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第016部 魔なる神たる人の子よ*尊き血と古き血/自己犠牲の先の解
第009話 機嫌×第0133話 《バーススカ集合国》編 ぶちギレ*まじない偏依存case7/《アーケディア》偏 dress:4 夕食つくり
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第009話 機嫌
「混んでいるな」
「そうですね」
「先にお前の用件を片付ける、行くぞ」
商業ギルドは混んでいて騒がしい上に目立つ、視線を感じると大河は隣の見た目だけは最高級な存在に嘆息する(大河も目立っている)外に出て先に薬草採取へと向かった。
「子どもが多いな、老人も」
「こういった労働は彼らのような者がやる事が多いですしね」
「おい、アンタら新入りか?新入りは場所代を払うんだぞ」
「……いくらだ」
とことこと薄汚れた子どもが森に来た大河達を見つけ寄ってくれば手を広げて差し出す、払う必要もない物だが彼らも生きるのに必死かと金額を聞いている最中でも蒐集家は他の場所を視ていた。
「1万ログ」
「取り過ぎだ」
「じゃ、5,000ログ」
「……」
可愛くない、さっき大河の財布を掏った子どもそうだがおの辺の子供は可愛くないなと思いつつコインを渡せばそれを握り他の子どもの元へ走っていった。
「この近くに数外個体魔王がいますね」
「どこだ」
「さあ、かなりの臆病なようで詳しい場所は分かりませんね」
「魔王なのにか?」
「数外個体等魔人以下ですよ、不死身程度です。然程強くはない、孤児院にいる数外個体位でしょう」
「ヴェリの事か?」
「あれが数外個体の頂点ですよ」
「そうか」
「もっと奥に行きます」
蒐集家は嗤う、大河はあの温厚でで子どもが大好きなヴェリが意外だとは思う、大河は蒐集家が奥に行くというのでそれについて行こうとすると採取していた老人が咳き込み、孫が慌てて背中を擦っているので蒐集家の足を止めさせた。
「おい、診ろ」
「……ああ、これをどうぞ」
ちらと老人を見て収納空間から栄養ドリンクと回復薬を出し大河に渡す、大河が老人に回復薬を飲み栄養ドリンクを飲めと伝え戸惑うが、飲むも飲まないも自由と言い奥へと向かった。
第0133話 《バーススカ集合国》編 ぶちギレ
「待て、バーン。貴様なんのつもりだ?私の許可なく処刑とはこの国の長気取りか?」
「これはこれはサニドツノス盟主様、先触れも無くこの処刑場へいらしたのですか?なあに、貴方の手間を少々省いただけですよ?貴方はお忙しい身、それにガイッセ様は現在暗殺未遂の件で重傷を負い意識が戻りません、私が代理として此処に立っています。ガイッセ様に何かあれば代理は私だと貴方の父上、前盟主様からの命令書がありますから」
サニドツノスがふわりと風魔法で処刑台に立つ、周囲もギワも驚くがバーンだけは笑みを浮かべていた。
舞台のような演出、観衆は突如現れた盟主に固唾を飲み沈黙を保つ。
「さ、サニドツノス様!俺はガイッセ様を殺そうなどとは…」
「黙れ、ギワ。貴様の発言を許可していない、私は私の許可なく処刑をしようとするバーンに詰問をしている。お前がガイッセを殺そうとしたという件は後で調べる、この処刑は取りやめだ。お前達、バーンを拘束せよ」
「…し、しかし」
「私がこの集合国の盟主、私の意に反する者は集合国の意に反するものとする」
ギワの決死の発言を一蹴しナハトを処刑しようとしていた兵士に命を下す、躊躇うが集合国の意思たるサニドツノスの命ならばバーンを拘束する他ない。
「民よ、この件はサニドツノス・カラエモが預かる。この見世物は終了だ」
凛とした良く通る声、千歳は俳優や舞台に立つ方が向いてそうな気がすると動画を撮りながら思いつつ民衆が静かに去り、バーンが拘束された様を眺めた。
