あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

問題発症解決編09幕 グローリーと……×第024話 眠れぬ夜のコーヒー/第24話 異界 《アユズラーグ》編 9幕 ガイドからの話し  

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問題発症解決編09幕 グローリーと…
空に向かって転移した先、空魔法の魔力の気配を辿る、宙に浮かぶイメージで発動させた魔法から産まれたヒヨコは羽をパタパタさせ肩に乗り、転移で産まれたヒヨコはグローリーが懐に入れて目の前の空魔法の術者が放とうとする魔法をグローリーが………止める術がないので直接術者に止めてくれるように頼む事にした。
「魔法止めて…お兄ちゃん」
「やあ、末の弟かな?いいよ」
空から地上を見下ろす術者、柔らかな笑みを浮べたイビヤに似たグローリーと同世代位の青年が放とうとした空魔法を手の中で散らした。
「お兄ちゃん、子ども達が連れて行かれた…」
「そうだね、魔人の子どもは無垢で使い勝手がいいからね」
「…お兄ちゃんは何をしているの?」
「ん?僕?僕は4千年前の魔術の実験をしているんだ。邪魔が入ったから壊そうとしたんだよ」
「…お兄ちゃん、みんな生きている」
「そうだね、塵が蠢いているね。こんな所の人間達なんか死んでもいいんだよ」
「だめ…」
「んーま、いいよ。データは採れたし、後は好きにして」
「お兄ちゃん、お母さんとお父さんとおじいちゃんは?」
「ふふ…末の弟はおかしい子だねーなあに?お母さん?お父さん?おじいちゃん?」
「魔人にそんな物がある僕達は異常なんだよ、お母様はいつか僕が殺す。じゃあね」
「……またね」
笑みを浮べるグローリーが兄と呼ぶ青年がクスクスと笑いながら空間を剣で裂きグローリーに別れを告げ空間の中に入る、グローリーはそれを見送り地上へと戻った。

「へぇ、コイツ死んでんじゃん」
「4千年前の魔術死者傀儡(ししゃくぐつ)ですね、よく出来ています」
チカとタナトスが向かった3階建ての建物の最上階、おそらくここを縄張りにしていた者達の無残に斬り殺された死体の先に青白い肌に目は白目も灰色に染まり、肌には動く幾何学的な文字が蠢いていた。
「風早、おそらく他の術者達も死人です。炎系、氷結系、破壊魔法が有効だと伝えて下さい。それと彼の服装はこの国貴族の衣装、行方不明の貴族だと思われます」
「殺されて、傀儡にされてんじゃん。ま。こいつ等もしらべりゃなんか出てくる奴らだろ」
「そうでしょうね、術式を調べる為に身体をなるべく損傷させないようにします」
『分りました、大河様達と崇幸様達に伝えます』
術者は傍らの真珠色の子どもの頭程の浮かぶ球体の下に真珠色の円柱が置かれ、よく見れば細かい幾何学的な文字が蠢いていた。
「あの魔術具、何か仕掛けがあるじゃん、どうすんだおっさん」
「蒐集家に任せます、こちらの鑑定には出ませんから、迂闊に手は出さない方がいいでしょう」
「だな、じゃ術者を止めるか」
チカが収納空間から寸鉄を10本出し、術者の身体に打ち込み術者の身体の動作が止まりタナトスとチカはその場で蒐集家からの連絡を待つ事にした。

「……この術者死人ですね」
「…どうやって止めるんだ?」
「壊せばいい」
「眠らせてやりたい」
『この術者、行方不明の貴族達かもしれないとタナトス様達からの連絡です。身体を損傷させないように止めて下さい。それと隣の魔術具は仕掛けがあるから蒐集家に任せるとの事です』
「……そうでうすか、では先に術者を止めます」
「どうするつもりだ?」
小屋に転移した大河と蒐集家、小屋の中に目を見開いたままの死体が転がっているその先の白い顔に白目迄灰色の術者とその傍らの真珠色の宙に浮かぶ球体と円柱、風早からのタナトス達からの連絡に収集家は足元から蔦を伸ばし術者の足元から服の中に入り身体を這う幾何学的な文字を吸収し活動をを停止させた。
「4千年前の魔術死者傀儡です、あの身体の術式をいくつか壊せば活動は停止します」
「4千年前…魔人か?」
「さあ?では装置を視ます………仕方ありませんね。風早この装置術者が活動停止した時点で自爆魔法が発動するようです、この死体達もそうですね。私は収納に全て入れます、タナトスさんの収納にも納めるように伝えてください」
チリン、鑑定には出ない情報を蒐集家が読み取り嗤う、風早からの返事はない急いで崇幸達とタナトス達の元へ伝えているのだろう、蒐集家は死体と装置を収納空間に納めた。

