595 / 1,104
第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅
Stage.7-27 命が軽い場所Ⅳ 決闘会開始前
しおりを挟む
「ああ、そちらの書類はタナトス殿に確認を。これは私の方で、この件は千歳殿に……牢獄の民の身分証はこれを。崇幸殿の船の《ノゼバ国》の民達の仕事の振り分けと住居は…分かりました」
グローリー宅の奴隷ギルドでヴィッセがスマートフォンとタブレット、PCを活用しタナトスの仕事をこなしていた。
「ヴィッセ支配人代理、お茶を淹れました。休みむしょう」
「ありがとうございます、ソーンさん。この書類が片付いたら休みます」
「分かりました、私はこちらを」
「確認が終わった物です、《ノゼバ国》の身分証予備含む4,500枚用意出来ました」
「了解しました、神々に頼み先に《黒鳶》に運んで魔力を注ぐ様に依頼します。此処に情報が出るので識殿達に把握して貰うように」
『分かったわぁん、ヴィッセちゃんも少し休んで~転送しとくからぁ』
「はい」
椅子に少し深く身体を預けソーンが置いた蜂蜜入りの茶の香りを楽しむ、疲れるというよりかはタナトスの業務量にドン引きしているヴィッセだった。
最上位の魔人だからこそこなせる脳と魔力と体力、並の魔人ならば悲鳴が上がる仕事量、いくら《ノゼバ国》の難民や牢獄の件が重なっているとはいえ尋常じゃない仕事量だった。
「戻りました」
「支配人!おかえりなさい、お茶淹れますよ」
「頂きます」
「………」
「なんです?」
「調整は終わりましたか?」
「ええ」
「あの魔人ですが…」
「明日になれば分かりますよ」
ヴィッセが急ぎでタナトスに確認して欲しい書類を渡し無言で見つめればタナトスがいつもの無愛想な表情で尋ねる、書類を捲る手は止まらないままヴィッセの顔色だけが曇っていく。
「勝ちますよ、牢獄を手に入れた後の業務もお願いしますよ。忙しくなりますから」
「……魔人を貴方は殺せますよね?」
「あの魔人を殺して欲しいんですか?」
「それが最も簡単な事かと…カイムやメシュレラ殿はあの魔人の正体に気付いていると思います…危険過ぎる」
「私の仕事は決闘会に勝ち支配者になる事ですが?」
「ええ……申し訳ない、無理を言いました」
「いえ、明日迄特に用はないのでこの後は此処で仕事をします」
「なら、お茶にしてからにしましょう」
「パンケーキとジャムがあります、ウォルゾガさんからです」
ソーンとワンズが準備し、テスナがそれぞれの卓上にカトラリー類を用意してくれる。
ヴィッセは一抹の不安を抱えタナトスを見るがタナトスはいつもと変わらぬ様子で書類に目を通し、準備が出来る間も仕事を片付けていく、明日決闘会という戦いが行われるようには見えない程落ち着いている。
「どうぞ、今日のお茶は花蜜のお茶です。甘味がありますが飲みやすいですよ」
「ありがとうございます、良い香りですね。カフェにも入れて貰います」
「はい」
ヴィッセが礼を言い飲めば、テスナとソーンも嬉しそうにしている、タナトスは特に何も言わずパンケーキを食べて夜迄仕事をこなした…。
「子供の罪人……か」
「それ様の施設を造ろうか、何の罰も無くそのままと言い訳にはいかないか…」
「この国と言いますか大半の国は罪の重さで処罰が下されます、そこに年齢は考慮されません。受ける罰の重さは同じです」
「チキちゃん達が連れて来てくれた子供達の様子が酷いです…レグちゃんがケガを治してくれたんですが…」
「受けた傷やされた事、自分がした事がトラウマで心神喪失状態…」
大河と千歳、ラジカと舵、燈火が牢獄の広場に集まりテントの中で治療が施された子供達の状態に心を沈ませた。
身体の欠損が治っても心は戻らなかった、食事を与えれば呑み込む力、言葉も届くが反応も薄く喋れない、本当にあと少しで死ぬ所だった子供達。
チキ達が最初に会った兄弟達は今は眠っているが、痩せ細りこちらも状態が酷い物だった。
