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第五章「アイルちゃん争奪戦」
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ヒューガがアイルちゃんを見つけたのは、放課後友達と遊んだ帰り道だったそうだ。
どこかで猫の声が聞こえる。
その声がとても弱々しくて、気になり探したところ、神社の影でグッタリしているアイルちゃんがいたらしい。
すぐに家に戻ってミルクや食べられそうなものを持ってきたらしいけど、アイルちゃんは口にせず、更には後ろ脚をひきずるような仕草をしていたと。
「今思えば、お前みたいに空から落っこちてきて、怪我したのかもしれないな」
「さっきからさあ、お前って言うなよ! ボクにだって、名前があるんだ!」
「でも、お前だって、オレのこと人間って呼んだし」
「ちゃんとヒューガって呼び直しただろ」
「あー、はいはい! チロルチロルチロル、それでいいんだろ」
「もう、ケンカしないでよ、話が先に進まない」
「そうだ、時間もないしな! 一先ず学校に戻らないと」
そういえば、と時計を見たヒューガが首をかしげる。
それもそうだろう、さっきから全く時間は進んでいない。
「今ね、チロルが時間を止めてるの」
「はあ?」
「嘘じゃないよ、外を見てみて?」
はあ? と疑い深げに外を見たヒューガが小さく声をあげた。
「母さん?」
ヒューガの驚く声にわたしも外を見たら、ちょうどヒューガのお母さんが家から出てきた姿で止まっている。
買いものに出掛けるところだったみたい。
「動いているのはこの家の中にいる、ボクとアイル、そしてメイとヒューガだけさ」
「チロルやアイルちゃんは半分AIロボットでね、魔法も使えるの」
「魔法!? それに、なんだよ? 半分AIって」
「半分……、えっと、そう。チロルの首輪があるでしょ、それに秘密が……。そうだ、首輪だ!」
アイルちゃんが今話せないのは首輪がないからだった。
確かチロルとケンカした時にちぎれかけてたって言ってたっけ。
どこかで猫の声が聞こえる。
その声がとても弱々しくて、気になり探したところ、神社の影でグッタリしているアイルちゃんがいたらしい。
すぐに家に戻ってミルクや食べられそうなものを持ってきたらしいけど、アイルちゃんは口にせず、更には後ろ脚をひきずるような仕草をしていたと。
「今思えば、お前みたいに空から落っこちてきて、怪我したのかもしれないな」
「さっきからさあ、お前って言うなよ! ボクにだって、名前があるんだ!」
「でも、お前だって、オレのこと人間って呼んだし」
「ちゃんとヒューガって呼び直しただろ」
「あー、はいはい! チロルチロルチロル、それでいいんだろ」
「もう、ケンカしないでよ、話が先に進まない」
「そうだ、時間もないしな! 一先ず学校に戻らないと」
そういえば、と時計を見たヒューガが首をかしげる。
それもそうだろう、さっきから全く時間は進んでいない。
「今ね、チロルが時間を止めてるの」
「はあ?」
「嘘じゃないよ、外を見てみて?」
はあ? と疑い深げに外を見たヒューガが小さく声をあげた。
「母さん?」
ヒューガの驚く声にわたしも外を見たら、ちょうどヒューガのお母さんが家から出てきた姿で止まっている。
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「半分……、えっと、そう。チロルの首輪があるでしょ、それに秘密が……。そうだ、首輪だ!」
アイルちゃんが今話せないのは首輪がないからだった。
確かチロルとケンカした時にちぎれかけてたって言ってたっけ。
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