あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第09部 魔王たちの産声 歪

STAGE.4-22 空飛ぶどピンク子ゾウさんは強いのね~ん(ダ●ボ?)

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「ダ●ボか!」
「おい、大河ー興奮してる所悪いが戦わないなら車戻るか?」
「すまん、動画撮ってから戻る」
「確かになんか戦い辛い見た目だけど、あれはヤバいぞ」
「毒ダンジョンに入る前に厄介過ぎるな」
大河がちょっと興奮気味にスマホで動画を撮り始める、ジラが呆れデュスノアが相手を睨み剣を出して構えた。
「通して欲しい…」
『私を倒していけばいいのね~』
「戦いたくない…」
『いくら魔人たちの長であっても行かせないのね~』
「?毒ダンジョンの魔人を助けたい…」
『…行く事が助けになるとは限らないのねん』
「きます!」
「ち、防ぐぞ」
子ゾウか嘶き宙で前足を蹴り、ドピンクの球体を発生させ幾つもの無尽蔵かつ無差別な攻撃魔法が繰り出された。
「んだ、ありゃ。どれ喰らってもヤバいぞ」
『知ってる』
ジラが告げれば全員結界を展開させ、ジラの魔剣が幾つかの攻撃魔法を吸収する。
「重いですね」
「魔王の魔力は底無しですから、防戦だけですとこちらが
不利です」
「行く…」
グローリーが結界を張りながらピンク子ゾウとの距離を縮め、背後できゅうとチキがグローリーに向かって来る攻撃を全て攻撃魔法で相殺させ鳥籠を生み出し捕獲しようとした所で異変に気付いたグローリーが距離を置こうとし間に合わなかった。
「っ……」
『見てたから知っているのね~ん、捕らえようとしているだけなら私は倒せないのよ~』
「父さん!」
「親父!」
「平気…向こうも本気じゃない」
『魔神…まして魔王の眼まで在れば私が倒すのは無理なのね~』
『お前、どうするんだ?通せよ、お前じゃコイツら倒せねーぞ?』
『…』
鳥籠になり損なったヒヨコは宙から落ちきゅうに受け止められ、腕を貫かれたグローリーは直ぐ様晴海から貰った回復札の入った腕輪で傷を治した。
「話しがしたい…どうして自殺を望んだのか、もし本気で死にたいなら俺が殺す…だから行かせて…」
『……私は理由は知らないのね~』
「うん」
『あの魔人の本当の願いも知らないのね~』
「うん…」
『でも借りがある、ここはあの魔人の魔力で成り立っているのね~』
「うん…無くなったら困る?」
『困らないのね~』
「もう、いい。面倒ですね、互いにやる気が無い」
蒐集家が飽きたのかつまらなくなったのか宙に浮く子ゾウの身体に空間から出現させた蔦を身体に絡ませ動きを封じた。
『異界の魔法…魔力…×…なのねん』
「良い眼をお持ちですねぇ」
『私は番外…数無し…でも…強いのね~ん』
「これを千切りますか?番外魔王如きが」
蒐集家の蔦を肉体に力を込めて引きちぎる、蒐集家は口を大きく歪め笑う…チリン…蒐集家が蔦を再度出現させ…その蔦の異常さに気づいたグローリーがそれを牽制した。
「ダメ…止めて…それはいけない…」
『試してみればいいのね~ん』
「だ、そうです」
「ダメ…」
「……」
「止めろ、引け」
「…ことわ…」
「この石の中の魔法札に何の魔法が込められているか分かるか?」
挑発をするピンクの子ゾウ、止めるグローリーに引かない蒐集家の肩を掴み大河が腕輪のを目の前に見せた。
「使ったらいいじゃないですか?番外魔王に効くか試してみましょう」
「お前に使う、引け」
「ではどうぞ」
「……」
石の中に閉じ込めたのは千歳の破壊魔法だった、更に愉快そうに口を歪ませ嗤う…チリン…。
「お願いします、通して下さい…」
『破壊魔法…序列4位…ならばお前独りでいくのね~ん。失敗したらもう2度とここに魔人が来る事は赦さないのね~ん』
『可愛い魔王さんこの僕の最期の旅の相棒になってくれてありがとう…これから先魔人が生を終わらせる事が出来るか試してみるよ…本当にありがとう…大好き…』
ピンクの子ゾウが千歳の破壊魔法の札を確認し、グローリーの黄昏と黄金の瞳を見つめ…嘗ての魔人の姿を思い出し条件を出す。
「分かった…」
「父さん!」
「親父!」
「みんな、イザラとイデアをお願いします。必ず一緒に戻って来るから…ゴーレムとヒヨコ達とおりがみの子達皆出て…」
『鳥と紙の人形たちは良いのね~ん、お前から産まれているのね~ん』
「…ありがとう…行ってくる」
「待て…」
「待って下さい」
『何?』
「俺はダンジョンに欲しい物があるから此処に来た」
「私もですよ」
『知ったことじゃないのね~ん』
「こいつ可愛くないな」
「私も特にグローリーさんを守ったりしませんし、助けません。入ります」
「俺も入るぞ、ダンジョンは行きたい奴が行く、入りたい奴が入る。目的があるんだ手段は選ばん」
『うるさいのね~ん、ならその魔神が先に入った後3時間後に行くならいいのね~入口はそこの木の後ろの先の岩にあるのね~ん』
「おい、なら俺達も!」
「行く…」
『ダメ』
「なんだコイツ!」
「横暴」
『横暴はそいつらもなのね~ん』
デュスノアと蒐集家がピンクの子ゾウに噛みつく、煩わしそうに引かない2名に条件を出し引かせ、イザラとイデアには許可を出さなかった。
「2人とも…」
「父さん…」
「親父」
グローリーは2人の前に立つ、自分がもし戻って来なければ後を頼むと不安そうな顔をする子供達に2人にそう言おうとしてキリングのとある言葉を想い出した。
『いいかグローリー、行く者は良い残る者に言葉を託せる。だが残された者は行った者を待つ事と残された言葉が重荷になる場合もある。託した者はそれで気が済む、残された者は……その思いを真剣に受け止め過ぎてしまうからだ。それは時に呪いへと転じる場合がある、だからグローリー俺はお前を置いて行くときは何も言わないだろう?』
そうだね…キリング…今ならあの時キリングがグローリーに伝えたかった事が分かる、忘れては欲しくないが気にして前に進めなくなるような負担にキリングはなりたくなかったからだろう。
だからグローリーもキリングと同じ事をする、しゃがみ込んで笑顔を浮かべ2人を抱き締める。
温かい家族の温もり、キリングも単独の任務でグローリーを置いて行く時はこんな気持ちだったのか…逢いたいキリング…そんな気持ちを抱き、グローリーは後ろを振り向かず毒ダンジョンへ向かった…。
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