201 / 266
積み残し編……もうちょっと続くんじゃよ
タレは偉大な発明品
しおりを挟む
盗賊を退けた翌日の昼前、俺たちは帝都に到着した。
一応警備兵詰所へ赴いて昨夜の出来事を報告しておく。
「思ったより早く終わったな。それじゃジェイドの家に行ってみようか」
「やはり帝国でもレオ様の勇名は轟いているようですね」
ニコニコとサーシャは嬉しそうだ。
世界を救ってみたり、帝国の英雄をぶちのめしたりしているのだ、悪目立ちとも言う。
下手をすれば教国より帝国の方が知名度があるのかもしれない。
時折通りすがる人に指を刺されたり、ヒソヒソされたりしながら進みようやくジェイド宅へと到着した。
いくら有名で美女美少女6人連れて歩いてるからって指差したりヒソヒソしたりは酷いと思うの。
いやごめん、俺もそんなやつ見たらやっぱり指差すわ。
「おとうさーん!」
ノッカーをガンガンしながらイリアーナが呼びかける。
少しして中から足音、ドアが開くとイリアーナの母であるペトラが出迎えてくれた。
「あらおかえりなさい。どうしたの?」
「引越しの準備はどう?」
なんか噛み合ってないよイリアーナ。
「もう出来てるよ。何時でも出発出来るわ」
「なら、行こう?」
「お父さんたちが帰ってきたらね」
ジェイドは出掛けてるのか。
「どこに?」
「冒険者ギルドよ。出発前の挨拶だって」
「なる」
ほど。
「とりあえず中に……と言っても何も無いんだけどね」
ペトラに案内されて中に入るが、言葉通り家具などは全て片付けられていた。
「あ、俺が出しますね」
ペトラさんは中に入れたはいいものの、どうしていいか分からない風だったのでここは娘婿としていい所を見せておこう。
【無限積載】からテーブルと椅子を人数分取り出して設置する。
「あらあら、旦那さんはいいスキルをお持ちのようね。【アイテムボックス】かしら?」
「まだ旦那さんじゃない。婚約者」
「固いわねぇ……」
今更すぎてアレだけど、よく考えたら婚約者の家族を迎えに来るのにほかの嫁連れてきてる俺って大概だな……
娘婿としていい所見せるとかの騒ぎじゃない。
「レオ様、ティーセットをお願いします」
「はいよー」
まぁね、連れて来てるんだからどうしようも無いね。
むしろイリアーナの家族を迎えに行くって話だったのに自然とみんなついてきたから問題ないものだと考えよう。
ティーセットとお茶請けに良さげなお菓子を見繕って取り出して並べる。
ジェイドが戻ってくるまでお茶をしていたが、どうやら俺がよめーずを連れてきたことはむしろ好印象らしい。
イリアーナと仲の悪い妻なら連れてくるべきではないが、イリアーナと仲のいい妻なら連れてくるのが普通なんだって。
世界が違えば家族観も違う、よく分からない。
「戻ったぞ」
2時間ほどだろうか? ペトラとよめーずが仲良くなった頃ジェイドたちが帰ってきた。
ジェイドのもう1人の妻ルイーゼと、ペトラの息子でイリアーナの実兄であるアーヴィング家の長男フィリップだ。
「レオ殿、来ていたのか」
「お邪魔しています」
ジェイドは疲れた顔をしている。冒険者ギルドで何かあったのかな?
「ジェイド様、どうぞ」
「おお、ありがとう」
人数も増えたので、新たに椅子とテーブルを取り出して設置、すぐにサーシャが3人にお茶を淹れる。
「何かあったんですか?」
「顔に出ていたか?」
「バッチリ」
「そうか」
ジェイドはため息を吐いてから話し始めた。
「なんということは無い、オリハルコンランクの儂らが帝都を離れると言うとギルドにごねられてな」
「それは……まぁ」
冒険者ギルドもしても、優秀な冒険者に離れられるのは困るだろうし、仕方ないよな。
「その場で冒険者証を突っ返して引退してやろうかとも思ったが……陛下は冒険者として穏便に国を出ろと仰ったからな」
口を湿らせるためか紅茶を一口口に含む。
「美味いな……まぁ、冒険者ギルドにも筋は通した。これで何時でも出発出来るぞ」
「そうですか、それはちょうど良かった」
もう数日は掛かると思っていた。
むしろ冒険者ギルドがジェイドたちを離さないだろうから俺がレベル上げついでに派手に依頼を受けて目線を逸らそうかと思ってたんだけどね。
その必要も無かったみたい。
何日か宿をとって逗留、一度くらいは皇帝に顔を出そうかと思っていたが、すぐに出られるならその必要も無いだろう。
「じゃあ行きます? お義兄さんも大丈夫ですか?」
「大丈夫です。しかし侯爵様、私に対して敬語は不要です。どうぞフィリップと呼び捨てにしてください」
「分かったよ。ならフィリップも呼び捨てでいいぞ? 義理とはいえ家族になるんだから」
歳も近いようだし、敬語不要ならありがたい。敬語は苦手だ。
「まぁ……おいおいと言うことで……」
「それでいいよ」
嫁の兄貴から敬語使われるのもね。
「じゃあ出発しようか……っと、その前に昼食べてなかったな」
時刻は昼を回ったところ、お腹も減ってきた。
「もうこんな時間か、レオ殿、飯なら食いたいものがあるのだが」
「なんです?」
帝都の美味しいお店かな?
「この前の肉、ミノタウロスだったか ? あんな美味い肉は初めて食べた。あの肉が食べたいのだが、もう無いのか?」
流石は超一流冒険者、齢50を過ぎても肉をご所望か。
「ありますよ。あの肉が食べたいとはお目が高い」
塩コショウだけでもとても美味い。タレがあればもっと美味いんだろうな……
ラノベ主人公はタレ自作したりしてるけど、あんなの作れねえよ。
「それは嬉しいな。実はあの肉に合いそうなタレがあるんだ。買いに行こう」
あるの!? タレあるの!?
いや、牛丼もあるんだ、タレがあっても不思議ではない。
クソっ! 盲点だった!
ジェイドの案内でタレを大量購入、店が門の近くであったためそのまま帝都を出て全員でウルトに乗り込んだ。
「これがレオ殿の神器か……なんと面妖な」
「外から見るより明らかに広いのですが……」
ウルトに乗り込んで内装を見て驚愕するジェイドとフィリップ。
ペトラとルイーゼも興味深そうにキョロキョロと見回している。
「さすがに帝都のすぐ側で肉を焼くのもアレなので30分ほど走りましょう」
「ああ……って早い速いな!?」
走り始めたウルト。
窓代わりに透過された壁から外を見てジェイド一家は唖然としている。
まぁ馬で駆けるよりはるかに速いからね。
「レオ様、今のうちにお肉を切り分けておきますね」
「俺も手伝うよ」
移動中にサーシャと下拵えを終わらせていい感じに周りに何も無い場所で停車する。
「これは……!?」
「レオ殿! ミノタウロスはどこに居るのだ!? もっと狩りに行こう!」
タレをつけたミノタウロス焼肉は絶品では言い表せないほどの味だった。
一応警備兵詰所へ赴いて昨夜の出来事を報告しておく。
「思ったより早く終わったな。それじゃジェイドの家に行ってみようか」
「やはり帝国でもレオ様の勇名は轟いているようですね」
ニコニコとサーシャは嬉しそうだ。
世界を救ってみたり、帝国の英雄をぶちのめしたりしているのだ、悪目立ちとも言う。
下手をすれば教国より帝国の方が知名度があるのかもしれない。
時折通りすがる人に指を刺されたり、ヒソヒソされたりしながら進みようやくジェイド宅へと到着した。
いくら有名で美女美少女6人連れて歩いてるからって指差したりヒソヒソしたりは酷いと思うの。
いやごめん、俺もそんなやつ見たらやっぱり指差すわ。
「おとうさーん!」
ノッカーをガンガンしながらイリアーナが呼びかける。
少しして中から足音、ドアが開くとイリアーナの母であるペトラが出迎えてくれた。
「あらおかえりなさい。どうしたの?」
「引越しの準備はどう?」
なんか噛み合ってないよイリアーナ。
「もう出来てるよ。何時でも出発出来るわ」
「なら、行こう?」
「お父さんたちが帰ってきたらね」
ジェイドは出掛けてるのか。
「どこに?」
「冒険者ギルドよ。出発前の挨拶だって」
「なる」
ほど。
「とりあえず中に……と言っても何も無いんだけどね」
ペトラに案内されて中に入るが、言葉通り家具などは全て片付けられていた。
「あ、俺が出しますね」
ペトラさんは中に入れたはいいものの、どうしていいか分からない風だったのでここは娘婿としていい所を見せておこう。
【無限積載】からテーブルと椅子を人数分取り出して設置する。
「あらあら、旦那さんはいいスキルをお持ちのようね。【アイテムボックス】かしら?」
「まだ旦那さんじゃない。婚約者」
「固いわねぇ……」
今更すぎてアレだけど、よく考えたら婚約者の家族を迎えに来るのにほかの嫁連れてきてる俺って大概だな……
娘婿としていい所見せるとかの騒ぎじゃない。
「レオ様、ティーセットをお願いします」
「はいよー」
まぁね、連れて来てるんだからどうしようも無いね。
むしろイリアーナの家族を迎えに行くって話だったのに自然とみんなついてきたから問題ないものだと考えよう。
ティーセットとお茶請けに良さげなお菓子を見繕って取り出して並べる。
ジェイドが戻ってくるまでお茶をしていたが、どうやら俺がよめーずを連れてきたことはむしろ好印象らしい。
イリアーナと仲の悪い妻なら連れてくるべきではないが、イリアーナと仲のいい妻なら連れてくるのが普通なんだって。
世界が違えば家族観も違う、よく分からない。
「戻ったぞ」
2時間ほどだろうか? ペトラとよめーずが仲良くなった頃ジェイドたちが帰ってきた。
ジェイドのもう1人の妻ルイーゼと、ペトラの息子でイリアーナの実兄であるアーヴィング家の長男フィリップだ。
「レオ殿、来ていたのか」
「お邪魔しています」
ジェイドは疲れた顔をしている。冒険者ギルドで何かあったのかな?
「ジェイド様、どうぞ」
「おお、ありがとう」
人数も増えたので、新たに椅子とテーブルを取り出して設置、すぐにサーシャが3人にお茶を淹れる。
「何かあったんですか?」
「顔に出ていたか?」
「バッチリ」
「そうか」
ジェイドはため息を吐いてから話し始めた。
「なんということは無い、オリハルコンランクの儂らが帝都を離れると言うとギルドにごねられてな」
「それは……まぁ」
冒険者ギルドもしても、優秀な冒険者に離れられるのは困るだろうし、仕方ないよな。
「その場で冒険者証を突っ返して引退してやろうかとも思ったが……陛下は冒険者として穏便に国を出ろと仰ったからな」
口を湿らせるためか紅茶を一口口に含む。
「美味いな……まぁ、冒険者ギルドにも筋は通した。これで何時でも出発出来るぞ」
「そうですか、それはちょうど良かった」
もう数日は掛かると思っていた。
むしろ冒険者ギルドがジェイドたちを離さないだろうから俺がレベル上げついでに派手に依頼を受けて目線を逸らそうかと思ってたんだけどね。
その必要も無かったみたい。
何日か宿をとって逗留、一度くらいは皇帝に顔を出そうかと思っていたが、すぐに出られるならその必要も無いだろう。
「じゃあ行きます? お義兄さんも大丈夫ですか?」
「大丈夫です。しかし侯爵様、私に対して敬語は不要です。どうぞフィリップと呼び捨てにしてください」
「分かったよ。ならフィリップも呼び捨てでいいぞ? 義理とはいえ家族になるんだから」
歳も近いようだし、敬語不要ならありがたい。敬語は苦手だ。
「まぁ……おいおいと言うことで……」
「それでいいよ」
嫁の兄貴から敬語使われるのもね。
「じゃあ出発しようか……っと、その前に昼食べてなかったな」
時刻は昼を回ったところ、お腹も減ってきた。
「もうこんな時間か、レオ殿、飯なら食いたいものがあるのだが」
「なんです?」
帝都の美味しいお店かな?
「この前の肉、ミノタウロスだったか ? あんな美味い肉は初めて食べた。あの肉が食べたいのだが、もう無いのか?」
流石は超一流冒険者、齢50を過ぎても肉をご所望か。
「ありますよ。あの肉が食べたいとはお目が高い」
塩コショウだけでもとても美味い。タレがあればもっと美味いんだろうな……
ラノベ主人公はタレ自作したりしてるけど、あんなの作れねえよ。
「それは嬉しいな。実はあの肉に合いそうなタレがあるんだ。買いに行こう」
あるの!? タレあるの!?
いや、牛丼もあるんだ、タレがあっても不思議ではない。
クソっ! 盲点だった!
ジェイドの案内でタレを大量購入、店が門の近くであったためそのまま帝都を出て全員でウルトに乗り込んだ。
「これがレオ殿の神器か……なんと面妖な」
「外から見るより明らかに広いのですが……」
ウルトに乗り込んで内装を見て驚愕するジェイドとフィリップ。
ペトラとルイーゼも興味深そうにキョロキョロと見回している。
「さすがに帝都のすぐ側で肉を焼くのもアレなので30分ほど走りましょう」
「ああ……って早い速いな!?」
走り始めたウルト。
窓代わりに透過された壁から外を見てジェイド一家は唖然としている。
まぁ馬で駆けるよりはるかに速いからね。
「レオ様、今のうちにお肉を切り分けておきますね」
「俺も手伝うよ」
移動中にサーシャと下拵えを終わらせていい感じに周りに何も無い場所で停車する。
「これは……!?」
「レオ殿! ミノタウロスはどこに居るのだ!? もっと狩りに行こう!」
タレをつけたミノタウロス焼肉は絶品では言い表せないほどの味だった。
5
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる