依然不明のままだった。
事件が収まってから10日後には、上海の秋山氏が急遽結成した国際調査団を連れてやって来た。
秋山が連れて来たのは、日本政府中国大使館から副代表と1等書記官の2名、中華民国国民政府から2名、米英仏から各公使級1名と武官1名、イタリアから書記官1名で秋山を含む総勢12名で、調査団の目的は戦闘の経緯と状況の確認。
前線基地に外国人を入れることに対して陸軍の上層部からは強い反対を受けたが、これは現在と未来における日本の立場を理解してもらう上、それに未来の中国という国の行く末にとってとても重要なことを意味する。
だから政府の後押しも受けて、実現させてもらった。
視察団を迎えるためと、機密保護の目的で新兵器の九七式突撃砲戦車が収められているトンネルの扉は閉じられていて、その扉の前には砲塔の先に来訪者の国旗を付けた九七式中戦車チハがズラリと並べられた。
更に視察団がここから周囲の様子を見渡す目的で丘の頂上に移動する際には、地下のエレベーターは使用せずに、トラックに乗せて丘の外周道路沿いに頂上まで上がるルートをとった。
一行はここから地域一帯を眺望したあと、護衛に当たる部隊と共に戦闘地域を巡った。
ノモンハン要塞の周辺に散らばるソビエト軍の航空機の残骸は、明らかにこの戦いが国際条約を無視したソビエトとモンゴル軍による越境攻撃の証拠。
そしてハルハ河東岸に壊れて放棄された数多くのソビエト製の戦車や装甲車も。
かたやハルハ河西岸には放棄された車両などは無く、あるのは沢山の車両が残したタイヤやキャタピラの痕だけで、この事件がソビエトとモンゴルによる一方的な奇襲攻撃であることを物語っていた。
当然戦闘の経過に関する書類も求められ、複写した通信記録などがノモンハン要塞と関東軍参謀本部から提出された。
視察を終えた調査団一行は要塞基地の裏にある池のそばに急遽建てられたホールに迎えられ、夜には満州国の要人をはじめ植田謙吉関東軍司令官兼在満洲国日本大使館全権大使など、そうそうたるメンバーが招集され晩餐会が催された。
日本舞踊や中国舞踊の華やかな雰囲気の中で、不穏な空気もあった。
それはスパイ活動。
要塞基地の詳細を探る目的もそうだが、話し合いの行方や要人の暗殺など、予想されるスパイ活動は多岐に渡る。
一応、中国に限らず日本の舞踊団メンバーにも、徹底的な持ち物検査が行われているが安心は出来ない。
薫さんが日本の舞踊団の中に混じって女たちの動向を探ることを私に提案した。
舞踊団の楽屋は日本も中国も同じで、ホール内の大会議室を使っているから、スパイがどちら側に居ようとも中から見張ることが出来る。
だが危険も伴う。
もしスパイが混じっていたとして、相手の力量はもちろん、人数だって分かりはしない。
危険すぎると提案を却下したが、危険なことは誰も同じで、もしこれが発端となり大きな戦争に発展したなら危険に晒されるのは軍人にとどまらないと主張されやむなく薫さんの提案を受け入れた。
この飛行機はアメリカのダグラス社が制作した、当時最高の旅客機&輸送機です。
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イラストには括弧して零式輸送機と記載してありますが、これはコピーしたものを日本が勝手に製造したものではなく、1937年(昭和12年)に日本が製造権を獲得してライセンス生産されたものです。
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