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第016部 魔なる神たる人の子よ*尊き血と古き血/自己犠牲の先の解
《クナアンジ二ツ国》偏 no.8 収穫/《アーケディア》 偏 dress:66 倉庫改装
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《クナアンジ二ツ国》偏 no.8 収穫
「……貴方達、皇帝ですよね」
「見れば分かるだろう」
「何を言っている、それよりも1つも取りこぼさず回収出来ているのか?」
「やってます」
あまりの手際の良さに舌を巻く、これで盗賊の拠点潰しは3か所目、メンルェトは皇帝達の手際の良さに本当に皇帝なのかと疑問を抱く程だ。
玉座に座り日々政務をこなし飢えや貧困から最も遠い存在というメンルェトのイメージはグステナ達を見て変わった、そらに彼らの上位互換とも言える皇帝達、彼らもまた辛酸があったのだろう……。
「おい、元支配者ここにも拐わかされた者達がいる」
「運ぶぞ、来い。死体もだ」
「……」
命令されつつメンルェトは救出された者達、捕縛された盗賊達と共に転移で戻った。
「始点をこことするならば終点はどこでしょうね」
「お前がそういうのであれば地下ではないのでしょう」
「パーティ組んだんだから仲良くいこうぜ」
『……』
名を付けるとするならば《魔王録ダンジョン》とでも言うべきか、城の入り口から入った蒐集家とタナトスとヤド、ヤドが仲良くやろうと片目を閉じて笑う、様になっていて舵と燈火がいれば喜ぶだろうが此処にいるのは残念な事にヤドを上回る造形に優れた者達2名は無言で返事を返した。
「所でヤド貴方の大剣、重くはないんですか?」
「重いよ」
「なら…これで」
「おわ!俺の大剣が石になった!」
「これに結んで利き手の腕に付けて使いたい時に魔力を込めれば出ますよ」
「本当だ!魔王と神?って何でもできるのかよ、すげーな」
タナトスがヤドの大剣に触れれば背丈よりも少し低い剣が石となってヤドの手に転がり、蒐集家が紐で括って腕に嵌めるように言い、教えられた通り魔力を込めれば再び大剣が姿を現す。
ヤドは驚きつつも素直に感謝する、魔王と神ってすげーなぁと素直に関心すればヤドの銀色の瞳の中の黄金色の花弁の多い花が散ってまた蕾へと変わった。
「……それで大河を放置していいんですか?そろそろ来るのでは?」
「ああ、足止めされているから当分来ませんよ」
「お前が仕組んだんですか?」
「まさか」
「?さ、早く行こう!あっちに魔物の気配がするぞ!」
それを眺めタナトスが蒐集家に尋ねれば蒐集家は嗤いヤドに呼ばれて進む、タナトスは少しだけ大河達に同情しつつヤドが向かう先へ向かった。
これから先は時を遡る……
『《魔王録》の気配が濃いな、あれは生きた本だからな』
「へえ、大河が喜びそうだなー見てみたい」
「興味はあるな」
「あくまでも写本じゃからな、原典は…いや…」
外から見れば地下がないように見える、地下へと下る螺旋階段をひたすら降りていく、宙に浮いてオジガトがくれた魔石をぽりぽり食べる数外魔王が壁沿いの螺旋階段から底を眺めれば、本の修復や製本を生業としているアコミアは興味津々だがオジガトとテオハリドは浮かない顔をしていた。
「《魔王録》って言うから魔王の事を記録する本なんだろう?」
「…そうじゃな、だが我々には読めんのじゃ」
「そうなのか?」
「はい、魔王様や神々と魔人が読める文字らしくこの国とこの城は《魔王録》の写本器であり番人なのです」
キッフの問いにオジガトとテオハリドが答える、そうやって問答をしていれば写本が保管されている最下層の扉の前に辿り着いた…。
《アーケディア》 偏 dress:66 倉庫改装
「お、綺麗になったな!」
「すごくよくなった」
結羅から譲り受けた倉庫を、ナチェとギーギスに手伝って貰い手を加えていたチェカとウズラ、依頼を受けたり、目新しい素材を見つけてと日々忙しいがこうして自分達の工房を持つのも《アタラクシア》にいた時からのチェカとウズラの夢でもあった。