「親殺しならば良くて奴隷落ちです、国によっては即処刑の場合もあります。この国の特殊な所は罪の重さに関係なく此処に入れられると言った所ですね」
「古くからの法によって罪人は此処へと、この法は皇帝でも変えられません。初代皇帝がそう制定しましたから」
ラジカの話しにやって来たコーカスが付け加える、千華やカイムとヤハネ達に数外個体魔王達がくまなく探し全ての住民達を広場に集めきったのはつい先ほど…いくらこちらが手を尽くしても彼らを他の所に移動をさせる事が今は出来ない。
「薬がたりませんね」
「おーい薬草ダンジョンから戻ったぞ」
「此方は肉ダンジョンからです」
「魚ダンジョンからも」
「こっちは卵ダンジョンに行って来た」
蒐集家がテントから外に出て薬が不足した事を言えば丁度、ストフスやシヴァ、ジゼドやとチャス達がダンジョンからのドロップ品を届けに来てそのまま食事作りや薬作りの手伝いに入った。
「蒐集家さんも休んで、食事も」
「私は疲労など感じませんから、それよりも子供達が危ないですね。食事を食べはしますが少量なので栄養が行き届かない、衰弱が激しいのでレシピを渡しますから栄養ドリンクを用意してください」
「僕が作ります」
「俺も手伝うよ」
「お願いします、材料は薬草ダンジョンの物と果物、野菜を使って下さい」
蒐集家が収納空間から本を出しそれを燈火と舵に渡し、2人は早速取り掛かる。
「私は薬作りがあるので」
「俺も手伝おう」
「どうぞ」
「僕は決闘会の会場が出来たから確認に行くよ」
「私も是非」
「私はダンジョンに行きますよ」
千歳はラジカとコーカスを連れ決闘会の会場へ、アガニータはダンジョンへ向かった…。
《ナイジアナ皇国》の皇城の地下、ヴリトゥユは歴代の皇帝達や皇族の絵が飾られた部屋にいた。
「……」
部屋の中の長い廊下の壁には絵画と黄金のプレートには名と生誕から没年が表記されている、そして皇帝達の絵画の前には皇帝達が使った剣が飾られていた。
「……」
奥に行けば行くほど近代の皇族と皇帝達の物になる、ヴリトゥユの前の皇帝の絵画の元に行くにはちょっとした時間を要す、此処には例外なく皇族しか入る事が赦されない為騎士達は扉の外で待つ、此処に皇帝を害する物が何もないという証だった。
「父上…」
目当ての絵画の前で足を止める、等身大の絵画にはヴリトゥユの父が描かれていた。
「明日私はあの牢獄へ向かいます、あの魔人に会い真実を…父上どうか私にあの魔人に立ち向かう勇気を…」
ヴリトゥユはそう言い前皇帝の剣を借り受ける、ヴリトゥユが成人した直後に崩御した父、肖像画の中の父は皇帝の座に就いて間も無くの頃の物で青年の頃の姿だった。
「私は真実が知りたい」
皇位継承権第1位の者は1度はあの魔人に会わなければならいと初代皇帝が定めた法に則り、皇太子時代に牢獄へ足を運んだ事がある。
初めて見る魔人、異質で歪で禍々しい、歴代の皇帝を暗殺した事もあるという物騒な話しすらある魔人、真実は皇帝にさえも伝わらない、証拠がないという理由で放置され続けている化け物。
『次の皇帝ですぇはじめましてぇフゥですぅよろしくおねがいしますぅ』
そう軽く挨拶したあの魔人を見た瞬間の足元から得体の知れない物が這うような気味の悪い感覚、それ以来1度たりともあの牢獄へ足を向けた事はない、歴代の皇帝達もそうだったと教えられた。
「また来ます」
剣を収納袋にしまい外へと向かう、扉の一番最初に眼に入る初代皇帝の絵はよく現皇帝のヴリトゥユに似ていた…。
グローリー宅の奴隷ギルドでヴィッセがスマートフォンとタブレット、PCを活用しタナトスの仕事をこなしていた。
「ヴィッセ支配人代理、お茶を淹れました。休みむしょう」
「ありがとうございます、ソーンさん。この書類が片付いたら休みます」
「分かりました、私はこちらを」
「確認が終わった物です、《ノゼバ国》の身分証予備含む4,500枚用意出来ました」
「了解しました、神々に頼み先に《黒鳶》に運んで魔力を注ぐ様に依頼します。此処に情報が出るので識殿達に把握して貰うように」
