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第017部 お祭りは片付けまでがお祭りです/お祭りは最後まで楽しむのがお祭りです
00 大きな夢を抱く商人
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遠い昔のいつかのどこかで誰かとした約束…いつか見つかるのかな…
「トト、ココ、もう少し進んだら休もう。《ガルディア》まで後2日位だ」
『……』
『……』
ゴトゴト…舗装も何もされていない森を切り開いた道をおんぼろな馬車を、象のような耳と鼻に黒い外見の生き物と毛が棘に覆われた灰色のヤマアラシのような生物が馬車を牽いてのんびりと歩いていた。
「楽しみだよなー大きな祭りがあって沢山の人が来るんだ!俺も商人として商品を売らないとな」
『……』
『……』
太く大きな足で歩くトトと短い足でシャカシャカ歩くココ互いに顔を見合わせもう何度も付き合わされている会話を聞き流す、ちょうど馬車を止めておけそうな開けた場所を見つけ少し早いが休憩にしようと馬車を止めた。
「よし!水と草…他は…採ってくるから待ってて」
トトとココを自由にし木の桶に水魔法で水を産み出し、背負子を背負い採取をしに森の中を進んだ。
「っあ…」
どさりと草と土の上に落ちる音と苦し気な呻き声、傷だらけで血塗れの男と海色の毛色の尾の長い猿のような生物が地面の上でなんとか立とうとするが上手く力が入らない。
「すまない、私を助けようとしたばかりに…」
『……なー』
無理に身体を起こし猿のような生物に謝る男、猿のような生物は苦しそうに鳴き声を上げゆっくりと目を閉じる。
「アシャ…少し休んでいてくれ…」
男はアシャと名を呼び何度も背中を撫でる、このままいっそ此処で朽ちてしまえば…と男は苦悶の表情を浮かべていた…。
「キノコみっけ、こっちが薬草!やった、干して売ろう。この森はあたりだ。野宿して採取に集中しようかな」
森の中は宝の山、男は採取に集中しキノコや薬草に果物、木の実を背負子に入れていく。
「トトとココに…それに…良い物食わせてやって…旅も良いけど店も構えて……」
歩きながら呟く、長い間た旅をし仕入れた物を売りまた仕入れて次の場所へと行く、目的はあるがあてはない旅を続けている。
「お、こっちも薬草でこっちは煎って茶にすると良いんだよな。寝起きに食べると目が覚めるし」
大木の根元に生えた薬草を採取し大木の葉を摘む、少し先に進むと…。
「え…おい!大丈夫か!」
「う…」
『な…』
男と見た事もない生き物が血まみれ傷だらけで倒れているのを見つけ慌てて駆け寄ると、海色毛色の生物をしっかり抱えた男が呻き生物も微かに声を上げた。
「なんだこんな…とこ…いやそれは後!俺の馬車があるからそこまで、この子は背負子に…あんたは俺の肩に掴まって」
「す、すみません…」
「いいから!」
生き物は背負子に入れて背中に背負い、男の腕を取り肩に回して歩いて馬車まで運ぶ事にした…。
「どっちも酷い怪我だな、傷の手当はしたけど」
「…助かりました」
馬車に向かい男が先に海色毛色の動物アシャというらしい、アシャの手当をどうしてもと頼み身体の血を拭い傷薬に効く薬草を水で擦り潰しそれを塗って馬車の奥で寝かせている。
男の方も服を脱がせ身体を拭き薬を塗って布を割いて巻いて…ここではその程度しか出来ないが男の顔色は少しはよくなったような気もする、トトとココは少し離れた場所で男の様子を警戒し伺っている。
「俺はバベル、あんたは?」
「…私に名はありません」
「…ふうん、訳ありか?俺達は今《ガルディア》に向かう最中なんだ、そこまでで良ければ連れていくけど」
「…行く当てなどありません、傷の手当感謝します…」
「なら、一緒に《ガルディア》に行く?俺はそこで商品を売って……店を構えたいんだ…ま、他にもやりたい事はあるけど」
