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第013部 序列第13位と生きた山脈×まだまだ続くよ空の旅
第10話 奴隷落ち冒険者パーティー
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まさか…こんな目に逢うとは…いつもの護衛運搬依頼だった、C級の冒険者パーティー《鋼の足》のメンバー4名は2名を片足片腕を損失し残った2名も満身創痍、依頼主の商人も瀕死の重症、従者2人を死なせてしまった。
「現在お前らを襲った盗賊共の行方は知れずだ、手際が良い。契約上商人の護衛失敗に関しての処罰は無いがお前達が負った傷の治療の金だが」
「払えるわけねぇな」
「奴隷落ちで金を貯めて買い戻す、仲間の治療を頼む」
「腕や足を元に戻せる程の物は冒険者ギルドでも商業ギルドでも用意出来ん、出来ても依頼主が優先される」
冒険者ギルドの小汚ない椅子に座ったギルドマスターが腕を組み渋い顔をしている、依頼主の商人とて荷を奪われた挙げ句自身も瀕死だ、下手をすれば《鋼の足》よりも莫大な借金を背負う。
「……ああ、勿論だ。護りきれなかった」
「……すまなねぇ事をしちまった」
《鋼の足》のリーダーともう1名も傷が完全に癒えた訳でもない、たった4人の冒険者パーティーに数十名の盗賊……命からがら逃げるのに必死で無我夢中でなんとか荷を捨て商人を抱えて此処まで戻って来たのだ。
「お前らはこの《エンビ》の看板パーティーの1つだ、なるべく金が嵩まないように…」
「ワゥンダ、失礼するよ」
「なんだ、スカンド、今大事な用が…」
「その件ですごい話しを持ってきたよ」
冒険者ギルドの一応の応接室に入って来たのは馴染みの商業ギルドのマスター小太りのスカンド、その後ろには数名の青年達が立っていた…。
「まず、話しは皆さんの怪我の治療が終わってからにしますね」
「すぐ治るから」
綴と詠斗がワゥンダ達に案内されて転移でやって来た治療院で、横たわり苦しむ《鋼の足》のメンバーと息も微かに巻かれた包帯から血が滲み出ている商人のケガをレグの回復魔法が入った魔石を使い、手足と怪我の再生と治療を行いゆっくりと3名の意識がはっきりと戻った。
「俺の足…」
「腕が…リーダー!腕が!」
「ああ、俺達も治して貰った」
「うう!おまえら!よがっだよぉ」
《鋼の足》のメンバーが泣き笑い仲間同士喜び合う、商人も目を覚まし命が助かった事にほっとするが失った物の大きさに複雑な表情を浮かべていた。
「お前らの傷を治したのはあっちだ、今使った魔法は……俺やこの治療院の薬師達も忘れる。奴隷の手続きがあるからな」
「勿論だ、仲間や依頼主のケガと腕と足…一生掛けて払える物ではないだろうが尽くさせて貰う、俺は《鋼の足》リーダーヤスガだ」
「あ、ありがどぉな。俺はトチハだぞ」
「足と怪我ありがとうございます、俺はチャタパです」
「腕をありがとう、恩は一生掛けて返す。俺はオフタフだ」
「私は1人でやっている商人のチヒクグと申します、怪我の治療をありがとうございます…」
「元気になられて良かったです、僕達は《アウトランダーズ商会》の者です。詳しい話しをしたいので、僕達の食事をしながらでどうですか?」
「い、いやそんなこちらはこれから貴方に買われる奴隷の身だ」
「気にしないでよ、チヒクグさんも」
「俺も良いか?丁度飯時だし、アコミアとキッフもいるしなーお前ら此処から離れるんだろ?別れの飯だ!」
「おい、ワゥンダ…」
「良いですよ、スカンドさんも一緒に」
「い、いやあ、いいんですか?」
「ギルマス、酒はないよ。また来るし店やるし」
「そうだな、アンタ酒癖悪いし」
