ある平凡な女、転生する

27話

私は今、必死に逃げています。

何からって？

それは







きもぉ～い、ゴブリン共より







ぬおぉぉぉぉー








身体強化魔法を使い、必死に逃げる


距離ができたら、ウィンドカッターでゴブリン共をチョンパ

まだまだ出てくる奴ら

また逃げる

距離ができたら、ウィンドカッター

の繰り返し


やっと仕留めたのは、６回繰り返した後だった


何これ？罰ゲーム並に、恐怖だった


吐いてる暇も無く、逃げてた

やっつけたは良いけど、今度は奴らを焼却処理しなくては

くそ！

狩った証拠に耳取らなきゃいけないし、燃やさなきゃいけないから面倒臭い

適当に歩いていたら、何故か大規模ゴブリン集落にビンゴ

逃げようとしたら、うっかり小枝踏んでバレた！ついてないMAX

最初普通は、スライムか角兎でしょ？

どうして私はついてない

幸運値見えないけど、低く無いかい？

前世鑑みても、もう少しはおまけしてくれても良くないかい？

ガッカリしてても、ゴブリンの山は消えないからサクサク作業します。

耳は空間魔法でしまいつつ、穴掘って燃やすを繰り返す

あっ、ゴブリン村も燃やさないと



臭そうで嫌だけど、嫌だけど、嫌だけど



マスクもどきしなきゃやってらんない。

はぁ～、精神的に疲れた

～～～～～～～～

ギルドに戻ってきました。

何故って、空間魔法で仕舞い込んだ耳共を早く手放したいから

気分が宜しくないっしょ

窓口の人にゴブリン集落の報告もしなくちゃね

あっ、ちょうど見知った窓口担当さんみっけ

「ヒートさん、ちょっと別室で報告があるんですけどいいですか？」

白髪角刈りのゴツゴツの40代、みんなに恐れられているコワモテだけど、私は普段身内で見慣れているから平気

見かけによらず、普通に対応してくれる

皆、外見で寄り付かないだけ

知ってる人は、真っ直ぐヒートさんの窓口に行く

とても、面倒見が良い元Ａ級冒険者なんだ