あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

第0101話 朝市×第0101話 《バーススカ集合国》編 罪人/第0101話 《アンツクイア》編 第参拾弐幕 魔竜の依頼

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 第0101話 朝市
「朝市賑わってるね!」
「あ、あれ美味しそう」
「買うか」
「7人分で」
「お土産も沢山かっちゃおうかなぁ」
「…早く食いたい」
賑やかな《ゴウニー》の朝市、帝国の首都から大分離れているからか多種な民族や商人、旅人や冒険者達が行き交い、詠斗、舵、崇幸、なんとか早く起きた大河と屋台に目が釘付けのチグリスが早くと急かす。
活気が溢れ……海の街特有の喧騒と朝から一仕事終えた男たちがそこら中で酒を飲んでいる。
詠斗が屋台でスープを千眼の分も頼み隅で立ち食いをする、塩の強めな貝と様々な骨や鱗や内臓を取った魚を煮込んだスープは酒を飲んだ胃に沁みるのだろう、よく売れていた。
「おにーさんがたうちの魚串はどうだい?」
「7本貰うーいい匂い」
「ありがとよ、旅人かい?」
「そう、今朝来たばかり」
「商業ギルドはどこにある?」
「それなら、その道を行った先さ」
隣の魚串を売る店主に声を掛けられ、崇幸が買い店の事を聞こうかと商業エリアの場所を聞いて、スープと食べ応えのある焼き魚を味わった。

「お祭りの話し合いを始めます」
カジノタワーの会議室、率の呼びかけで集まった商業エリアに店を構える店主達や商会の支配人たち、エツィアやチナスがお茶を用意し、皆手元にはスマートフォンやタブレットを持ち祭りの会議に参加する。
「祭りの期間をどの位にするかとスタンプラリーの景品、各店舗で祭り限定の商品の用意、無料で行える物等の話し合いをしようと思っています」
「はい、期間というと各店の規模等や限定の物の準備等でまちまちかと思いますが…」
「うちの店は限定品は100点程しか用意できません」
「こちらもです」
「では、3日間でどうですか。1日に出す量を決めて…例えば1日30個限定、後はいつもの商品を売るというのも良いと思います。今回上手くいけば年に数回商業エリア祭りをやろうと思います」
早速中規模な店の店主達からの声が上がり、率は店がそこまで負担にならないようにと3日間数量限定を提案し店主達が頷く、壁のボードにはエツィアが祭りの開催を3日、限定品は数量限定と書記の役割をしていた。
「それとスタンプラリーですがこういうカードとスタンプを用意しました、いろいろなお店にスタンプ台を置いてハンコを押して本部に持ってくるとちょっとしたプレゼントを贈ります」
「それにはどんな意味が?」
「普段は目的があって行く店が決まっていますが、スタンプを押しに行くという目的で普段行かないお店に立ち寄って貰い知って貰う宣伝です。プレゼントはお菓子と小さな石鹸等選べるようにするつもりです」
「では、無料で行える物というのは」
「簡単なゲームやワークショップ…これは出来る方たちで構いません、何かをお客様と作ったり作っている所を見てもらったりするのでも良いですよ」
率が作った厚紙のカードにはマス目が描かれ、マス目には店の名前が書かれそこに押してもらうという物、それを参加者達に配る。
無料で出来る物というのも店側の気持ち程度で良いと、店主や支配人達が頷いた。
「あ、あの!ほ《ホローリングレース》はだめでしゅか!あ、すみましぇん」
「いいですね、とても楽しかったので!」
「心躍りました」
「そうですね、目玉になると思います。分かりました《アストマーズ》と操者とマイスターの皆さんに聞いてみます」
参加していたファミが緊張しながら手まで挙げ、《ホローリングレース》をもう1度と言い周囲もあの時の興奮を思い出して率も頼んでみようかと頷いた…。

第0101話 《バーススカ集合国》編 罪人
「千歳さんたち…戻らないねー」
「そうですね、ラインを送ってみますね」
晴海と綴りが《ノケライネン》の屋敷で毒の治療を受けた人々にラジカと一緒に炊き出しを行う、ラジカも千歳達を気にしながらも毒抜きをし衰弱した人々にスープやパン粥をノケイネ達と食べさせていた。
「戻ったよ。綴君も休みなのに来てくれてありがとう」
「良いんですよ、彼らが…」
「川に毒草を故意では無いけど撒いていた上に、湖を汚し危険な生物を運んでいたからね。彼等には《療養街》で賠償が終わるまで働いてもらう事になるね」
「そしてコークコクーンを彼らに運ぶように依頼した者と受け取る客も知りたいですね」
「蒐集家さんもこちらに?」
「ええ、毒というので」
コッツェとゴーレム姿の千早とノケイネに事情を話すサニドツノス、ノケイネが顔を真っ赤にし怒り縛鎖魔法で拘束された隊商達に殴りかかろうとするのをサニドツノスが止めた。
千歳が綴達に何があったか説明し蒐集家も嗤っている…チリン。
「そうなんですね、では食事を出して浄化魔法を掛けておきますか?すぐには《療養街》に移送されませんよね?」
「そうだね、賠償額と彼らの荷物の確認をしてからかな」
綴が隊商の食事も晴海と用意し、足だけ拘束した状態で手の拘束を解いて食事を与える事にした。