『分かったわぁん、ヴィッセちゃんも少し休んで~転送しとくからぁ』
「はい」
椅子に少し深く身体を預けソーンが置いた蜂蜜入りの茶の香りを楽しむ、疲れるというよりかはタナトスの業務量にドン引きしているヴィッセだった。
最上位の魔人だからこそこなせる脳と魔力と体力、並の魔人ならば悲鳴が上がる仕事量、いくら《ノゼバ国》の難民や牢獄の件が重なっているとはいえ尋常じゃない仕事量だった。
「戻りました」
「支配人!おかえりなさい、お茶淹れますよ」
「頂きます」
「………」
「なんです?」
「調整は終わりましたか?」
「ええ」
「あの魔人ですが…」
「明日になれば分かりますよ」
ヴィッセが急ぎでタナトスに確認して欲しい書類を渡し無言で見つめればタナトスがいつもの無愛想な表情で尋ねる、書類を捲る手は止まらないままヴィッセの顔色だけが曇っていく。
「勝ちますよ、牢獄を手に入れた後の業務もお願いしますよ。忙しくなりますから」
「……魔人を貴方は殺せますよね?」
「あの魔人を殺して欲しいんですか?」
「それが最も簡単な事かと…カイムやメシュレラ殿はあの魔人の正体に気付いていると思います…危険過ぎる」
「私の仕事は決闘会に勝ち支配者になる事ですが?」
「ええ……申し訳ない、無理を言いました」
「いえ、明日迄特に用はないのでこの後は此処で仕事をします」
「なら、お茶にしてからにしましょう」
「パンケーキとジャムがあります、ウォルゾガさんからです」
ソーンとワンズが準備し、テスナがそれぞれの卓上にカトラリー類を用意してくれる。
ヴィッセは一抹の不安を抱えタナトスを見るがタナトスはいつもと変わらぬ様子で書類に目を通し、準備が出来る間も仕事を片付けていく、明日決闘会という戦いが行われるようには見えない程落ち着いている。
「どうぞ、今日のお茶は花蜜のお茶です。甘味がありますが飲みやすいですよ」
「ありがとうございます、良い香りですね。カフェにも入れて貰います」
「はい」
ヴィッセが礼を言い飲めば、テスナとソーンも嬉しそうにしている、タナトスは特に何も言わずパンケーキを食べて夜迄仕事をこなした…。
「子供の罪人……か」
「それ様の施設を造ろうか、何の罰も無くそのままと言い訳にはいかないか…」
「この国と言いますか大半の国は罪の重さで処罰が下されます、そこに年齢は考慮されません。受ける罰の重さは同じです」
「チキちゃん達が連れて来てくれた子供達の様子が酷いです…レグちゃんがケガを治してくれたんですが…」
「受けた傷やされた事、自分がした事がトラウマで心神喪失状態…」
大河と千歳、ラジカと舵、燈火が牢獄の広場に集まりテントの中で治療が施された子供達の状態に心を沈ませた。
身体の欠損が治っても心は戻らなかった、食事を与えれば呑み込む力、言葉も届くが反応も薄く喋れない、本当にあと少しで死ぬ所だった子供達。
チキ達が最初に会った兄弟達は今は眠っているが、痩せ細りこちらも状態が酷い物だった。
「親殺しならば良くて奴隷落ちです、国によっては即処刑の場合もあります。この国の特殊な所は罪の重さに関係なく此処に入れられると言った所ですね」
「古くからの法によって罪人は此処へと、この法は皇帝でも変えられません。初代皇帝がそう制定しましたから」
ラジカの話しにやって来たコーカスが付け加える、千華やカイムとヤハネ達に数外個体魔王達がくまなく探し全ての住民達を広場に集めきったのはつい先ほど…いくらこちらが手を尽くしても彼らを他の所に移動をさせる事が今は出来ない。
「薬がたりませんね」
「おーい薬草ダンジョンから戻ったぞ」
「此方は肉ダンジョンからです」
「魚ダンジョンからも」
「こっちは卵ダンジョンに行って来た」
蒐集家がテントから外に出て薬が不足した事を言えば丁度、ストフスやシヴァ、ジゼドやとチャス達がダンジョンからのドロップ品を届けに来てそのまま食事作りや薬作りの手伝いに入った。
「蒐集家さんも休んで、食事も」
