あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ

第014話 唐揚げ戦争/第14話 唐揚げパーティ

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第014話 唐揚げ戦争
今夜は《空船》の食堂を使ってグローリー宅とベルン宅とニスムの所の魔人の子ども達で揚げ物パーティ…ヴリトゥユを添えてになり、大人たちはひたすら揚げる…揚げる…揚げる…を繰り返す、大所帯だった。
「…………」
「ヴリトゥユ様、どうぞ…揚げたては美味しいですよ」
エピシュが揚げ立てを皿に盛ってヴリトゥユの前に置く、湯気立つ唐揚げをフォークとナイフを使い口に運ぶ、美味だ…肉汁が溢れ口の中は熱い…と感動している場合でもない、エピシュは次々唐揚げを揚げキートは肉に衣を付け、カヌイとチナスは肉を揉み込んでいた。
食欲が凄いとヴリトゥユは眺めている、牢獄が無くなり変わっていく…国や人が変わり…自分はこのまま…次代の皇帝…いや、今はいい。
「あい!」
「これは?」
「ご飯です、唐揚げにはご飯が合うと進めているんです」
「……」
座った席は魔人の子供に挟まれている、その子供が白い粒が纏まった物を渡してくる、エピシュが良ければと進め食べてみれば美味だ、合わせて出された味噌汁というスープも…しかし賑やか過ぎる。
それでいて唐揚げの奪い合いが酷い、魔人の子供が魔法を放つが宙で霧散する。
「こら、魔法はだめ!たくさんあるから」
「ごめーあー!」
「ほら、まだあるからな」
舵が注意し謝る魔人の子供、その横から手が伸び唐揚げが奪われ皿に追加される…のをいくつかのテーブルで行われていた。
「熱いから気を付けてー」
「揚げて残ったら明日のお昼だぞー」
「唐揚げ丼にしたいー」
ベルン達も食べながらせっせと子供達の世話をする、ユインやニト達が衣を付けたり下味を付け揉んでいたりと忙しない。
「野菜も食べてねー魚も焼いたよー」
『あーい』
賑やかな夕食だ、《島船》の住民達も手伝い盛大な唐揚げパーティーは……まだまだ終わらない、ヴリトゥユもいつの間にか子供達の面倒を見て過ごした……。

第14話 唐揚げパーティ
「ただいまーボタンつけんの楽しかったな、50着やって報酬弾んで貰った。オーナーにここの話ししたら来るって」
「帰った、こっちは売り物にならない果物沢山もらった、ジャムにしよう。懐記、砂糖欲しい」
「おかえり、その前に風呂いっとけば?ギーギスっち達は?」
「採取に行ったみたいだな」
チェカとノイズ達も戻り懐記が風呂に促す、試しに解体したダンジョンの肉を外神が運び、これも唐揚げにしようとやり方を懐記が教える。
「臭みがあるし固い」
「お湯で臭みをとって酒に漬けてスパイスを混ぜるのと、お茶で臭みを取るのもやってみるわ。筋やら内臓は小麦粉とかで揉んで臭みを取るわ」
風呂から上がったホセラサイが浅い所のモンスターは固くて美味しくないと言うが懐記が下処理をすれば美味くなると言うので、しっかり目に焼き付ける。
「外神っちフォンちー明日のパンにジャム使うから皮剥いて」
「いいぞ」
「あら、この果物まだ若いわよ。砂糖漬けが向いてるわ。教えてあげる」
「そ、砂糖はあるからそれでー」
「ではチェニエさんに任せます、僕はお風呂へ」
「なるほどわりと簡単に臭みがとれるとは…それに内臓もか…」
外神が風呂に向かい懐記の手際に舌を巻くゴッオデマ、チェニエは手際よくビヒメゴと砂糖漬けを作っていく。
「ドラゴン食いたいんだけどー」
「明日ね明日。せっかくだからステーキにするわ」
フォンが果物を向きフェシェスタが肉の下処理をしている、イシュターは外神が解体した物をエクトのゴーレムを通して《アタラクシア》に送っていた。
「すごい家だなファー」
「ほんとほんと、チェカのお招きで来ましたよ」
「やあ、ラルネーニュ、サロスーラジェ。茶でも飲むか?」
「頂こうか」
「どうもー」
新たに家を訪れたのはチェカ達が仕事を貰った服飾店のオーナーの悪魔サロスーラジェとその操者のラルネーニュ、ファーツコクスが茶を用意した。
「また客か、風呂入る?」
「今、ノイズが貰った果物の湯にしたぞ。気持ち良いから是非」
「…異界の者達は風呂えを進めるのが挨拶なのか?」
「良い物だから進めたいと、私もこれから入るがどうだ?」
「このお茶も美味いね、良い匂いもするし。俺風呂行こうっと、マイスターも行きましょうよ」
「それも良いが、彼らの装いも気になる所だ」
「後でゆっくり聞けばいい、買い取りや家の注文も受け付けてくれている。しかもかなり格安で」
「それも興味深い…」
「家!?すごい!俺も頼みたい!」
ジラが増えた面子に風呂を進めシュリも賛同し、果物の香りをする茶を飲みながら少し戸惑うサロスーラジェだが、ジラや懐記達の服に興味を示しラルネーニュは家という単語に目を輝かせる。
「そうよ、造り方教えて貰うしーその家に置く家具も欲しいのだから明日のレース少し頑張っちゃうわ」
「だな、俺も賞金欲しいからね」
「俺も…唐揚げ屋をやる…金」
「お、明日のレース荒れそうじゃん」
「キノコ沢山採ったぞ!薬草は買い取りして貰って来たけど、こっちは蒐集家に送ってくれ」
明日の《ホローリングレース》に意気込みを見せるチェニエ、ビヒメゴ、ホセラサイに帰って来たジュカが面白そうに笑う、ギーギスは懐記に籠に入ったキノコを渡し薬草はエクトに渡した。
「飯の前に風呂行こう、風呂。泥だらけになったしな」
「うん、入ってなかったら行こう。ほんと気持ち良いし」
ジュカがサロスーラジェとラルネーニュを誘い風呂へ向かう、食事の匂いが漂い食欲を酷く誘う。

