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盃
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「ほれほれ! どんどん建てよ! どんどん築けよ! でないと死ぬぞ! 斎藤方に殺されるぞ!」
真夜中、焚き火が煌々と燃える中、藤吉郎の煽りで蜂須賀の部下たちは大急ぎで城を構築していく。柱と梁を組み立て、外観だけでも築こうと懸命に働く。
僕も負けずと働いている。だけど上手くいかない。
柱を穴の中に入れようと四苦八苦しているところに蜂須賀が現れて「ほれ。こうするんだ」と手伝ってくれた。
「ああ、ありがとう――」
「なあ。どうしてお前はあの猿みたいな男に従っているんだ?」
不意にそう言われたので面食らってしまう。
「どうして? 家来だからだよ」
「そうじゃねえよ。あの小一郎っていうのが従うのは分かる。弟だって話だからな。でもよ、お前が気絶しているときに聞いたんだが、初めは縁もゆかりもない、たまたま会っただけの関係じゃねえか」
蜂須賀は不思議そうに言う。馬鹿にしている感じはない。本当に分からないようだった。
「ただ縁が合っただけなんだろうね。それか気が合ったというのもあるし」
「縁とか気が合っただけで家来になるのか?」
「うん? じゃあどういう理由で家来になればいいんだ?」
そう訊ねると蜂須賀は「そりゃあ先祖代々の御恩とか、土地柄とかあるだろうよ」と答えた。
僕は次の材木を取りに向かう。蜂須賀もついてくる。そして二人で協力して柱を持った。
「僕はそういうのが分からないな。自分が気に入れば家来になればいいし、気に入らなかったら家来にならなくてもいいと思う」
「自由だな。しかし木下藤吉郎にお前は最初に出会ったから家来になったとしか思えないが」
「藤吉郎からそこまで聞いたのかい? まあそうかもね。もしも蜂須賀、あなたと出会っていたら家来になったと思う。僕は山賊が嫌いだけどね」
「はっきりと物を言うやつだな。俺たちに囲まれて怯えてたときと大違いだ」
気づかれていたのか。流石、山賊の頭目だな。
「でも家来になった一番の理由としては、この人について行けば間違いないと思ったからだよ」
僕と蜂須賀はまた柱を穴に入れた。
「そして――それは間違いなかった」
「どうしてそこまで言える?」
「今、この状況を見てもそう思わないか?」
僕は蜂須賀に分からせるように今の光景を指差す。
「だってさ、一夜で城を建てるなんて、誰が考え付く? そして実行できる人はどれだけ居る?」
「…………」
「発想が天才的だよ。織田家の重臣の誰もが失敗していた墨俣築城を、今まさに成功させようとしている。感動するよ」
「つまり、頭が良いからついて行くってわけか?」
僕は首を振った。
「違うよ。一緒に居たら楽しいから居るんだよ」
「楽しいから……?」
「だってそうだろう? 蜂須賀、あなたは胸が高まらないか? きっと今夜の墨俣の出来事は歴史に残る偉業になるだろう。だって一夜で城を建てるんだよ? 僕たちは今、歴史の上に立っている」
空が白み始めた。日輪の光が城――墨俣城を照らす。
ほとんど外観が出来上がっていた。
「退屈な人生なんてつまらない。でも藤吉郎について行けば、少なくとも退屈はしなくて済む。きっと楽しく生きられると思う」
僕はにっこりと笑った。
「あなたも織田家に召抱えられるか銭をたくさんもらえるか、それは定かじゃないけど、楽しく生きる道を探したほうがいい」
蜂須賀は「楽しく生きる道、か……」と呟いた。
「さあ。これから斎藤方との戦だ。大殿の軍が来るまで、もう少しだけ頑張ろう」
僕たちはついにやり遂げた。
藤吉郎の策は見事に実り、墨俣一夜城と呼ばれる出城ができたんだ。
「うははは! 見ろ、雲之介! 斎藤方の唖然とした顔を!」
蜂須賀が爆笑している。僕も同じように笑った。
遠巻きに矢を放つ斎藤の兵。でも川を挟んで居るから、正面の梁に当たるのが関の山だった。
小一郎さんが事前に用意してくれた織田家の旗を多く立てることで、こっちにも兵がたくさん居ると錯覚しているようだから、攻め立ててこない。
「こんな愉快なことはない! いやあ楽しいなあ!」
「あははは。そうだな!」
二人してはしゃいでいると「なんだ。すっかり仲良くなったな」と藤吉郎がやってきた。
手には二人分の握り飯を持っている。
