《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》でブスですって!女の子は変われますか?変われました!!

皇子(みこ)

文字の大きさ
56 / 62
国中総てに虐げられてた私は未来の皇后?

アンソニー王子の想い1(アンソニー)

しおりを挟む

[第一王子・アンソニー視点]





私はマーテェフェル国・第一王子アンソニー

私の国は閉鎖的で思考も偏っているのだが、皆はこれが当たり前だと思っているのだ。

かく言う私も、幼少の頃は不思議にも思わずに、教師達に偏った知識を植え付けられて、それが普通だと思っていた。

無知とは恐ろしい。

国王と王妃はこの国の在り方を変えようとされていた様だが、上位貴族達の力が強く、なかなか思う様にはいかなかった。

王宮内の力関係は、貴族達に支配されていたからだ。

貴族達は、裏で国の資源を他国に密輸し、それを資金に王宮、王族、国の政治を陰からずっと仕切っていたのだ。

代々の国王は幼き頃からの教師陣や周りの洗脳によって傀儡となっていた。

だが、父上には信頼のおける友が一人おり、閉鎖的な国が嫌で病弱と偽り、友を身代わりに内緒で、他国へと長期間居たのだと父上が言っていた。

マーテェフェルの貴族達は、王族を軽んじていた為、父上は気付かれる事無く内々に、他国の王族と親交を深める事ができたと言う事だ。

私自身、思考が偏っていると言う事を気付いていなかったのだが、10歳のある日勉強が嫌で、皆に内緒で王宮を抜け出した。

街に出て、賑やかな雰囲気を感じ我が国は何て平和で住み心地の良い場所なんだろうと、笑顔溢れる民衆達を見ながら歩いて居たのだが、何やら争う声が聞こえてきた。

女の子の声が聞こえ、私は声のする方へ駆け出した……そこには、幼いみすぼらしい格好の女の子が数人の大人達に、罵り蹴られていた。

止めに入ると、こいつは人間じゃないから、何してもいいんだよ等、よく判らない事を言い痛めつける事を続行しようとしたので、私はその子を抱き上げ走って逃げた。

軽かった……
傷だらけで震えているこの子を抱きしめ、大人達を振り切る為無我夢中で走っていると、涙が出そうになってきた。

私は次期王で、男だから泣くことはならないのに……

皆が不自由無く幸せだと思っていたんだ。こんなに小さな子供を容赦なく蹴るなど有り得ないことだ。

私は王宮近くの誰も知らない、秘密の場所に隠れた。
草に覆われたこの場所は、私しか知らない秘密の場所だから、誰も来ることはない。
震えている子供を草の上に寝かせた。


「大丈夫か」

「…………」


その子供と目が合った。瞳の色が左右違う……髪の色も珍しい。

身形は薄汚れているが、この子からは何か言い表せないものが感じれた。
普段王宮で見ている、ヘラヘラした人間とはちがう何かが。私はその子から目が離せなく、じっと見てしまっていた。綺麗な瞳に魅入られていた。

気付くとその子は、私が追いかける隙も無く素早く逃げていった。


後日、教師達から禁忌の色の事。それを纏う人間は、この国では人では無い事を教えられた。
周りのメイドや騎士達も、黒色は身に纏う事も使う事も駄目だと言うのだ。
その様な事が罷り通るこの国に住むあの子はどんなに苦しい思いをしているのだろう。

私は父上の元へ行き、この国を変えたい苦しんでいる子供が居るから助けたい事を訴えたのだが、父上からは今その子を保護してもこの国に居る限り逃げ場は無い。
お前がこの国を変えろ。と、言われて同年代数人と他国へと留学した。
しおりを挟む
感想 36

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

靴を落としたらシンデレラになれるらしい

犬野きらり
恋愛
ノーマン王立学園に通う貴族学生のクリスマスパーティー。 突然異様な雰囲気に包まれて、公開婚約破棄断罪騒動が勃発(男爵令嬢を囲むお約束のイケメンヒーロー) 私(ティアラ)は周りで見ている一般学生ですから関係ありません。しかし… 断罪後、靴擦れをおこして、運悪く履いていたハイヒールがスッポ抜けて、ある一人の頭に衝突して… 関係ないと思っていた高位貴族の婚約破棄騒動は、ティアラにもしっかり影響がありまして!? 「私には関係ありませんから!!!」 「私ではありません」 階段で靴を落とせば別物語が始まっていた。 否定したい侯爵令嬢ティアラと落とされた靴を拾ったことにより、新たな性癖が目覚めてしまった公爵令息… そしてなんとなく気になる年上警備員… (注意)視点がコロコロ変わります。時系列も少し戻る時があります。 読みにくいのでご注意下さい。

異世界で温泉はじめました 〜聖女召喚に巻き込まれたので作ってみたら魔物に大人気です!〜

冬野月子
恋愛
アルバイトの帰り道。ヒナノは魔王を倒す聖女だという後輩リンの召喚に巻き込まれた。 帰る術がないため仕方なく異世界で暮らし始めたヒナノは食事係として魔物討伐に同行することになる。そこで魔物の襲撃に遭い崖から落ち大怪我を負うが、自分が魔法を使えることを知った。 山の中を彷徨ううちに源泉を見つけたヒナノは魔法を駆使して大好きな温泉を作る。その温泉は魔法の効果か、魔物の傷も治せるのだ。 助けたことがきっかけで出会った半魔の青年エーリックと暮らしながら、魔物たちを癒す平穏な日々を過ごしていたある日、温泉に勇者たちが現れた。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

古堂 素央
恋愛
【完結】 「なんでわたしを突き落とさないのよ」  学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。  階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。  しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。  ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?  悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!  黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?

皇帝陛下の愛娘は今日も無邪気に笑う

下菊みこと
恋愛
愛娘にしか興味ない冷血の皇帝のお話。 小説家になろう様でも掲載しております。

お飾り王妃のはずなのに、黒い魔法を使ったら溺愛されてます

りんりん
恋愛
特産物のないポプリ国で、唯一有名なのは魔法だ。  初代女王は、歴史に名を残すほどの魔法使い。 それから数千年、高い魔力を引き継いだ女王の子孫達がこの国をおさめてきた。 時はアンバー女王の時代。 アンバー女王の夫シュリ王婿は、他国の第八王子であった。 どこか影の薄い王婿は、三女ローズウッドを不義の子ではと疑っている。 なぜなら、ローズウッドだけが 自分と同じ金髪碧眼でなかったからだ。 ローズウッドの薄いピンク色の髪と瞳は宰相ククスにそっくりなのも、気にいらない。 アンバー女王の子供は四人で、すべて女の子だった。 なかでもローズウッドは、女王の悩みの種だ。 ローズウッドは、現在14才。 誰に似たのか、呑気で魔力も乏しい。 ある日ストーン国のレオ王から、ローズウッド王女を妻にしたいとうい申し出が届いた。 ポプリ国は、ストーン国から魔法石の原料になる石を輸入している。 その石はストーン国からしか採れない。 そんな関係にある国の申し出を、断ることはできなかった。 しかし、レオ王に愛人がいるという噂を気にしたアンバー女王は悩む。 しかし、ローズウッド王女は嫁ぐことにする。 そして。 異国で使い魔のブーニャンや、チューちゃんと暮らしているうちに、ローズウッドはレオ王にひかれていってしまう。 ある日、偶然ローズウッドは、レオ王に呪いがかけられていることを知る。 ローズウッドは、王にかけられた呪いをとこうと行動をおこすのだった。  

婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた

夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。 そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。 婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。

処理中です...