あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第016部 魔なる神たる人の子よ*尊き血と古き血/自己犠牲の先の解

第8幕 イリス偏第35話 封印完了×第0161話 空は今日も青い≠《商業エリア》編15祭 カンビと晴海 /《アーケディア》 偏 dress

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第8幕 イリス偏第35話 封印完了
「終わったな…」
「移送船の再生に少し時間が掛かる…休め…茶と食事と菓子を…千歳もここに」
『きゅー』『ぱしゃ』
「は、海水の椅子とテーブルかよ、おもしろ」
「商売にしたら儲けられそうですね」
ヴァルキアが匣を胸に抱き深く深く息を吐く、千眼が《トランサーケージ》の修復に時間が必要よいうのは建前で少し休憩させてやりたいと言う気持ちで言えばきゅうとふーが宙に海水のテーブルと椅子を用意してくれそれぞれ椅子に座った。
「ジュースとコーヒーもあるよ、足りなければ言ってくれれば出します」
千眼が出してくれたのはティーポットとカップ、片手で手軽に食べられるサンドイッチとおにぎりに唐揚げと厚焼き玉子、ビスケットとどら焼きが置かれ千歳が茶を淹れてヴリトゥユが手を付けた。
「仇をとった後の茶と食事は美味だ」
「飯はいつ食ってもうまい」
「私はコーヒーを頂きます」
「私も」
「……」
「……」
蒐集家とタナトスは千歳にインスタントコーヒーを淹れて貰う、ヴァルキアとメンルェトは匣を眺め無言でいた。
「身体は早々に再生し哂っていますよ、視て愉快な物ではないのでもう視ませんがね」
「哂っている…か…」
「願わくばずっと匣の中にあらん事を…」
蒐集家がコーヒーを飲みながらちらりと匣を見て嗤う…チリン…ヴァルキアは匣をテーブルに置き、メンルェトは喪った心臓分願いを込めた…。

「トランサーの修復は完了した…」
『はい!』
『行く…』
『では匣を此方へ…我々は封印具を封印室に安置した後は天空の境目を回遊し続け2度と地上には降りてこないでしょう』
「え?どういう事なのかな?」
食事と暫しの休憩が終わり千眼に言われ《トランサーケージ》の封印室へと戻った面々、トランサーから伝えられた話しに千歳は事態が上手く呑み込めなかった。
「千歳、これは元々決まっていた事です。上手く封印出来た際は《トランサーケージ》を封印具としイカロスとミノスを番人に立て空へ征く」
「地上には降りてこねぇ、二度とな。《アタラクシア》を飛び続ける」
「そんな…崇幸さんは…」
『崇幸お父さんは分かってくれます!』
『へーき』
『それが我らの存在意義です…異変が起これば…ないと言い切りたい所ですが、あれば報告をします』
タナトスとチカが青い澄んだ空を指さす、千歳は彼らが納得していてもいいのか…簡単には頷けない。
『千歳…イリスの封印が解かれても空ならば我々が時間を稼げます』
『空…こちら…領分』
「……そうだね、ならこれを…食料が入っているよ。僕の空間魔法で造られた物だから、必要な物は僕からこの収納袋に送れるからね」
『ありがとう!』
『うん』
『連絡はとれます…では…』
神々からの後押しもあり決定されていた事だと自信に言い聞かせ収納空間から収納袋を出してイカロスとミノスの首に掛けてやる、トランサーは素気ないが連絡はしてくれるようなので崇幸はほっとするだろう、転移が可能になり外に出て静かに澄んだ青空に昇っていく《トランサーケージ》を全員で見送った…。

