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第九章 うさぎ、パニック!
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「ここって」
「ナイショだよ、うさぎちゃんとオレだけの秘密ね? あ、生徒会の秘密か」
そういうと、屋上のドアノブに鍵を差し込んだ吉居先輩は古くて重いその扉を開く。
もう夏の匂いがしてきそうな、少し湿った風とまばゆい光に目を閉じる。
「おいで、この上が一番の特等席だから」
そういうと、小さなハシゴがついている入り口の上に吉居先輩がスルスルと登り、私に手を差し出す。
「大丈夫です、自分で登れます!」
少し錆びついたハシゴに手をかけて、屋上の一番高いところに登る。
「景色、すごいっ」
四階にある自分の教室から見える景色もなかなかのものだった。
鈴城学園そのものが、眺めのいい坂の上に立っているんだけど、その一番天辺からはなんと。
「吉居先輩! あれって、海ですか?」
「そう、海! もうちょい夕暮れだともっとキラキラして見えるんだけど、今日はこれでカンベンしてね」
へへっと笑った吉居先輩が、座りなと床をたたくので、ストンとしゃがんで海を見ていた。
「オレ、嫌なことあるとココに来るの。海見えるし、空が近いし、ここに寝そべってるうちに嫌なことも忘れちゃうんだよね」
そう言われて、海が見える感動でサツキちゃんのことを一瞬忘れていたことに気がついた。
途端に、思い出したように私の顔が曇ったことを察した吉居先輩が苦笑い。
「前川ってさ、男子バレー部のマネージャーなんだよ。あ、友達だったら知ってるか」
「いえ、今、知りました」
そうか、吉居先輩、男子バレー部って言ってたもんね。
サツキちゃんはマネージャーなんだ。
「ここって」
「ナイショだよ、うさぎちゃんとオレだけの秘密ね? あ、生徒会の秘密か」
そういうと、屋上のドアノブに鍵を差し込んだ吉居先輩は古くて重いその扉を開く。
もう夏の匂いがしてきそうな、少し湿った風とまばゆい光に目を閉じる。
「おいで、この上が一番の特等席だから」
そういうと、小さなハシゴがついている入り口の上に吉居先輩がスルスルと登り、私に手を差し出す。
「大丈夫です、自分で登れます!」
少し錆びついたハシゴに手をかけて、屋上の一番高いところに登る。
「景色、すごいっ」
四階にある自分の教室から見える景色もなかなかのものだった。
鈴城学園そのものが、眺めのいい坂の上に立っているんだけど、その一番天辺からはなんと。
「吉居先輩! あれって、海ですか?」
「そう、海! もうちょい夕暮れだともっとキラキラして見えるんだけど、今日はこれでカンベンしてね」
へへっと笑った吉居先輩が、座りなと床をたたくので、ストンとしゃがんで海を見ていた。
「オレ、嫌なことあるとココに来るの。海見えるし、空が近いし、ここに寝そべってるうちに嫌なことも忘れちゃうんだよね」
そう言われて、海が見える感動でサツキちゃんのことを一瞬忘れていたことに気がついた。
途端に、思い出したように私の顔が曇ったことを察した吉居先輩が苦笑い。
「前川ってさ、男子バレー部のマネージャーなんだよ。あ、友達だったら知ってるか」
「いえ、今、知りました」
そうか、吉居先輩、男子バレー部って言ってたもんね。
サツキちゃんはマネージャーなんだ。
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