『千歳パパ、ここの長を治療するよん。来て、でもって不審な動きをしている奴らがいたよ』
「分かった、僕たちも行こう」
「はい」
千早の声に千歳は頷き、ラジカを伴い処刑台の階段下へと移動した。
まじない偏依存case7
「新しいのちょうだい、これとってもいいわ。これ使い始めたらお客が増えたわ」
「どうも、それはそうでしょう、そういう魔法具ですから」
夜も深い時間、暗い路地裏で薄着の女は空になった《選択の意思》を露天の店主に渡し、新しい物を購入する。
「良い物ね、自分の事も他人の事も良い方へ連れていってくれる」
「いつもありがとうございます」
女は上機嫌で笑い去って行く、店主は霧のようにその場から消えた。
「あ、蒐集家さんにこれ視て貰えば分かるかな」
「いいかもね」
「良い物でもなく悪い物でもない…俺が分かるのはそれだけだ」
「おまじないは日本でもありますしね、占いもそうですけど当たる確率が高くなるというのであれば依然しやすそうですね、蒐集家さんなら何か分かると思いますよ」
《アタラクシア号》の食堂、舵と晴海とチグリスと空を連れて合流した綴、チグリスが分厚いステーキを食べつつ《選択の意思》を毒にも薬にもならないと言う。
「おかわり」
「さっきあれだけ食べたのに」
「うまい」
チグリスが皿を積み上げ舵が呆れる、晴海は空に離乳食を食べさせ綴はにこりと笑ういつもの馴染みの光景にほっとしつつ明日も綴は学院の仕事、晴海達は情報収集と予定があるので早めに休もうと和やかな時間を過ごした。
《アーケディア》偏 dress:4 夕食作り
結羅から《アーケディア》の話を聞きつつ外で皆で和食を作っていく、肉ダンジョンの鳥肉の唐揚げや煮物と焼き魚、味噌汁と飯といった献立に野菜の皮を剥く結羅は嬉しそうにしていた。
「まさか、和食が食べられるなんて……」
「俺も感動したよ、カレーも食べた」
「カレー?懐かしいですわ」
「明日はカレーにする?」
「ああ、嬉しい…ありがとう懐記さん」
懐かしい香りにしみじみと結羅は零し、もちゃとぎゅーとカエルが集まって野菜の皮を食べているの見て笑っている、佳月は野菜を切りながら笑い懐記が明日はカレーだと言えば結羅ははしゃぐ、可愛らしい子どもっぽい笑顔に周囲は癒された。
「おや、ユラちゃん今日はお客様が大勢ですね」
「こんにちは、私の同郷の方達と一緒に旅をしている皆さんですわ。こちらは私が贔屓にしている《ベアード商会》のベアさんです」
「わ、動物が服を着て立って歩いてる。ふかふかしてそう」
「この世界の住民は皆こういう感じだな」
がやがや騒いでいると森の入り口から黒い大柄のクマの商人が訪れ、チェカが驚きイシュターは味噌汁を混ぜながら淡々と答える。
「へえ、なんか買い取って貰おう。飯くう?」
「私の故郷のご飯、いかがです?ベアさん」
「それは嬉しいですね!買い取りももちろんしておりますとも!」
大柄なクマだが人当たりの良さに懐記は気に入り食事に誘う、結羅も笑ってベアを招いた…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×I don't know that feeling~怪物は己を知らない~
case12*この世界には怪物がいる
《アヴァンサン》には有名な怪物がいる、ある日突然この世界に出現し色々な物を齎した。
最たるは死者蘇生、この世界で最も尊き血族の皇帝の皇妃を蘇らせた話は今も語り継がれている、皇妃が出産中に息を引き取ったのを怪物が蘇らせ皇子を産み落とした後に皇妃がこの世を去ったのを最後に怪物は表舞台から姿を消した。
夜よりも深い髪と深淵と同じ色の眼、青白い肌に痩せた肢体、この世の者とは思えない容姿は死者の国の民とも言われている。
逢えば何かを齎してくれる存在、見返りを求めないそこに在る存在。