「……よければ一緒に行かせてください、アシャもまだ目を覚まさないですし」
「だな、よろしく、あっちにいる大きいのはトトなんかとげがあるのはココ、俺の家族だよ」
「はい……いいんですか?私達のような者を簡単に受け入れて…」
「ん?いいさ、俺はこう見えて勘がいいんだ。あんた達は悪いやつじゃないさ、もし悪いやつで俺に何かあったとしてもそれは俺が招いた結果だ」
「……」
男はバベルの言葉に深く頭を下げる、理由を聞かず怪我の手当までしてくれその上馬車に乗せてくれると言う、バベルの心意気に男は感謝した。
「でも、名前がないと不便だし仮名を付けてもいい?」
「はい、お願いします」
「んーアベル、俺に合わせてさ、別に仮だしいいでしょ」
「…はい、もちろん」
「うん、よろしくアベル」
「はい、バベル。よろしくお願いします」
「じゃ、トトからミルク貰うからそれと…仲間になったからとっておきの干し肉な。奥で寝ている…アシャが目を覚ましたら飲めると良いけどうまいから」
バベルからアベルと名を貰ったアベルは頷き、バベルはコップにトトの乳を搾ってアベルに渡す。
トトとココは水を飲み草を食み時折アベルを警戒しつつ距離を取る、バベルはとっておきだと馬車の中から干し肉を出し果物を出す。
「今木の実と茶葉煎るんだけど、俺火魔法持ちじゃなくてこれから火を熾すから少し待って」
「火魔法なら使えます」
「本当!助かる」
いつもはこんな物だが今日は新しい仲間もいるしという訳で、お茶と木の実位は追加したいと準備をすればアベルが火魔法を使えるというので頼む、枯れ木をまとめて置くとそこに火魔法で火を点けてくれる。
「ありがとう!アベル」
「いえ…これ位は…」
バベルが感嘆し火に強い深めの皿を置き葉を煎っていく、死にそうな目に遭った後の穏やかな時間にアベルは何処か拭い切れない胸騒ぎを抱えつつもこの時間と助けてくれたバベルに感謝した…。
「っち、逃げられた」
「つまらない狩りなどするからです」
「せっかく潰し甲斐ありそうな異界生物だったのになー」
「超長距離転移をあの身体ですればただでは済まないでしょう、戻りますよ」
「帰ってあいつらで遊ぶか」
「トト、ココ、もう少し進んだら休もう。《ガルディア》まで後2日位だ」
『……』
『……』
ゴトゴト…舗装も何もされていない森を切り開いた道をおんぼろな馬車を、象のような耳と鼻に黒い外見の生き物と毛が棘に覆われた灰色のヤマアラシのような生物が馬車を牽いてのんびりと歩いていた。
「楽しみだよなー大きな祭りがあって沢山の人が来るんだ!俺も商人として商品を売らないとな」
『……』
『……』
太く大きな足で歩くトトと短い足でシャカシャカ歩くココ互いに顔を見合わせもう何度も付き合わされている会話を聞き流す、ちょうど馬車を止めておけそうな開けた場所を見つけ少し早いが休憩にしようと馬車を止めた。
「よし!水と草…他は…採ってくるから待ってて」
トトとココを自由にし木の桶に水魔法で水を産み出し、背負子を背負い採取をしに森の中を進んだ。
「っあ…」
どさりと草と土の上に落ちる音と苦し気な呻き声、傷だらけで血塗れの男と海色の毛色の尾の長い猿のような生物が地面の上でなんとか立とうとするが上手く力が入らない。
「すまない、私を助けようとしたばかりに…」
『……なー』
無理に身体を起こし猿のような生物に謝る男、猿のような生物は苦しそうに鳴き声を上げゆっくりと目を閉じる。
「アシャ…少し休んでいてくれ…」
男はアシャと名を呼び何度も背中を撫でる、このままいっそ此処で朽ちてしまえば…と男は苦悶の表情を浮かべていた…。
「キノコみっけ、こっちが薬草!やった、干して売ろう。この森はあたりだ。野宿して採取に集中しようかな」
森の中は宝の山、男は採取に集中しキノコや薬草に果物、木の実を背負子に入れていく。
「トトとココに…それに…良い物食わせてやって…旅も良いけど店も構えて……」