「ほれ。小一郎が用意してくれたぞ。食え」
「おお! ありがたい!」
豪快に食らう蜂須賀。僕も藤吉郎から受け取る。
「小一郎さんは?」
「ああ。あいつは大殿を呼びに行ったよ」
藤吉郎はどっかりとその場に座った。
「はあ……疲れた」
「あんた、みんなを煽りながら自分も働いていたからな」
蜂須賀が労うように言う。
「酒が呑みたいが、大殿が来るまでお預けだな」
「そうか。せっかくだから盃を交わしたかったが」
「盃? なんだ、小六殿。おぬしはわしと兄弟分になるつもりだったのか?」
すると蜂須賀は「いや、兄弟分になるのは、雲之介だな」と唐突に言った。
「あんたとは主従の盃を交わしたい」
「……それはわしの家来になるということか?」
僕は驚いて「織田家の直臣になれるのに、どうして?」と訊ねた。
「織田信長の噂は美濃まで聞き及んでいる。俺の勝手な思い込みだが、奴はとてつもない狂気の人間だ」
「狂気……まあ大殿の発想は常人の域を超えているからな」
藤吉郎は頷いた。僕はいまいち賛同できなかった。
「そんな人間に仕えるのは物騒だ。それよりも俺はあんたに賭ける」
「ほう……賭けるに値する人間か? わしは」
「ああ。雲之介に教えてもらったからな」
藤吉郎はちらりと僕を見てから「そうか」と呟いた。
「本音を言えば、おぬしが家来になってくれるのはありがたい。わしの家来は小一郎と雲之介のみ。加えて二人は兵を率いて戦う人間ではないからな」
まあどちらかと言えば僕と小一郎さんは文官だと思うから否定しなかった。
「分かった。では盃を交わそう。今日からおぬしはわしの家来だ」
「おう! 今後ともよろしくおねがいしますぜ、藤吉郎さん!」
そして僕のほうを見て、笑顔で蜂須賀は言った。
「あんたとも兄弟の盃を交わさせてもらうぜ。いいだろう?」
「ああ。僕も構わない」
僕もにっこりと笑った。
「まさか山賊と盃を交わすとは思わなかった。藤吉郎、なんか不思議だな、人の縁って」
「だからこの世は面白いのよ」
盃を交わして蜂須賀――小六は藤吉郎の家来に、そして僕の兄弟となった。
「お! 織田家の軍勢が来たぞ!」
物見が大声で叫んだ。見ると織田家の軍勢が言葉どおりやってくるのが見える。
「猿! でかした! 素晴らしい働きだな!」
到着した大殿は、手放しに褒めた。藤吉郎は跪きながら「もったいなき御言葉」と言う。
周りの織田家の人間も驚いている。
「これで美濃攻略の足がかりができた。功績は大だな」
「はっ。お役に立てて嬉しく思います」
「褒美をとらす。なんなりと申せ」
藤吉郎は「蜂須賀小六なる者を我が配下に加えることをお許しください」と慎ましく言った。
「ほう。この墨俣城を建てた山賊の頭目だな。小一郎が言っていた」
「はい。仰せのとおりでございます」
「まあいいだろう。しかしそれでは褒美が軽い」
大殿は威厳を込めて言う。
「猿。貴様は確か足軽大将だったな」
「はい。そのとおりです」
「では侍大将に出世させてやろう」
その言葉に藤吉郎は思わず顔を上げた。
僕も跪きながら嬉しくて叫びたいのを堪えていた。
「ま、まことにございますか!?」
「ふっ。主君の言葉を疑うのか?」
「い、いえ、そのようなことは」
「ならば素直に喜べ」
そして大殿は「それから馬印を許す」と言った。
「これからもよく励み、功績をあげよ」
「ははーっ! かしこまりました!」
大殿はしばらく墨俣城を見て回った。そして「なるほど」と一言言って、兵を半分残して帰っていった。
「兄者! 良かったじゃないか!」
大殿の傍に控えていた小一郎さんが駆け寄ってきた。
「藤吉郎さん、すげえよ!」
小六も手放しで褒め称えた。
「これでまた出世できたわ。これもおぬしたちのおかげよ!」
藤吉郎は調子に乗って墨俣築城で働いてくれた全員に言う。
「わしのおごりだ! 尾張の酒場を貸し切って、死ぬほど吞むぞ!」
全員が大声で喜んだ。中には既に吞んでしまった者も居る。
こうして藤吉郎の墨俣築城は成った。
万事めでたしとなった――はずだった。
「…………」
「し、志乃。怒らないでくれよ」
「…………」
「悪かったよ。墨俣のこと黙ってて。心配させたくなかったんだ」
「…………」
「だから、こっち向いてよ……何か話してよ……」
そういえば志乃には何も言っていなかった。
だから帰ったら怒り心頭の志乃が居た。何も話してくれなかった。
物凄く気まずい。
「志乃……ごめん……」
