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第四章「らしくない、ヒューガ」
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今朝、学校へ行く準備をしながら窓の外を見ていたら、いつもよりも二十分も早くヒューガが出て行くのを見た。
それなのに、学校に着いたのはわたしとほぼ同じ時間、しかも全然違う方角からやってきた。
一体朝早くから、どこに寄り道していたんだろう?
最初の目的地、西公園にたどり着くまで、ヒューガだけは無言だった。
西公園を管理するおじさん達に、インタビューするのは私かヒューガだった。
でも、今日はいつもにも増してソワソワしている感じのリーダーのヒューガ。
インタビュー用紙を見つめたまま黙っているヒューガの手からそれを奪い、公園管理人として今現在困っていることや、今までで嬉しかったできごとを聞いてみる。
おじさんは子供たちが安全に笑顔で遊んでいる姿を見られるのが嬉しいと話してくれた。
ただ遊具が古くなってきているので、手入れが大変なこと。
市からの援助がもう少しあれば、新しい遊具を入れてもらえるのになあとため息をついていて、わたしたちもそれに強くうなずいた。
その後の龍王寺では和尚さんに寺の中を案内してもらったり、昔話みたいな寺の成り立ちを聞かせてもらう。
皆正座で聞いていたから足がしびれちゃって、神田くんはしばし立ち上がれなくなり、タイムキーパーのミサキちゃんに「早くしてよ」と急かされていた。
青葉池のベンチで休憩を取りながら、皆の情報を野々村くんがメモをする。
「ねえ、ヒューガ。具合悪い?」
「いや、別に」
神田くんが元気のないヒューガに声をかける。
やはり皆も、朝からずっとヒューガの元気がないのが気になっていたようだ。
「三井くん、具合が悪かったら学校に連絡しようか? すぐ近くにコンビニもあるし」
「大丈夫だから」
心配してくれている保健係のマオちゃんにも、素っ気ない態度のヒューガ。
「なにか困っていることでもあるの? 朝からずっとボーッとしてるじゃん。ヒューガくんはこの班のリーダーだって、自覚してる? 皆をまとめていかなくちゃいけないんだよ」
「坂本に言われなくたって、わかってるよ」
「なら、もっとしっかりしてよ」
ベンチに座るヒューガの前、腰に手をあててミサキちゃんがにらむように見下ろしている。
ヒューガは、唇をとがらせながら「わかってるってば」ともう一度小さくつぶやくと立ち上がった。
「じゃあ、次工場跡地行こうぜ」
「え、ちょ、待ってって、ヒューガ!」
「もうちょい休んでからでも良くない?」
そんな皆の声がまるで耳に入っていないみたいに、ズンズン歩いていくヒューガのあとを、あわてて全員追いかけた。
それなのに、学校に着いたのはわたしとほぼ同じ時間、しかも全然違う方角からやってきた。
一体朝早くから、どこに寄り道していたんだろう?
最初の目的地、西公園にたどり着くまで、ヒューガだけは無言だった。
西公園を管理するおじさん達に、インタビューするのは私かヒューガだった。
でも、今日はいつもにも増してソワソワしている感じのリーダーのヒューガ。
インタビュー用紙を見つめたまま黙っているヒューガの手からそれを奪い、公園管理人として今現在困っていることや、今までで嬉しかったできごとを聞いてみる。
おじさんは子供たちが安全に笑顔で遊んでいる姿を見られるのが嬉しいと話してくれた。
ただ遊具が古くなってきているので、手入れが大変なこと。
市からの援助がもう少しあれば、新しい遊具を入れてもらえるのになあとため息をついていて、わたしたちもそれに強くうなずいた。
その後の龍王寺では和尚さんに寺の中を案内してもらったり、昔話みたいな寺の成り立ちを聞かせてもらう。
皆正座で聞いていたから足がしびれちゃって、神田くんはしばし立ち上がれなくなり、タイムキーパーのミサキちゃんに「早くしてよ」と急かされていた。
青葉池のベンチで休憩を取りながら、皆の情報を野々村くんがメモをする。
「ねえ、ヒューガ。具合悪い?」
「いや、別に」
神田くんが元気のないヒューガに声をかける。
やはり皆も、朝からずっとヒューガの元気がないのが気になっていたようだ。
「三井くん、具合が悪かったら学校に連絡しようか? すぐ近くにコンビニもあるし」
「大丈夫だから」
心配してくれている保健係のマオちゃんにも、素っ気ない態度のヒューガ。
「なにか困っていることでもあるの? 朝からずっとボーッとしてるじゃん。ヒューガくんはこの班のリーダーだって、自覚してる? 皆をまとめていかなくちゃいけないんだよ」
「坂本に言われなくたって、わかってるよ」
「なら、もっとしっかりしてよ」
ベンチに座るヒューガの前、腰に手をあててミサキちゃんがにらむように見下ろしている。
ヒューガは、唇をとがらせながら「わかってるってば」ともう一度小さくつぶやくと立ち上がった。
「じゃあ、次工場跡地行こうぜ」
「え、ちょ、待ってって、ヒューガ!」
「もうちょい休んでからでも良くない?」
そんな皆の声がまるで耳に入っていないみたいに、ズンズン歩いていくヒューガのあとを、あわてて全員追いかけた。
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