「野菜も食って、これは飯ね。飯には味噌汁が合うから、じゃ」
『いただきまーす』
全員風呂に入り気持ち良さの余韻に浸かりながら、食卓に盛大に並べられた夕食に皆興味津々に有り付いた。
「あのダンジョンの浅い肉がこうも美味いとは…これは良いな!」
「うん、店やりたい。これは…売れるし食べられる…」
「このカレーパン美味しいわ!手間は掛かるけ最高よ!」
「唐揚げ色んな味があってどれも美味いなー米おかわり!」
「唐揚げも美味いし飯も美味いし風呂も最高!俺も家造る!良い風呂生活!」
食事に興奮する操者達、明日の《ホローリングレース》に益々やる気が漲っていく。
「異界の食事も美味だし、酒も美味いな。それにその服も興味深い、この借りた服も良い着心地だ」
サロスラージュが品よくナイフとフォークで食事を行い、借りた服や懐記達の服に関心を示す。
「何着かあげる」
「では、買い取らせて貰おう。飯の追加を」
「おけ」
大量に揚げた唐揚げが瞬く間に消えて行く、カレーパンもすぐに無くなり懐記と外神が追加でその場で唐揚げを揚げサラダも追加し芋も揚げて出せば酒が益々進んだ。
「こんなに揚げた物が美味いなんて…懐記はすごいわ」
「そう?下処理して手順に沿えば良いし、食材は無駄にしたくないしってとこ。外神っちあとで油の木の所いこ、向こうにも送りたいんだわ」
「分かりました、この油良い物ですね」
「そ、環境にも良いって」
「それはいいですね、沢山増やして送ります」
チェニエに褒められ懐記は淡々と返し、油不足の《アタラクシア》の皇国に送ろうと外神を誘えば外神も頷いてこの油の質の高さに関心している。
夕食が終わりドーナツとコーヒーとお茶が並び話しが弾む、外神と油の木に行く前にファーツコクスがに懐記が尋ねた。
「コクスっち、この辺で買える広めの土地とかない?せっかくだから土地を買って商売でもするわ」
「そうか、なら《毒の地》はどうだろう?」
「おい!ファーツコクス」
「ファー、せっかくこうしてよくしてくれている懐記達にそれはないと思う」
「陰湿なヤツ」
「コイツはいつもそうだろ」
「全く何を考えている?」
マイスター達がファーツコクスの発言に口々に異を唱え批判し眉を顰める、せっかくの夢見心地な一時を害された気分だと操者達も厭な顔をした。
「彼らなら浄化できるさ、毒に侵食された使えない場所がある、浄化出来れば君たちの物さ」
「おけ、じゃその土地貰わう」
ファーツコクスがコーヒーを飲み挑戦的な声で言えば懐記は頷く、タダなら尚更良いと2日後に向かう事にした。



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