あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

文字の大きさ
929 / 1,104
第016部 魔なる神たる人の子よ*尊き血と古き血/自己犠牲の先の解

《クナアンジ二ツ国》偏 no.24 ダンジョンで朝食を/《アーケディア》 偏 dress:82 佳月の肴 

しおりを挟む
 《クナアンジ二ツ国》偏 no.24 ダンジョンで朝食を
朝なのか?…昨日は温泉に浸かり各自睡眠を摂った朝、アコミアとキッフが朝食の支度をし蒐集家とタナトスがコーヒーを飲み、シャムは蒐集家から貰った鉱石をテーブルの上でばりぼりミルクと一緒に食べ、メンルェトが食器や他の面子の茶の準備を行っていた。
「おはよ?かな、ヴァルキアさんとヴリトゥユさんとヤド」
「ああ」
「おはよう」
「おはよう、いやーよく寝れたよ…ってダンジョンなんだけどな」
起き出して来たヴァルキアとヴリトゥユとヤドも椅子に座りミルクを貰って喉を潤す、オジガトとテオハリドも起き出し全員揃った所でおにぎりと昨日の温泉卵と唐揚げにサラダと味噌汁が配られ各自のタイミング食事が始まった。
「このおにぎりうまいなー肉もこんな美味いの初めて食べたよ」
「だろー美味いよな、ほらメンルェトも食べておけよ」
「おにぎりも米を炊いて好きな具を入れられるから良いよな、俺は焼いた魚の身をほぐしたしのが好きだ」
「おいしいですよ、味噌汁も卵も」
食の細いメンルェトに皿を流す、メンルェトにはおにぎりや唐揚げも少なくし果物を切った物を渡してゆっくり食べている。
「アコミア、味噌汁の追加を貰おうかの」
「はい、最後のい1杯だな。誰か飲む?」
「俺、俺が飲む」
オジガトに注いで残り1杯分をヤドによそって食後に温かいお茶を飲み朝食が終わる、後片付けと荷物をしまって上へ行く準備を行う。
「タナトスさん、結界を」
「はい」
「では私が空魔法を使います」
タナトスが周囲に結界を張り蒐集家が破壊魔法が入った魔石を浮かせ天井に留め発動させる、魔石は砕けたが天井は壊れなかった、崩れて落ちて来た時は脆そうに見えた材質だったが破壊魔法は有効ではないようだ。
「……破壊魔法が効きませんね」
「メンルェト、腐食魔法を」
「分かりました、腐食魔法発動」
蒐集家が嗤いタナトスがメンルェトに腐食魔法を使うよう指示を出し腐食魔法を天井に向かって発動させるが天井は僅かな腐食も起こらない、シャムが宙に浮かびながら地面を見る。
『下だな、誘われているぞ』
「そのようじゃ、どうやら上が正解だが行かせてはくれんらしいの」
「では行きましょうか、降りますよ」
シャムの言葉にオジガトが厭な予感を抱えながらいつまでもここにいる訳には行かないと下に行く事を決め、蒐集家が再び破壊魔法の魔石を地面に発動させれば一気に地面が塵と成りふわりと深い闇の中へと全員は吸い込まれていった…。

