だからウサギは恋をした

東 里胡

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第三章 うさぎ、放課後のおしごと

3-3

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「でも、さっきお助けヒーローみたいで超かっこよかったですよ、また好きになっちゃいました」
「恥ずかしいこと言うな! つうか、廊下は普通に歩け。おまえは、本当にうさぎみたいに跳ねてるよな」
「跳ねてます?」
「うん、大体見かけると跳ねながら突進してくる」
「それは会長が好きだからですよ」
「さて、今日の相談は、と」

 私の好きは今日も見事にスルーされていく。
 会長席のノートパソコンを立ち上げて、メールボックスをチェックしている。

「旧校舎のトイレを全部洋式に変えてほしい。これは保護者を通して学園側に直接言ってくれ。問い合わせ先は、っと」

 キーボードを叩き、今日届いていたメールに一件、一件返信していく会長の横に、丸椅子を運び、その様子を見守る。
 これは鈴城学園生徒会が行っている仕事。一般生徒からの学校生活においての困りごとや、悩み相談、それと。

「ん? 会長の個人情報を教えてほしい? 好きな芸能人や、女の子に対しての萌えポイント?」

 ジロリと冷たい視線が私に向けられる。

「うさぎ、このメールで遊ぶなってこの間言ったばかりだろ」
「なんで私だって思うんです?」
「だっておまえしかいないだろ、俺のことを」
「ことを?」
「す、」
「す?」
「とにかく、おまえ以外いないんだよ! ペンネームうさぎって、そのまんまじゃないか!」
「あ、しまった!」
「いつも顔合わせてんだから、こんなメールなんか使わず、直接言え。絶対教えんけどな」

 え――! と抗議するも私からのメールは、マウスで摘ままれてゴミ箱にポイッ!
 そのマウスが、まるで会長そのもので、つれない感じにくじけそう。
 いや、くじけないけど!

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