歩きながら呟く、長い間た旅をし仕入れた物を売りまた仕入れて次の場所へと行く、目的はあるがあてはない旅を続けている。
「お、こっちも薬草でこっちは煎って茶にすると良いんだよな。寝起きに食べると目が覚めるし」
大木の根元に生えた薬草を採取し大木の葉を摘む、少し先に進むと…。
「え…おい!大丈夫か!」
「う…」
『な…』
男と見た事もない生き物が血まみれ傷だらけで倒れているのを見つけ慌てて駆け寄ると、海色毛色の生物をしっかり抱えた男が呻き生物も微かに声を上げた。
「なんだこんな…とこ…いやそれは後!俺の馬車があるからそこまで、この子は背負子に…あんたは俺の肩に掴まって」
「す、すみません…」
「いいから!」
生き物は背負子に入れて背中に背負い、男の腕を取り肩に回して歩いて馬車まで運ぶ事にした…。
「どっちも酷い怪我だな、傷の手当はしたけど」
「…助かりました」
馬車に向かい男が先に海色毛色の動物アシャというらしい、アシャの手当をどうしてもと頼み身体の血を拭い傷薬に効く薬草を水で擦り潰しそれを塗って馬車の奥で寝かせている。
男の方も服を脱がせ身体を拭き薬を塗って布を割いて巻いて…ここではその程度しか出来ないが男の顔色は少しはよくなったような気もする、トトとココは少し離れた場所で男の様子を警戒し伺っている。
「俺はバベル、あんたは?」
「…私に名はありません」
「…ふうん、訳ありか?俺達は今《ガルディア》に向かう最中なんだ、そこまでで良ければ連れていくけど」
「…行く当てなどありません、傷の手当感謝します…」
「なら、一緒に《ガルディア》に行く?俺はそこで商品を売って……店を構えたいんだ…ま、他にもやりたい事はあるけど」
「……よければ一緒に行かせてください、アシャもまだ目を覚まさないですし」
「だな、よろしく、あっちにいる大きいのはトトなんかとげがあるのはココ、俺の家族だよ」
「はい……いいんですか?私達のような者を簡単に受け入れて…」
「ん?いいさ、俺はこう見えて勘がいいんだ。あんた達は悪いやつじゃないさ、もし悪いやつで俺に何かあったとしてもそれは俺が招いた結果だ」
「……」
男はバベルの言葉に深く頭を下げる、理由を聞かず怪我の手当までしてくれその上馬車に乗せてくれると言う、バベルの心意気に男は感謝した。
「でも、名前がないと不便だし仮名を付けてもいい?」
「はい、お願いします」
「んーアベル、俺に合わせてさ、別に仮だしいいでしょ」
「…はい、もちろん」
「うん、よろしくアベル」
「はい、バベル。よろしくお願いします」
「じゃ、トトからミルク貰うからそれと…仲間になったからとっておきの干し肉な。奥で寝ている…アシャが目を覚ましたら飲めると良いけどうまいから」
バベルからアベルと名を貰ったアベルは頷き、バベルはコップにトトの乳を搾ってアベルに渡す。
トトとココは水を飲み草を食み時折アベルを警戒しつつ距離を取る、バベルはとっておきだと馬車の中から干し肉を出し果物を出す。
「今木の実と茶葉煎るんだけど、俺火魔法持ちじゃなくてこれから火を熾すから少し待って」
「火魔法なら使えます」
「本当!助かる」
いつもはこんな物だが今日は新しい仲間もいるしという訳で、お茶と木の実位は追加したいと準備をすればアベルが火魔法を使えるというので頼む、枯れ木をまとめて置くとそこに火魔法で火を点けてくれる。
「ありがとう!アベル」
「いえ…これ位は…」
バベルが感嘆し火に強い深めの皿を置き葉を煎っていく、死にそうな目に遭った後の穏やかな時間にアベルは何処か拭い切れない胸騒ぎを抱えつつもこの時間と助けてくれたバベルに感謝した…。
「っち、逃げられた」
「つまらない狩りなどするからです」
「せっかく潰し甲斐ありそうな異界生物だったのになー」
「超長距離転移をあの身体ですればただでは済まないでしょう、戻りますよ」
「帰ってあいつらで遊ぶか」
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