「固いこと言うなよー」
「じゃ、行くよ」
「おお!転移かすげえよな!どこ行くんだ?」
「空」
『え?』
アコミアとキッフがワゥンダの乗っかりに呆れ、詠斗に転移で何処に向かうか尋ね、返って来た答えに声を揃えた…。
「…まだ飲んでいるのか?」
授業が終わり子供たちや授業を受けていた者達と話や質問に答え、もう間も無く夕方になるであろう時間にイシュターが食堂へと戻れば、まだ飲み会は続き大勢の人々も加わりごちゃごちゃになっていた。
「あちゃ、ここで飯食えるか?」
「崇幸っち達ラウンジにいこ」
「カレーにしました」
「お、それは嬉しいな行こう。イシュターさんは?」
「私はここで適当につまむ」
「おけ、食堂はまだまだ料理してるし適当に食べて」
「ああ…」
「お、イシュターなんか酒ない?」
「ある」
「お、飲ませてくれよ」
「古代龍の酒かよ、いいじゃん」
「それは興味深い、是非」
「…」
地べたて酒瓶や盃、ビールの缶やワイン等の飽き容器を転がし兎に角飲んで食べるジラ達、酒瓶を抱えて寝ている民達や具合が悪くても更に酒を飲む者達、ひっちゃかめっちゃかな状況にイシュターは静かに収納から酒の龜と杯を出し風魔法で注いで各自に渡した。
「ん?なんか色んな匂いがするな」
「んぁ、のめのめ」
「古代龍の酒ありがたく…」
「これは…」
『うっ、げぇ』
イシュターの酒を飲んだ者達が一斉に口を抑え呻く、1口飲んだだけで喉が焼ける、熱い、身体の全身の血が沸き立つ様な体内に入れたら良くない物を入れた…あ、変な汗出て来た。
「酔いは冷めたな」
「お、おい、イシュター!何だこの酒」
「…精霊王から献上された薬酒(やくしゅ)だ…普通は薄めて飲む」
「はぁ!?そのまま飲んだぞ!きっつ」
「いや、いける…」
喉を押さえ呻くジラ、シュリは口を両手で塞ぎフォンはもう顔が青白い中、マユラの目は据わり薬酒を飲んでいた。
「………風呂に行ったらどうだ?酔いは冷めただろう?薬酒だからな滋養強壮、回復、酔いも冷める…味は飲んだ通りだ」
「う…」
「風呂から戻ったら片付けをしよう、私も手伝う」
「ああ、ごめん。飲み過ぎたな。しっかし不味い酒だっ…マユラ?」
「マユラ様!」
「あ…もうダメ…」
「フォン!?」
イシュターの冷えた眼差し苦しむジラはイシュターの視線の先で、酒や食べた食器等を片付けてくれているゴーレムやヒヨコやおりがみの子達に、食器を運ぶ動物やお化野菜達…を見たジラが決まり悪そうにしてイシュターに謝ればマユラが倒れシュリが駆け寄り、フォンが口元を押さえ外に出ようとすれば酒瓶を抱えて気持ちよさそうに寝ているフェシェスタの足に躓いた。
「う~んフォン?なぁに~」
「うっ…ダメ…」
「え、え?な、何?え?……にゅぎゃあぁぁぁぁ!!!フォンが吐いたぁ!」
「お、おいフォン大丈夫か?」
「むり」
「うぇぇぇーフォンにはかれたぁ」
寝起きで酔った弟に吐かれ吐しゃ物まみれのフェシェスタ、半泣き状態で途方に暮れていると動物達が慰めてくれた。
「う、う、うぇ」
「ほら、フェス、風呂行こうぜ。フォンは運ぶから、シュリもマユラ担いでくれ」
「う、うん…」
「そうだな」
ふらふらしているフォンをジラが背負い、シュリがマユラを抱えてほぼ泣いているフェシェスタを慰めつつ風呂へと向かった。
『イシュター様、その薬酒を良ければ分けてくれませんか?《ナイジアナ皇国》の貧民街で栄養や滋養が必要な方々に…貴重な物かと思いますが…』
「構わない沢山ある…果物を擦った物や蜂蜜、ミルクで薄めて飲めば良い。作り方はこの本に載っている」
【ありがとうございます、すぐに神々に頼んで運びます】
「ああ…」