静かにひっそりと伝説を残し、いまもどこかでこの世界を観ているとされている…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×I don't know that feeling~怪物は己を知らない~ 了
次回あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×Cry&Trigger~弱虫な僕と強い君~へ続く
「混んでいるな」
「そうですね」
「先にお前の用件を片付ける、行くぞ」
商業ギルドは混んでいて騒がしい上に目立つ、視線を感じると大河は隣の見た目だけは最高級な存在に嘆息する(大河も目立っている)外に出て先に薬草採取へと向かった。
「子どもが多いな、老人も」
「こういった労働は彼らのような者がやる事が多いですしね」
「おい、アンタら新入りか?新入りは場所代を払うんだぞ」
「……いくらだ」
とことこと薄汚れた子どもが森に来た大河達を見つけ寄ってくれば手を広げて差し出す、払う必要もない物だが彼らも生きるのに必死かと金額を聞いている最中でも蒐集家は他の場所を視ていた。
「1万ログ」
「取り過ぎだ」
「じゃ、5,000ログ」
「……」
可愛くない、さっき大河の財布を掏った子どもそうだがおの辺の子供は可愛くないなと思いつつコインを渡せばそれを握り他の子どもの元へ走っていった。
「この近くに数外個体魔王がいますね」
「どこだ」
「さあ、かなりの臆病なようで詳しい場所は分かりませんね」
「魔王なのにか?」
「数外個体等魔人以下ですよ、不死身程度です。然程強くはない、孤児院にいる数外個体位でしょう」
「ヴェリの事か?」
「あれが数外個体の頂点ですよ」
「そうか」
「もっと奥に行きます」
蒐集家は嗤う、大河はあの温厚でで子どもが大好きなヴェリが意外だとは思う、大河は蒐集家が奥に行くというのでそれについて行こうとすると採取していた老人が咳き込み、孫が慌てて背中を擦っているので蒐集家の足を止めさせた。
「おい、診ろ」
「……ああ、これをどうぞ」
ちらと老人を見て収納空間から栄養ドリンクと回復薬を出し大河に渡す、大河が老人に回復薬を飲み栄養ドリンクを飲めと伝え戸惑うが、飲むも飲まないも自由と言い奥へと向かった。
第0133話 《バーススカ集合国》編 ぶちギレ
「待て、バーン。貴様なんのつもりだ?私の許可なく処刑とはこの国の長気取りか?」
「これはこれはサニドツノス盟主様、先触れも無くこの処刑場へいらしたのですか?なあに、貴方の手間を少々省いただけですよ?貴方はお忙しい身、それにガイッセ様は現在暗殺未遂の件で重傷を負い意識が戻りません、私が代理として此処に立っています。ガイッセ様に何かあれば代理は私だと貴方の父上、前盟主様からの命令書がありますから」
サニドツノスがふわりと風魔法で処刑台に立つ、周囲もギワも驚くがバーンだけは笑みを浮かべていた。
舞台のような演出、観衆は突如現れた盟主に固唾を飲み沈黙を保つ。
「さ、サニドツノス様!俺はガイッセ様を殺そうなどとは…」
「黙れ、ギワ。貴様の発言を許可していない、私は私の許可なく処刑をしようとするバーンに詰問をしている。お前がガイッセを殺そうとしたという件は後で調べる、この処刑は取りやめだ。お前達、バーンを拘束せよ」
「…し、しかし」
「私がこの集合国の盟主、私の意に反する者は集合国の意に反するものとする」
ギワの決死の発言を一蹴しナハトを処刑しようとしていた兵士に命を下す、躊躇うが集合国の意思たるサニドツノスの命ならばバーンを拘束する他ない。
「民よ、この件はサニドツノス・カラエモが預かる。この見世物は終了だ」
凛とした良く通る声、千歳は俳優や舞台に立つ方が向いてそうな気がすると動画を撮りながら思いつつ民衆が静かに去り、バーンが拘束された様を眺めた。
