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エピローグ
エピローグ1
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ドアの前で深呼吸して息を整える。
さて、会長はなっちゃん先輩に彼氏ができたことを知っているか、どうか、まずはそれが大事。
知らないのであれば、知らせるべきではない。
失恋なんか、とっても心が痛いので、会長にはできるだけ、そんな思いをしてほしくはない。
よし、絶対に秘密にしておこう!。
息をすいこんで、控えめにドアをノックする。
生徒会室を開けたら、中から風が吹き込んできた。
春の終りの夕暮れの風は少し涼しい。
「会長、今日はもう皆体育館で解散になって」
窓の外を眺めている会長の背中に声をかけたら。
「知っている、たった今、夏海先輩や吉居らがこの前を通って行った」
夏海先輩が、会長の前を? ってことは――。
もう見てしまったのか、と頭を抱えてしゃがみこんだ。
「うさぎ、具合が悪いのか?」
「い、いえ、大丈夫で」
言い終えぬうちに額にあたるのは、会長の手のひら。
「熱はないようだが、疲れたんだろう。がんばってたもんな。もうちょっとで優勝だったし」
「う、あれは残念でした。吉居先輩に負けるなんて。しかも、最後私に当てるなんて、非情すぎますよね! 来年は負けません。絶対に優勝します、絶対!」
私の意気込みにクックックとこらえたように笑って。
「来年もドッジボールか?」
「はい、会長もドッジボール上達法で鍛えておいてくださいね」
「よく、がんばったな。結構ハードな行事だったろう。明日はゆっくり休めよ」
私の目の前に差し出してくれる会長の手。
つかまるように立ち上がったら、優しい笑顔がそこにあった。
「あ、そうだ。吉居、まだ学校を出たばかりだから、今追いかけたら間に合うぞ、うさぎ」
「へ? なんで、吉居先輩?」
「だって、おまえ、さっき吉居をデートに」
「いえ、あれはデートじゃないですよ。まあ、話せば長くなりますけど、御礼と感謝を込めてです。あ、会長も一緒に行きましょうよ」
「は? 絶対やだね、おまえと吉居のデートの付き添いなんて」
「だから、デートじゃないんですってば! だって、私の好きなのは、ずっと」
言いかけて止めてしまう。
だって今言ったらまるで会長の失恋につけ込むみたいで――。
黙ってしまった私に会長は小さく咳払いをした。
さて、会長はなっちゃん先輩に彼氏ができたことを知っているか、どうか、まずはそれが大事。
知らないのであれば、知らせるべきではない。
失恋なんか、とっても心が痛いので、会長にはできるだけ、そんな思いをしてほしくはない。
よし、絶対に秘密にしておこう!。
息をすいこんで、控えめにドアをノックする。
生徒会室を開けたら、中から風が吹き込んできた。
春の終りの夕暮れの風は少し涼しい。
「会長、今日はもう皆体育館で解散になって」
窓の外を眺めている会長の背中に声をかけたら。
「知っている、たった今、夏海先輩や吉居らがこの前を通って行った」
夏海先輩が、会長の前を? ってことは――。
もう見てしまったのか、と頭を抱えてしゃがみこんだ。
「うさぎ、具合が悪いのか?」
「い、いえ、大丈夫で」
言い終えぬうちに額にあたるのは、会長の手のひら。
「熱はないようだが、疲れたんだろう。がんばってたもんな。もうちょっとで優勝だったし」
「う、あれは残念でした。吉居先輩に負けるなんて。しかも、最後私に当てるなんて、非情すぎますよね! 来年は負けません。絶対に優勝します、絶対!」
私の意気込みにクックックとこらえたように笑って。
「来年もドッジボールか?」
「はい、会長もドッジボール上達法で鍛えておいてくださいね」
「よく、がんばったな。結構ハードな行事だったろう。明日はゆっくり休めよ」
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「いえ、あれはデートじゃないですよ。まあ、話せば長くなりますけど、御礼と感謝を込めてです。あ、会長も一緒に行きましょうよ」
「は? 絶対やだね、おまえと吉居のデートの付き添いなんて」
「だから、デートじゃないんですってば! だって、私の好きなのは、ずっと」
言いかけて止めてしまう。
だって今言ったらまるで会長の失恋につけ込むみたいで――。
黙ってしまった私に会長は小さく咳払いをした。
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