あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第09部 魔王たちの産声 歪

第017話 弟達

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「蒐ちゃんから来たこのスープのレシピむず」
「確かにこれは…」
「カウンのスープを魔力を注いで作る…制御も難しいですね」
「追加のカウン持って来ました!」
《島船》に懐記やラウラス、ナイルも訪れカウンのスープ作りに挑んでいたが思いのか難しい。
「色が…金色にならない…ですね。味は美味しいですが」
「この子達はこのスープでも問題なさそうですね」
トイ達が追加のカウンを持って訪れ、ヒビカも弟達の傍でベルンやカタンやシア達と一緒にスープやミルクを飲ませたり、身体を洗って一生懸命弟達の世話をしていた。
「産まれたぞヒビカ!全員無事だ!」
「お母さん!みんな!」
涙をこぼして崇幸達が連れてきた母親と弟達に駆け寄る、母親は弱ってはいるが寝息を立て崇幸の腕の中の産まれたばかりの弟達も眠っていた。
「元気そうだ!大丈夫だぞ!」
「うん…うん…」
ラピスが覗き健康状態を確認し、ラヴィトリも他の子供達を看てくれていて他の毒の森から来た魔物達も心配そうに見守り、神々から解毒もして貰えたので身体を温めてやったり他の動物達やおりがみの子達や、《島船》の住人達も世話をしている。
「皮をもう少し薄くして」
「混ぜる速度をゆっくり…」
「火の調節をもっと弱く…」
懐記、ラウラス、ナイルが共同でスープをコントロールし作り上げている、塩と水とカウンの皮と実のみのスープ…ようやく送られたレシピ通りの黄金色へと変わった。
「出来たわ」
「おつかれっす!集中力いるっす」
「制御の必要な物でしたね」
3名がほっとしすぐさまスープを母親や子供達に飲ませていく、みんな食いつきよく母親も目が覚めスープを飲んでようやく緊張の数時間は幕を閉じた。
「スープは子供と母親に飲ませて果物と肉は置いてと…今日はここで泊まるか」
「はいす」
「私は…畑に戻ります」
「ん、サンキュ。ナイルっち」
「はい…」
ナイルがほっとして周囲を見渡し頭を下げて畑へと戻るのと入れ替わりで、トゥナーとマンドランドや小さくなったお化け野菜達が差し入れを持って訪れる。
「お食事お持ちしましたー」
「ありがとうす、トゥナー」
「いえーさあ休憩してくださいね」
運んできた野菜をベータードート達がキーラソーの元気な個体たちに食べさせる、元気な個体は食欲旺盛でイシュターやチグリス、ジラ達も肉ダンジョンで仕入れた肉を持ち込み甲板でバーベキューを行う事にした。

「大河さーん、ご飯持って来ました!」
「ああ、助かる」
「一緒に食べましょう、車の中で食事も良いですね」
「今、アイツを呼ぶか」
車内で夜が訪れ本を読んでいた大河が、率と綴の気配に顔を上げ蒐集家を部屋に呼びに行く。
「ああ、どうも…」
「明日には浄化が完了するそうだ」
「そうですか、中々楽しめましたよ。在庫も揃いましたし
「こんばんは!」
「こんばんは…今日はちらし寿司とお吸い物と芋の煮物とチャーシューと…肉の野菜巻きですね」
「デザートはプリンです!」
テーブルに広がるご馳走に大河が目を丸くする、どうやらグローリー達の魔人カヌイと赤ん坊へが来た祝いを皆で作ったものだった。
「……」
「蒐集家さんお疲れさまでした、どうぞ」
「さ、食べましょう?」
暫し蒐集家がテーブルに並んだご馳走を眺め、綴に言われ席に着いた。
『いただきまーす』
「明日は蒐集家さんもカジノタワーに戻るんですよね?」
「ええ、店を始めますよ」
「お手伝い行きますね」
「どうも」
ちらし寿司を食べながら皆で話しをする、蒐集家は大人しく箸でちらし寿司を食べカノリ酒も飲んでいる。
「風早もお疲れ様、この車もカジノダンジョンの上層階で使用するそうですよ」
『はい、ダンジョンの稼働率もバランス良くなりつつあります』
「よかったですね!」
「暫くは静かになるだろう」
チャーシューの柔らかい口の中ですぐに溶けてしまう、ちらし寿司も懐かしい味だ、彩られた錦糸卵、魚ダンジョンの貝の煮込みやキノコの煮物が美味しかった。
「あ、明日教室は休みにして明後日は変わった授業をするんですよ」
「そうなんです、子供達の職業体験です!」
「それは面白そうだな」
「はい、良かったら大河君も手伝ってくれませんか?グループをいくつ分けるんです」
「職業紹介所で興味を持った方々も案内しますよ、蒐集家さんのお店にも見学に行っても良いですか?」
「どうぞ」
「ありがとうございます」
「手伝わせて貰おう」
「はい!明日はそれで会議があるのでカジノタワーの大会議室に集合です」
「分かった」
夕食が進む、明日は会議位ならゆっくり出来るだろう…大河は綴が目を光らせているので1杯分ビールを飲んだ。

「わ、これ美味しい!」
「だろう!」
「お祝いだよーデザートもあるからねー」
『デザート!早く食べたいぞ!』
「ご飯の後だよ」
「うぇぇー」
「はいはい、ミルク飲もうね」
グローリー宅皆で懐記達に教えて貰った、ちらし寿司やお吸い物、チャーシューに肉の野菜巻き、芋の煮物に唐揚げとフライドポテトもどきも大量に並び晴海も交えパーティーが行われた。
「グリちゃんこの子の名前決まった」
「ん、ん……イビヤ…」
「イビヤ、よろしく」
カーテスが抱っこするグローリーの眼から産まれた魔人はイビヤと名付けられイザラ達がほほ笑む、カヌイも嬉しそうにご馳走を食べている、チキもイザラに食べさて貰い、小さいベータードートもゴーレム達に野菜と果物をたべさせて貰っている、殆どは《島船》に言ったがイデアの側に残った魔物もいる、皆自由に行きたい場所へ事情を分かる物達の傍あらばとトゥナーの所に行った魔物やトイ達の元、孤児院に行った魔物達もいる。
「明後日は職業見学なんだろ?面白そう」
「カヌイもいこう」
「いいの?」
「来いよ!面白いぞ!明日は公園に行こうぜ!」
「花壇と造るんだよ!」
「かだん?」
「ほら、お前たち飯食え。話は後々」
『はーい』
ウォルゾガが食べるように言い、ガツガツと食欲旺盛な少年たちらしく沢山食べて、お代わりもしてイビヤもミルクと果物を擦り下ろした物も匙で食べ、食事が終わったら風呂に入ろうと懐記に広くして貰った風呂にチキが率から貰った沢山の入浴剤のどれを使おうかと考えを巡らせるそんな夜だった…。
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