《商業エリア》編15祭 カンビと晴海
「これが最近入った茶葉で、深く煎ったのと浅く煎った物です」
「全然違うね、浅い?方はさっぱりしていて深い方は濃いね」
「同じ物でも違いますよね、こっちもどうぞ孤児院の子達と収穫して干した果物です」
「もらう」
「あう」
「空はミルクね」
カンビが支配人をしている茶を扱う店、晴海のアイディアで茶葉だけでなく筒にいれた茶を売るのはどうかというアイディアが功を奏し店は賑わい孤児院の子供たちにバイトをして貰いホットとアイスを選べるので女性にも人気だった。
晴海が茶と干した果物を味わい背負っていた空を下ろしてカウンターの中のソファに座り収納から出したミルク瓶を出して飲ませる、その間もカンビは客の相手を卒なくこなしていた。
「やっぱりお湯を沸かすのは大変だから、こうして安くすぐ飲めるお茶を売ってくれるのは助かるよ」
「温かい茶なんか、食事のついでに飲む位だものね」
「この間買ったお茶のお陰か寝つきが良くなったよ」
筒は鉱物を使い軽くて丈夫、保冷も出来る優れものを1度買えばそれに茶を入れてくれるのであまり茶を飲むゆとりのない平民にも重宝されている。
客達が口々に喜び、子ども達やカンビも嬉しそうに話しを聞いていた。
「晴海さんが寄越してくれたゴーレム達のお陰で茶葉も沢山用意出来てみんなに良い給金を出せます」
「すごく人気だよね、ゴーレムは崇幸さんと修復してくれているみんなのおかげだね」
「えう」
ミルクを飲ませげっぷを出させながら晴海は笑い、カンビも毎日良く売れていて嬉しいと笑いあった。

《アーケディア》 偏 dress:54 ノイズとイフタークの芋パニック
『……』
「イフ、何したの?」
「芋がたべたい」
「うん、今日は芋グラタンにするから」
「大きければいいだろう」
「大きいと下拵え大変」
「あ…」
《白鷺》の中の畑、今夜はナチェとイフタークのリクエストで芋グラタンに決まったので収穫しにノイズとイフタークが来れば芋は岩の様な大きさに成長し隣に植えた黄色いカボチャはノイズ程の大きさに成長していたのを暫しノイズとイフタークが眺め、ノイズがじとりとイフタークの方を見れば至ってまじめな顔で大きければ良しと満足そうにイフタークは芋とかぼちゃを眺めていた
ノイズはこれだけ大きいと下拵えが面倒だなと思っていたが、足元で野菜お化けとマンドランドにぎゅーとカエルもどう?どう?と胸を張っているので礼を言って収穫しイフタークの収納空間にしまって厨房に戻った。

「イフがお化け野菜達を煽てて大きくした」
「ああ、大きければ1つで沢山食べられる…と気づいた!」
「デカすぎだろ」
「大きいねぇ」
厨房にどんと置かれた芋とカボチャと冷ややかなノイズと胸を張るイフターク、呆れるフォンとフェシェスタにまじまじと見ている懐記。
「ま、いんじゃない。切って、今日は芋とカボチャ尽くしね」
「分かった」
「僕もやる」
ノイズが芋をイフタークはカボチャを懐記に言われた通りに包丁で切っていく、大きいだけで一苦労だが彼らならば一瞬で斬ってくれる、懐記は便利便利とフォン達と皆でグラタン、フライドポテト、カボチャのフライを作った。
その後マンドランド達に大きな野菜ブームが到来し、イフタークが野菜切り係として活躍していく…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~お猿の星の少年王~
EP019 家
食事が充実し服も手に入った猿達、猿達は贅沢を覚えたようで唯苳の教科書を眺め何を学んでいるようだった。
『うき』
『まき?』
『きき?』
社会の教科書や国語の教科書に出て来る家の絵を眺めたり、読んで欲しい箇所があれば唯苳の元へ行き教えて貰っていた。
「これはレンガで出来ている、こっちが岩、これはわかんない、これは雪で出来たかまくら、ゆき無いから出来ない」
猿達は頷きドラゴンになにやら絵を見せて伝えているようで、ドラゴンは頷いてとしとしと何処かへ歩いて向かって行った…。


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