『千歳パパ、ここの長を治療するよん。来て、でもって不審な動きをしている奴らがいたよ』
「分かった、僕たちも行こう」
「はい」
千早の声に千歳は頷き、ラジカを伴い処刑台の階段下へと移動した。
まじない偏依存case7
「新しいのちょうだい、これとってもいいわ。これ使い始めたらお客が増えたわ」
「どうも、それはそうでしょう、そういう魔法具ですから」
夜も深い時間、暗い路地裏で薄着の女は空になった《選択の意思》を露天の店主に渡し、新しい物を購入する。
「良い物ね、自分の事も他人の事も良い方へ連れていってくれる」
「いつもありがとうございます」
女は上機嫌で笑い去って行く、店主は霧のようにその場から消えた。
「あ、蒐集家さんにこれ視て貰えば分かるかな」
「いいかもね」
「良い物でもなく悪い物でもない…俺が分かるのはそれだけだ」
「おまじないは日本でもありますしね、占いもそうですけど当たる確率が高くなるというのであれば依然しやすそうですね、蒐集家さんなら何か分かると思いますよ」
《アタラクシア号》の食堂、舵と晴海とチグリスと空を連れて合流した綴、チグリスが分厚いステーキを食べつつ《選択の意思》を毒にも薬にもならないと言う。
「おかわり」
「さっきあれだけ食べたのに」
「うまい」
チグリスが皿を積み上げ舵が呆れる、晴海は空に離乳食を食べさせ綴はにこりと笑ういつもの馴染みの光景にほっとしつつ明日も綴は学院の仕事、晴海達は情報収集と予定があるので早めに休もうと和やかな時間を過ごした。
《アーケディア》偏 dress:4 夕食作り
結羅から《アーケディア》の話を聞きつつ外で皆で和食を作っていく、肉ダンジョンの鳥肉の唐揚げや煮物と焼き魚、味噌汁と飯といった献立に野菜の皮を剥く結羅は嬉しそうにしていた。
「まさか、和食が食べられるなんて……」
「俺も感動したよ、カレーも食べた」
「カレー?懐かしいですわ」
「明日はカレーにする?」
「ああ、嬉しい…ありがとう懐記さん」
懐かしい香りにしみじみと結羅は零し、もちゃとぎゅーとカエルが集まって野菜の皮を食べているの見て笑っている、佳月は野菜を切りながら笑い懐記が明日はカレーだと言えば結羅ははしゃぐ、可愛らしい子どもっぽい笑顔に周囲は癒された。
「おや、ユラちゃん今日はお客様が大勢ですね」
「こんにちは、私の同郷の方達と一緒に旅をしている皆さんですわ。こちらは私が贔屓にしている《ベアード商会》のベアさんです」
「わ、動物が服を着て立って歩いてる。ふかふかしてそう」
「この世界の住民は皆こういう感じだな」
がやがや騒いでいると森の入り口から黒い大柄のクマの商人が訪れ、チェカが驚きイシュターは味噌汁を混ぜながら淡々と答える。
「へえ、なんか買い取って貰おう。飯くう?」
「私の故郷のご飯、いかがです?ベアさん」
「それは嬉しいですね!買い取りももちろんしておりますとも!」
大柄なクマだが人当たりの良さに懐記は気に入り食事に誘う、結羅も笑ってベアを招いた…。
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case12*この世界には怪物がいる
《アヴァンサン》には有名な怪物がいる、ある日突然この世界に出現し色々な物を齎した。
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夜よりも深い髪と深淵と同じ色の眼、青白い肌に痩せた肢体、この世の者とは思えない容姿は死者の国の民とも言われている。
逢えば何かを齎してくれる存在、見返りを求めないそこに在る存在。
静かにひっそりと伝説を残し、いまもどこかでこの世界を観ているとされている…。
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