ある平凡な女、転生する

眼鏡から鱗

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4話

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泣きそうな顔の父親おっさんが、またまた言い訳

「違うんだ、きっと今回は色々と事情が重なってしまったんだ。だから‥‥」

はぁ～

ため息しか出てこない。

「父親とは話にならないわ。あっ、ラーラさんに聞きたいんですけど、前に出てきてもらえますか？」

大人達の後方に立っていたラーラさん

「お嬢様、私になにか？」

ラーラさんは私の前にサッと出てきた。

「聞きたいのは、わたしのお世話を普段からラーラさんがしてくれていたの？あと、今回の寝込んでいた事を周囲に黙っていたの？」

「私はお嬢様専属メイドです。日々のお世話は勿論その日お嬢様が何をしていたかもキチンとメイド長上司へ報告してます。しかも、熱を出していることは執事長とメイド長に即時報告しました。お医者様を直ぐに手配してもらわないと、お嬢様に万が一があってはなりませんので。」

ラーラさんは、はっきりと答えてくれた。

「ラーラさん、ありがとう。で、執事長とメイド長が父親への報告を態としなかったのね。」

そう私が言い切ると、執事長とメイド長が慌てて前へ出て弁明しようとしてお互いを罵り始めた。

余りにも聞くに耐えない押し付け合いに、私は父親へ目配せをして言い合いを辞めさせた。

まぁ私が目配せする前から、父親はブチギレ寸前であったんだけど‥今まさに、父親ブチギレ中。

部屋の外にまで聞こえるんじゃ無いかと思うほど、怒鳴り声を出して２人にお説教中。

あの～、私まだ病み上がりなんだよね？

もう一度寝てもいいかなぁ～？

横にラーラさんが居たから、チラッと見てみたけど意思が伝わったのか頭を横に振られて、寝ちゃダメよって顔された。

やっぱり？駄目だよねぇ～

あ～、早くお説教終わるか別の部屋でやってほしいな。

私以前のことやこれからのことを、ラーラさんに相談したいんだよね。

今のところ一番頼れるのラーラさんだし。

イメージ　ラーラ