「…………」
情けなく謝るしかない僕。
結局、許してくれたのは三日後だった。
墨俣の一夜よりも長かった。
真夜中、焚き火が煌々と燃える中、藤吉郎の煽りで蜂須賀の部下たちは大急ぎで城を構築していく。柱と梁を組み立て、外観だけでも築こうと懸命に働く。
僕も負けずと働いている。だけど上手くいかない。
柱を穴の中に入れようと四苦八苦しているところに蜂須賀が現れて「ほれ。こうするんだ」と手伝ってくれた。
「ああ、ありがとう――」
「なあ。どうしてお前はあの猿みたいな男に従っているんだ?」
不意にそう言われたので面食らってしまう。
「どうして? 家来だからだよ」
「そうじゃねえよ。あの小一郎っていうのが従うのは分かる。弟だって話だからな。でもよ、お前が気絶しているときに聞いたんだが、初めは縁もゆかりもない、たまたま会っただけの関係じゃねえか」
蜂須賀は不思議そうに言う。馬鹿にしている感じはない。本当に分からないようだった。
「ただ縁が合っただけなんだろうね。それか気が合ったというのもあるし」
「縁とか気が合っただけで家来になるのか?」
「うん? じゃあどういう理由で家来になればいいんだ?」
そう訊ねると蜂須賀は「そりゃあ先祖代々の御恩とか、土地柄とかあるだろうよ」と答えた。
僕は次の材木を取りに向かう。蜂須賀もついてくる。そして二人で協力して柱を持った。
「僕はそういうのが分からないな。自分が気に入れば家来になればいいし、気に入らなかったら家来にならなくてもいいと思う」
「自由だな。しかし木下藤吉郎にお前は最初に出会ったから家来になったとしか思えないが」
「藤吉郎からそこまで聞いたのかい? まあそうかもね。もしも蜂須賀、あなたと出会っていたら家来になったと思う。僕は山賊が嫌いだけどね」
「はっきりと物を言うやつだな。俺たちに囲まれて怯えてたときと大違いだ」
気づかれていたのか。流石、山賊の頭目だな。
「でも家来になった一番の理由としては、この人について行けば間違いないと思ったからだよ」
僕と蜂須賀はまた柱を穴に入れた。
「そして――それは間違いなかった」
「どうしてそこまで言える?」
「今、この状況を見てもそう思わないか?」
僕は蜂須賀に分からせるように今の光景を指差す。
「だってさ、一夜で城を建てるなんて、誰が考え付く? そして実行できる人はどれだけ居る?」
「…………」
「発想が天才的だよ。織田家の重臣の誰もが失敗していた墨俣築城を、今まさに成功させようとしている。感動するよ」
「つまり、頭が良いからついて行くってわけか?」
僕は首を振った。
「違うよ。一緒に居たら楽しいから居るんだよ」
「楽しいから……?」
「だってそうだろう? 蜂須賀、あなたは胸が高まらないか? きっと今夜の墨俣の出来事は歴史に残る偉業になるだろう。だって一夜で城を建てるんだよ? 僕たちは今、歴史の上に立っている」
空が白み始めた。日輪の光が城――墨俣城を照らす。
ほとんど外観が出来上がっていた。
「退屈な人生なんてつまらない。でも藤吉郎について行けば、少なくとも退屈はしなくて済む。きっと楽しく生きられると思う」
僕はにっこりと笑った。
「あなたも織田家に召抱えられるか銭をたくさんもらえるか、それは定かじゃないけど、楽しく生きる道を探したほうがいい」
蜂須賀は「楽しく生きる道、か……」と呟いた。
「さあ。これから斎藤方との戦だ。大殿の軍が来るまで、もう少しだけ頑張ろう」
僕たちはついにやり遂げた。
藤吉郎の策は見事に実り、墨俣一夜城と呼ばれる出城ができたんだ。
「うははは! 見ろ、雲之介! 斎藤方の唖然とした顔を!」
蜂須賀が爆笑している。僕も同じように笑った。
遠巻きに矢を放つ斎藤の兵。でも川を挟んで居るから、正面の梁に当たるのが関の山だった。
小一郎さんが事前に用意してくれた織田家の旗を多く立てることで、こっちにも兵がたくさん居ると錯覚しているようだから、攻め立ててこない。
「こんな愉快なことはない! いやあ楽しいなあ!」
「あははは。そうだな!」
二人してはしゃいでいると「なんだ。すっかり仲良くなったな」と藤吉郎がやってきた。
手には二人分の握り飯を持っている。
「ほれ。小一郎が用意してくれたぞ。食え」
「おお! ありがたい!」
豪快に食らう蜂須賀。僕も藤吉郎から受け取る。
「小一郎さんは?」
「ああ。あいつは大殿を呼びに行ったよ」
藤吉郎はどっかりとその場に座った。
