あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

第0103話 冒険者ギルドと商業ギルド×第0103話 《バーススカ集合国》編 夜の帳/第0103話 《アンツクイア》編 第参拾肆幕 エクト

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 第0103話 冒険者ギルドと商業ギルド
《ゴウニー》は商業ギルドと冒険者ギルドが同じ建物の中にあり、非常に混雑していた。
「混んでるな、出直すか。もう少し買い物していくか?」
「そうだね、2つ揃っているとやっぱり混んでる」
「詠斗…」
「チグリスちゃん、これあげる。ラダカちゃんお手製フルーツ飴」
「ん…」
「予約表とかあればいいですけど…」
大河があまりの混雑でいつ順番が回ってくるか分からないから買い物に行って戻って来ようと提案し、チグリスが詠斗におやつを強請り舵がリンゴもどきと木の実を刺して飴を掛けた物を収納ショルダーから出して渡し、燈火も周囲を見るが列はあまり進んでいない。
「それ、きれーなあに?」
「たべてるー宝石じゃないの?」
「やあ、これは飴だよ」
チグリスが口に入れてバリバリ噛み砕いていると足元に小さな子供達兄弟だろうか、不思議そうに見ていたので崇幸が笑顔を浮かべて説明する、本当はフルーツ飴を渡しても良いのだろが親に断らないと渡せないと思いながら子供達が木の桶に入れた貝を見て尋ねた。
「その貝、どうするんだい?」
「おしごとだよー売るのー」
「まってる、にーちゃんおなかすいた」
「これ、お金にしないと食べられないから待ってて」
「……」
「なら、俺達が貝を買うよ。お金も払う」
「はい、そうしたら早くお金が手に入りますよ」
「親はどこにいる?親に断りをいれよう」
「いないよー」
「しらない」
『………』
舵が子供たちの貝を買うと言い、燈火も並ばなくて済むと言えば大河も親に一言伝えてからにしようと言うと予想外の言葉に全員黙ってしまった…子供たちはどう見ても10歳にもなっていない、詠斗が取り合えずこの子達の家に向かうと貝のお金を払い貝を貰って家に案内してもらう事にした。

第0103話 《バーススカ集合国》編 夜の帳
「飯だ食え」
《ノケライネン》の夜、テントの1つを隊商の牢屋代わりに見張りを中に2名、外に2名立て厳重にノケイネ自ら食事を運び彼らに与えた。
綴は学院に戻り、蒐集家はカジノタワーの自室へ、晴海は仲良くなった子供達と空と一緒にテントで過ごし、サニドツノスと千歳とラジカ達は集まった長達とスマートフォンやタブレットを使ったテスト会議をサニドツノスの屋敷に戻り行っている。
隊商の面々も諦めの表情で飯を食べ、その美味しさにお代わりを頼むが勿論出る訳もなく出された茶を飲み後は雑魚寝をするだけだった。

「…そろそろですね、遠くにいても人を殺せる…アリバイも私にはありますから嫌疑を掛ける事も出来ない。誰が彼らにコークコクーンを渡しあの草を食べさせるように伝えた者達の事は分かった、彼らはもう用済みでしょう。さようなら…自分達で運んだ草で死ぬんです」
カジノタワーの自室で寝る必要がない蒐集家は赤いあの毒草をすり鉢で擦り、水と混ぜて試験管に入れていく。
「この毒草、こうして細かくして水に溶かすと無色になるんですよ…彼は気づくか?」
蒐集家は無色の一見するとただの水に見える液体を眺め嗤う…チリン、蒐集家は楽し気に喉を鳴らした…。

「うぅぐ」
「はぁがぁ」
「ぐ、ぐるじ」
「お、おい、どうした!誰か薬師を呼べ」
「は、はい!」
隊商達のいるテント、雑魚寝をしていた隊商達が突然苦しみだしもがき喉を掻き毟る、ノケイネ達が驚きすぐに指示を出し、使い方を知ったばかりのスマートフォンでサニドツノスに連絡を取った。