第024話 眠れぬ夜のコーヒー
眠れぬ夜を過ごす千歳達、識からの連絡に気が気ではない。
「コーヒーをどうぞ」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
ラジカが千歳とコーカスに何杯目かのコーヒーを淹れる、もう間もなく夜が明ける、メバウルズからの招待で孤児院に行くというのに落ち着かない。
『グローリーちゃんは戻って来たわ、装置の方はあの性悪が解決策を見つけてくれたわよ、強引だけど』
「行方不明の貴族の行方は最悪の形で見つかった、行方不明の子ども達も…連続殺人とあとは…」
「魔人の子どもが売られたかもしれないという事ですか、子どもを連れての移動は簡単ではないでしょう。売った者達が吐けばすぐに見つかるでしょう」
千歳が口にするのも嫌になる話し、コーカスは冷静に返しラジカは何かを考え込む。
「流れが出来過ぎていますね、まるでそうなる様に歩かされているような」
「誰かが裏で糸を引いている、魔人の可能性が高い…」
「ええ、それも4千年前の魔人ですね」
「ですが、事態は間も無く収束していくでしょう。あれだけの面子が揃えば出来ない事の方が少ない」
「そうだね」
事件や問題は間も無く解決する、だがそれまでに失われた命は戻らない、千歳はそれを憂いた…。

第24話 異界 《アユズラーグ》編 9幕 ガイドからの話し
「その帝国、問題起こり過ぎじゃん」
「《カテラント帝国》は広い国ですから、諍いはいつも起きています。僕も1度行った事があります…
…貧しい国は犯罪と死が近いんです…」
ガイドからの今大河達のいる帝国で起きている話しを聞き、懐記は呆れ外神は頷いた。
「帝国なんか崩壊寸前の貧しい国家だからねぇ」
「広いだけで土も良くないしな」
フェシェスタもフォンも皆の無事は気になるが帝国自体はどうでも良いという感じだ、ノイズやチェカ、ギーギスとナチェも魔人の子ども達の行方は気がかりだが今はどうにも出来ない。
『帝国では犯罪者は全て奴隷落ちだ、罪の重さで奴隷でいる年数が変わる。逃げる事も出来ない上に
1度奴隷に落ちれば以前と同じ生活は出来ない』
「ウズラ詳しいね」
『以前奴隷商から聞いた話しだ、奴隷を買うなら帝国が良いと。貧しい民は子どもを沢山作って売って暮らしている奴らがいるって話しだ。若くて幼い奴隷は長く持つ……胸糞悪い話しだ』
チェカが言えばウズラは話しを思い出しワナワナと身体を震わせる。
「帝国ねーこっちが帝国に出来る事はない感じ?貧しいって《療養街》みたいにすればいいわけでもないっしょ」
「大河さんが皇帝から依頼された《カテラント帝国》にに有意義な物を齎すという事なら此方からでも何か手伝えると思います」
「そうね」
「ならばこの国の物を渡せば良いだろう、戦争や小競り合いばかりだったが中には人の発展を願い研究していた者達もいた、そういった者達は反逆者として粛清されてきたが」
「そうですね、この世界は《アタラクシア》よりも文明が発展している、有意義な物を齎すこの国や周辺の物を渡すのも手ですね」
「いいんじゃねーか、つまんねー小競り合いなんか出来なくなる位忙しくさせれば」
外神の考えに懐記が同意し、クッキーとパウンドケーキを食べていたイフタークがならばこの国を利用しろと言い、フォンも賛成する裏街なども立派な建物で埋め、新しい産業や異界の技術を取り込む国にすれば良いと話し合いが行われた…。
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