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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
STAGE.2-2 帰ろう今すぐ
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「くぁーおはよ」
「ん、おはよ」
「おはようございます」
いつもの朝、懐記たちが朝ご飯の支度をして待っていてくれている、今日は神々の依頼で《トルゥードン》という街の様子を見に行く。
「いただきます」
ご飯に味噌汁、だし巻き玉子に大根おろし、漬け物にダンジョン肉のしぐれ煮…丁寧な料理に詠斗や晴海の顔が綻んだ。
「おはようございます」
「おはよう…何を飲む?」
「温かいお茶を下さい」
綴と率も起き出し朝食を食べる、ゆったりとした朝が流れていく。
「全員食べたし、行こうか」
「はーい」
「行ってきます」
「気をつけて下さいね」
「千眼頼みましたよ」
「…ああ」
大河達も起き出し朝食を終えて、《トルゥードン》へ千華達に見送られ移動した。
「ここが《トルゥードン》………うっ」
「何ですか?ここ……気持ち…悪い…」
「詠斗君、率君…!?ぅ…」
「ね…頭痛い…吐きたいよ…」
「これは……状態異常無効が…」
「不味いね…これは」
「……主達戻ろう」
「そうですね、戻りましょう」
「転移魔法使えない、発動しないわ。スマホも動いてない」
詠斗の転移魔法で到着した瞬間、詠斗は口元を抑え率はしゃがみこみ、綴は詠斗と率の側にいるがやはり具合は悪そうにしている。
晴海は頭を抱え蹲り大河も眉を歪ませ、千歳も額を伝う汗を拭い、千眼は周囲を視るが景色が歪み視界を狂わせ、ラジカも口元を腕で覆った。
「転移魔法使えない…本当だ」
「千歳っちの収納って生き物オッケだっけ?」
「あ、ああそうだね…なるほど…皆僕の収納空間に行こう」
千歳が目の前に黒い空間を生み出す、懐記が晴海を抱え他の面子も覚束ない足取りで千歳の収納空間に入った。
「少し楽になったな」
「お茶でも飲んどけば、ほら」
「ありがと」
「うーなんかぐるぐるするー」
「はあ…」
暗い収納空間に火魔法で明かり灯す、詠斗の収納から椅子を出して座り懐記が収納に常備している冷たいお茶をコップに注いで皆に渡してくれた。
「……あの場所には何か…いる…」
「状態異常無効が効いていないのは何故だ…神々に聞きたい所だが…」
「一旦帰りましょう」
「此処からなら僕が転移魔法を発動出来そうだね」
「俺は残るわ、別に平気だし。適当に調べて戻るわ」
千歳がお茶を飲み干し、大河が呼吸整えスマホを眺めて考え込み懐記が《トルゥードン》に残る選択をする。
「懐記くん、ダメだよ!危ない」
「そうですよ!」
「んーま、元々神様ズに無理言って家をこの世界に持って来て貰ったし、依頼は受けるつもりだから」
「せめて、チグリスやラウラスや他の誰と一緒にいて欲しいんだが。連絡の取りようがない」
「ジラさんを連れて来ますよ、懸賞金が掛かっていますがこの際関係ないでしょう」
「オッケ、じゃ一旦戻って神様ズに聞いてからにするわ」
「早く帰ろう、ダメなんか寒い…」
晴海と率がカタカタと震えている、千歳が転移魔法を発動させ畑に戻った。
「おかえ…」
「どうした!?」
「…晴海?率?何があった?」
「千眼?千歳?」
「大丈夫すか?」
「みなさん?どうしたんですか?」
畑で出迎えてくれたナイル、ジラ、チグリス、千華、ラウラス、ニアが様子のおかしい千歳達にかけよりテントの中に入り状況を確認する。
「その街には私達魔王以上の力を持つ者がいる可能性が高いですね」
「ま、布団敷いたし一旦寝ときなよ」
懐記とジラ、ラウラスに布団を敷いてもらい、一旦横になる事にして1人何の影響もない懐記が状況の説明を行った。
「魔王2名が身体に異変を起こすなんて…」
「神様ズにはラインしといたけどー既読は付いたまんま」
「じゃ、俺とチグリスと懐記で《トルゥードン》に行けば良いんじゃん」
「…ん」
「じゃ、ちょっと行こ」
……ジラとチグリスを連れ再び《トルゥードン》に向かう…が数時間後に盛大に顔色悪くしたチグリスとジラ、何の変わりも無い懐記が戻って来た…。
「うえぇぇ」
「…むり」
まだ寝込む大河達と並びチグリスとジラも一緒に寝込む、《トルゥードン》の街に着いた瞬間ジラが目を回し、チグリスもその場に座り込むがなんのかドラゴンの姿に変わり転移魔法が使える所迄移動し、懐記の転移魔法で何とか畑に戻って来れた。
「何あそこ!昔はなんとも…うえぇぇ」
「…むり…肉ちょーだい…むり…肉食べたい」
ナイルが寝ているジラの背中を擦る、チグリスは…元気なのかどうなのか良く分からないが懐記が上半身を起こしてやり肉串を食べさせてやる。
「神からの返答待ちですね」
「お粥にでもするすか?」
「んーそうしとこ」
千眼も黒い蝶の姿で千華の白い花を置いたテーブルの上で羽を休めている、水で絞ったタオルをナイルとラウラスとニアが交換し水を飲ませてやり徐々に全員体調が回復し夜には調子も戻った。
「あーキツかった」
「皆、ありがとうございます」
「お陰様で元気になりました」
「チグリスとジラはまだ体調戻らないのか?」
「くらくらするーみんなありがと」
「ふう、千眼さんもまだのようだね」
「動けるなら、風呂いけそ?」
「ええ、行きます」
ナイルと千華とラウラス、ニアが食事の準備をしてくれている間に風呂へと向かった。
「状態異常無効が通用しない…転移魔法も発動しない…」
「東川懐記のみ平常…」
「魔王以上の何かがいる…としか」
「危険ですが…」
「このままにしておく訳にもいかないなのです」
「ふむ、幸いにも行く気はあるようだ」
「転移魔法を使えるようにし、連絡も取れるようにすればいけそうだな」
「色々気にはなりますが、後は…」
「他の面々次第ですね」
「不安…不穏…」
「調査次第で何が出るか…」
「何故東川懐記だけ平常なのかも調べる必要がありますね」
「ラインをして判断して貰う事とします」
『意義なし』
《神の庭》にて懐記からの連絡に話し合いを行い、調査続行を依頼し特典も付ける事にし判断を仰ぐ事にした…。
「ん、おはよ」
「おはようございます」
いつもの朝、懐記たちが朝ご飯の支度をして待っていてくれている、今日は神々の依頼で《トルゥードン》という街の様子を見に行く。
「いただきます」
ご飯に味噌汁、だし巻き玉子に大根おろし、漬け物にダンジョン肉のしぐれ煮…丁寧な料理に詠斗や晴海の顔が綻んだ。
「おはようございます」
「おはよう…何を飲む?」
「温かいお茶を下さい」
綴と率も起き出し朝食を食べる、ゆったりとした朝が流れていく。
「全員食べたし、行こうか」
「はーい」
「行ってきます」
「気をつけて下さいね」
「千眼頼みましたよ」
「…ああ」
大河達も起き出し朝食を終えて、《トルゥードン》へ千華達に見送られ移動した。
「ここが《トルゥードン》………うっ」
「何ですか?ここ……気持ち…悪い…」
「詠斗君、率君…!?ぅ…」
「ね…頭痛い…吐きたいよ…」
「これは……状態異常無効が…」
「不味いね…これは」
「……主達戻ろう」
「そうですね、戻りましょう」
「転移魔法使えない、発動しないわ。スマホも動いてない」
詠斗の転移魔法で到着した瞬間、詠斗は口元を抑え率はしゃがみこみ、綴は詠斗と率の側にいるがやはり具合は悪そうにしている。
晴海は頭を抱え蹲り大河も眉を歪ませ、千歳も額を伝う汗を拭い、千眼は周囲を視るが景色が歪み視界を狂わせ、ラジカも口元を腕で覆った。
「転移魔法使えない…本当だ」
「千歳っちの収納って生き物オッケだっけ?」
「あ、ああそうだね…なるほど…皆僕の収納空間に行こう」
千歳が目の前に黒い空間を生み出す、懐記が晴海を抱え他の面子も覚束ない足取りで千歳の収納空間に入った。
「少し楽になったな」
「お茶でも飲んどけば、ほら」
「ありがと」
「うーなんかぐるぐるするー」
「はあ…」
暗い収納空間に火魔法で明かり灯す、詠斗の収納から椅子を出して座り懐記が収納に常備している冷たいお茶をコップに注いで皆に渡してくれた。
「……あの場所には何か…いる…」
「状態異常無効が効いていないのは何故だ…神々に聞きたい所だが…」
「一旦帰りましょう」
「此処からなら僕が転移魔法を発動出来そうだね」
「俺は残るわ、別に平気だし。適当に調べて戻るわ」
千歳がお茶を飲み干し、大河が呼吸整えスマホを眺めて考え込み懐記が《トルゥードン》に残る選択をする。
「懐記くん、ダメだよ!危ない」
「そうですよ!」
「んーま、元々神様ズに無理言って家をこの世界に持って来て貰ったし、依頼は受けるつもりだから」
「せめて、チグリスやラウラスや他の誰と一緒にいて欲しいんだが。連絡の取りようがない」
「ジラさんを連れて来ますよ、懸賞金が掛かっていますがこの際関係ないでしょう」
「オッケ、じゃ一旦戻って神様ズに聞いてからにするわ」
「早く帰ろう、ダメなんか寒い…」
晴海と率がカタカタと震えている、千歳が転移魔法を発動させ畑に戻った。
「おかえ…」
「どうした!?」
「…晴海?率?何があった?」
「千眼?千歳?」
「大丈夫すか?」
「みなさん?どうしたんですか?」
畑で出迎えてくれたナイル、ジラ、チグリス、千華、ラウラス、ニアが様子のおかしい千歳達にかけよりテントの中に入り状況を確認する。
「その街には私達魔王以上の力を持つ者がいる可能性が高いですね」
「ま、布団敷いたし一旦寝ときなよ」
懐記とジラ、ラウラスに布団を敷いてもらい、一旦横になる事にして1人何の影響もない懐記が状況の説明を行った。
「魔王2名が身体に異変を起こすなんて…」
「神様ズにはラインしといたけどー既読は付いたまんま」
「じゃ、俺とチグリスと懐記で《トルゥードン》に行けば良いんじゃん」
「…ん」
「じゃ、ちょっと行こ」
……ジラとチグリスを連れ再び《トルゥードン》に向かう…が数時間後に盛大に顔色悪くしたチグリスとジラ、何の変わりも無い懐記が戻って来た…。
「うえぇぇ」
「…むり」
まだ寝込む大河達と並びチグリスとジラも一緒に寝込む、《トルゥードン》の街に着いた瞬間ジラが目を回し、チグリスもその場に座り込むがなんのかドラゴンの姿に変わり転移魔法が使える所迄移動し、懐記の転移魔法で何とか畑に戻って来れた。
「何あそこ!昔はなんとも…うえぇぇ」
「…むり…肉ちょーだい…むり…肉食べたい」
ナイルが寝ているジラの背中を擦る、チグリスは…元気なのかどうなのか良く分からないが懐記が上半身を起こしてやり肉串を食べさせてやる。
「神からの返答待ちですね」
「お粥にでもするすか?」
「んーそうしとこ」
千眼も黒い蝶の姿で千華の白い花を置いたテーブルの上で羽を休めている、水で絞ったタオルをナイルとラウラスとニアが交換し水を飲ませてやり徐々に全員体調が回復し夜には調子も戻った。
「あーキツかった」
「皆、ありがとうございます」
「お陰様で元気になりました」
「チグリスとジラはまだ体調戻らないのか?」
「くらくらするーみんなありがと」
「ふう、千眼さんもまだのようだね」
「動けるなら、風呂いけそ?」
「ええ、行きます」
ナイルと千華とラウラス、ニアが食事の準備をしてくれている間に風呂へと向かった。
「状態異常無効が通用しない…転移魔法も発動しない…」
「東川懐記のみ平常…」
「魔王以上の何かがいる…としか」
「危険ですが…」
「このままにしておく訳にもいかないなのです」
「ふむ、幸いにも行く気はあるようだ」
「転移魔法を使えるようにし、連絡も取れるようにすればいけそうだな」
「色々気にはなりますが、後は…」
「他の面々次第ですね」
「不安…不穏…」
「調査次第で何が出るか…」
「何故東川懐記だけ平常なのかも調べる必要がありますね」
「ラインをして判断して貰う事とします」
『意義なし』
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