『あーやばいかんじね』
「隊商達が突然苦しみだしたらしい、会議は此処まで状況は明日報告する」
「転移で急ごう、千早。蒐集家さんも呼んで来て貰って」
『おけよん』
「回復薬と万能薬と解毒薬はあります」
連絡を受けたサニドツノス達、すぐさま立ち上がり《ノケライネン》のテントへ向かった…。

第0103話 《アンツクイア》編 第参拾肆幕 エクトとセレネから
『こんにわーエクトです』
『セレネー』
「はい、こんにちは。エクト君、セレネ君」
ゴーレム姿のエクトとセレネが佳月に挨拶し佳月も笑みを浮かべて頷く、首に掛けていた収納巾着袋から腕時計を出し佳月にエクトが渡す。
『はい、どうぞー』
「くれるの?」
『あげる』
「ありがとう、素敵な腕時計だね。そうだ君たちにこれをあげる」
よく喋るようになったエクトとセレネ、最近会った人に何かをプレゼントするのにハマっているらしい、佳月は受け取り早速腕に付ければ革の柔らかなベルトと12の数字と綺麗に磨かれた水晶版とガラス、懐かしい感触に佳月は礼をと収納から小さな木箱を出して開けると可愛らしいネズミの人形が野菜の山の中に埋もれ取ってを回すと野菜の山の中からネズミが出たり入ったりの動作を繰り返す。
『すごい!』
『わぁ!』
「どうぞ、お礼に2つあるから」
同じ木箱をもう1つ出して2名に渡せば大喜びで、ジラとイシュターに何度も回して貰う。
「この世界、こういうのもあるの?お土産に買いたいんだけど」
「あれを作った職人は死んだからもう誰も作れない、最期の作品なんだ。俺が持っていても…子供が持っていた方が喜ぶ」
「ふうん」
懐記が聞けばなんともない表情で佳月が返し、懐記は残念と口にした…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×NoGodBless&Bless Playce ~蒐集話忌憚~
「私は自分がとても好きなんです、此処にくれば願いが叶うんですよね」
「はい、真実を話して最後にこの蝋燭の火が消えれば貴方の願いが叶います」
大きな身体、腹の出たそばかす顔の男が椅子に腰を降ろせば大体の椅子は軋むがこの椅子は軋まずしっかりと男を支えている、男はゆっくりと口を開いた…。

EP、6 自分
「私は子どもの頃から両親に愛されてきました、彼らの愛を一心に受けて…でも両親が亡くなり…私は1人になりました…私は自分がとても好きですがこんな見た目ですからね、両親以外誰からも見向きもされません。仕事も両親が遺してくれた物があるので働かなくていいですし、日がな一日好きに過ごしています…でも私を好きだと言ってくれる人は私以外いないんです」
「貴方を好きになってくれる人が欲しいのが望みですか?」
「いいえ、本当に愛してくれたのは両親です。私が欲しいのは私を看取ってくれる私を愛してくれる両親です、私はもう1度両親と暮らしたい、好きだと大切だと言って欲しい…毎日、私が死ぬとき迄」
「なるほど、では蝋燭の火を消して下さい」
男は語り蝋燭の火に息を吹く、赤い火は揺れもせず消えない。
「貴方は真実を言っていません、貴方が欲しいのは貴方自身」
「え…」
「もう1人自分が欲しい、いつでも全てを理解し最も己を好きだと言う存在」
「あ…ええ、そう、そうだ!私は私が欲しい」
「蝋燭は赤いまま、チャンスは次の1回だけ。さあ、もう1度息を吹きかけて下さい」
フードの男は口元に笑みを浮かべ、男はもう1度真実の願いを叶える為に息を吹き、そして蝋燭の火が消えゆらりと男が消えた。
「まったく同じ自分、区別も見分けもつかず……ただ自身を肯定するだけの存在。本当に必要なのでしょうか」
フードの男が乾いた音を立て拍手を行う、自分しかいない閉じた場所で暮らす彼等はどう過ごしていくのか…特に興味はない…。





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