「みんなありがとう!」
『ありがとう、良い物が出来た』
「ああ、いいんだ。これから此処で暮らしていくんだろう、これ位はさせてくれ」
「そうだぞー友だちなんだからな!寂しいけど、外神が鉄道引いてくれてゲートも上手く使えるようになればいつでも会えるし」
ギーギスとナチェがチェカとウズラから礼を言われ笑顔を浮かべる、出来た改築した倉庫は窓を大きく取り天井は開閉式、植物木を沢山置いて水回りや風呂場も整え、ベッドルームも大きく取り、客との商談室や飲み物の種類も多くバーキッチンも充実し、工房も見栄えのする物となり見学者や客との話しがしやすいようにしていた。
「今日からは此処で寝泊まりかな、冷蔵庫に台所も充実しているし依頼も明日から早速受けていこう」
『そうだな、結羅のお陰で大分顔が知られたからな、バスで宣伝してチャリティオークション用の品も用意しないとな』
チェカが張り切っていればウズラも頷く、外神と懐記に話しを通し神々からも許可を貰っての永住だ、《アタラクシア》にいるチェカが面倒を見ていた子ども達ともいつでも連絡はとれる、彼らの新生活はこれから始まる…。
あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~お猿の星の少年王~
EP031 充実
寝心地の良い毛布に包まって猿達と寝ていて目が覚めるとふかふかの布団が敷かれていて、目を擦りながら外へ出ると、クモが出した糸でドラゴンとコブラと起きてる猿達が唯苳の教科書の絵を見て色々と話しをしている様だった。
「ん、おはよ」
『うき!』
『……』
クモは前足で水あめを練って食べている、嵌まったらしく夢中な様だ。
他の猿から朝食のスープと冷えた水を貰いその場で座って彼らの作業を眺める、水は少し酸味があり首を傾げると果汁を絞ったらしく美味いしさっぱりする。
朝も早く働く猿がいてすごいなと唯苳は感心し、スープもキノコと魚が沢山入っていて薄味だが美味しかった。
『……』
「これ、マント?俺にくれるの?」
『……』
「っ
ありがとう!」
食べ終わると猿が器を引き取ってくれ、ドラゴンが出来上がった布を渡してそれを広げると頭から被せて使うフード付きのポンチョの様なマントを渡され身に着けてみればさらさらと着心地が良い物で唯苳は声を詰まらせつつ礼を伝えた。
まともに物を貰った事もない唯苳は心の籠った贈り物にはにかんだ笑顔を浮かべる、猿達も嬉しそうだった…。
「……貴方達、皇帝ですよね」
「見れば分かるだろう」
「何を言っている、それよりも1つも取りこぼさず回収出来ているのか?」
「やってます」
あまりの手際の良さに舌を巻く、これで盗賊の拠点潰しは3か所目、メンルェトは皇帝達の手際の良さに本当に皇帝なのかと疑問を抱く程だ。
玉座に座り日々政務をこなし飢えや貧困から最も遠い存在というメンルェトのイメージはグステナ達を見て変わった、そらに彼らの上位互換とも言える皇帝達、彼らもまた辛酸があったのだろう……。
「おい、元支配者ここにも拐わかされた者達がいる」
「運ぶぞ、来い。死体もだ」
「……」
命令されつつメンルェトは救出された者達、捕縛された盗賊達と共に転移で戻った。
「始点をこことするならば終点はどこでしょうね」
「お前がそういうのであれば地下ではないのでしょう」
「パーティ組んだんだから仲良くいこうぜ」
『……』
名を付けるとするならば《魔王録ダンジョン》とでも言うべきか、城の入り口から入った蒐集家とタナトスとヤド、ヤドが仲良くやろうと片目を閉じて笑う、様になっていて舵と燈火がいれば喜ぶだろうが此処にいるのは残念な事にヤドを上回る造形に優れた者達2名は無言で返事を返した。
「所でヤド貴方の大剣、重くはないんですか?」
「重いよ」
「なら…これで」
「おわ!俺の大剣が石になった!」
「これに結んで利き手の腕に付けて使いたい時に魔力を込めれば出ますよ」
「本当だ!魔王と神?って何でもできるのかよ、すげーな」