風早から頼まれ収納空間から樽をいくつも出せばすぐさま樽が消えていく、嘗て物好きな精霊王が作った不味い酒…酒が好きなドラゴンなら飲むだろうと押し付けられた物だった。
「役に立つなら良い…今度会ったら…味をどうにかしろと伝えて、また貰おうか…」
イシュターはそう言い、地面に転がった酒瓶を拾い始めた…。
「現在お前らを襲った盗賊共の行方は知れずだ、手際が良い。契約上商人の護衛失敗に関しての処罰は無いがお前達が負った傷の治療の金だが」
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「お前らはこの《エンビ》の看板パーティーの1つだ、なるべく金が嵩まないように…」
「ワゥンダ、失礼するよ」
「なんだ、スカンド、今大事な用が…」
「その件ですごい話しを持ってきたよ」
冒険者ギルドの一応の応接室に入って来たのは馴染みの商業ギルドのマスター小太りのスカンド、その後ろには数名の青年達が立っていた…。
「まず、話しは皆さんの怪我の治療が終わってからにしますね」
「すぐ治るから」
綴と詠斗がワゥンダ達に案内されて転移でやって来た治療院で、横たわり苦しむ《鋼の足》のメンバーと息も微かに巻かれた包帯から血が滲み出ている商人のケガをレグの回復魔法が入った魔石を使い、手足と怪我の再生と治療を行いゆっくりと3名の意識がはっきりと戻った。
「俺の足…」
「腕が…リーダー!腕が!」
「ああ、俺達も治して貰った」
「うう!おまえら!よがっだよぉ」
《鋼の足》のメンバーが泣き笑い仲間同士喜び合う、商人も目を覚まし命が助かった事にほっとするが失った物の大きさに複雑な表情を浮かべていた。
「お前らの傷を治したのはあっちだ、今使った魔法は……俺やこの治療院の薬師達も忘れる。奴隷の手続きがあるからな」
「勿論だ、仲間や依頼主のケガと腕と足…一生掛けて払える物ではないだろうが尽くさせて貰う、俺は《鋼の足》リーダーヤスガだ」
「あ、ありがどぉな。俺はトチハだぞ」
「足と怪我ありがとうございます、俺はチャタパです」
「腕をありがとう、恩は一生掛けて返す。俺はオフタフだ」
「私は1人でやっている商人のチヒクグと申します、怪我の治療をありがとうございます…」
「元気になられて良かったです、僕達は《アウトランダーズ商会》の者です。詳しい話しをしたいので、僕達の食事をしながらでどうですか?」
「い、いやそんなこちらはこれから貴方に買われる奴隷の身だ」
「気にしないでよ、チヒクグさんも」
「俺も良いか?丁度飯時だし、アコミアとキッフもいるしなーお前ら此処から離れるんだろ?別れの飯だ!」
「おい、ワゥンダ…」
「良いですよ、スカンドさんも一緒に」
「い、いやあ、いいんですか?」
「ギルマス、酒はないよ。また来るし店やるし」
「そうだな、アンタ酒癖悪いし」
「固いこと言うなよー」
「じゃ、行くよ」
「おお!転移かすげえよな!どこ行くんだ?」
「空」
『え?』
アコミアとキッフがワゥンダの乗っかりに呆れ、詠斗に転移で何処に向かうか尋ね、返って来た答えに声を揃えた…。
「…まだ飲んでいるのか?」
授業が終わり子供たちや授業を受けていた者達と話や質問に答え、もう間も無く夕方になるであろう時間にイシュターが食堂へと戻れば、まだ飲み会は続き大勢の人々も加わりごちゃごちゃになっていた。
「あちゃ、ここで飯食えるか?」
「崇幸っち達ラウンジにいこ」
「カレーにしました」
「お、それは嬉しいな行こう。イシュターさんは?」
「私はここで適当につまむ」
「おけ、食堂はまだまだ料理してるし適当に食べて」
「ああ…」
「お、イシュターなんか酒ない?」
「ある」
「お、飲ませてくれよ」
「古代龍の酒かよ、いいじゃん」
