あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
1,069 / 1,104
第018部 友よ、また…/はじめまして、こんにちは、さようなら

第052話 約束破壊1-12(蒐集家事変case1-12進化or転生)/第052話 《アシュエット》偏 誰も寝れない

しおりを挟む
 第052話 約束破壊1-12(蒐集家事変case1-12進化or転生)
「ルンカ!なんてことを!見せてくれすぐに万能薬を…」
「ルンカ!グローリーが悲しむだろう?どうしてそんな事を…とにかく薬を」
「…ルンカ…いいな…俺も父さんといっしょがいい、眼は2つあってもいいのか?」
「えへへ、俺の方が早かったね」
『眼は1つで結構でいい、代わりの目はこれを使うと良い』
「勝手に私の収納から出さないでください」
『……』
崇幸と大河は慌て収納から万能薬を出す、ルンカの眼は目元を離れ赤い血が滴っているがニコニコと笑いエスティアは遅かったと溢し声は冷静で崇幸と大河はグローリーに顔向けが出来ないと落ち込んだ。
「綺麗な蒼い眼、すごい」
『どうぞ、不便はない筈。そのケースから出して目に入れ込めば馴染む』
ルンカの指先からルンカの眼が消え代わりに、空中から瓶に入った蒼い鮮やかな《アタラクシア》の空色の瞳を受け取り、綺麗だと喜び蒐集家の顔は無表情だった。
「蒐集家さん貰っていいの?」
「……その眼は英雄と呼ばれた者の屍からとられた物です、何が貴方に影響を及ぼすか私にも分りません」
「いいよ、でも金色が良かったな」
「私も金の方が良いと思う」
『通常の眼であれば色を変えるのは簡単、だがこの眼は特殊だ。不可能と返す』
「そっか、いっか。入れるね」
ルンカは瓶の中の瞳と目を合わせる、ニコリと笑い金色が良かったとエスティアと言いながら蓋を外し抉った眼窩に嵌め込んだ…。

青、あお、アオ、蒼…空の蒼さと青い花が咲き狂う花畑、狂い咲くという言葉に相応しい花々の上に発つルンカ…いや、元はこの瞳の持ち主だった存在は少し離れた場所でこちらに背を向けた存在を見ている。
薄汚れた粗末な服と手に持つ剣、目の前の人物はこちらへ振り返り笑みを浮かべていた。
「待っているからここで…」

「っ!」
「ルンカ!」
「どうした?大丈夫か?」
「うん…いま…誰かの記憶が通り過ぎていったね、この瞳の人…誰かと約束していたのに…会えなかったんだ」
「その時は…です。《眠り姫》に囚われないように、そしてこの瞳の持ち主の彼の物語は現在も続いています。向かいましょう」
『魔神の血、魔人の瞳、魔王の血、逾槭?陦?の蒐集完了、転生まで少し時間を要する。また後程』
一瞬だけ失ったルンカの意識が戻り蒐集家はルンカの独り言に返し、声は静かに溶けるように消えた。
大河も崇幸も色々言いたい事はあるが今はそれを呑み込む、ルンカは蒼い瞳を車のガラス越しに眺めご機嫌でエスティアは干した木の実を懐から出してルンカと分けて、何事も無かったかのように蒐集家が車を走らせるのを再開した…。

第052話 《アシュエット》偏  誰も寝れない
「あの眼…特殊すぎない?」
「そうですね、僕も初めてみました」
「ええ、何、あの宝石みたいな眼…なんだかすごい恐いんだけど」
「人形の目ぽい」
茶を飲みながら引き続き眠れない夜、ルンカが抉った代わりに入れた眼の異質さに蒼夜は身震いをする。
「本来転生すると魂以外は引継ぎません、記憶は時折持つ人々もいますがそれは転生前に強い思いを残した人ですね。稀に前世の魔力を持ったまま転生し幼い器が耐えきれない場合もあります。あの眼は見た物全てを記憶していますね」
「あーベルンっちたちのとこと孤児院の赤ちゃんがそうかも」
「赤ちゃんかーふにふにしててかわいいよね、抱っこさせてもらったりすると命の重みを感じるよね」
「そうね、あったかいし可愛い」
『………』
外神の話しと懐記の話しに蒼夜は嬉しそうな表情を浮かべ懐記もそれに乗り、外神と佳月は無言で画面に注目する、まだまだ夜は明けない、フォン達も寝たり起きたりを繰り返し様子を確認しつつ眠れぬ夜を過ごした…。







あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~売れない男は異世界で夢を見るけど現実も見る~
track.080 馬車は走る
「馬車の中での熟睡って…」
「慣れましたよ…」
『おはようございます、ガブ様、サック様。お茶は如何です?水に果汁を絞りましょうか?』
「私はお茶で」
「俺は果汁のやつ」
『はい、どうぞ』
馬車の中で寝心地の良い毛皮の布団と蜘蛛の掛け布に包まれて身体をほぼ同時に起こすサックとガブ、間には鍔騎とアルトとゼノスギィがいて頭上にはゼタリアが身体を丸めて寝ていて、ミック達は纏まって馬車の隅で団子になって寝ているので起こさないようにしていると、アコーズが飲み物を出してくれそれを飲んでほっとする。
『朝食はどうします?今食べますか?』
「みんなが起きてからにします」
「俺、狩りしてくる」
「はい」
『行ってらっしゃい』
「…うん」
ガブが飲み干し達が上り外へ向かう、アコーズに見送られるのがなんだか気恥ずかしい、サックは紙を取り出し静かに書き物を始めた。

「あー良く寝たよ、ガブ君今日も狩りにいったんだな」
「うん、大物」
『ミック、解体して下さい』
ガブが戻る頃には鍔騎達も起き出し朝食の準備をしている、ガブが狩った鳥は1メートルを超えミック達が外で解体してくれるのでそのまま朝食を食べる、肉まんと野菜を蒸した物にキノコスープがアコーズの収納空間からだしてくれ出来立てが食べられるのが嬉しい。
「おいしいですね」
「うま」
「あー」
アルトが口をべたべたにするので鍔騎がスープを食べさせ、果実水を飲ませて口元と手を拭いてやり皆が満足した所で、サックが御者台に座り朝の森を走り始めた…。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?

浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。 「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」 ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です

結城芙由奈@コミカライズ連載中
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】 私には婚約中の王子がいた。 ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。 そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。 次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。 目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。 名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。 ※他サイトでも投稿中

【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!

しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。 けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。 そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。 そして王家主催の夜会で事は起こった。 第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。 そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。 しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。 全12話 ご都合主義のゆるゆる設定です。 言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。 登場人物へのざまぁはほぼ無いです。 魔法、スキルの内容については独自設定になっています。 誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。

婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~

ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」 義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。 父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。 けれど―― 公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。 王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。 さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。 そして下されたのは――家ごとの褫奪。 一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。 欲しがったのは肩書。 継いだのは責任。 正統は叫びません。 ただ、残るだけ。 これは、婚約を奪われた公爵令嬢が “本当に継がれるべきもの”を証明する物語。

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?

mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。 乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか? 前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?

モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!

あけちともあき
ファンタジー
無能テイマーとしてSランクパーティをクビになったオース。 モフモフテイマーという、モフモフモンスター専門のテイマーであった彼は、すぐに最強モンスター『マーナガルム』をテイムするが……。 実はオースこそが、Sランクパーティを支える最強メンバーだったのだ。 あらゆるモンスターへの深い知識。 様々なクラスを持つことによる、並外れた器用さ。 自由になったオースは、知識の力で最高の冒険者へと成り上がっていく。 降って湧いた凶悪な依頼の数々。 オースはこれを次々に解決する。 誰もがオースを最高の冒険者だと認めるようになっていく。 さらに、新たなモフモフモンスターが現れて、仲間も増えて……。 やがて、世界を巻き込む陰謀にオースは関わっていくのだ。

処理中です...