あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第011部 イレギュラー過ぎる召喚は神々も知らない内に/500年の孤独と独夜と独りと到達に至る導 回顧録

第01話 自己紹介/異世界

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第01話 自己紹介
「燈火っち、米助っち、まず飯、風呂、寝るで話しは明日。俺は懐記」
テントに転移した詠斗達、まず懐記が軽い食事を出して椅子に座らせれば米助をケージから出した。
「よ、よろしくお願いします。おいしそう…いただきます」
「茶を淹れよう」
千眼と千華が茶を淹れ、燈火が千眼と蒐集家を見つめる。
「あの2人が気になるのかな?」
「あ、なんとなく。前に逢った事があるような…」
「日本で?」
千歳が燈火の隣に座り燈火の視線の先を尋ねればそう返す、詠斗がこんな美形達日本にいたら大騒ぎだろうと思う。
「でも何か違う…すみません気のせいですね…僕は漫画家…いえ元漫画家で似顔絵とかも得意なんです、人の顔を覚えるのは苦手でもないんですが…このシチューおいしいですね」
懐記が用意してくれたミルクシチュー、米助も人と同じ物を食べても問題なしと言われパンと木の実をカリカリしている様を率と晴海と舵が可愛いと眺めていた。
『漫画家?』
「はい、先月打ちきりになった『ノーゲーム』という漫画なんですけど」
『知ってる!』
「え、あー打ちきり!俺好きだったよ!職場の休憩室にあった雑誌の漫画!」
「ええ!もしかして十火 熾(とうかおき)先生!?」
「本あるな、前作の『ライフノットライフ』が好きだ」
「デビューした年齢が若くて話題になりましたよね僕は『君と海』が好きです」
「僕は『たんたんだん』です!描写が細かくて、悲しい話しなんですけど」
「俺も読んだ事あるよ!『前後不覚』!主人公カッコいい!」
「僕はデビュー作の『トッケン』が好きだね」
「俺はネットで上がった読み切り『窕』が好き、ホラーだったよね。背筋ぞくとした」
「俺はやっぱり『ノーゲーム』だなーコンビニで深夜読んでたぞ」
「あのサイトで一時期出してた未完の漫画『街にて』とか好きだわ」
『み、皆さんそれまでで、ご主人照れ屋だしエゴサとかしないので…』
『あ…』
盛り上がる詠斗達に米助が慌てる、振り返ってみれば燈火は顔を真っ赤にし俯いていた……。

第01話 異世界
「………?」
テクテク歩く、ふらふらとソーラー電池の腕時計はここに着いてから2時間経った事を示す。
「…………」
疲れない、はっきり言ってしまえば体力は皆無だ、こんなに長い間歩いても全く疲れないのはどうしてなのか、でもお腹が空くし喉も渇く、目に付いた枯れた大木が倒れていたので一休みしようかと座った。
「…………」
思考、考え、何故自分がここにいるのか、一緒にいたケージを大事に抱えていた彼は無事なのだろうか、否、人の心配をしている場合ではない。
「………」
荷物を改める、夢だろうかと考える、もしかしたら死んだ後の世界なのかもしれない、異世界よりかはまだ信じられる。
所持品はペラペラの折り畳んだ草臥れた財布に、千円札1枚と500円玉に小銭数枚のみ、上着の内ポケットには手帳とボールペン、反対側には昨日行ったコンビニで買った飴1つ、いつも夜の散歩で口に入れている物と今この中では一番価値が高い腕時計。
「…………」
これを今食べるかどうか悩む、唯一の食糧、このあたりの草は食べられるのだろうか、いくら少食でも多少は食べておきたい。
「表なら食べる、裏なら食べない」
10円玉を弾き手の甲の上に手を被せ、表だと確認して食べる、甘いうまい…だが、もう食糧はないさてどうしようか。
「…………ステータスオープン?」
物は試し今は誰もいない、異世界に来たら大体の人間はやるだろう事を試した。
「…………出た」
まさか本当に出るとは、顔には出ない全くの無表情で少し驚いた…。

第01話 自己紹介
「まさか、漫画家さんがくるとはなー」
「いえ…」
「あ、似顔絵が得意なら。その行方がわからない人の似顔絵描いたらいいよ!コピー出きるし!紙あるよ」
「そうですね!描きます」
崇幸が笑いまだ顔の赤みが取れない顔で晴海の提案に乗る燈火、紙とペンは詠斗から受け取り早速描いていく。
「出来ました」
「早……でも」
「どうかなー」
「この世界では珍しいかもしれないね」
「なんだろ、ギャルゲーに出てくる主人公みたい?」
「うーん…」
1分足らずで描いた似顔絵は、長い前髪に目が隠れ気味の若い男だった、皆が特徴がないと考えてしまう。
『俺が覚えているのは、痩せてて手足が長くて…ちょうどそこのお兄さん位の体型ですね』
「あ、懐記位の体型なら珍しいかも!」
「いい、特徴ですね!」
詠斗と率が口を揃える、米助が懐記を指すので彼位の体型なら《アタラクシア》では珍しい、もう夜も深いし明日もあると似顔絵を晴海がコピーして各々に渡し親友の行方も分からず3日まとも寝ていない燈火に布団を渡し、寝る様に促した。
「………色々ありがとうございます」
「うん、色々難しい事は沢山あるけれど俺達が出来る事は何でもするよ!」
「はい、ありがとうございます」
詠斗が優しく笑う、燈火は泣き笑いながら異世界で逢えた同じ世界の人達は優しくて温かいよと大切な幼なじみの親友に伝えたかった…。
『おやすみ』
「おやすみなさい」
燈火は本当に久しぶりにまともに寝る事が出来た、不安も色々考えていかなければならない事は多いが今日は先ずは寝る事にした…。
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