【BL】新人ダメ営業マンはスパダリ社長に溺愛される【完結】

衣草 薫

文字の大きさ
25 / 57
第五章 俺の気持ちは重すぎて(麗夜side)

25.料理する蒼にいたずら

しおりを挟む
 蒼がうちに来る日を俺はものすごく楽しみにしていた。
 車で彼のアパートまで迎えに行って、自宅の駐車場へ車を停めると彼は俺の住むマンションを見上げて驚いていた。

「え、ここって……。麗夜さんって、まさかここに住んでいるんですか?」
「うん、そうだよ」
 富裕層が住むことで有名な高層マンションだから蒼が驚くのも無理はないだろう。
「観光で来る場所だと思っていましたよ……。1、2階に入ってるレストランとかスイーツのお店の特集、テレビや雑誌で見ましたもん」
「へー、そうなの?」
 蒼に羨望の眼差しを向けられて俺はいい気分だった。

 フロントを通り居住者用のエレベーターで階を上がる。
「なんかホテルみたいですね……。こんなすごいマンションに住んでいるなんてやっぱり麗夜さんってお金持ちなんですね……」
「はは、割と普通の人も住んでいるよ。でもまあ俺が住んでる高層階は著名人が多いかな」

 蒼は部屋の中をきょろきょろと見回していた。
「あ、そういえば僕、料理を作る約束でここへ来たのに、肝心な食材の買い出しをしていませんでしたね。麗夜さんが何を食べたいかわからなくて会ってから決めようと思っていたので……」
「大丈夫、食材は冷蔵庫に入ってるよ」
 冷蔵庫を開けて彼に見せた。

「どうかな、これで足りそうかな?」
「うわー、すごい。十分です」
 彼は楽しそうに食材やキッチンに置かれた調味料を手に取った。

「これ全部麗夜さんが買っておいてくれたんですか?」
「ううん、ハウスキーピングを頼んでるから食材の買い出しもついでにお願いしといたんだ。ここにあるもの何でも使ってね、調理器具も一通り揃ってるから」
 料理が好きっぽい蒼のために揃えて置いた調理器具や家電製品を彼はとても喜んでくれた。
「和食を作ってくれるんだよね? ちなみにお米と炊飯器はここね」
「はい」

 カバンから取り出した白いエプロンをつけて、彼はさっそく米を研ぎ始めた。
「流しの水道センサー式なんですね、うわ、便利……。うちの狭い台所と何もかも大違いです」
 ニコニコ笑う彼の横顔が可愛くて俺はうっとりと見つめていた。

 彼は野菜室からゴボウやにんじんを取り出して、流しにボウルを置いてゴボウをささがきにし始めた。
 俺は彼の背後へそっと近づいて、彼の背中へ抱きついた。
「ちょっと危ないですよ、何して……」
 両手が塞がっている彼がわずかに抵抗しようと身を捻るのを無視して、彼のベルトを外して前をくつろがせた。
「今日ここへ来たのは製品のテスターの仕事も兼ねてだからね。さっそくそっちもやってもらおうと思って」
「え、料理中なのにっ」

 俺は彼の下着を擦り下ろして彼のイチモツを取り出し、シリコン製の輪を性器に嵌め込んだ。輪には少し長細い形のローターがついていてそれが重りの入った袋の奥、蕾との間にある会陰に当たるように設計されている。
「え、なんですかっ!?」
 スイッチを入れローターがぶるぶると振動し始めるのを確認して俺は彼の下着とズボンを元通り穿かせた。
 ここは性感帯だけど、彼が自分でこんな場所を開発しているはずもなく、彼はスリッパを履いた足をモジモジさせて戸惑った。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。

陽七 葵
BL
 主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。  しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。  蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。  だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。  そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。  そこから物語は始まるのだが——。  実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。  素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪

自己肯定感低めの不幸な義弟が完璧な義兄と大揉めに揉める話

あと
BL
「こんな僕をお兄ちゃんは嫌ってるだろうな」 トップ俳優な完璧超人の義理の兄×不幸な自己肯定感低めのネガティブ義理の弟です。 お金ない受けが追い詰められて変なアルバイトしようとしたら、攻めと再会して……?みたいな話です。 攻めがヤンデレ気味で、受けがマジで卑屈なので苦手な人はブラウザバックで。 兄弟は親が離婚してるため、苗字が違います。 攻め:水瀬真広 受け:神崎彼方 ⚠️作者は芸能界にもお葬式ににもエアプなので、気にしないでください。 途中でモブおじが出てきます。 義理とはいえ兄弟なので、地雷の人はブラウザバックで。 初投稿です。 初投稿がちょっと人を選ぶ作品なので不安です。 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 内容も時々サイレント修正するかもです。 定期的にタグ整理します。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

バーベキュー合コンに雑用係で呼ばれた平凡が一番人気のイケメンにお持ち帰りされる話

ゆなな
BL
Xに掲載していたものに加筆修正したものになります。

冴えないおじさんが雌になっちゃうお話。

丸井まー(旧:まー)
BL
馴染みの居酒屋で冴えないおじさんが雌オチしちゃうお話。 イケメン青年×オッサン。 リクエストをくださった棗様に捧げます! 【リクエスト】冴えないおじさんリーマンの雌オチ。 楽しいリクエストをありがとうございました! ※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

処理中です...