あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第016部 魔なる神たる人の子よ*尊き血と古き血/自己犠牲の先の解

《クナアンジ二ツ国》偏 no.9大河side その頃/《アーケディア》 偏 dress:67 希望  

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《クナアンジ二ツ国》偏 no.9 その頃
大河は少し苛ついていた、まあ、顏には出ないが蒐集家から今回は要らないと言われたようで面白くもない、嫌がらせで行ってみようかと思いつつヴァルキア不在の《カテラント帝国》で仕事を片付けていく。
崇幸は《カルテットタワー》の大詰め、千歳は《バーススカ集合国》に呼ばれているので執務室の傍らでスマートフォンを眺めながら任された仕事をこなしていく。
風早も手伝い宰相のハイリグ確認を取り乍ら書類に目を通す、ハイリグと補佐官達は小休憩をと茶を運び大河もそれを飲んだ。
「美味いな」
「リュバシー様のお好きな茶です」
「そうか、復帰はそろそろか」
「はい、グレスナー様も間も無く復帰されます。陛下が私用で帝国を離れた事に驚いていましたが…」
大河が丁寧に淹れられたお茶を飲み落ち着く、ヴァルキアの行動を聞いたグレスナーとリュバシーは頭を抱えていたらしい、そうして他愛もない話しをしていると、補佐官の1人が慌てた様子で現れ慌ただしく真っ青な顔をしてハイリグに耳打ちした。
「……それは…」
「何かあったのか?」
「それが…植物に寄生された子どもが…」
「それは…分かった俺にいかせてくれ」
眉を顰めるハイリグに大河は立ち上がりその子供の元へ向かう、耳元に『こちらに来ている場合ではないでしょう』嗤う蒐集家の声が何故か聞こえた…。

これから先は時を遡る……
「寒い…」
「凍えそうだな、ほらアコミア、オジガトさん、えとテオハリドさんあんたも。魔王はいるのか?」
『俺様は状態異常無効ありだぞ!」
扉を開けた先は冷気が流れアコミアが寒いと言うのでマントを収納袋から、オジガトとテオハリドの分も出して渡す、数外魔王は偉そうに言いうついでにお代わりの石を強請るので渡した。
「ありがと、あったかー」
「うむ、暖かい」
「ありがとうございます…」
「ああ、この間商人に纏めてかってくれたら安くするっていうからつい買ってしまったやつだな。役に立ったからよかった」
「あの辺だとこういうの売れないだろうしね」
裏地に魔物の毛を使っている上質な物で着心地は良い、オジガトもテオハリドも暖かいと喜び奥へと進んだ。

「これが写本か?」
「ページだけなんだ、表紙とか作ってやりたいな」
『……魔王達の動きが活発でそれを書き込みきれていないぞ』
「動きが……」
「不味いかもしれんな、神々と連絡を…」
薄暗いが灯りがある室内の中心部に浮かぶ淡く光る表紙のないページだけの本、パラパラと勝手に激しく何度もページが捲られていく様を数外魔王がまじまじと眺め、その異変にオジガトとテオハリドも気づく。
「ナビ、神々と連絡とれるか?」
『……ザザ…れ…ザザ…は……』
「聞こえないな、一旦回収して戻るか」
アコミアがナビに呼び掛けるが雑音交じりで声が聞こえない、キッフが写本の回収をと言いオジガトが手を伸ばすと…。
「くっ……」
写本のページが激しく捲れ文字が宙に浮かび、数外魔王に向かうが舌打ちし結界でそれを弾く。
『ふん、とんだ歓迎の仕方じゃねぇか』
「これ、不味いだろ。戻ろう…転移札…」
アコミアが転移札に魔力を込めようとしたが、行き場を失った文字が突風と共に舞い上がり周囲を侵食していった…。

《アーケディア》 偏 dress:67 希望
「チェカっち達の引っ越しと永住を記念して」
『カンパーイ』
夜、倉庫の裏庭を借りてのバーベキュー大会、チェカとウズラの住居の完成を盛大に祝っていた。
「みんな、ありがとう!俺これからの生活すごい楽しみだ」
『私もだ、皆と離れるのは寂しくもあるがな』
「ここを発つときはまた盛大にパーティしてやるからな」
「もーフォンは食べるだけでしょ」
手に持ったグラスの酒を一気に煽るフォン、フェシェスタが眉を顰めるが皆は明るく笑った。
「ほい、肉、どんどん食べて」
懐記と外神が鉄板で肉や野菜に焼きそばも焼いてくれ、ゴーレム達も手伝ってくれる。
「うまい」
「ん、美味しいですわ」
佳月と結羅も肉を頬張り笑顔を浮かべる、ノイズとイフタークは魚や貝を焼いてくれジラとイシュターは米やパンを出してくれた。
「スープもありますよ、辛めの肉スープ」
「いいな、貰おう」
「私は貝を追加だ」
ダンジョンから戻って風呂から戻ったマユラとシュリも旺盛に食べていく、子ども達を連れて行くダンジョンは主にマユラとシュリとジラとイシュターの仕事になりつつある、皆活き活きとこなしていた。
「もうお2人に依頼を出したいという方達がいますわ」
「ほんと?受けるよ」
『とにかく先ずは顔を売っていこう』
「私もお手伝いしますわ、もうお祭りも始まっているような物ですし毎日正しくお祭り騒ぎですわ」
結羅の話にチェカとウズラが喜ぶ、結羅は2名の知名度が上がって来ているの喜んだ。
「何か必要な物があれば用意します、他の異世界からの品も来るようにしますから」
外神がなるべく希望を聞きたいと言い、チェカとウズラは充分だと笑い合う、賑やかな夜を過ごした…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~お猿の星の少年王~
EP032 猿は学ぶ
猿達は良く見て良く学ぶ、勤勉というのだろうか唯苳は感心しながら水あめを食べていた。
クモには水あめ、ドラゴンには焼いた魚、コブラには芋を蒸した物で色々用意して貰っているらしい。
教科書の絵や唯苳の動作をよく見て彼らは日々学ぶ、服や靴を履き道具を使って火で調理を行う。
風呂に入り服を洗濯し身ぎれいにして生活をし、働き者の猿達と小さな猿達、小さな猿達は一緒に遊んでくれ森に行き採取を行う。
「芋は中にあるし、他にもなんか欲しい。果物に水あめ掛けて…ジュースとか…」
生活に余裕が出れば食生活も豊かにしたい、唯苳も贅沢や無い物を強請るのは無意味だと日本で散々味わって来たので我儘は言わない、そう決めて唯苳は森を歩いた…。
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