第0101話 《アンツクイア》編 第参拾弐幕 魔竜の依頼 
『きたよー』
『きたー』
「お、来られるようになったのか、エクト、セレネ」
元荒れ地に出した《異空鳥》からセクトとセレネのゴーレムが駆けて来たので、ナチェやチェカが抱き抱えた。
『荷物の移送が可能になりました』
「お、このパン送ってやろうぜ。あの蟲の本とかも」
『お前ら、塔に入ってんのか?』
『ドラゴンー』
『すごー』
「……ドラゴンならここにもいる」
ガイドがエクトとセレネの到着と共に《アタラクシア》や他の世界にも物を送る事が可能になったと報告する、エクトとセレネはドラゴン姿の魔竜を見て興奮する、イシュターも自分もドラゴンだと言いエクトとセレネを撫でた。
『岩の人形まであんのかよ、なあ、塔に行ってんだったら頼みがなんだよ。礼はする』
「何?」
『何階にあっかは知らねーけど、乳が出る動物が落ちる階層がいくつかあるだろ?そいつら攻略して持って来てくれねぇか?前に人間共が連れてんのみて気になってたんだよ』
「71階と65階と49階で落ちるね、家畜というか言う事の聞く魔物に近いねミルクは出るし美味しい、ミルク割いいね」
魔竜の頼みに手帳を佳月が開き出る階を確認する、今塔にいるシュリとマユラとノイズとギーギスに外神が連絡し、攻略を頼んだ。
『礼っつても、金はねーから俺の鱗と牙でいいか?』
『ほしー』
『ちょうだーい』
『ほらよ』
魔竜が欲しがるエクトとセレネに前足の爪で適当に鱗を剥がし、牙も数本吐き出した。
「ついでに爪も下さい」
『ほら』
外神が爪もと頼み前足を軽く振ると爪も取れすぐに鱗も牙も爪も生え、エクトとセレネがきゃきゃと鱗や爪を持ってはしゃいでいた…。




あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×NoGodBless&Bless Playce ~蒐集話忌憚~
「私…家族が好きなんです」
「そうですか」
「ここで話しをすれば願いが叶うと聞いたんです」
「はい、真実を話して最後にこの蝋燭の火が消えれば貴女の願いが叶います」
10代半ばの可愛らしい少女、あどけなさと無垢な印象を受ける少女が椅子に座りゆっくりと口を開いた…。

EP、5 家族
「私は両親と兄の4人で暮らしています…優しい料理上手な母と力自慢の父と村で1番賢い兄、裕福ではないですが生活に困らず暮らしています…他の村の家の子は貧しさに売られていったりもしますが、畑と兄の仕事…そして…生活は成り立っています」
少女が自分の両腕を握り身体を震わせる、フードの男は何も言わずただ黙っている。
「ええ…とても優しい両親と穏やかな兄……貧しいけれどひたむきな村人達…私は恵まれています…」
「そうですね、では願いは?」
「……私に酷い事をしない父と兄、毎晩私の部屋に来て…私の体を触らない父と兄…それを知っていて助けてくれない母…私の体を触って金を支払う村人達…みんな私が好きだからこうするんだって…みんな私が大好きだから…かわいいからって…だから触るのいやらしい事をするの…」
「なるほど」
「かわいいかわいいって褒めていろいろなものをくれて…みんな私を愛している…」
「はい」
少女はひたすら自分が愛されていると口にする、フードの男は相槌を打つ。
「私は…ふふ…ふふ…あの村から私を愛していない人を消して欲しい…私を愛している人だけを残して…」
「はい、ではこの蝋燭を吹き消して下さい」
少女が可愛らしい笑みを浮かべて願う、フードの男は薄く微笑み少女は赤い火に息を吹き掛け蝋燭の火が消えゆらりと姿が消えた。
「さて、その村に本当に貴女を愛している人がどれほどいるのか楽しみですね。肉欲と愛は別物ですよ、愛してなどいなくても抱くことはできますから」
フードの男は乾いた音を立てて手を叩く、官女は何処で勘違いをしてしまったのだろう、愛されているから物をくれるから誉めてくれるから抱かれるから愛されていると…。




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