あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第017部 お祭りは片付けまでがお祭りです/お祭りは最後まで楽しむのがお祭りです 

《ガルディア》偏 festival:01開幕/《アーケディア》 偏 carnival:01開幕

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《ガルディア》偏 festival:01開幕
「……」
「……」
馬車の中で気だるげな雰囲気が漂う、《ガルディア》を支配する5家のうちの2家の当主、ユラヴィレオとメルガドールの2人は疲労の顔を浮かべていた。
「残り3家の土地の買収は大方進んだな」
「あちらの顔は酷い物でしたが」
「今更だな、もう馬車を使う必要もない。必要な土地を買い上げた後は《ガルディア》から離脱し新たな国を建国する」
「ええ、彼らも会心し協力的になれば機会を与えると風早殿は言っていたけれど……」
「ないな、今在る力に溺れているあいつ等に先は見えん」
ユラヴィレオはつまらなさそうに言い窓の外を眺める、揺れ1つ感じない快適な空間だがさっさと《カジノタワー》に戻り祭りの準備を行いたい所だ。
「そういえばユラヴィカ嬢は教室で研究の発表と商品を売ると張り切っているようだね」
「……どこでああなったんだ…何故虫クラブという虫の研究機関の長にまでなって…」
「ふふ…良いのでは?日々愉しそうで何より」
「……私には理解できん……」
クスクスと笑うメルガドール、ユラヴィレオは肩を竦め妹であるユラヴィカの現在ハマっている物は虫、大親友のキッキと共に育てて良し食べて良し売って良しの虫クラブというクラブ活動を行い殆ど家に帰って来ない。
帰って来たとしても虫の話しばかりでユラヴィレオはいつも顔を引き攣らせている、よりものよって…と思いつつ見守っている。
「ん?あそこにいるのは…」
「また魔人の子供か?」
「いや……少し気になるね、《カジノタワー》に向かうつもりだ」
窓の外少し先を走る馬車、御者が激しく鞭を打ち馬2頭を走らせている、一見すると幌が付いた荷物を運ぶ馬車の様だがメルガドールは違和感を覚えた。
「止めるか」
「そうだね、何の目的で《カジノタワー》に向かうのか確認してみようか」
この道は真っ直ぐ《カジノタワー》の門へ向かう道、時間ユラヴィレオとメルガドールの馬車が使うとされ通行が制限されている道を走る…おそらくは正規の手順で入ってはないだろう、それだけでも止めるに値する理由だ。
祭りの前の面倒事など腐るほど起こるが、大きくならないうちにその芽を摘めるのならば摘みたいと御者に伝え前を走る馬車を追った…。

《アーケディア》 偏 carnival:01開幕
「いよいよ、始まるなー」
「といっても既に始まっているようなものだろう…」
「店もやってるし、人は多いし、賑やか」
ようやく《アタラクシア》で起こった事柄が大方ひと段落つき、祭りの開幕式が明日始まる。
ジラとイシュターとノイズは屋台の確認をしながら笑う、《アストマーズ》でも《アヴィラタン》でもその話題で持ち切りだ。
「かなり稼いだよなー次の世界には持っていけないよな」
「チェカとウズラと結羅に渡す…欲しいの物は買って持って行こう」
ジラはここで幾ら稼いでも次の世界に持って行っても意味はないと言い、ノイズは大半を結羅達に渡し沢山買い物してここを去ろうという話しを懐記から聞いていた。
「買い物ねぇ、酒とか服とか…他の世界でも売りやすい宝石とか買えばいいか」
「塩が1番良いだろう…」
ジラとイシュターもノイズも稼ぎ過ぎた金で何を買うか話しながら、準備の確認を行った。

「食べ物…」
「イフはそういうよな、ナチェは?」
「俺?俺は特には……ないなぁ、ギーギスは?」
「まあ、本とかみんなの土産程度かなー。金使うというより稼ぐもんなー俺達、せっかくだから懐記とか佳月が言ってた衝動買いをしてみるか」
イフターク、ナチェ、ギーギス達は厨房で屋台の仕込みをしつつ祭りでどんな物を買うか話している、イフタークはとにかく食べ物を買うと意気込んでいる。
「衝動買いかあ、今色んな国から色んな物が来ているし金はあるからなんか大きな買い物でもしてみるか」
「楽しみだよな」
「どんな珍しい食材や食べ物があるのか…くるのか…楽しみだ」
イフタークはつまみ食いをしながら果物を切って行く、みんな明日の開幕式を楽しみにしていた…。





あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EX~ダンジョン都市にて独り生きる人否症候群の変な人はスローライフを満喫する~
00ダンジョン 噂話

「なあなあ、知ってる?」
「なんだよ」
「このダンジョン都市の下層の噂」
「下層の噂?」
「知らないのかよ、今俺ら冒険者や傭兵たちやらの間で話題になっている話しだよ」
「俺は上層専門だからな、下層なんざ名持ちの奴らが行くとこだろ。夢より危なく稼げる方が大事大事」
「それはそうなんだが、出るんだよ下層で死に掛けると助けてくれるやつが」
「はあ?下層にいるのは危険なモンスターばっかだろ?そいつらが助けてくれるのかよ」
「まさか、でもいるんだよ。ほらこの間下層に挑んだパーティいたろ?」
「いたいた、鳴り物入りで向かったが失敗して……ああ、全員無事生還したとか」
「そうそう、下層で何かが助けてくれたらしいんだよ」
「なんだそりゃ、死に際に夢でも見たのか?」
「さあな、でも失敗して死に掛けた大けがも治っていたらしい、しかも大した物でもない所持品が1つ無くなっていたらしい」
「それって、助けた誰かが持って行ったって事か?」
「かもな」
「哂い話しにも酒のつまみにもならねーなあ」
ダンジョン都市《アポクリファ》の第0階層の安い酒場で安酒を飲む冒険者らしい革素材の防具に身を包んだ男達が赤ら顔で酒を飲みながら、出所不明の眉唾物の話しをネタに酒を飲む。
「俺らには第4階層位までが無難だな」
「そうそう、下層に何がいるかなんか俺らには関係ない話しだ」
「だな、安くて不味い酒が飲める稼ぎしか出来ない俺らにはまったく関係ない!」
木のジョッキで乾杯しガハハと笑い合う、安酒で満足している者達には下層等無関係の物だった。

「くしゅん……うー風邪かな?いや違うか…お、焼けた焼けた。この金色の大きな鯉みたいな魚美味しいんだ…いただきます」





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