あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
538 / 1,104
第012部 空の旅は安心安全にみんなで会いにいこう

終戦のナギep.4

しおりを挟む
「魔王の仕業ですか」
「むごい…酷い」
「酷い…なのです…姿が掴めません」
「我々の妨害も……」
「風早達の介入も妨害ですか」
「……此方が出来る事は?」
「……物を運ぶ事はできそうだな」
「魔人に傷を負わせた少年も気になる」
「ふむ、《ガンネ国》の様子も視えない…」
「後手に回り過ぎです…」
「魔神皇の超長距離転移に賭けますか?」
「それでは心許ない」
《神の庭》状況の伝達が妨害により遅れている神々、使える手立てが少ない。
「………千眼と外神……そうか…では我々は爆破魔法の解除に手を貸そう」
「ああ、恐らくは魔王の事だ用意周到に準備をしている」
「ふむ、まだまだ爆破魔法を掛けらた民はいる筈」
「爆破魔法も巧妙ですね、爆破寸前に魔力の流れが変わるようになりそれ以前は分からない」
「罠を仕込んでいるかもしれない」
「それを分かるようにし、呪符を外しても魔法が作動しない様にすれば」
「では、すぐに準備を」
「魔神皇に名を付けられた彼らにも魔神皇と共に行って貰います」
「急ぐなのです!」
「早く…やる…」
「よし、急ごう!魔神皇にメッセージ送っとくぞ」
「少しだけ時間が掛かりますが」
「さあ、始めます」
神々もこんな悲惨な状況は許しがたい、状況は刻一刻と残酷な方へと向かっていく、一瞬の停滞が波乱を呼ぶそんな状況で神々も何が出来るかを考えた…。

「シュリ、問題ないか」
「ああ」
「いえ、シュリさん血を失い過ぎています。これを…」
「外神…」
「シュリ、外神にはお見通しだ、焦るな」
「はい」
「よし、腕も治ったぞ。飯を食べててくれ、弟の方もな」
「沢山食べて下さい」
「うう…ありがとうござまいます…」
傷をいやしたシュリにマユラが聞けば問題ないと答えるが、外神が血を失っていると赤い飴玉をシュリに渡しマユラが笑う、セバドンナの身体は燃やし、国王の人形は収納袋にしまった状態で崇幸が回復札で少年の傷や腕を修復した。
トイが食事を置いてやり弟と食べるように言えば泣きながら食事にありつく、弟にモギのミルクを渡し美味しそうに飲んでいた。
「数が読めない…爆破は今止まっている…」
「先ほどのは警告かアピールでしょう、戦場に行き戻った兵や傭兵や奴隷を集めましょう」
「それが良いわ、戦場にいる兵士も気になるけど…神様ズからこちらでも爆破解除の手伝いをするって、やっと送れたらしい」
「分かりました、放送します。千眼さんの蝶は薬を運べますか?」
「……やる」
外神が銃を使い呼びかけを行おうとした所で、ゴーレム姿の風早とナビがイシュターに連れられて此処に入って来る。
『申し訳ありません、妨害がありこの姿で皆様のフォローをさせて頂きます』
【おそくなりました、この国おかしいです』
「爆破魔法か…魔王もいたようだ」
ゴーレム姿の風早とナビ、妨害が入り連絡が付かずゴーレム姿で周囲の確認をイシュターと共に行い此処に来た。
「ありがとうございます」
「助っ人登場ー」
【それが勇んで来たんですが…妨害で】
『出来る事は少ないですが』
「ありがとう、来てくれてそれで充分さ」
「そ、さんきゅ」
「ありがとうござます、では、この城に兵士と傭兵、奴隷を集めるアナウンスと、怪我をしている人々には蝶が運ぶ薬を受け取り飲むよう伝えて下さい」
【分かりました!】
「私も手伝おう、詠斗達は元気に過ごしている。食事を預かっている」
なんとも言いにくそうな風早とナビに礼を言い、イシュターも加わり街全体にナビのアナウンスと薬が配られていった。

「ここが最前線か」
「殆どなんもないな、これじゃ戦にならねぇ」
「探しましょう、魔人と互角の少年を」
「兵を引き上げさせて、《ガンネ》と交渉の流れでおけ?」
「それが1番早く終わりそうだ」
最前線に着いたジラ達、ぼろ布を張ったテントが幾つかと疲弊した兵士や、傭兵、奴隷達が蹲り戦う気力も生きる気力も無い、状況の酷さにフォンが吐き捨てフェシェスタが此処での流れを確認した。
「それで良い」
「あれ、おにーさん達《ノゼバ国》に雇われた傭兵?」
背後から籠にキノコや草を入れた少年が声を掛ける、ジラとトゥナーがその少年の姿に目を見開いた。
『ナギ?』
「俺の名前しってんの?《ノゼバ国》敗けちゃった?」
あの日と変わらない同じ姿、笑顔、声、この国で失った友の姿…。
「ああ、俺達は援軍てとこだ。悪いなこの人数で」『師匠、鑑定は?』
「ええ、すみません。物資は持ってきました」『ナギ、16歳、火魔法・水魔法としか』
「じゃ、物資運ぶよ。食事にしよ」『隠蔽の感じもないねぇ』
「本当!?みんなー補給が来たぞー!」
ぱあっと笑顔が零れる、薄い空に溶け込むような色の髪と何処までも澄んだ碧い輝く瞳、ジラとトゥナーは戦場では決して気を抜かない停戦中だろうが、見張りと後退し一休みしている間も、寝ている時さえも気を緩めた事がないそんな2名をナギという少年は戦場で混乱の淵に叩き落とした。
「………生きていたのか」
「全くの他人の空似ではないですね」
ジラとトゥナーは戸惑いながらもテントに向かい、兵士達の様子や怪我の具合に魔人の話を聞く事にした…。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私を裏切った夫が、後悔しているようですが知りません

藤原遊
恋愛
政略結婚として、公爵家に嫁いだ私は 愛のない夫婦関係を「仕事」だと思い、正妻の役目を果たしてきた。 夫が愛人を持つことも、 その子を屋敷に迎え入れることも、黙って受け入れてきた。 けれど―― 跡取りを、正妻の子ではなく愛人の子にする。 その言葉を、人前で軽く口にした瞬間。 私は悟ったのだ。 この家では、息子を守れないと。 元々、実家との間には 「嫡子以外の子は実家の跡取りにする」という取り決めがあった。 ならば話は簡単だ。 役目を終えた私は、離縁を選ぶ。 息子と共に、この家を去るだけ。 後悔しているようですが―― もう、私の知るところではありません。

召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?

浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。 「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」 ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~

ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」 義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。 父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。 けれど―― 公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。 王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。 さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。 そして下されたのは――家ごとの褫奪。 一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。 欲しがったのは肩書。 継いだのは責任。 正統は叫びません。 ただ、残るだけ。 これは、婚約を奪われた公爵令嬢が “本当に継がれるべきもの”を証明する物語。

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

処理中です...