タナトスがヤドの大剣に触れれば背丈よりも少し低い剣が石となってヤドの手に転がり、蒐集家が紐で括って腕に嵌めるように言い、教えられた通り魔力を込めれば再び大剣が姿を現す。
ヤドは驚きつつも素直に感謝する、魔王と神ってすげーなぁと素直に関心すればヤドの銀色の瞳の中の黄金色の花弁の多い花が散ってまた蕾へと変わった。
「……それで大河を放置していいんですか?そろそろ来るのでは?」
「ああ、足止めされているから当分来ませんよ」
「お前が仕組んだんですか?」
「まさか」
「?さ、早く行こう!あっちに魔物の気配がするぞ!」
それを眺めタナトスが蒐集家に尋ねれば蒐集家は嗤いヤドに呼ばれて進む、タナトスは少しだけ大河達に同情しつつヤドが向かう先へ向かった。
これから先は時を遡る……
『《魔王録》の気配が濃いな、あれは生きた本だからな』
「へえ、大河が喜びそうだなー見てみたい」
「興味はあるな」
「あくまでも写本じゃからな、原典は…いや…」
外から見れば地下がないように見える、地下へと下る螺旋階段をひたすら降りていく、宙に浮いてオジガトがくれた魔石をぽりぽり食べる数外魔王が壁沿いの螺旋階段から底を眺めれば、本の修復や製本を生業としているアコミアは興味津々だがオジガトとテオハリドは浮かない顔をしていた。
「《魔王録》って言うから魔王の事を記録する本なんだろう?」
「…そうじゃな、だが我々には読めんのじゃ」
「そうなのか?」
「はい、魔王様や神々と魔人が読める文字らしくこの国とこの城は《魔王録》の写本器であり番人なのです」
キッフの問いにオジガトとテオハリドが答える、そうやって問答をしていれば写本が保管されている最下層の扉の前に辿り着いた…。
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「すごくよくなった」
結羅から譲り受けた倉庫を、ナチェとギーギスに手伝って貰い手を加えていたチェカとウズラ、依頼を受けたり、目新しい素材を見つけてと日々忙しいがこうして自分達の工房を持つのも《アタラクシア》にいた時からのチェカとウズラの夢でもあった。
「みんなありがとう!」
『ありがとう、良い物が出来た』
「ああ、いいんだ。これから此処で暮らしていくんだろう、これ位はさせてくれ」
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ギーギスとナチェがチェカとウズラから礼を言われ笑顔を浮かべる、出来た改築した倉庫は窓を大きく取り天井は開閉式、植物木を沢山置いて水回りや風呂場も整え、ベッドルームも大きく取り、客との商談室や飲み物の種類も多くバーキッチンも充実し、工房も見栄えのする物となり見学者や客との話しがしやすいようにしていた。
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「ん、おはよ」
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クモは前足で水あめを練って食べている、嵌まったらしく夢中な様だ。
他の猿から朝食のスープと冷えた水を貰いその場で座って彼らの作業を眺める、水は少し酸味があり首を傾げると果汁を絞ったらしく美味いしさっぱりする。
朝も早く働く猿がいてすごいなと唯苳は感心し、スープもキノコと魚が沢山入っていて薄味だが美味しかった。
『……』
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『……』
「っ
ありがとう!」
食べ終わると猿が器を引き取ってくれ、ドラゴンが出来上がった布を渡してそれを広げると頭から被せて使うフード付きのポンチョの様なマントを渡され身に着けてみればさらさらと着心地が良い物で唯苳は声を詰まらせつつ礼を伝えた。
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