「はあ……疲れた」
「あんた、みんなを煽りながら自分も働いていたからな」
蜂須賀が労うように言う。
「酒が呑みたいが、大殿が来るまでお預けだな」
「そうか。せっかくだから盃を交わしたかったが」
「盃? なんだ、小六殿。おぬしはわしと兄弟分になるつもりだったのか?」
すると蜂須賀は「いや、兄弟分になるのは、雲之介だな」と唐突に言った。
「あんたとは主従の盃を交わしたい」
「……それはわしの家来になるということか?」
僕は驚いて「織田家の直臣になれるのに、どうして?」と訊ねた。
「織田信長の噂は美濃まで聞き及んでいる。俺の勝手な思い込みだが、奴はとてつもない狂気の人間だ」
「狂気……まあ大殿の発想は常人の域を超えているからな」
藤吉郎は頷いた。僕はいまいち賛同できなかった。
「そんな人間に仕えるのは物騒だ。それよりも俺はあんたに賭ける」
「ほう……賭けるに値する人間か? わしは」
「ああ。雲之介に教えてもらったからな」
藤吉郎はちらりと僕を見てから「そうか」と呟いた。
「本音を言えば、おぬしが家来になってくれるのはありがたい。わしの家来は小一郎と雲之介のみ。加えて二人は兵を率いて戦う人間ではないからな」
まあどちらかと言えば僕と小一郎さんは文官だと思うから否定しなかった。
「分かった。では盃を交わそう。今日からおぬしはわしの家来だ」
「おう! 今後ともよろしくおねがいしますぜ、藤吉郎さん!」
そして僕のほうを見て、笑顔で蜂須賀は言った。
「あんたとも兄弟の盃を交わさせてもらうぜ。いいだろう?」
「ああ。僕も構わない」
僕もにっこりと笑った。
「まさか山賊と盃を交わすとは思わなかった。藤吉郎、なんか不思議だな、人の縁って」
「だからこの世は面白いのよ」
盃を交わして蜂須賀――小六は藤吉郎の家来に、そして僕の兄弟となった。
「お! 織田家の軍勢が来たぞ!」
物見が大声で叫んだ。見ると織田家の軍勢が言葉どおりやってくるのが見える。
「猿! でかした! 素晴らしい働きだな!」
到着した大殿は、手放しに褒めた。藤吉郎は跪きながら「もったいなき御言葉」と言う。
周りの織田家の人間も驚いている。
「これで美濃攻略の足がかりができた。功績は大だな」
「はっ。お役に立てて嬉しく思います」
「褒美をとらす。なんなりと申せ」
藤吉郎は「蜂須賀小六なる者を我が配下に加えることをお許しください」と慎ましく言った。
「ほう。この墨俣城を建てた山賊の頭目だな。小一郎が言っていた」
「はい。仰せのとおりでございます」
「まあいいだろう。しかしそれでは褒美が軽い」
大殿は威厳を込めて言う。
「猿。貴様は確か足軽大将だったな」
「はい。そのとおりです」
「では侍大将に出世させてやろう」
その言葉に藤吉郎は思わず顔を上げた。
僕も跪きながら嬉しくて叫びたいのを堪えていた。
「ま、まことにございますか!?」
「ふっ。主君の言葉を疑うのか?」
「い、いえ、そのようなことは」
「ならば素直に喜べ」
そして大殿は「それから馬印を許す」と言った。
「これからもよく励み、功績をあげよ」
「ははーっ! かしこまりました!」
大殿はしばらく墨俣城を見て回った。そして「なるほど」と一言言って、兵を半分残して帰っていった。
「兄者! 良かったじゃないか!」
大殿の傍に控えていた小一郎さんが駆け寄ってきた。
「藤吉郎さん、すげえよ!」
小六も手放しで褒め称えた。
「これでまた出世できたわ。これもおぬしたちのおかげよ!」
藤吉郎は調子に乗って墨俣築城で働いてくれた全員に言う。
「わしのおごりだ! 尾張の酒場を貸し切って、死ぬほど吞むぞ!」
全員が大声で喜んだ。中には既に吞んでしまった者も居る。
こうして藤吉郎の墨俣築城は成った。
万事めでたしとなった――はずだった。
「…………」
「し、志乃。怒らないでくれよ」
「…………」
「悪かったよ。墨俣のこと黙ってて。心配させたくなかったんだ」
「…………」
「だから、こっち向いてよ……何か話してよ……」
そういえば志乃には何も言っていなかった。
だから帰ったら怒り心頭の志乃が居た。何も話してくれなかった。
物凄く気まずい。
「志乃……ごめん……」
「…………」
情けなく謝るしかない僕。
結局、許してくれたのは三日後だった。
墨俣の一夜よりも長かった。
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