あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅

第7幕 開幕×Stage.7 始動

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通称《魔王録》一部を抜粋する、以下を参照………。

魔王とはステータスに冠する名称であり各魔王の真名を識るのは……………現在いない(※内容が変更する場合あり)
魔王は支配者であり《アタラクシア》の使者、代理者として神々と疎通を計り《アタラクシア》を統治する…………(※内容が変更する場合あり)
その手足となるは魔人、下位、中位、上位、最上位が存在し身分差は徹底されている、その全ての魔人の頂点に立つ者こそが魔神皇(※魔人に関しては《魔人録》を参照)である、魔人を制御し魔王の命令を速やかに完遂させるべき存在である。尚、魔神皇は✕✕✕✕✕✕る事でし✕✕✕✕い(※詳しくは《魔人録》を参照)
魔王と魔人の役割に関しては現在大幅な内容の改訂が必要であり、現在内容を修正中である。
これは魔王達の弱体化に伴い、魔人との力関係が大幅に狂った事による事象である。

尚、この書は生物として成立している……………。

第7幕
「転移と収納が使えて良かったな」
崇幸が聳える山を見上げ、次々集まる病に罹った町人達の状態を診ていく、栄養失調や高熱、酷い咳…特にノイズが連れて来たミュナイを初め老人や子供の状態が酷い、さてどうしたものか…。
「ヒュー、シュー」
「カッコいい…」
「おーすげ」
ノイズが名を呼び口笛を吹くと何処からともなく、オオカミの様な獣が側にと大きな翼を持つ鷹の様な鳥がノイズの肩に止まり、イザラとイデアが喜んだ。
「へえ、ドッグトンガとコーガンドだな。よく手懐けたな」
「こっちのドッグトンガがヒューで、コーガンドがシューだよ。こいつらがケガしてたのを助けてから手を貸してくれる、2匹ともあの山で産まれたんだ…山がおかしくなってからは怯えて行かなくなったけど」
「ふうん、ヒューちゃんとシューちゃんはあの山の魔王に怯えてるって。突然あの山に来て出ていかないで困っているって」
「え?ヒューとシューの言葉が分かるのか?」
「まあ」
「それは羨ましいなぁ…」
ノイズがヒューとシューの紹介をしジラが関心し、懐記が2匹と会話した内容を伝えればノイズは何処か寂しげに笑う。
「喋れなくてもノイズっちとジュナイっち、ミュナイっちが大好きだってさ」
「ヒュー、シューありがとう」
「懐記君、1度《黒鳶》に戻ろう。町の人達は飛行船で診てからにしよう、明日には出発出来る」
「オッケ、ノイズっち。ミュナイっちとこの人達は預かるわ、ノイズっちも来てヒューっちとシューっちも」
「来てくれるのか?報酬も……何も用意出来ない…金も本当に少しだけした」
「俺にも親友がいるからな、報酬はいいよ。山、一緒に行こう」
「俺も会いたいやつがいるから、ノイズの気持ち分かる」
チェカとギーギスが何も払えないというノイズの肩に手を置き、笑ってみせる。
「う…ありがとう」
「さ、行こう。詳しい話しは空の上でな、よし行こう」
「え?」
涙ぐむノイズ、崇幸は空を指して転移を行った…。

Stage.7
「久しぶりのダンジョン楽しめました、カトゥーシュカ殿、また行きましょう」
「…………申し訳ないですがこれ限りで」
「……嫌と言ったら?」
「……」
肉ダンジョンから《空船》に戻ったカトゥーシュカとアガニータ、肉ダンジョンでは流石というべき隙も無い魔法と剣で魔物を圧倒し短時間で最終階層まで到達、これにはカークやエンフ達も舌を巻き拍手が贈られた位だ。
アガニータは楽しんだらしくまたとは言うがトラングの手前、これでとカトゥーシュカは格上の相手に伝えるが相手は意に介さない。
「別に構わないでしょう?」
「他の者を誘って下さい、私は失礼する」
「では、また」
面倒な相手に目を付けられてしまった…とカトゥーシュカは内心嘆息する、トラングに何を言われるか只さえここにアガニータがいるせいでカトゥーシュカにのみトラングのあたりが強い、ご機嫌取りにトラングの好きな肉ダンジョンのボスの肉でも渡そうかと考え、皇国の家に転移札で戻った…。

「明日には《ナイジアナ皇国》の皇帝と謁見だけれど、何か手土産があった方がいいかな。何が好きかラジカとコーカスさんは知っている?」
「そうですね、噂では酒が好きかと」
「ええ、酒と甘い物は好きではないですね。明日謁見するのは千歳さん、ラジカ殿、アガニータ様、私で良いでしょう。お忙しい方ですしね」
「そうだね、手帳に名があるという事と蒐集家さんが作ったあの薬の解毒剤を渡すのと商業エリアの紹介位だしね」
《空船》の執務室で千歳が仕事を行う、ラジカとコーカスに尋ねれば軽い返答に千歳も頷いた。
「失礼しますよ」
「おかえりなさい、アガニータ様。コーヒーでも飲みます?」
「ああ、頂くとしようか」
「どうでした?肉ダンジョンは?」
「楽しめました、些か物足りない感じはしますが」
アガニータが戻りコーカスがポットに入れていた温かいコーヒーをカップに注ぎアガニータに渡す、ラジカがダンジョンの感想を聞けば機嫌よい返事が返ってくる。
「今、明日の事を話していたんです」
「ああ、《ナイジアナ皇国》は美しく古い建物が多いですから観光も楽しめますよ。様々な種族が混じり栄えている国ですし変わった物が沢山あります」
「現皇帝も様々な種の血を引く、お美しい方ですね」
「それは会うのが楽しみだね」
ラジカもコーヒーを貰いミルクと混ぜて飲む、アガニータは砂糖を多めにティースプーンで掻き混ぜゆっくりと飲み、コーカスはそのままブラックで、千歳はミルクと砂糖を混ぜて明日の事を考えつつ仕事を片付けていった。

《ナイジアナ皇国》の首都《ジアナ》皇城をぐるりと囲む様に建物が並び、至る所に水路が敷かれ人々はこの古き良き街並みを愛し…そしてこの国の闇の部分から目を逸らし生活を営んでいた。
生まれつきの身分が決して覆らない国、人口密度も高く出稼ぎにくる村人も多く、人の出入りも激しい国。
「ニンム……スイコウ……コウテイ…」
この国の暗部貧民街、独自のコミュニティが形成されたその貧民街の奥の奥、フードを被った男か女かも分からない人物が呟く、その周囲には口元をだらりと開け目は虚ろな者達が転がっていた。
「ヒツヨウ…チ…ヒツヨウ」
『……っ!』
フードの人物の手には鳥籠の様な木で出来た檻、中には傷だらけの子ども…身体を震わせ怯え、手にはクリーム色の卵を持ちフードの人物が齎す物に必死に耐えていく。
「クスリ…チ…ニンム…」
何度も繰り返し同じことを呟き、無慈悲に子どもの腕を爪先で深く抉った…。
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