《アーケディア》 偏 dress:82 佳月の肴
『それでねーヴァロニカがねーきいてる?佳月ー?』
「聞いてる、渡した内職やってる?」
『やってるよーだから話しきいてね』
「はいはい」
《異空鳥》の佳月の部屋、空いた酒瓶を至る所に並べた後は備え付けの家具しかない室内でソファに座って会話を行う佳月、相手は《アタラクシア》の《トランサーケージ》に現在収容中のイリスだった。
『佳月様、申し訳ありません。相手をして頂き…』
「それはいい、内職頼んでるし」
『そうだよーお仕事お仕事ー』
トランサーが全く申し訳なさそうにもしていない声色で謝罪し佳月は日本酒を呑みながら焼いた小魚の干物を口にいれる、イリスは楽しそうに哂っているようで退屈せずに過ごしている。
「手先器用」
『僕は何でもできるよー』
試しにイリスに頼んだ物が佳月の元へ戻って来て中々の出来だと指先で転がす、宝石を花の容に削った物、緻密な細工はため息がつく程美しい代物だった。
「結羅ちゃんが喜ぶ、トランサー、ミノスとイカロスにもこれ渡して」
『ありがとうございます、渡しておきます』
『では私が送ります』
収納から宝石をいくつかと酒とお菓子等のを机に並べれば、遣り取りを見ていたガイドが置かれた物を《アタラクシア》へと送った。
「また作って」
『もちろん、ヴァロニカにも似合う物を作れるから楽しいよー』
「そう」
うきうきとしているイリスに然程興味も無さそうな佳月は酒を飲み干す、このままではイリスがずっと話していて終わらないのでトランサーが終わらせ部屋の中に静寂が戻った…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~その道は正しいのか選択は間違っていないのか誰も答えはくれない~
第四話 気持ち悪いと言いながら
夜になった、空には星と白い月が輝く、昼よりも夜の方が落ち着く、気持ち悪さは消えないがマシだと男はふらふらと人気のない暗い道を歩く。
「あーいた…上手じょうず」
どうやら何かを探していたらしい、探しているようには見えなかったが男は目当ての物がみつかりふらふらとそれに向かって歩いていく。
男の先にいたのは大柄な体に傷を幾つもこさえた冒険者らしい中年、仕事が終わったらしく人気のない道を家路に着くために歩いているようだった。
「ん?なんだ!お前」
中年の冒険者が男に気づいた時には男は真後ろに立っていた、冒険者は驚きつつも自分よりも弱そうな男に然程警戒はせず剣を構えた。
「あーそういうのいいからいいから、上手だよね」
「何をいってやがる」
「家に帰るの?依頼をこなして仲間と飯を食って家族のいる家に?」
「お前に答えるつもりはない!おかしなやつだな」
「おかしいのはそっちじゃない」
冒険者はおかしな事ばかり言う男に向かって唾をまき散らす、男は薄笑いを浮かべて意味の分からない事ばかりを言う。
「ま、いっか。じゃあね」
「は……」
男は何もしていないように見える、だが冒険者の男の身体が斜めに真っ二つに切られ上半身は地面に下半身はそのまま立っている状態だった。
「おしまい」
男は冒険者の上半身の元へ行き見下ろし足を上げてぐしゃりと頭を踏み潰す、血は出ない潰した頭からも血は出ず砕けたままで男は何でもないようにその冒険者の死体を置き去りにふらりと何処かへ行ってしまった…。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私を裏切った夫が、後悔しているようですが知りません

藤原遊
恋愛
政略結婚として、公爵家に嫁いだ私は 愛のない夫婦関係を「仕事」だと思い、正妻の役目を果たしてきた。 夫が愛人を持つことも、 その子を屋敷に迎え入れることも、黙って受け入れてきた。 けれど―― 跡取りを、正妻の子ではなく愛人の子にする。 その言葉を、人前で軽く口にした瞬間。 私は悟ったのだ。 この家では、息子を守れないと。 元々、実家との間には 「嫡子以外の子は実家の跡取りにする」という取り決めがあった。 ならば話は簡単だ。 役目を終えた私は、離縁を選ぶ。 息子と共に、この家を去るだけ。 後悔しているようですが―― もう、私の知るところではありません。

召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?

浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。 「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」 ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~

ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」 義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。 父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。 けれど―― 公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。 王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。 さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。 そして下されたのは――家ごとの褫奪。 一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。 欲しがったのは肩書。 継いだのは責任。 正統は叫びません。 ただ、残るだけ。 これは、婚約を奪われた公爵令嬢が “本当に継がれるべきもの”を証明する物語。

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

処理中です...