「私は疲労など感じませんから、それよりも子供達が危ないですね。食事を食べはしますが少量なので栄養が行き届かない、衰弱が激しいのでレシピを渡しますから栄養ドリンクを用意してください」
「僕が作ります」
「俺も手伝うよ」
「お願いします、材料は薬草ダンジョンの物と果物、野菜を使って下さい」
蒐集家が収納空間から本を出しそれを燈火と舵に渡し、2人は早速取り掛かる。
「私は薬作りがあるので」
「俺も手伝おう」
「どうぞ」
「僕は決闘会の会場が出来たから確認に行くよ」
「私も是非」
「私はダンジョンに行きますよ」
千歳はラジカとコーカスを連れ決闘会の会場へ、アガニータはダンジョンへ向かった…。
《ナイジアナ皇国》の皇城の地下、ヴリトゥユは歴代の皇帝達や皇族の絵が飾られた部屋にいた。
「……」
部屋の中の長い廊下の壁には絵画と黄金のプレートには名と生誕から没年が表記されている、そして皇帝達の絵画の前には皇帝達が使った剣が飾られていた。
「……」
奥に行けば行くほど近代の皇族と皇帝達の物になる、ヴリトゥユの前の皇帝の絵画の元に行くにはちょっとした時間を要す、此処には例外なく皇族しか入る事が赦されない為騎士達は扉の外で待つ、此処に皇帝を害する物が何もないという証だった。
「父上…」
目当ての絵画の前で足を止める、等身大の絵画にはヴリトゥユの父が描かれていた。
「明日私はあの牢獄へ向かいます、あの魔人に会い真実を…父上どうか私にあの魔人に立ち向かう勇気を…」
ヴリトゥユはそう言い前皇帝の剣を借り受ける、ヴリトゥユが成人した直後に崩御した父、肖像画の中の父は皇帝の座に就いて間も無くの頃の物で青年の頃の姿だった。
「私は真実が知りたい」
皇位継承権第1位の者は1度はあの魔人に会わなければならいと初代皇帝が定めた法に則り、皇太子時代に牢獄へ足を運んだ事がある。
初めて見る魔人、異質で歪で禍々しい、歴代の皇帝を暗殺した事もあるという物騒な話しすらある魔人、真実は皇帝にさえも伝わらない、証拠がないという理由で放置され続けている化け物。
『次の皇帝ですぇはじめましてぇフゥですぅよろしくおねがいしますぅ』
そう軽く挨拶したあの魔人を見た瞬間の足元から得体の知れない物が這うような気味の悪い感覚、それ以来1度たりともあの牢獄へ足を向けた事はない、歴代の皇帝達もそうだったと教えられた。
「また来ます」
剣を収納袋にしまい外へと向かう、扉の一番最初に眼に入る初代皇帝の絵はよく現皇帝のヴリトゥユに似ていた…。
10
あなたにおすすめの小説
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~
ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」
義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。
父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。
けれど――
公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。
王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。
さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。
そして下されたのは――家ごとの褫奪。
一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。
欲しがったのは肩書。
継いだのは責任。
正統は叫びません。
ただ、残るだけ。
これは、婚約を奪われた公爵令嬢が
“本当に継がれるべきもの”を証明する物語。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる