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光の国に転生した闇属性の俺!?
87)激おこお兄様
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「ナハト、何?それ?」
公爵家に帰ると、用事で出掛けていた義兄が鬼の形相で俺の前に立ちはだかった。原因は今日俺の使い魔になったシェイドだろう。聞いたことのない地を這うような低い声で問いかける。俺は思わず下を向いた。
「それとはなんだお前!!僕っちにはシェイドっていう名前があるんだぞ!!」
「君には聞いてないよ。黙っててくれるかな」
「ひえっ」
今までの人生で義兄がここまで怒ったことはあっただろうか。少なくとも俺の記憶の中にはない。馬車に乗ってからイキイキしていたシェイドも義兄の圧に押されてしまっている。顔が王宮の時のようにシワシワである。
「エドワード…これには訳が…」
「僕はお父様にも怒っています。お父様がついていながら、何故ナハトが得体の知れないものと繋がっているのですか?」
「言い方もっとどうにかならなかったのかい?これは話すと長くなるんだが…」
父は今日あった出来事を一つ一つ義兄に説明した。その間も義兄は不機嫌で、俺は父が話している間ずっと俯いているしか出来なかった。
「で、ナハトが王宮の書庫から謎の声が聞こえて、これが封印されていた悪魔とやらを解放して使い魔にしたと。まず、お父様は何故ナハトが怪しい封印を解こうとした時止めなかったのですか?契約の時も同じです。ナハトが危ないことをしようとした時に止めるのが父の役目なのでは?」
「それは…」
いつもは威厳のある父でも息子の怒りには弱いらしい。バーサーカーモードに突入した義兄を誰も止められない。怒りの原因が俺だと思うと申し訳なくなる。もしかしたらシェイドは今日の出来事のせいで人間がトラウマになってしまったかもしれない。
「さっきから騒がしいわよ~あなたたち~」
「お母様!」
救世主の登場だ。もう日が落ち始めている時間に大騒ぎしているのだから驚いたんだろう。
「エドちゃんも大声出すなんてらしくないわよ。貴方が何でこんなに怒っているのかお母様に教えて?」
「と、取り乱してしまってすみません。僕の知らないところでナハトが何かをしていることが許せなかったんです。しかも帰ってきたら得体の知れないものまでついてきて耐えられませんでした」
「そうだったのね。だからと言って自分の気持ちをそんな強い言葉で言ったらみんなびっくりしちゃうわ。彼らの話もしっかり聞けてこそナハトちゃんのお兄様だわ」
「はい。すみません…」
何ということだ荒れに荒れていた義兄を最も簡単に落ち着かせてしまったではないか。「ふふ」と微笑んだ母は俺のほうを向いて「次はナハトちゃんがエドちゃんに今日のことを教えてくれるかしら」とこちらを向いた。「私はお父様に今日のことをじっくり聞くから♡」と言った母の目は笑っていなかった。父の顔が真っ青になる。それは俺も同じで、これから一対一で対峙しなくてはいけないのだ。
「じゃあ、行こうか。ナハト♡」
(だ、誰か助けてーーーー!!!!)
公爵家に帰ると、用事で出掛けていた義兄が鬼の形相で俺の前に立ちはだかった。原因は今日俺の使い魔になったシェイドだろう。聞いたことのない地を這うような低い声で問いかける。俺は思わず下を向いた。
「それとはなんだお前!!僕っちにはシェイドっていう名前があるんだぞ!!」
「君には聞いてないよ。黙っててくれるかな」
「ひえっ」
今までの人生で義兄がここまで怒ったことはあっただろうか。少なくとも俺の記憶の中にはない。馬車に乗ってからイキイキしていたシェイドも義兄の圧に押されてしまっている。顔が王宮の時のようにシワシワである。
「エドワード…これには訳が…」
「僕はお父様にも怒っています。お父様がついていながら、何故ナハトが得体の知れないものと繋がっているのですか?」
「言い方もっとどうにかならなかったのかい?これは話すと長くなるんだが…」
父は今日あった出来事を一つ一つ義兄に説明した。その間も義兄は不機嫌で、俺は父が話している間ずっと俯いているしか出来なかった。
「で、ナハトが王宮の書庫から謎の声が聞こえて、これが封印されていた悪魔とやらを解放して使い魔にしたと。まず、お父様は何故ナハトが怪しい封印を解こうとした時止めなかったのですか?契約の時も同じです。ナハトが危ないことをしようとした時に止めるのが父の役目なのでは?」
「それは…」
いつもは威厳のある父でも息子の怒りには弱いらしい。バーサーカーモードに突入した義兄を誰も止められない。怒りの原因が俺だと思うと申し訳なくなる。もしかしたらシェイドは今日の出来事のせいで人間がトラウマになってしまったかもしれない。
「さっきから騒がしいわよ~あなたたち~」
「お母様!」
救世主の登場だ。もう日が落ち始めている時間に大騒ぎしているのだから驚いたんだろう。
「エドちゃんも大声出すなんてらしくないわよ。貴方が何でこんなに怒っているのかお母様に教えて?」
「と、取り乱してしまってすみません。僕の知らないところでナハトが何かをしていることが許せなかったんです。しかも帰ってきたら得体の知れないものまでついてきて耐えられませんでした」
「そうだったのね。だからと言って自分の気持ちをそんな強い言葉で言ったらみんなびっくりしちゃうわ。彼らの話もしっかり聞けてこそナハトちゃんのお兄様だわ」
「はい。すみません…」
何ということだ荒れに荒れていた義兄を最も簡単に落ち着かせてしまったではないか。「ふふ」と微笑んだ母は俺のほうを向いて「次はナハトちゃんがエドちゃんに今日のことを教えてくれるかしら」とこちらを向いた。「私はお父様に今日のことをじっくり聞くから♡」と言った母の目は笑っていなかった。父の顔が真っ青になる。それは俺も同じで、これから一対一で対峙しなくてはいけないのだ。
「じゃあ、行こうか。ナハト♡」
(だ、誰か助けてーーーー!!!!)
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