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光の国に転生した闇属性の俺!?
86)使い魔シェイド
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俺は悪魔と目線を合わせて手を握る。魔法契約の時は体の一部に触れていれば良いのだが、手があるのなら手を握ったほうがいい気がする。なんとなくだ。
「契約者ナハト・レイニーは悪魔、シェイドと魔法契約を行う。ナハト・レイニーは永続的にシェイドへの魔力の供給を行い、シェイドはナハト・レイニーへ従属することをここに誓い、魔法契約とする」
俺と悪魔の足元に魔法陣が浮き上がる。あとは俺が悪魔に刻印を行えば契約成立だ。
(どこに刻印するのが普通なんだ?)
ゲームでは「刻印されました」というコマンドが出てくるだけなので「どこに」がわからない。あまり目立たないところにしておこうと悪魔の手?の甲に魔力を流す。するとポワポワと光を放し、証のようなものが浮かび上がってくる。
「できてる?のか?」
「ナハト、大丈夫かい?体に異変とかおかしなところはないかい?」
「お父様…魔法契約はうまくできたのでしょうか?何の変化もなさすぎてできているかどうか分かりません…」
「できているよ。よく見てごらん」
よく見ると、悪魔に浮き上がったものと同じものが俺の手の甲に浮き上がり、時間が経つにつれて薄れていった。
「その証がある限り、この悪魔は君の命令に逆らえない」
「うまくいってよかったです。これからよろしくね、シェイド」
「ふんっ僕っちの力を貸してやるんだ。感謝することだな」
悪魔…もうシェイドと呼ぶようにしよう。改めてシェイドは俺の”使い魔”になった。魔法契約ができたことに喜び過ぎてここがどこか忘れてしまっていた。
「よくやったね。ナハト」
「…陛下」
「これからは君がその悪魔を自らの手で手懐けるんだ。その意味がわかるかな?」
きっとシェイドが何かをやらかしたらお前も同罪だぞ。っていう意味だろう。もう契約をすることになった時点で覚悟はしていた。シェイドから目を離さないようにこれからは気をつけなければいけない。
「はい。シェイドのことは僕が責任を持って見張っています」
「うん、わかっているようで良かったよ。君の体に負担はないのかな?」
「はい?特に今は何とも…」
「ふーん…君はまだまだいろんな可能性を持っているのかもしれないね。また気になることがあれば王宮にくるといい。私が許可しよう」
何かに納得した陛下は俺にまた王宮に来るように言ってくれた。正直今日はシェイドのこともありじっくりと書物や本を見る時間がなかったため助かる。王宮の書庫は公爵家の書斎とは比べ物にならないくらい闇属性の書物が置いてあるため勉強になる。
そして、シェイドを使い魔にした俺は王宮を後にした。しかし俺は大事なことを忘れていたんだ。王宮にも陛下というラスボスがいたが、公爵家にも真のラスボスがいることを。
「契約者ナハト・レイニーは悪魔、シェイドと魔法契約を行う。ナハト・レイニーは永続的にシェイドへの魔力の供給を行い、シェイドはナハト・レイニーへ従属することをここに誓い、魔法契約とする」
俺と悪魔の足元に魔法陣が浮き上がる。あとは俺が悪魔に刻印を行えば契約成立だ。
(どこに刻印するのが普通なんだ?)
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「その証がある限り、この悪魔は君の命令に逆らえない」
「うまくいってよかったです。これからよろしくね、シェイド」
「ふんっ僕っちの力を貸してやるんだ。感謝することだな」
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「…陛下」
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