「それは興味深い、是非」
「…」
地べたて酒瓶や盃、ビールの缶やワイン等の飽き容器を転がし兎に角飲んで食べるジラ達、酒瓶を抱えて寝ている民達や具合が悪くても更に酒を飲む者達、ひっちゃかめっちゃかな状況にイシュターは静かに収納から酒の龜と杯を出し風魔法で注いで各自に渡した。
「ん?なんか色んな匂いがするな」
「んぁ、のめのめ」
「古代龍の酒ありがたく…」
「これは…」
『うっ、げぇ』
イシュターの酒を飲んだ者達が一斉に口を抑え呻く、1口飲んだだけで喉が焼ける、熱い、身体の全身の血が沸き立つ様な体内に入れたら良くない物を入れた…あ、変な汗出て来た。
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「お、おい、イシュター!何だこの酒」
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「はぁ!?そのまま飲んだぞ!きっつ」
「いや、いける…」
喉を押さえ呻くジラ、シュリは口を両手で塞ぎフォンはもう顔が青白い中、マユラの目は据わり薬酒を飲んでいた。
「………風呂に行ったらどうだ?酔いは冷めただろう?薬酒だからな滋養強壮、回復、酔いも冷める…味は飲んだ通りだ」
「う…」
「風呂から戻ったら片付けをしよう、私も手伝う」
「ああ、ごめん。飲み過ぎたな。しっかし不味い酒だっ…マユラ?」
「マユラ様!」
「あ…もうダメ…」
「フォン!?」
イシュターの冷えた眼差し苦しむジラはイシュターの視線の先で、酒や食べた食器等を片付けてくれているゴーレムやヒヨコやおりがみの子達に、食器を運ぶ動物やお化野菜達…を見たジラが決まり悪そうにしてイシュターに謝ればマユラが倒れシュリが駆け寄り、フォンが口元を押さえ外に出ようとすれば酒瓶を抱えて気持ちよさそうに寝ているフェシェスタの足に躓いた。
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「うっ…ダメ…」
「え、え?な、何?え?……にゅぎゃあぁぁぁぁ!!!フォンが吐いたぁ!」
「お、おいフォン大丈夫か?」
「むり」
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寝起きで酔った弟に吐かれ吐しゃ物まみれのフェシェスタ、半泣き状態で途方に暮れていると動物達が慰めてくれた。
「う、う、うぇ」
「ほら、フェス、風呂行こうぜ。フォンは運ぶから、シュリもマユラ担いでくれ」
「う、うん…」
「そうだな」
ふらふらしているフォンをジラが背負い、シュリがマユラを抱えてほぼ泣いているフェシェスタを慰めつつ風呂へと向かった。
『イシュター様、その薬酒を良ければ分けてくれませんか?《ナイジアナ皇国》の貧民街で栄養や滋養が必要な方々に…貴重な物かと思いますが…』
「構わない沢山ある…果物を擦った物や蜂蜜、ミルクで薄めて飲めば良い。作り方はこの本に載っている」
【ありがとうございます、すぐに神々に頼んで運びます】
「ああ…」
風早から頼まれ収納空間から樽をいくつも出せばすぐさま樽が消えていく、嘗て物好きな精霊王が作った不味い酒…酒が好きなドラゴンなら飲むだろうと押し付けられた物だった。
「役に立つなら良い…今度会ったら…味をどうにかしろと伝えて、また貰おうか…」
イシュターはそう言い、地面に転がった酒瓶を拾い始めた…。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
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